晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス

2019年11月24日

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス
Photo by REBEL.com

一般的に冬はオフシーズンと呼ばれてしまうかもしれませんが、バスが釣れないわけではありません。この時期のバス釣りをプロに教えてもらいましょう

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”HOW I FISH THIS POND IN LATE FALL/EARLY WINTER”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:rebellures.com ”HOW I FISH THIS POND IN LATE FALL/EARLY WINTER”By Bill Dance November 17, 2014

秋も深まり、もう冬になろうとするタイミング。

個人的な状況としては、長野県北部では野尻湖が禁漁期間になってしまって、釣りに行けるフィールドがひとつ減ってしまうことになり、ちょっと残念な気持ちになってしまうのですが、選択肢がひとつ減ってしまうだけで、実際に釣りに行けなくなるわけではありません。

日本を含め、世界中の有名なバストーナメントは終わってしまい、一般的にはオフシーズンということになるのですが、バスが釣れなくなるわけでもないんです。

実際、プロのトーナメンターの方々はこれからプライベートフィッシングなどの時間に充てられることを喜んでいる方も多いですし、フィッシングガイドの方はこれからの季節が面白いとおっしゃる方も多いものですね。

私は野尻湖には行けなくなってしまいますが、その分、他のフィールドで釣りをすることが増えるのが楽しみだったりもします。

あまり知らないフィールドとはいえ、バスがいることは間違いありませんから、禁漁でない限りチャンスはありますからね。

ではそんな冬を控えた状況で、湖を攻略するヒントなどはないのでしょうか。

この記事は、アメリカを代表するルアーメーカー、REBEL(レーベル)社のホームページのブログ記事で、生ける伝説、世界の重鎮ビル・ダンス氏が、晩秋から初冬にかけてのバス釣りについて解説してくれています。

日本とアメリカでは環境など違う部分が多いものですが、何か参考になることがあるはずです。

それでは、読んでいきましょう。

冬が近づく晩秋の湖で気を付けること

引用文(タップすると開きます)

• Dying aquatic plants – Vegetation is starting to deteriorate or becoming dormant, depending upon the types of plant life I find on the lake. Some will cause the lake to change color. Some species, like coontail, enter a dormant stage, settling like a blanket on the bottom. Milfoil is a plant that will become a little dormant, but it stays green much longer than other plant life. Others simply die and fade away.

• Topwater action – The main thrust of activity finds both bass and baitfish moving deeper during this period, but I often encounter a phenomenal topwater bite after the first frost on waters in the South. The frost really seems to turn them on, and the Rebel Pop-R can be exceptionally good at this time.

• Shad migration – An abundance of shad move into creek arms and coves at this time of year, so I will concentrate on the two arms on the north end of the reservoir. I’ll find lots of these shad suspended in thick, concentrated schools that often look like giant fish on my graph. A high percentage of bass will relate to them and suspend, too.

• Deep bream – Bluegill have moved to deeper water by late fall, and many are settled near the bottom. The colder the water, the more they will relate to the lake bottom.

• Frequent fronts – Fish move up and out with the passing of fronts. It’s not uncommon to find a front moving through every 36 to 48 hours at this time of year. You can find some fish shallow, but deepwater fish are more dependable because they are less affected by the passing of fronts.

枯れたウィード– 湖にあるウィードの種類にもよりますが、ウィードは枯れかけているか、休眠状態になっています。湖の色が変わったように見えることもあります。フサ藻系のウィードは休眠期に入り、ボトムに毛布のように寝そべっています。カナダ藻系も休眠する植物ですが、他のウィードよりも長く緑色をとどめます。他のものは寿命で死に絶えます。

トップウォーターアクション– この時期のバスやベイトフィッシュの両方の活動は主によりディープの方になりますが、アメリカ南部のフィールドでは最初の霜が降りるころ、私はよく驚異的なトップウォーターバイトに遭遇します。霜はバスのスイッチをオンにすることがあるようで、レーベル・ Pop-Rはそんなときに非常に優れている可能性があります。

シャッドの大移動– この時期に沢山のシャッドがクリークアームやワンド内に移動するため、リザーバーのクリークアームの先端に注目します。これらのシャッドの多くは、魚探では中層に厚い群れとしてサスペンドしており、その群れに巨大なバスが付いているように見えます。これはバスである可能性が高く、同じようにサスペンドしているのです。

ディープのギル– 晩秋にはブルーギルもより深いレンジに移動し、多くはボトム近くにいます。水温が低いほど、ボトムに寄り添うようになります。

前線の通過– 魚は前線が通過するとき上下にレンジを変えます。この時期には、36〜48時間ごとに前線が移動することは珍しくありません。シャローにもバスはいますが、ディープエリアは前線の通過による影響が少ないため、より信頼できるでしょう。

晩秋から初冬のバスの居場所とルアー

引用文(タップすると開きます)

Lots of fishermen complain that bass disappear in fall, but that’s not the case at all. The fish just aren’t where we found them before.
rebel map
If shad are the predominant forage, much of my attention will be on my graph to locate suspended schools of shad and the suspended bass trailing them. It’s crazy how the shad move along those creek arms. Yet, they tend to remain deep. I have tracked shad for hours in coves and creek arms. They are suspended over deep water – 9 feet, 10 feet, 12 feet…21 feet down, moving up and down but rarely moving shallower than 9 feet. I’ve seen this time and time again in fall – 9 feet just seems to be the shallowest they will come.

Bass will come up to hit a jerkbait when they are tracking shad. You can also take a lure like the 3.5-inch Rebel Tracdown Minnow and count it down to the depth where the fish are suspended.

Even with the movement of bass and forage to deeper water, a percentage of the bass population will frequent the shoreline to feed on crawfish and other forage. I look for areas where a creek channel skirts in close to shore then turns away from the bank. On our map, the creek channel coming in from the northeast swings fairly close to shore above the shallow flat on the west shoreline and at the top of the rock/riprap area on the east bank. These could be high percentage places. On the rocky shoreline close to deep water, the bass will be feeding predominantly on crawfish.

Jigs and other baits that I can work slowly will factor into my presentations. But I also will work crankbaits with a stop-and-go retrieve.

I do real well with two baits in late fall. The Rebel Big Craw is a fish-catching Jesse from mid- to late fall. Just don’t rip it a bunch or try to run the 100-yard dash with it. Try a slow-to-moderate, moderate-to-slow retrieve. It’s not a bait you want to burn at this time of year. If I’m fishing very clear water, I may fish the Wee Craw and Deep Wee Craw on spinning tackle, too.

I’ll also yo-yo lipless crankbaits, lifting them with the rod tip and letting them freefall down, as if I were working a Cordell C.C. Spoon, or even working it vertically beneath the boat.

With a stretch of several warm days and nights in fall, bluegill will move in over coontail beds. This is where I would fish the new Rebel Bluegill. Fish will come up and hit that bait.

Isolated features, such as a piece of timber seemingly out there by itself and offering quick access to deeper water, can be fish attractors. I would hunt for isolated wood near deeper water outside the shallow timber flat along the west bank.

Other baits? I’ll be armed with a jigging spoon or a 4- or 5-inch grub. I may also slow roll or freefall a ½-ounce willowleaf spinnerbait.

Let me add a couple more things to keep in mind for late fall fishing.

Some pros would disagree with me on this, but I believe you need to drop a bait on a bass’s nose or work a lure slowly past them at this time of year. Sure, you may catch a fish or two with a fast retrieve but the odds will be much more in your favor if you fish slowly.

Nights are cold at this time of year, and periods of daylight are dwindling each day. Water starts warming around noon and reaches its warmest temperature around 3 p.m. before it chills back down. Often, 2 to 4 p.m. is the warmest part of the day, and that may be the period when you find your fish most active. So, sleeping in and catching the afternoon bite may not be a bad idea!

アングラーの多くは、バスが秋になると消えてしまうと文句を言いますが、そうではありません。バスは以前見つけた場所からいなくなるだけです。

シャッドが主なベイトである場合、中層に浮くシャッドの群れとそれを追う中層のバスを見つけるために私は魚探に集中します。シャッドがクリークを移動する様子は非常に厄介です。しかし、彼らはディープにいる傾向があります。ワンドやクリークで何時間もシャッドを追跡したところ、2.7メートル、3メートル、4.6メートル…そして6.3メートルより深いディープゾーンでサスペンドし、上下に移動するものの、2.7メートルよりも浅く移動することはほとんどありません。秋に何度も確認しました。2.7メートルはシャッドの最も浅いレンジのようです。

バスがシャッドを追っているときにはジャークベイトにヒットするようになります。3.5インチのRebel・トラックダウンミノー(スローシンキング)のようなルアーを投げれば、魚がサスペンドしているレンジまでカウントダウンすることができます。

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス

バスやベイトがより深いレンジに移動してしまったとしても、バスのなかには一定の割合でショアライン沿いのザリガニや他の餌を食べている個体もいます。クリークのチャンネルラインが一旦ショアラインに寄ってから離れているような場所を探します。画像にあるマップでは、北東に延びるクリークチャンネルが、西岸のシャローフラットから東岸の岩/リラップエリアまでかなり揺れています。こういったエリアにいる確率が高い可能性があります。ディープが隣接する岩の多いバンクでは、バスは主にザリガニを食べています。

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス
Image by REBEL.com

ゆっくりと動かせるジグなどのルアーも、大切なプレゼンテーションの要素になりますが、私はクランクベイトをストップアンドゴーリトリーブで使います。

私は晩秋には2つのルアーを使っています。 Rebel・ビッグクローは、秋から晩秋にかけて活躍してくれます。これは他のリップ付きルアーと同じように長い距離を速く巻いたりしないでください。スローからミディアム、ミディアムからスローリトリーブを試してみてください。この時期は早巻きで使ってはいけません。超クリアウォーターのフィールドで釣る場合、ウィークローやディープウィークローもスピニングタックルを使って釣ります。

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス

また、バイブレーションプラグを使用して、ヨーヨーのようにロッドティップで持ち上げてフリーフォールさせます。私がコットンコーデルのCCスプーンを使う時のようにボートの真下をバーチカルに使います。

秋に暖かい日や暖かい夜が少し続くと、ブルーギルはバンク沿いのウィードベッドの上に移動してきます。こんなときは、レーベル・ブルーギルクランクで釣ります。バスが現れてこのルアーに襲い掛かるでしょう。

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス

孤立した特徴的なもの、例えば何気なく見える立木ですが、これはディープへ素早く移動できるカバーであり、こういった孤立した特徴は、魚を引きつける可能性があります。私は、地図の西岸にあるシャローフラットの立木エリアの外側のディープに近いところに孤立した立木がないか探します。

他のルアーだと、メタルジグまたは4~5インチのグラブを試します。また、1/2オンスのウィーローリーフスピナーベイトのスローロールまたはフリーフォールなんかもいいでしょう。

晩秋の釣りで覚えておきたいことを2つ追加

プロのなかでは意見が分かれるところかもしれませんが、この時期はバスの鼻先にルアーを落とすか、ゆっくりとルアーを通す必要があると思います。確かに、ハイスピードで通すことでもバスをキャッチできますが、ゆっくり魚を釣る方が有利だと思います。

この時期の夜は寒く、昼間の時間も日に日に減っていきます。水温は正午頃から温まり始め、午後3時ごろに最高水温に達します。そこからはまた下がっていきます。多くの場合、午後2時から4時までがその日の最も暖かい時間帯であり、それはバスが最も活発であると感じる時間帯でしょう。ですから、昼まで寝て午後から真剣に釣りをするというのも悪い考えではないでしょう!

晩秋から初冬のバス釣り:ビル・ダンス
Photo by REBEL.com

記事の中に出てくるシャッドというベイトフィッシュは日本にはいませんが、日本にいる多くのベイトフィッシュはこの時期は中層で巨大な群れを作り、回遊しています。

そんなベイトフィッシュをまずは魚探を使って探していき、ベイトフィッシュが濃い場所やいい感じの地形変化が絡んでいるようなところで釣りをするという方は多いのではないでしょうか。

ただ、このベイトフィッシュの群れ、回遊するスピードはフィールドによって様々だとは思うのですが、結構速いんですよね。

かなり巨大な群れなので、見つけてしまえばそうそう見失うことはないだろうと思うのですが、意外とすぐにいなくなってしまったりします。

そうしてまた探し直してみると、近くに居たりするのですが、またしばらくするとさっきの場所に戻っていたり。

そのフィールドに慣れていると、「ははーん、さてはここからここまでの間を行ったり来たりしているだけだな!」という感じに発見できることもあるのですが、実際はなかなか難しいものです。

この記事には、色々なフィールドで応用が利くように、シーズナルパターンとして書かれていることがメインでしたので、しっかり覚えて、遠征先でも困らないようにしておきたいものですね。

さて、それはさておき、このビル・ダンスという方をご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、この方はバスフィッシングの始まりのころから活躍しているレジェンドバスプロであるとともに、カメラが回っていると「何かが起きる人」でもあります。

テレビ番組やメーカーで制作する映像でロケに行くと、必ずなにかしらやらかすという、いわゆる「持ってる人」なんですよね。

彼のYoutubeチャンネルにもそんなNG集(厳密に言うとNGではなく多分オンエアされている)がありますので、ぜひひとつ見てみてください。

こんな感じで大人気な人物です。興味のある方は彼のYoutubeチャンネルもチェックしてみてくださいね。

下がビル・ダンスのYoutubeチャンネルです。

https://www.youtube.com/channel/UChouX1wVqx5wGQuZnLI8cyA

釣りにハプニングはつきものですが、危険が伴う場合もあります。

彼はプロですから笑って乗り切れたかもしれませんが、私たちが同じ目に遭うと危険な場合も多いと思います。

どうか、安全に気を付けて楽しみましょうね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!