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【バスの生態】バスのバイトの真実:後編

【バスの生態】バスのバイトの真実:後編
Photo by In-Fisherman

バス釣りはただバス釣りがあったからやっているのですが、実際のところ、バスがなぜルアーにバイトして来るのか、または来ないのか、謎な部分が多いものです。野生のバスがルアーにバイトするには、どんなことが影響しているのでしょうか?

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Bass Strike Savvy”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:in-fisherman.com”Bass Strike Savvy”By Steve Quinn|October 13, 2021

バスを釣るということ、それはバスが生き残るために何かを食べなければならないという習性を利用するものです。

この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メディア「In-Fisherman」の記事で、このサイトの編集長であり水産生物学者という側面を持つスティーブ・クイン氏が、バスのバイトについて解説してくれています。

今回はその後編をお届けいたします。

バスの生態を学び、自分のバス釣り、バス釣り論に活かしましょう。

釣りやすさについて

引用文(タップすると開きます)
Catchability Counts One of my memorable revelations occurred as I sampled largemouth bass at several Georgia reservoirs. As a biologist with the Georgia Department of Natural Resources (DNR), I learned the art of electrofishing as we collected bass for routine sampling and tagging studies. I recall pushing down the pedal (to activate our electrodes, sending voltage into the water) by a dock in a small creek of Lake Walter F. George (also known as Lake Eufaula). Out rolled six or seven massive bass, an immediate 25- to 30-pound tournament limit. I’d fished those waters and caught decent fish, but nothing like what we discovered. That scenario was repeated around shoreline brush and many other obvious bass fishing targets on this and other waters we sampled. Our collecting found spots that were stacked with big fish, but guys fishing nearby weren’t having much success. And when I returned to the lake with my boat in tow, I was unable to muster comparable results. I wasn’t alone. In the late 1980s, the Alabama Department of Conservation and Natural Resources and Georgia DNR were petitioned by bass fishing groups and chambers of commerce to stock largemouths in Lake George. Catch rates were low. Anglers were going elsewhere and calling it “fished out.” From our sampling, we knew that was far from the case, but did our best to refrain from belittling the fishing skills of locals. Finally, Alabama fishery workers brought members of the public along in the electrofishing boat. After few hours of sampling, demands for management action ceased. Why was catchability so low? Theories abounded; we still don’t know. More recently, I’ve lowered my Aqua-Vu camera to reveal dozens of big smallmouth bass scattered out among rocks and sand in 22 to 23 feet of water. I excitedly pitched a drop-shot rig and waited for a bite that finally came. But it was a 13-inch largemouth. “Where did he come from I wondered,” as I dropped back and came up with a half-pound smallmouth. I lowered the camera to verify their presence, but I couldn’t buy a bite in almost two hours.

ジョージア州にあるいくつかのリザーバーでラージマウスバスのサンプルを捕獲したときに、私の記憶に残るひとつの出来事が起こりました。ジョージア州自然資源局(DNR)の生物学者として、定期的なサンプリングとタグ付けの研究のためにバスを捕獲するため、電気ショッカーの技術を学びました。ウォルターF.ジョージ湖(ユーフォーラレイクとして知られている)の小さなクリークにある桟橋で電気ショッカーをしたときのことです。 1発で6~7本の大きなバスが浮いてきました。トーナメントであれば5本リミットで25ポンドから30ポンドになるであろうバスです。私はそのエリアで釣りをしましたが、バスは釣れたものの、そのとき私たちが発見したバスとはまったく別ものです。

このような出来事は、私たちがサンプリングした数々のフィールドで岸沿いのオダなど明らかにバス釣りに向いている場所でたびたび起きました。私たちがするサンプリングの捕獲ではビッグバスが山ほどいるスポットが見つかりましたが、近くで釣りをしている人が釣れるわけではありませんでした。そして、ボートでその湖に釣りに行っても、そのような釣果にすることができませんでした。

それは私は一人ではありません。 1980年代後半、アラバマ州保護天然資源局とジョージアDNRは、バスフィッシング協会や商工会議所から、ジョージレイクにラージマウスバスを増やすように依頼されました。非常に釣れない湖で、釣り人は他の場所に遠征に行っていました。

私たちが調査した結果、それは事実とはほど遠いことがわかりましたが、地元アングラーの釣りのスキルが低かったわけではありません。最終的には、州の漁業関係者が電気ショッカー船に依頼者の人々を乗せました。数時間の捕獲の様子を見せることで、これ以上増やすことはないという結論になりました。なぜバスはちゃんといるのにこれほど釣れないのか?理論はたくさんありますが、まだわかりません。

最近では、水中カメラをおろし、水深6~6.5メートルの水中の砂地の岩場にいる数十の大きなスモールマウスを見つけました。私は興奮してドロップショットリグを投げ、ついにバイトさせたのですが、なんとそれは33センチのラージマウスバスでした。 「こいつは一体どこから来たのだ」と思いました。私は同じ場所で、200グラムの小さなスモールマウスバスを釣りました。再びカメラを下ろして大きなバスがいることを確認しましたが、2時間近くでバイトひとつありませんでした。

フィッシングプレッシャーの影響

【バスの生態】バスのバイトの真実:後編
Photo by In-Fisherman
引用文(タップすると開きます)
Pressure Effects We also know that bass learn about lures through being caught or seeing others caught, and they become harder to catch. We’ve reported on the tests at Berkley’s Fish Lab where naive bass (never fished for) quickly learned to ignore hookless crankbaits towed around a huge pool. Recognition of the fakes remained when they were tested again after several weeks passed, as few strikes occurred. Presumably, biting something that gave no reward was enough to teach them to avoid lures. Frequent In-Fisherman contributor Dr. Hal Schramm reports that a 2018 study at Mississippi State University, where he served as Leader of the Cooperative Fish and Wildlife Research Unit, shed further light on how fishing affects catchability. He and a team studied ponds stocked with bass and fished them, recording one angler hour per acre per week. The study covered two years and involved the catch of 1,156 bass. Some ponds were fished for 24 weeks in a row, while others were fished for two months, then left alone for two months, after which fishing resumed for an additional two months. Anglers systematically fished at different times of day from May to October and used 11 different types of lures. Predictably, fishing success declined rapidly, though all bass were released, dropping from about seven bass an hour to just one. In ponds that went unfished for two months between regular fishing, catch rates returned to about 60 percent of the initial level, then quickly declined to a bass per hour. So most bass seemed to initially forget what they’d learned—to avoid lures, but catch rates quickly fell, suggesting that they wised up fast. The semi-wild conditions of the ponds contrasts with the stark surroundings of Berkley’s tank, suggesting that bass in truly natural conditions may also forget about fishing pressure when anglers are scarce.

また、バスは自分が釣られたり、他のバスが釣られるのを見てルアーのことを学び、釣りにくくなることでも知られています。 バークレイ社の釣り研究所がその実験について報告しています。そこでは、釣られたことがない純粋なバスでも、大きなプールでリトリーブするフックを付けていないクランクベイトを無視することをすぐに学んだとのことです。ほとんどバイトしなかったため、数週間後に再度テストしたところ、偽物であるという認識は残っていたそうです。おそらく、噛みついても何の得もないという事実は、ルアーを避けるようになるのに充分な学習内容なのでしょう。

当サイトのライターであるハルシュラム博士は、ミシシッピ州立大学での2018年の調査で、魚類野生生物共同研究ユニットのリーダーを務め、釣りという行為が釣りやすさにどのように影響するかをさらに明らかにしたと報告しています。彼らのチームは、バスが養殖された池での研究で、4,000㎡あたり1週間に1時間の釣り人になるように釣りをした結果を記録しました。この調査は2年間おこなわれ、1,156のバスをキャッチしました。いくつかの池では24週間続けて釣りがされ、他の池は2か月間釣りをしたら2か月間休ませて、再び2か月間の釣りが行われました。釣り人は5月から10月までのさまざまな時間帯に釣りをし、11種類のルアーを使用しました。

予想通り、釣りやすさは急速に低下しましたが、すべてのバスがリリースされ、1時間あたり約7本釣れたバスが1本まで減少しました。2か月間休ませた池では、漁獲率は初期レベルの約60%に戻り、その後すぐに1時間あたり1本のバスまで減少しました。そのため、多くのバスはルアーを避けるのを学んだことを忘れているように思われましたが、キャッチ率は急速に低下したことで素早く思い出したことを示唆しています。池の半野生の状態は、バークレー社にあるの水槽の厳しい環境とは対照的であり、自然のフィールドにいるバスは、釣り人が少ない時は釣り人のことを忘れる可能性があることを示唆しています。

遺伝による影響

引用文(タップすると開きます)
Genetic Effects Experiments on small lakes have revealed that individual largemouth bass vary considerably in their catchability, as determined by their likelihood of capture with artificial lures. The most detailed investigation was conducted by a team of researchers at the Illinois Natural History Survey, headed by Dr. Dave Philipp, published in the Transactions of the American Fisheries Society in 2009. It was the culmination of studies that started in the late 1970s. They fished these waters and also electrofished, marking all bass. Fish that were caught four or more times by angling—highly vulnerable bass—were then stocked into empty ponds and allowed to spawn. Bass that were never caught or only once—low vulnerability fish—were placed in other ponds. After four years, mature fish were collected from each pond, tagged, and fished. These bass represented the offspring of highly catchable and low-catchability parents. They differed even more than their parents, as catch rates increased further in the high-vulnerability group and dropped for the less vulnerable one. This cycle was repeated a third time in the next generation, and results were similar. Offspring of tough-to-catch fish became even tougher to catch. The increase in catchability was less in the third generation, but still amounted to about a fish per three hours of fishing. The authors noted that these results indicate that fisheries with high harvest levels have been selecting for more wary bass via the removal of more vulnerable fish. This undoubtedly was an important factor years ago in popular lakes and reservoirs before the catch-and-release ethic caught on in the 1980s. Today, with release rates well over 90 percent in most waters, and tournament survival at a similar level, genetic effects may be moot. But it provides answers when we wonder why many popular fisheries that contain lots of bass can present fishing so challenging that numbers of top pros can barely scratch out a few small keepers over several days. The more we learn about the behavior of bass, the more we recognize the many differences among individuals. It’s generally true that in a particular lake a bass is a bass, but one bass may not behave at all like another.

小さな池での実験により、個々のラージマウスバスは、人工のルアーで釣られた経験によって釣りやすさはかなり異なることが明らかになりました。最も詳細な調査は、2009年にアメリカ水産協会のトランザクションで発表されたデイブフィリップ博士が率いるイリノイ自然史調査の研究者チームによって実施されました。それは1970年代後半に始まった研究の集大成でした。

彼らはそれらのフィールドでの釣り、また電気ショッカーでの捕獲で、すべてのバスにマーキングをしました。釣りで4回以上釣られた魚(非常に釣りやすいバス)は、空の池に移して産卵させました。一度も釣られなかった、または一度だけ釣られたバス、つまり釣りにくいバスも、他の池に入れられました。 4年後、それぞれの池で育ったバスを集め、タグが付けられ、釣りをしてみました。これらのバスは、釣りやすかった親バスと釣れなかった親バスの子孫ということになります。釣りやすかった親から生まれたバスはやはり釣りやすく、釣りにくかった親から生まれたバスは漁獲率がさらに低下したため、それらは両親ともまた別ものでした。このサイクルは3世代まで3回繰り返され、結果は同様でした。釣りにくいバスの子孫は、釣るのがさらに難しくなりました。釣りやすかったバスもさすがに第3世代では釣りにくくなりましたが、それでも3時間で約1匹は釣れました。

著者らは、これらの結果は、よく釣れるフィールドで、釣りやすいバスが釣られることで、より警戒心の強いバスが残っていることを示していると述べました。これは間違いなく、1980年代にキャッチアンドリリースの概念が定着する前に、人気の湖やリザーバーで起きていることでした。今日、ほとんどのフィールドではリリース率が90%をはるかに超えており、トーナメントで釣られたバスの生存率も同様のレベルであるため、遺伝的影響は重要ではない可能性があります。しかし、バスがたくさんいるはずの多くの人気フィールドばかりがなぜ非常に釣りにくくなり、トッププロでも数日で数本の小さなバスをかろうじて釣ることしかできないのかという質問の、ある種の答えではないかと思います。

バスの行動について学べば学ぶほど、個人個人の多くの違いが生まれるようです。フィールドのバスはあくまでもバスであると言えますが、あるバスは他のバスとはまったく別である場合があります。

【バスの生態】バスのバイトの真実:後編
Photo by In-Fisherman

リアクションバイトと食性バイトの違いが、実ははっきりしないというのは前編での話でしたが、興味深い内容でした。

これにはリアクションバイトという言葉の定義といいますか、判断があいまいなためではないかと思います。

生物学的にはどちらも食性によるバイトであったとしても、低活性状態のバスの狭いストライクゾーンにルアーを通して強制的に反応させた、あるいは急激に活性を上げさせて高活性状態のストライクゾーンを仕立て上げて広い距離を追わせてバイトさせたということであれば、リアクションベイトとはそのようなルアーのことを指し、それにバイトさせたのであればリアクションバイトと呼んでもいいのではないかと思いました。

ただ、実際にそうだとしても水中のリアルタイムな映像を見れるわけではないので、アングラー側で判断することはできません。

ここがあいまいになってしまう部分で、ただしそうだとしても、アングラー側からすればどちらかに定義したほうが製品やテクニック的な説明がしやすいという意味で、厳密なことは言わず、好きに使えばいい言葉ではないかと思います。

もうひとつ、バスがルアーを学習することに関しても非常に恐ろしい実験結果が出ていました。

簡単に言えば、いくら釣れるルアーでも、同じルアーでずっと釣れ続けることはないという結果です。

たしかにそのような結果は、嫌ですが受け入れることはできます。

しかしそこがバス釣りの面白い部分でもあります。

みんなが使っている釣れるルアーはいかにも釣れそうですので欲しくなりますが、すぐに釣れなくなるかもしれません。

そういう時にはみんなとは真逆のタイプのルアーを使ってみたり、昔の忘れ去られたようなルアーやリグを試してみることでも同じような結果が出るかもしれない、そんな面白さがあると思うんです。

※ただし強烈に印象に残っているものはバスが遺伝的に記憶している可能性があるのでそれでもスグスレてしまうかも…

バス釣りにおけるバスの生態についてはまだまだ研究中のものです。

世界中の誰にも結論は出せません。

そんな曖昧な世界を楽しんでいくのもいいじゃないですかね!

さて、2回にわたる長い記事でしたが、最後までお付き合いありがとうございました。

皆さんのバス釣りライフがより楽しくなれば幸いです!

それではまた。

毎度ありがとうございます!