夏のシャローのバス釣り:夏バスはシャローにいる!

夏のシャローバス釣り
Photo by dwr.virginia.gov

夏になるとバスはディープを目指すものが増えますが、すべてではありません。では、シャローにいる夏のバスは具体的にどこにいて、どんな釣り方で釣れるのか。しっかり確認しておきましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Catching Shallow Summer Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:dwr.virginia.gov”Catching Shallow Summer Bass”By Mike Bednarski|AUGUST 11, 2022

最高気温、最高水温に苦労する夏のバス釣り。

気温も水温も最高になる、つまりめっちゃ暑いのですから、人間もバスも涼しいところに向かいたくなりますよね。

人間が高原や海水浴など避暑地へ行ったり、家ではクーラーの効いた部屋にこもるなどの行動をとるのと同じように、バスも暑さをしのぐ対策をします。

そのひとつが、「ディープへ向かう」という行動。

ディープは日光が届きにくいこと、比重の高い冷たい水があるということで、フィールドの代表的な避暑地のひとつになりますからね。

しかし、すべてのバスがディープに向かうというわけではありません。

夏でもシャローに残り、エサを追っているバスも多くいるんですね。

そんなシャローのバスをしっかりと釣っていくには、そのための知識を身に着けなければなりません。

この記事は、アメリカバージニア州でのアウトドア活動を推進する情報サイト野生生物資源局(The Department of Wildlife Resources)のブログ記事で、チーフアングラーのマイク・ベンドナースキー氏が、夏のシャローのバスの釣り方の知識を共有してくれています。

夏バスの生態と釣り方を併せて学びましょう。

早起きは三文の徳

引用文を読むにはこちらをタップ(英文)
We all know that fish bite well in the morning, and there is no time of the year where this is more true than the summer months. I do the best in shallow water between 5:30 and 7:30 a.m., fishing topwater baits such as buzz baits, poppers and crawlers around scattered vegetation in 1 to 5 feet of water. I look for shallow grass, sticks, docks—anything that could hold a fish—and try to hit as many targets as I can before the sun gets up. Here, nothing covers water like a buzz bait, and if you miss a fish, a quick follow-up with the popper can turn missed strikes into extra fish. I throw a chartreuse-and-white buzz bait and a shad colored popper. If I’m fishing a place with big fish—like the Chickahominy River—I tend to throw the crawler. This bite is usually over when the sun rises, but can last all day if it’s raining out. I like 40 lb. braid for a popper and 50lb. braid for buzz baits and crawlers. Braid has no stretch and gives you much better hooksets on top-water baits.
夏のシャローバス釣り
Photo by dwr.virginia.gov

私たちはみな、バスは早朝によく釣れることを知っていますが、夏ほどそれが当てはまる季節はないでしょう。私は午前5時30分から7時30分ごろまでシャローに集中し、バズベイト、ポッパー、ハネモノなどのトップウォータールアーで水深30センチ~1.5メートルのウィード周りを釣ります。

シャローウィード、ブッシュ、桟橋など、なんでもいいのでバスがいる可能性のあるものを探し、太陽が昇る前にできるだけ多くのターゲットに投げまくります。このとき、バズベイトほど効率的なものはありません。バスがミスバイトした場合は、素早くポッパーを投げてフォローアップすることで、ミスバイトしたバスを釣る可能性があります。

バスベイトはチャート&ホワイト、ポッパーはベイトフィッシュカラーです。チカホミニーリバーのようなビッグバスがいる場所で釣りをしている場合は、ハネモノ系ルアーを投げる傾向があります。モーニングバイトは通常は太陽が昇ると終わりますが、雨が降っている場合は一日中続くことがあります。

ポッパーにはPE40lb、バズベイトやハネモノ系ルアーにはPE50lbが私のお気に入りです。PEラインには伸びがないので、トップウォータールアーを使った時のフッキングがより良くなります。

シェードを作るもの

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When it gets bright, bass seek shade. This provides a good ambush point and keeps them safe from predators. When it gets to be about 8 a.m., I start to look deeper into cover for bass. I look for matted vegetation—water willow, lily pads, or any vegetation that forms a canopy. Frogs and toads really shine here, and you can get some awesome strikes on these baits. When I’m throwing a frog, I throw a big frog, as I can cast it further and it makes more noise. Frogs and toads work surprisingly well when there is a lot of boat traffic or wind—there’s something about the waves and commotion that keeps the bass moving. You can cover a lot of water with this technique and a simple pattern of moving quickly and throwing along the edge of vegetation can produce some good catches in the middle of the day. Another tip—heavy tackle is a must. I use 50lb. braid and 7- to 8-foot heavy action rods. You don’t want to doubt your gear when you are pulling a six-pound largemouth out from the water willow.
夏のシャローバス釣り
Photo by dwr.virginia.gov

明るくなるとバスはシェードを求めます。シェードは良い待ち伏せポイントになり、天敵から身を守ることもできるためです。私は午前8時頃を過ぎたら、カバーの奥へ入って行ったバスを探そうとします。

私が探すのはリリーパッドやその他のウィードなど水面下に空間のあるマットベジテーションです。ここはフロッグ系ルアーの出番であり、この手のルアーで素晴らしいバイトが出ます。フロッグを投げるときは大きめのものを投げます。ロングキャストができ、音も大きいからです。フロッグ系ルアーは、ボートの交通量が多く騒がしい時や、強風によりバスが移動してきたときに驚くほど有効になります。

このルアーもウィードマットのエッジ付近へなげるというシンプルで効率よく広い範囲を探ることで、日中にもバスにバイトさせることができます。ひとつ加えるとすれば、ヘビータックルが必須であることです。私は7~8フィートのヘビーアクションロッドにPE50ポンドを使用しています。ウィードマットから6ポンドのラージマウスを引き抜くときに、タックルに不安があってはいけません。

日中にもなぜか空腹のバスがオープンシャローにいる

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In the summer, a bass’ metabolism is the highest it will get, and these fish need to eat and eat often. When I’m really struggling to get a bite with a frog or flipping in the middle of the day, I’ll pick up a buzz bait and just cover water. I throw near cover like docks and weed edges, but I won’t worry too much about getting it as close as I can. There are fish that are active and may be 10 or 20 feet away from obvious cover. These fish are shallow and can be found towards the back of pockets. For whatever reason, the hotter and calmer it is, the better this bite is. Think 98 degrees, flat calm, and humid. I can’t really explain it, but it always puts an extra fish in the boat when I’m struggling. These fish run better than average—think three to five pounds. So, try a buzz bait in the middle of the day and see what happens.

夏はバスの代謝が最も高いため、なにかを食べ続けなければなりません。 日中のフロッグやフリッピングでバイトがなかなか出ないときは、バズベイトを手に取り、広く探ってみます

桟橋やウィードエッジといったカバー周りに投げるのですが、あまりカバーの際っきわへ投げるというわけではありません。 アクティブなバスは、カバーから3~6メートル離れていることもあります。

空腹のバスはワンドの奥のシャローへ向かいます。 どういうわけか、暑くて無風の時ほど、バイトがあります。 気温36度オーバーの高温多湿、ベタ凪…ありますよね? うまく説明できませんが、釣れていない時ほど、なぜか釣れます。 なぜか平均よりも大きい、3~5ポンドのバスが回遊しています。 というわけで、日中でもバズベイトを試してみる価値があるでしょう。

水の流れを見逃すな

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Where you find moving water, you’ll find bass. In the summer, your best shallow spots will have moving water. This means explore the headwaters of reservoirs, or go one step further and target our tidal rivers. Bass orient to cover on the edge of the current, and if you fish where current and cover intersect, you’ll find fish. This also applies to old creek channels. Even if there is no current, a drop from 2 feet to 4 to 6 feet provides a breakline for fish to orient to. My best spots at either Lake Chesdin or Swift Creek Lake in Pocahontas State Park, which I fish a lot because I live in metro Richmond, either have current or a nearby breakline. And don’t overlook small feeder creeks in the backs of coves. There will often be a pocket of deeper water, with cover and current, which will hold a bass or two. Try a small stickworm, wacky rigged, in these areas.

水が動くところにバスがいます。 夏には、水が動くシャローが最高のスポットになります。 これは、リザーバーなら最上流まで行くか、ちょっと遠かったとしてもタイダルリバーへ釣りに出かけることを意味します。 バスは流れの端となにかのカバーの接点が好きなので、カバーに流れが当たっている場所を釣ります。 これはリザーバーのディープのクリークチャンネルでも当てはまります。

たとえ流れがなくても、水深60センチから1.2~1.8メートルに落ちるブレイクラインにバスは集まります。 ポカホンタス州立公園のチェスディンレイクやスウィフトクリークレイクが私のベストスポットで、私はそのあたりに住んでいるのでよく釣りをしますが、良いポイントには流れかブレイクラインがあります。 また、ワンドの奥にある小さな川を見逃さないでください。 多くの場合、ちょっとしたディープに1〜2匹のバスが着くほどのカバーと流れがあるはずです。 こういったエリアでは、小さめのスティックワームのワッキーリグを試してみてください。

夏のシャローバス釣り
Photo by dwr.virginia.gov

夏のシャローのバスを釣るなら、早起き、シェード、流れ、そしてなぜか日中のオープンウォーターという感じでしたね。

そしてマイク・ベンドナースキーさんが激推しするのがバズベイトとPEラインでした。

バズベイトはまさに手返しが早いトップウォータールアーの代表ですので納得ですが、PEラインをトップウォーターで使ってるアングラーさんは今どのくらいいらっしゃるのでしょうか?

日本でバスフィッシングにPEラインを使うのは、いわゆるトッパーさんと呼ばれるトップウォータールア専門で狙うような方々でしたら2000年ごろ(もっと前?)からの常識だったかもしれませんが、一般的に広がったのはもっと後です。

もしトップウォーターにPEラインを使ったことがないという方はぜひ試してみてほしいのですが、トップウォーターとPEラインの相性は最高です。

ライン自体が水に浮き、伸びがないのでルアーのアクション(させやすさ)が格段に上がりますし、ロングキャストができ、さらにロングキャストしたはるか遠くでのバイトでもフッキングパワーが伝わってキャッチ率が上がるという性能があるためです。

もしかしたら、これまでのタックルでPEラインを使用しただけでトップでの釣果が上がるかもしれません。

私が考えるPEラインの欠点は2つありまして、ひとつはノットがほどけやすい(抜けやすい)ため、PEライン専用のノットを覚える必要があること。

もうひとつは、密巻きのベイトリールを使うとスプールのラインどうしが食い込んでしまい、大バックラッシュ&キャスト切れ&ルアーロストにつながってしまうことです。

リールはできればPEライン対応のベイトリールを使うのが良いかもしれません。

他にも注意点はあるのかもしれませんが、適当な性格の私にとってはそれくらいですので、ぜひ夏のトップウォーターにPEタックルを1本揃えてみてください。

もうひとつ共感したのが、なぜか夏の日中のベタ凪の時にシャローのオープンウォーターにデカいバスが回遊していると書かれていたことです。

これ、まさに常識はずれですが本当にそうで、なぜなんでしょうね?

そんなバスを見つけた時にはバスはもう警戒モードに入ってしまうのか、全然釣れないのですが、確かにドシャローの岸スレスレにいるバスがいます。暑くないのでしょうか?

真夏はディープの釣りが優勢になることがありますが、シャローマンでも充分楽しめる季節です。

暑さ対策をしっかりして、みんなで夏のバス釣りを存分に楽しみましょう!

それではまた。

毎度ありがとうございます!