冬のバス釣り:冬ワームの考え方

冬のバス釣り:冬ワームの考え方
Photo by insideline.net

冬になると動きが鈍くなるバスを相手に、動きの遅いワームというルアーを使うというのは、理にかなっています。しかし、もともと動きの遅いルアーであるワームの、冬ならではのアプローチとなると、どんなことを意識すると良いのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Brent’s Bottom Line – Winter Strategies For Plastics Presentations”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:insideline.net ”Brent’s Bottom Line – Winter Strategies For Plastics Presentations”by Brent Ehrler-JANUARY 12, 2015

冬のバス釣りが好きな方というのはいらっしゃるもので、SNSを見ていると、雪が降った画像とともに「やっと出番が来たか!」といった喜びの表現をされています。

ド変態としか考えられません(褒め言葉です)

これは、冬の釣りは好きだけど得意ではない私の個人的な考えになるのですが、冬の釣りが好きという方でも、別に冬が一番釣れる季節と思ってるわけではないと思うんです。

おそらく、デカいバスが釣れるですとか、狙って釣れるですとか、釣れた時の喜びを味わいたいですとか、そういうところに重点を置いているのだと思うんですよね。

私が冬のバス釣りが好きな理由もやっぱり、冬らしい釣りをして狙って釣った(つもりの)バスを見るのが嬉しいからです。

この時重要なのは、冬のバス釣りに出かける釣り人のテンションほど、バスの活性は高くないということですよね(笑)

人間が寒いと感じれば、バスだって寒いと思います。

もし私が、雪が降っている屋外で立っている時、屋根があれば屋根の下に入るでしょうし、風が吹いていれば壁の陰に隠れるでしょう。まったくもって当然です。

なるべく被害が少ないところでじっとしていたい。バスだって同じようなことを考えると思うんです。

こんな冬のバスを相手にするとき、数あるバスルアーの中でもスローな動きが持ち味のジャンルであるワームを使うことは、理にかなっているはずなんですよね。

私の場合は、冬にバスを釣るかどうかに関わらずワームの出番が多いのですが、では、冬という季節ならではのワームの考え方とは、どのようなことなのでしょうか。

この記事は、世界を代表するルアーメーカー、ゲーリーヤマモトアメリカが運営するコラムサイト「Inside Line」の記事で、現メジャーリーガーのブレント・イーラー氏が、冬のワームについて解説してくれています。

ブレント・イーラーの冬のワームアプローチをぜひ学んでいきましょう。

冬のワームのサイズ

Fish’s senses

冬はルアーを小さくするというのはよく聞く話ですが、これは私も賛成ですし、確かに釣れます。 ではルアーを小さくするとはどれくらいかと言えば、暖かい地域や季節に6インチとか7インチのセンコーを使っていたならば、5インチのセンコーにするということです。 ただし、もともと5インチのセンコーを使っていたとしても、4インチには落としていません。

一方で、冬はルアーサイズを大きくする必要はありません。 5ポンドのバスも、10ポンドのバスも、どちらも5インチのセンコーを食べます。

冬のワームの形

This area of adjustment is probably even more important than size when you’re fishing in cold water. It’s less about size, more about slower and less action.

Basically, I think that using low-profile baits is even more effective than going to really small baits. For example, a 5-inch Senko has the right combination of overall bulk, but the slender profile allows me to make a subtle presentation.

低水温期にバス釣りをするなら、おそらくサイズよりも重要なのがこの形状の部分です。 サイズではなく、より遅く、よりアクションが少ないということです。

基本的には、目立たないワームを使うことは、小さなワームを使うよりも効果的だと思います。 たとえば5インチのセンコーは全体的にはボリュームのあるワームの部類だと思いますが、その細身のボディによって、繊細なプレゼンテーションをすることができます。

冬バスのポジションとアプローチ

A simple rule of thumb is that the colder it is, the more I’ll look for fish in deeper water, but when we get a warming trend, I’ll look for the fish to move shallower.

On a warm winter day, bass like to rise in the water column or actually move up into shallower depths to soak up the sun’s warmth. What I’ve found is that when they’re up shallow sunning, I have a really hard time catching them.

If I see a lot of fish but they’re really lethargic. You can cast and cast and they don’t care. Their first priority is to get warm, so when they move shallow they’re not immediately interested in feeding.

What I’ll do is make a mental note or drop a waypoint on the spot and then I’ll come back later. Once I think they fish have had time to warm up, I’ll approach the area where I saw them sunning and keep my distance. I don’t want them to know I’m there, so I’ll make a really long cast with a weightless Senko.

A lot of times, they’ll see the bait but they won’t react right away. They’ll wait for that bait to hit the bottom and they’ll slowly sink down to get it.

I’ll let the bait sit there and just dead stick it. Then I’ll move it just a little to get the fish’s attention. Typically, they’ll just creep right up to it and suck it up off the bottom.

The important part of this pattern is to identify the spots that have those sunning fish. I hate throwing to a spot if I don’t know whether it holds any fish.

It takes a long time to wait for that bait to sink. It’s tedious, so if I don’t know a fish is there, I don’t have any confidence in putting in that much time.

There’ not everywhere, but you may get into an area where they come up in groups. Mark these areas and come back.

自分の経験から簡単に言うと、寒いときほどディープのバスを探しますが、暖かいときにはシャローのバスを探します。

冬でも暖かい日なら、バスは浅めの中層でサスペンドしたり、実際にシャローエリアまで上がってきて日なたぼっこをするのが好きなようです。しかし私が思うのは、シャローで日光浴をしているバスはとても釣りにくく、苦労するということです。

たくさんのバスがいても、本当に無気力です。私がいくらキャストを重ねても、彼らはまったく気にしません。彼らの最優先事項は暖まることなんですね。どうやら、シャローに移動したからといってすぐさまフィーディングするつもりはないようです。

ここで私がすることは、このスポットをよく覚えておくか、その場で魚探にマークしておくことです。そしてしばらくしたら戻ってみます。日向ぼっこをしたバスたちがそろそろ暖まっただろうというタイミングを狙って、先ほどの場所に距離を保ちつつ近づきます。私が戻ってきたことをバスに知られたくないので、ノーシンカーのヤマセンコーをロングキャストで狙います。

多くの場合、バスはルアーを発見しても、すぐには反応しません。バスはルアーがボトムまでフォールしていくのを待ち、ゆっくりと潜って行ってそのルアーを口にします。

ルアーをボトムで放置する、いわゆるデッドスティッキングです。次に、バスの注意を引くために少し動かします。だいたい彼らは、めんどくさそうにやってきて、ボトムのルアーを拾い上げます。

このパターンの重要な部分は、日なたぼっこをしているバスがいる場所を特定することです。バスがいるかどうかわからないのにキャストするのはキツいです。

ワームがボトムまでフォールするには長い時間がかかりますし、なにより面倒なので、バスがいるのかわからないところでそんなに時間をかける自信はありません。

バスがどこにでもいるわけではありませんが、いる場所には大量に集まっている可能性があります。そのエリアを覚えておいて、あとで戻ってみます。

冬におすすめのリグ

For fishing deeper winter spots, I have three go-to baits. Two of them are similar, but I use different setups for different presentations.

Boss Football Jig (skirted): Depending on my depth, I’ll use a ½- to ¾-ounce jig (dark pumpkin color) with a skirt blending dark and light green pumpkin strands and a 5-inch Yamamoto Twin Tail Grub trailer. I’ll use this setup when the fish are more active.


Boss Football Jig (no skirt): Same size and color as the skirted model, but I’ll use a Yamamoto Hula Grub trailer for less action. This gives me the look of a skirt without all that flaring action like a silicone skirt. This is my choice when I think the fish are more lethargic. Winter bass usually don’t want active presentations that look like something they have to chase.

Texas Rigged Senko: I rig this bait on a 4/0 light wire OWG hook because I like to use lighter line – 12- to 14-pound fluorocarbon and still get a good hookup with that lighter wire hook.

Depending on my depth, I’ll use a 1/8- to ¼-ounce ounce Reins Tungsten slip sinker, but I won’t peg the sinker. I’ll make a long cast and let it fall on a slack line, so the weight and bait separate.


The weight hits the bottom first and the bait is fluttering separately for the last several feet.

A lot of times the fish won’t hit it on the fall, but that separation will get their interest. Once it’s on the bottom, the bait and the weight move together like a normal Texas rig, but any fish that noticed the bait fluttering on the fall will move in and grab it.

If you crawl this rig over a lock or rock, it will separate again for a few seconds and give just a little extra action and that may generate some interest. It’s subtle things like this that can make a big difference during winter. Remember, the fish are usually less active, so as appealing as Yamamoto baits are, you may have to employ a little strategy to get bit.

冬のディープを攻めるために、私は3つのルアーに頼っています。そのうちの2つは似ているのですが、状況により使い分けています。

フットボールジグ(スカート付き):深さに応じて、1 / 2〜3 ​​/ 4オンスのジグ(ダークパンプキンカラー)を使用します。スカートにはダークグリーンとライトグリーンのパンプキンカラーの混合ラバーが巻かれたもので、ゲーリーヤマモト・5インチツインテールグラブをトレーラーにします。バスの活性が高いと感じるときはこのセッティングです。

冬のバス釣り:冬ワームの考え方
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フットボールジグ(スカートなし):スカート付きのものと同じ重さとカラーですが、アクションを少なくするためにトレーラーにフラグラブを使用します。これにより、シリコンスカートよりも控えめなフレアアクションをするスカートを付けたような見た目になります。バスの活性がより低いと思われる時はこちらです。冬のバスは通常、追いかけなければ食えないような活発なプレゼンテーションを望んでいません。

ヤマセンコーのテキサスリグ:これにはやや細めのフロロカーボンラインを使用するので、細いラインでもしっかりフッキングできるように、フックは#4/0の細軸ワイドゲイプのオフセットを使ってテキサスリグにします。

冬のバス釣り:冬ワームの考え方
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水深に応じて、1 / 8〜1 / 4オンスのタングステンスリップシンカーを使用しますが、シンカーはペグ留めしません。ロングキャストをしたあとのフリーフォールが欲しいので、シンカーとワームは離れた方が良いです。

シンカーが着底するまでと、シンカーが着底してからの数十センチのフォールでルアーのアクションが変化します。

多くの場合、バスがフォール中にバイトして来ることはないのですが、そのアクションの変化にバスは興味を持つようです。ボトムに着いてからは、シンカーとルアーの関係は普通のテキサスリグと同じようになりますが、フォール中のアクションに興味を持ったバスはだいたいそれを食ってきます。

このテキサスリグをウッドカバーや岩場で這わせると、ワームとシンカーが離れやすく、そこで先ほどと同じようなアクションが再び生まれ、数秒間というわずかな時間でもバスの興味を引く可能性があります。冬のバス釣りで大きな違いを生むのは、このような些細なことです。覚えておいてください、バスはあまり活発ではないので、いくらゲーリーワームがよく釣れるといっても、バイトさせるためには少しの作戦を立てる必要があるかもしれません。

冬のバス釣り:冬ワームの考え方
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冬のバスにやる気がないということは、分かっているようで、忘れてしまいがちなことではないでしょうか。

なんとなく、いつもと同じことをやっていて「あれー食ってこないなあ」と感じてしまうような。

いつもと同じではダメなんですね。

シャローに上がった見えるバスも無気力、ディープのバスもやる気があるとは限らない、という中でこの記事で有効とされていた3つのリグの共通点は、ロングキャストでき、スローに使えて、ボトムで食わせるという感じでした。

記事の中では「めんどくさそうにボトムまで潜って行って食う」という表現がありましたが、これは私の勝手な翻訳の表現になりますが、なんとなく分かってくれる方はいらっしゃると信じております(笑)

たまたま見えバスを食わせたことがあるのでそう書いたのですが、実際、見えバスがワームに食いつこうと決めてから近付いて行って口に入れるまで、結構な時間があります。

この時にズル引いてしまうと、冬のバスは潜ってまで追うのを諦めてしまうのかもしれません。

冬のバスには、いつもより慎重に、いつもより遅く、いつもより長く待つ、というアプローチが必要なんですかね。

些細なことですか。

また、冬のワームはサイズの大小よりも地味なシルエットが重要だとも書かれていました。

その代表的なのがヤマセンコー5インチということでした。

当店には残念ながら5インチの在庫がないのですが、4インチはいかがでしょうか。

こちらの#990ジェネラルウォーターメロン(グリパンチャート)というカラーは、アメリカのレジェンドアングラーのひとり、ラリー・ニクソンが数年前に考案したカラーで、ただいま日本でもいろんなワームでブームとなっているカラーですね。

もしかしたら全国的に品薄なカラーかもしれませんので、気になる方はお早めにチェックをお願いします!

私も冬の雪が降った時の画像とともに「雪だ!やったぜ!釣りいこ!」みたいなツイートができるド変態男になりたいです!(あくまでも褒め言葉です)

それではまた。

毎度ありがとうございます!