オーバーパワーのクランクベイト:ケビン・バンダム

オーバーパワーのクランクベイト:ケビン・バンダム
Photo by mossy oak.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”WHY KEVIN VANDAM OVERPOWERS CRANKBAITS”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:mossyoak.com ”WHY KEVIN VANDAM OVERPOWERS CRANKBAITS” October 16, 2019

クランクベイトの釣り、私は大好きなのですが、まあ、嫌いな方もいないですよね。

グルグル巻いてボトムをドッドッドッと叩いてくる感触や止めた瞬間のひったくるバイト、または意外とワームみたいにツンツンと当たることがあったりと、投げて巻くだけのルアーのはずなのにいくつもの発見があったりします。

そしてクランクベイトというルアー自体も、ここ数年で進化しています。

表層からスーパーディープまで、過去にないほどのレンジ分けがなされていますし、構造、強度、音、カラーなども合わせるとその組み合わせ数は無限大になり、どんなアングラーのニーズにも応えられるようになったと思います。

しかし、これだけ細分化されたということは、知らずに使っていると間違った使い方になっていないとも限りませんよね。

クランクベイトというルアーそのものに対する考え方も人それぞれありますし、その使い方についても人それぞれ自由ということも言えるのですが、知らずに使っていることや、間違った使い方に気付いていないということについてはちょっともったいないといいますか、それを知るだけで釣果が上がる可能性はあるのではないかと思います。

この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングの専門メディア「MOSSY OAK」の記事で、メジャーリーガーのケビン・バンダムがクランクベイトのオーバーパワーについて解説してくれています。

クランクベイトのオーバーパワーとは一体どういうことなのでしょうか。

それでは読んでみることにしましょう。

オーバーパワーのクランクベイト

引用文(タップすると開きます)

In the past, most anglers used crankbaits in the depth of water for which the crankbaits were designed to fish. For instance, if you were fishing in four feet of water, you’d fish a crankbait that would run about 4-feet deep. If you were fishing in 10 feet of water, you’d fish with a crankbait that would only dive down to 10 feet. If you were fishing deeper than 10-12 feet, you’d choose a crankbait that would swim down to those deeper depths.

However, in more recent years, tournament anglers and weekend fishermen both have started overpowering their crankbaits, a term that means that they use a deeper-diving crankbait than the bottom they’re fishing. For instance, if someone is fishing in 8-foot-deep water, he may be using a crankbait that will dive down to 12 feet of water or even deeper. Then the bill of that crankbait will dig in the bottom, make lots of noise and possibly kick up some mud off the bottom. This technique is very productive to solicit more strikes from bass.

But here’s one thing I’m cautious about when I’m overpowering a crankbait. I don’t use a crankbait that’s designed to run a lot deeper than the water where I’m fishing. Here’s why. Lure designers have developed crankbaits for different depths, since they’ve learned at what depth a lure has the best action and is most efficient to fish in a certain body of water. So, when you go too far on overpowering a crankbait and having it dig the bottom, you’re not getting the maximum efficiency out of the crankbait. You’re also not fishing it where it’s been designed to perform at its best.

If I were fishing in water depths of eight feet, I’d probably want a crankbait that has been designed to run at 10 feet – not at 12 or 15 feet. When I overpower my crankbait, I don’t want to lose its efficiency in the depth of water in which it’s been designed to run, but I do want the bill of the crankbait to plow the bottom and make noise as it hits rocks, gravel, wood or any other underwater type of cover.

これまで、多くのアングラーが狙った水深に合うように設計されたクランクベイトを使用していました。たとえば、1.2メートルレンジを釣りたい場合、約1.2メートルの深さを通せるクランクベイトを使います。 3メートルレンジで釣りをしたい場合、3メートル潜るクランクベイトで釣りをします。 3~3.6メートルよりも深いところで釣りをしたい場合は、より深いところを通せるクランクベイトを選びます。

しかし最近では、トーナメントアングラーやサンデーアングラーの両方がオーバーパワーのクランクベイトを使うようになっています。これは、通したいレンジ(ボトム)よりも深く潜るクランクベイトを使用することを意味します。たとえば、深さ2.4メートルレンジを釣りたい場合、人によっては深さ3.6メートルまたはそれ以上まで潜るクランクベイトを使用している可能性があります。たしかに、そのクランクベイトのリップはボトムを叩き、多くのサウンドを発し、ボトムの泥を掻きあげるでしょう。このテクニックは、バスからより多くのバイトを得るのに非常に効果的ではあります。

しかし私から、オーバーパワーのクランクベイトを使うときに注意してほしい点が1つあります。私は、通したいレンジよりもずっと深いレンジを通るようなクランクベイトは使用していません。その理由は次のとおりです。ルアーの設計者はさまざまなレンジ用にクランクベイトを開発しています。ルアーがどの深さのときに最適なアクションを放ち、どのエリアで釣りをするのに最も効率的であるかを学んでいるからです。そのため、オーバーパワーのクランクベイトを使ってボトムを叩きすぎると、クランクベイトの能力は最大限に発揮できません。言い換えれば、最高のパフォーマンスを発揮するように設計された場所で釣りをしているわけでもないのです。

2.4メートルのレンジを釣りたいのなら、3.6メートルや4.5メートルも潜るものではなく、3メートルほど潜るように設計されたクランクベイトが欲しいところです。オーバーパワーのクランクベイトを使ってあらかじめ通したいレンジより深い水深を通すことでその効率を失いたくはないものの、クランクベイトのリップがボトムを叩き、岩や砂利、木材またはその他のカバーに当たるときの音は立てたいからです。

オーバーパワーのクランクベイト:ケビン・バンダム
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オーバーパワーのクランクベイトの使いどころ

引用文(タップすると開きます)

One of the best examples of overpowering a crankbait is when you’re using a crayfish-colored crankbait and fishing it around rocks or gravel. Then the crankbait looks like a crayfish and scoots along the bottom the way a crayfish runs the bottom to get away from bass. But the crayfish-colored crankbaits aren’t the only color of crankbaits we use when overpowering a bait. We may use a shad-colored crankbait to run along an underwater ledge that many bait fish use as a highway. My general rule of thumb on overpowering a crankbait is I attempt to keep that crankbait in water that’s no more than two feet deeper than it’s been designed to run.

The crankbait is one of the most efficient lures I fish for bass. I can cover lots of water with it, I can use a crankbait in a wide variety of water depths, the lures come in many different colors, and by changing my rod angle, I can switch the depth at which the crankbait runs. For instance, if I hold my rod tip high, I can make the crankbait run more shallow. If I put my rod tip in the water, I can make the crankbait run deeper. If I use light line and make long casts, I can cause the crankbait to dive deeper, or if I use heavy, more buoyant line, I can make that crankbait run more shallow.

I think what’s important to remember here is that crankbaits aren’t just one lure. A crankbait is a classification of lures with numerous options to fish many different fishing situations. Body design, lip design and other factors help determine which lure in a crankbait family of lures is best for the fishing conditions you may have on the day you decide to go fishing. I’ve always got my tackle box stocked with numbers of crankbaits. Most of the time when I’m fishing for bass, I’ll have up to four crankbaits tied on to my rods and laying on my casting deck.

オーバーパワーのクランクベイトを使う最も良い例の1つは、ザリガニカラーのクランクベイトを使用して、岩や砂利の周りで釣りをする場合です。そのとき、クランクベイトはザリガニのように見え、ザリガニがバスから逃げるためにボトムを走る時のようにボトムに沿って進んでいきます。しかし、ザリガニカラーのクランクベイトだけが、オーバーパワーのルアーを使うときのカラーではありません。多くのベイトフィッシュが通り道として使用する水中の棚に沿って通すのであれば、ベイトフィッシュカラーのクランクベイトを使用するでしょう。オーバーパワーのクランクベイトを使う時、私の経験則では、通したい水深よりも60センチ深く潜るクランクベイトまでを使うということです。

クランクベイトは、私がバスを釣るための最も効率的なルアーの1つです。広い範囲をカバーすることができ、さまざまなレンジで使用でき、さまざまな色があり、ロッドの角度を変えることで、クランクベイトが通せるレンジを調整することもできます。たとえば、ロッドティップを高くすると、クランクベイトをより浅く通すことができます。ロッドティップを水中に入れると、クランクベイトをより深く潜らせることができます。細いラインを使用してロングキャストを行うと、クランクベイトをより深く潜らせることができます。逆に、太くて浮力のあるラインを使用すると、そのクランクベイトをより浅く潜らせることができます。

ここで覚えておくべき重要なことは、クランクベイトは単なるルアーではないということです。クランクベイトとはルアーのジャンルであり、多くの異なる状況で釣りをするための多数のオプションがあります。ボディデザイン、リップデザイン、およびその他の要因により、クランクベイトのなかでもどのルアーが、その日の場所や条件に最適かを判断するものです。私はいつも、タックルボックスには多数のクランクベイトを入れています。バスを狙って釣りをしているときはほとんど、多くて4つのクランクベイトをロッドに結び、デッキに置いているくらいです。

オーバーパワーのクランクベイト:ケビン・バンダム
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私なんかはものぐさなものですから、浅い野池に釣りに行くとき持って行くクランクベイトは2.4メートルくらい潜るものだけを持って行っています。

2.4メートルも潜ればその野池の全てのエリアのボトムを叩くことができるからです。

そうすれば余計なルアーを持ち運ぶ手間も減り、タックルボックスの中も整理しやすくなり、効率が良いと思っていました。

ケビンバンダムの「+60センチの法則」に当てはめると、それだと水深1.8メートルより浅いエリアではもしかしたらかなりバイトを取り損ねているのかもしれません。

むしろ1.8メートルより浅いエリアと言ったらその野池のほとんどのエリアになってしまうじゃないですか(笑)

自分がものぐさで荷物を減らしたい気持ちがあることは仕方ありませんが、これではバイトも減ってしまい、本末転倒になってしまいますね。

今後はせめてもう少し細かく、レンジを刻める数のクランクを持って行ってみようと思います。

まあほんとは、なんとなく、ディープクランクで浅いところを通すとモタモタして機能してない感は感じていたんですけどね…。

ケビンバンダムのこの「+60センチの法則」はかなりわかりやすく、実行しやすいものですね。

ぜひみなさんも参考にしてみてくださいね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!