オフシーズンの落とし穴!ロッドとリールの保管方法

オフシーズンの落とし穴!ロッドとリールの保管方法
Photo by mossyoak.com

シーズンオフを正しく過ごし、来たるべき次のシーズンに備えることは心身ともに重要なことです。人間と同じように、ロッドやリールを正しく休ませることもまた、シーズンの初めに良いパフォーマンスを発揮するためには非常に重要なことなんですね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”ENSURING IT’LL LAST: HOW TO TAKE CARE OF YOUR FISHING ROD”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:mossyoak.com ”ENSURING IT’LL LAST: HOW TO TAKE CARE OF YOUR FISHING ROD” January 19, 2021

冬はバス釣りのオフシーズンとして過ごす方は多くいらっしゃいます。

冬だけは他の趣味をやることで、また春のバス釣りシーズンが待ち遠しくなり、モチベーションが上がるのであれば、オフシーズンはしっかりスイッチオフ、というのも悪くはありません。

ちょっと大げさかもしれませんが、私たちでもプロのスポーツ選手のように、オフシーズンの過ごし方が悪いと、次のシーズンに肉体的またはメンタル的に悪影響を与えることがあるんですよね。

これは、私たち人間もそうですが、道具もそうです。

私たちの大切な道具たちもまた、オフシーズンの過ごし方が悪いと、シーズンインした時のパフォーマンスが落ちるものです。

ずっと乗ってない車をしばらくぶりにエンジンをかけてみようとしてもかからなかったり、走ってみると変な音が聞こえたりすることがあるのですが、あれと同じ感じですかね。

では、バスタックルに正しいオフシーズンの過ごし方をさせるには、どんなところに気を付ければいいのでしょうか。

皆さんもYoutubeでバスプロさんの動画をご覧になるかと思うのですが、彼らの動画には意外とそういった内容のものがありません。

おそらくですが、バスプロの皆さんにはシーズンオフらしいオフがなく、ほぼずっと釣りをしっぱなしなので、長期保管の必要がないのかもしれません。改めて、バスプロとはすごくタフな仕事ですよね。

この記事は、アメリカのハンティングとフィッシング専門アパレルブランド「MOSSY OAK」公式HPのコラム記事で、ロッドとリールのケアや保管方法について書かれています。

かなり大事な内容だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

ロッドは丁寧に扱うこと

引用文(タップすると開きます)
Despite the extreme forces placed on rods while angling, they are fragile. Even small knocks and bumps can lead to scratches and nicks that weaken the rod and cause breakage. Take care not to hit your rod on anything while carrying it, and make sure it is laid on a flat surface in your vehicle, as bumping against the uneven ground as you drive will damage your blank. Rod sleeves can help protect rods while traveling.

釣りをしているときはロッドをガンガンに曲げても大丈夫なのですが、ロッドというものは壊れやすいものなのです。 小さな衝撃や打撃であってもロッドを弱め、破損の原因となる引っかき傷や擦り傷につながる可能性があります。 ロッドを運ぶときは、ロッドを何かにぶつけないように注意してください。また、車の運転中に凹凸のある地面を走行することでブランクが損傷することがあるため、ロッドは車の中に平らに置くようにしてください。 ロッドスリーブは、移動中にロッドを保護するのに役立ちます。

リールは年に1回のオーバーホールを

引用文(タップすると開きます)
Your reel is your most critical piece of equipment, and you should do everything you can to keep it in optimal working order. Giving it a full service once a year after the fishing season is over ensures you maintain its performance. Take everything apart and clean each piece individually to keep it in great condition.

リールは最も重要なツールであり、最高の状態に保つためには、できる限りのことを行う必要があります。 シーズンが終わった後には、年に一度のオーバーホールサービスに出すことで、そのパフォーマンスを維持することができます。 すべてを分解し、各部分を個別に清掃して、良好な状態に保ちます。

ロッドのジョイント部にワックスを

引用文(タップすると開きます)
Regularly rubbing your rod’s ferrules (the joints) with candle wax or paraffin prevents friction, protects the rod from wearing, and allows you to separate the parts more easily.

ロッドのフェルール(ジョイント)部にロウを塗るか、またはパラフィンワックスで定期的に磨くことで摩擦を防ぎ、ロッドの消耗を防ぎ、ロッドのピースごとに簡単に分離できるようになります。

オフシーズンの落とし穴!ロッドとリールの保管方法
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タックルの保管方法

引用文(タップすると開きます)
HOW TO STORE YOUR FISHING ROD If you want to ensure your fishing rods last as long as possible, it’s essential you take care of them even when you’re not using them. That means storing them in the best possible way. Some top tips for fishing rod storage include: STORE THEM VERTICALLY Whether you use a purpose-built rack or mount hangers to the wall, keeping your rods upright can prevent the blanks from bending. If you have to store them horizontally, always check the tips aren’t weighed down, bending the blank; otherwise, over time, the rod will become permanently curved. UTILIZE ROD SLEEVES OR CASES Rod sleeves aren’t just useful for storing rods; they also protect them when you’re traveling and stop them from getting tangled together. Make sure you get the right size, as any pressure on the rods could bend them or create a weak spot on the blank. STORE IN A DRY PLACE Moisture can destroy all sorts of materials, and your fishing rod is no different. If left in a damp or humid area, the reel, reel seat, and guide rings may corrode. One way to keep your rods away from damp is to store them off the ground. You could also consider investing in a dehumidifier or keeping silica gel pouches in your rod sleeves. KEEP AWAY FROM HEAT While rods are partially resistant to cold temperatures, they can be weakened by heat, particularly parts of the rod that are glued. It’s recommended not to store your rod anywhere with a consistent temperature of above 110℉. It can be tempting to temporarily keep your rods in your car or truck, but this is not recommended in the summer, as vehicles can get extremely hot. LOOSEN THE DRAG Fishing reels, from baitcasting reels to trolling reels, tend to be composed of many small mechanical pieces that can be damaged by tight drags over time. Loosening the drag also helps avoid snapped lines and bent blanks.

ロッドやリールをできるだけ長持ちさせたい場合は、使用しないときでも手入れをすることが重要です。これは、できるだけ良い方法で保存することを意味します。タックルの保管に関するコツにはいくつかあります。

ロッドは垂直に立てて保管する

専用のロッドホルダー(ラック)を使用する場合でも、壁にロッドホルダーを取り付ける場合でも、ロッドを垂直に立てるようにしておくと、ブランクが曲がるのを防ぐことができます。ロッドを横向きに保管する必要がある場合は、ティップが垂れ下がっていたり、ブランクが曲がっていないようにしてください。そうしないと、時間の経過とともにクセが付き、ロッドがずっと曲がったままになってしまいます。

ロッドスリーブまたはケースを活用する

ロッドスリーブは、ロッドを保管する時に役立つだけではありません。運搬中もロッドを保護し、ロッド同士が絡まるのを防ぎます。ロッドに変な力がかかるとロッドが曲がったり、ブランクに弱点ができたりする可能性があるため、適切なサイズを使うようにしてください。

乾燥した場所に保管する

湿気はあらゆる種類の素材をダメにする可能性があり、ロッドも例外ではありません。湿気の多い場所や湿気の多い場所に放置すると、リール、リールシート、ガイドリングが腐食することがあります。ロッドを湿気から守る方法のひとつは、ロッドを地面から離して保管することです。また、除湿機を使う、ロッドスリーブにシリカゲルのポーチを入れておくなどの投資も検討しましょう。

熱から遠ざける

ロッドは低温にはある程度の耐性がありますが、高温には弱い性質、特にロッドの接着されている部分は、熱によって弱くなる可能性があります。 温度が43℃を超えるような場所ではロッドを保管しないことをお勧めします。ロッドを一時的に車に入れておきたくなることもありますが、夏は車内が非常に高温になる可能性があるため、これもお勧めしません。

ドラグを緩める

リールのドラグは小さな部品で構成されており、きつく締めたままにしておくと時間の経過とともにダメージを受ける可能性があります。ドラグを緩めておくと、ロッドにセットしたままでもラインを引っ張ってブランクを曲げたままにしてしまうのを防ぐのにも役立ちます。

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タックルのケア方法

引用文(タップすると開きます)
HOW TO CLEAN YOUR FISHING ROD Proper cleaning of your fishing rod and reel dramatically increases the longevity of your equipment. Often, the last thing you want to do after a long fishing trip is cleaning, but investing a little bit of time in keeping them spic and span will save you a lot of money long-term. Follow these tips on how to clean your rods and reels properly: CLEAN AFTER EVERY SALTWATER TRIP If you’re fishing in freshwater, you don’t need to clean your reel more than once every four or five trips. However, saltwater is extremely corrosive, and you must make sure you rinse off your rod and reel before storing it. It’s also a good idea to remove the line and reel before storing a saltwater rod. ALWAYS CLEAN YOUR GUIDES Whether you’re winter bass fishing or fishing for catfish in the summer, your guides will get a lot of build-up on them, from vegetation to minerals, and this can easily lead to a broken line. The inside and outside of guides are easily cleaned with a Q-tip or a small, soft plastic brush. However, you should never use a wire brush. Keep these items on you when fishing, for cases when you get extreme build-up—such as on hot days when dirt dries on the guides. Be Gentle Avoid using harsh products on your fishing pole. All you need is lukewarm water and vinegar or a mild detergent for a thorough cleaning. Dry Thoroughly Remember, moisture can cause rust and other damage, so always make sure both your rod and reel are dried well after cleaning. The Takeaway Once you get into a routine, you will find your fishing rod maintenance isn’t such a big job. Thoroughly cleaning your rods and reels, finding a suitable place to store your equipment, and making small adjustments to the way you transport your rods will become a habit. And, as you begin to notice that your equipment lasts longer, you’ll be glad you invested the time and effort into taking such good care of them.

ロッドやリールを適切にケアすることで、タックルの寿命は劇的に長くなります。多くの場合、釣りの後の定期的なクリーニングだけでも充分ですが、ここでちょっとした投資をすることで、より新品同様のコンディションを保ちやすくなります。ロッドとリールを適切にクリーニングする方法については次の通りです。

海水が混じるフィールドで釣りをしたら必ずクリーニング

淡水で釣りをしている場合は、4〜5回の釣行につき1回程度のリールクリーニングでも良いかもしれません。しかし、塩水は非常に腐食性が高いため、釣行後には必ずロッドとリールを洗う必要があります。それ以降に保管する場合は、リールのラインを抜き、リールはロッドからを取り外すこともお勧めします。

ガイドは常にきれいにする

冬のバス釣りでも夏のナマズ釣りでも、ガイドにはウィードから小さな塩の結晶まで、たくさんの堆積物がこびりつきます。これによりラインブレイクを引き起こす可能性があります。ガイドの内側と外側は、綿棒や小さくて柔らかいナイロンブラシで簡単に掃除できます。このとき、ワイヤーブラシは絶対に使用しないでください。ガイドの汚れがすぐさま乾いてしまう夏の暑い日など、その場でケアしなければならない場合に備えて、釣りをするときにもこれらのアイテムを持って行きましょう。

優しいものを使う

ロッドのクリーニングに刺激物の入った薬品を使用しないでください。必要なのは、ぬるま湯と酢または中性洗剤だけでかなりきれいになります。

完全に乾かす

湿気は錆やその他のトラブルを引き起こす可能性があるため、クリーニング後は常にロッドとリールの両方が十分に乾燥させるようにしてください。

習慣化すること

やってみると、タックルのケアはそれほど大変な事ではないことがわかります。ロッドとリールをきちんとクリーニングし、タックルを保管するのに適した場所に保管し、ロッドの輸送方法に少し気を使うことを習慣にしましょう。これでタックルが長持ちすることに気付ければ、このちょっとした手間や時間が全く苦にならなくなります。

オフシーズンの落とし穴!ロッドとリールの保管方法
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私の場合、それほど手先が器用でもなく、性格的にも雑なところがあるので、リールのメンテナンスは普段の注油と拭き掃除くらいで、あとは年に1回のメーカーオーバーホールに出すようにしています。

しかし、もうメーカーでもオーバーホールを受け付けてくれない古いリールもありますので、そういうのは自分でやっています。

つまり、私のような者が自分でやったとしても、正しくやれば、相当長い間使うことができるということですよね。

自分的に不満がないまま使い続けていられるのであれば、余分なタックルを買い替えることがなくなります。

これは毎年買い替える場合に比べると、数万円~数十万円くらいの節約ができるということですから、その分の予算をルアーや他のものに回すことができます。

あれ?他の物に使っちゃったら節約とは言えませんかね(笑)

さて、私も中古のタックルを扱うものの端くれとして、2つばかり補足させていただきます。

ロッドが折れるときというのは色々な理由があるのですが、折れる原因のひとつとして、知らないうちに付いていた傷によるものがあるのではないかと思います。

傷には記事にもあったようにすり傷やひっかき傷が多いのですが、見落としがちなのが「刺し傷」で、文字通り針の穴ほどの傷なのですが、これがひとつあるだけで、そこから簡単にパキーンと折れることがあります。

フッキングのすっぽ抜けや根掛かり回収時にルアーが飛んできたとき、そのフックがロッドに当たってしまって刺し傷が付くことがありますので、そんなことがあった時は必ずチェックしましょう。

たまに「なにもしてないのにロッドが折れた」という話を聞きますが、ロッドが折れた時って本当にこんな感覚になるんですが、小さな原因であることは多いです。

日々のメンテナンスの時には刺し傷までチェックしてみてください。

もうひとつ、黒ずんでしまったロッドグリップの掃除も、オフシーズンの1年に1回くらいやっておくと次のシーズンインの時により心機一転、フレッシュな気持ちになって良いものだと思います。

特にコルクグリップの場合はそうですよね。

また、不要になったロッドを中古屋さんに売る時も、ブランクやグリップをきれいにしておくだけで評価や査定額が下がってしまうのを防ぐことができます。

この時、記事にも書かれていましたが、特別なものは必要ありません。

100均で売っている食器用中性洗剤とスポンジを使ってお湯といっしょに軽くこするだけでキレイになります。激落ち君でもOKです。

リールを固定するところのネジもゆるめて、ネジ山も洗いましょう。

結局のところ、形あるものはすべて壊れるわけで、どんなに頑丈な道具でもいつかは使えなくなる寿命というものが来ます。

しかし、日ごろの簡単なメンテナンスひとつで、その寿命は延ばすことができ、手になじんでいるお気に入りのタックルこそ、値段ではないその高い価値をキープできますから、ぜひ習慣化するようにしましょうね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!