メジャーリーグフィッシング(MLF)への不満と切り替え
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”RANDALL THARP: Sometimes it Pays to Be Stubborn (and Sometimes Not)”という記事を引用してご紹介いたします。
2019年の今シーズンからライブ放送されるようになった、メジャーリーグフィッシングのシーズン戦であるバスプロツアー(BPT)、皆さんはご覧になってましたでしょうか。
私は全戦とまではいきませんでしたが、夜中に起きていられる時にはずっと観ておりました。
シーズン戦はライブですので夜中になってしまうのですが、カップ戦はMOTVアプリでオンデマンドで観られますのでそちらは全戦観戦しております。
メジャーリーグフィッシング(以下MLF)のいいところは、テレビ向けのフォーマットやルールが採用されているところです。
ライブ中継さがれている数時間、選手のボート10艇に同船した10台のカメラは常に誰かが今まさにバスが釣れている場面を映し出しています。5本リミットの試合では、ほとんどの時間、誰も釣れていない場面が映っています。
これが最大の違いです。
バスが釣れている場面をキャストから見ることができるということは、投げているエリアやピンポイント、使用ルアーやカラー、巻きスピードまで、釣れた時のものがそのまま見れますので、非常に勉強になります。
トーナメントのフォーマットやルールとして5本のバスの重量で競うリミット制とカウントできるサイズのバスは無制限にカウントするノーリミット制のどちらがいいかというのは観る方にもよるのでここでは触れませんが、私が深夜のトーナメント中継を見ていると、MLFの試合は常に誰かが釣っている場面が映るため、途中でいつの間にか寝てしまったことはほとんどありません。
ちょっと意地悪な言い方をすれば、5本リミットの試合の中継はほとんどスタジオのMCや解説者たちがしゃべっているのがメインですが、MELはスタジオ音声やトークはほとんどなく、現場の音とその時に発した選手たちの声がメインという違いもあります。
ライブ中継を見るという観点においては、個人的にはMLFのほうがエキサイティングです。
しかし、こんな私のような外野の意見はさておき、当の出場選手たちにとってはそんなのんきなことを言ってられない状況のようです。
全80名の選手のうち、今シーズンからMLFに参戦している選手も多いわけですが、当然、その選手たちは戦術的・技術的にこれまでのリミット制からノーリミット制に切り替えなければならない事態になったんですよすね。
この記事は、そのアメリカMLFウェブサイトのコラム記事で、今シーズンから参加のプロアングラー、ランダル・サープ氏が、今シーズンを振り返った今の状況を語ってくれています。
自分の釣りを変えるという内容ですが、私のような一般アングラーにとっても大変勉強になる内容かと思います。
ぜひ読んでみてください。
頑固な釣り人のメジャーリーグフィッシング
私は頑固な釣り人です。本当に頑固です。プロのバスアングラーとして、頑固さは時に役立ったり、最悪の敵になったりします。
私は長年、頑固なやりかたで、自分の好きなように釣りをして多くの賞金を獲得しました。私を知っている人であれば、私はフリッピングロッドを手に持ち、バンク沿いを流し、目の前のカバーを釣るのが大好きであることを知っています。 はじめてのMLF バスプロツアーシーズンが始まる前に書いた記事では、この新しいトーナメントでも自分の釣り方を変えるつもりはないと言っていました。
正直に言って、カウントできる魚をすべてカウントする形式で釣りをしたことは一度もなかったので、自分は何に集中すればいいのかわかりませんでした。そして、8つのレギュラーシーズンの試合、2つのカップ戦、チャンピオンシップをこなしてみて、頑固であることや、自分の好きな方法で釣りをすることが必ずしも良い結果には繋がらないということがわかりました。
多くのバスの群れをターゲットにする方法を学ばなければなりませんでした。今でもまずは好きな釣りからスタートはしますが、勝つための十分なバイトが得られないと判断したら、私は変わります。
バスプロツアーの釣りのペースは非常に速いです。これまでのトーナメントの方法とは比較になりません。
これまでの形式では、1日の終わりまでに5本のビッグフィッシュを持ち帰ることが目標でありゴールでしたが、7時間の釣りのなかで、10分あればその1日が成立することもあります。そんなことはこれまで数え切れないほど起こったのを見てきました。しかし、それはMLFでは起こりません。このトーナメントでは、ラインが水に入った時点から常にベストを尽くさなければなりません。 ランキングをジャンプアップさせる可能性を求めるならば、7時間のなかで休憩するようなことは絶対にできません。
私が学んだこと
バスプロツアーに参加したことにより、パターンフィッシングが上手になり、また、この時期に魚がどこにいるのかという一般的な考えだけでなく、 これまで見落としていたかもしれないような、より多くの魚を釣るために役立つあらゆる微妙な変化を理解するようになりました。
MLFで成功するには、常にピークレベルでパフォーマンスする必要があります。 ゴルフをするときに、全てのホールでホールインワンできる人はいません。 もちろん運に見放されることもありますが、一日中それを狙い続ける必要があるのです。
これまでのトーナメントでは、必要なウェイトになったと判断したら、その日の残りは次の日のプラに充てたり、桟橋でピザを食べたり、昼寝をすることすらできました。そんなことはもうできません。
プレッシャーは一日中続きますが、それには中毒性もあり、大好きです。 それにしても、私の頑固は直りません。しかし私は学び、より良いアングラーになりたいと思っています。そして、バスプロツアーのフォーマットのおかげで、私はその両方に取り組むことができます。
ランダル・サープと言えば、今年で50歳で、去年までのバスマスターのエリートレベルのトーナメントには84戦出場して、そのうちの1/4にあたる21戦をトップ10でフィニッシュするという、非常に安定した成績を残してきたアングラーです。
その彼がこのバスプロツアー初年度ではツアー8戦のうちトップ10入りは1回というフィニッシュですから、納得のいくものではなかったのでしょうね。
さすがの50歳のベテラン頑固アングラーも、この結果を前にしては自分を変えるしかないと判断したようです。
私も良くこのブログに書いてしまうのですが、年を取るごとに頑固になるといいますか、良い言い方をすれば自分の経験に頼ってしまうといいますか、とにかく自分を変えることができなくなってきます。
好きな釣りの事だけになおさらなのかもしれません。
しかしプロは違うんですね。いくら自分が頑固者だと分かっていても、素直でニュートラルな立場で客観的に自分を見て、必要に応じて変えていける強さがあるようです。
特にここ5年ほどで、釣り業界は技術的にも製品的にもかなりの変化を見せています。たとえば、ロッドやリールの細分化、超ハイテク魚探、新しいリグや釣り方の登場などなど。
この巨大な業界がこれほどの変化をしているのに、自分が変化できなければついて行けるはずがりませんよね。
私なんかはあくまでも趣味的なアングラーのレベルでしかありませんが、より良い釣り人になりたいという気持ちは同じです。
それなら、できるだけ素直でニュートラルでいられるようにならなければならないんだなと感じました。
逆に言えば、それができればまだまだ釣りが上手くなりそうだということですよね。
もしみなさんの中で、ランダルサープのように自分は頑固者だと自覚している方がいらっしゃるのであれば、もう1度この記事を読み返して、ランダルサープを見習ってみたらいいかもしれません。
釣りがグッと上手になるかもしれませんからね!
しかしまあ、結局のところ、それがなかなかできないのが釣りでもあるんですよね…困ったものです(笑)
頑張りましょ。
それではまた。
毎度ありがとうございます!