ジュンバグというカラーはなんぞや?【小ネタ】
皆さんは「ジュンバグ」というバス釣りならではのカラーのワームはお好きでしょうか?使っていますか?持っていますか?このカラーは人によって好みが分かれる気がします。今回このカラーについて調べてみました。
こんにちは!店長の小山です!
本日は「ジュンバグ」というカラーについて少し掘り下げてみたいと思います。
あなたはジュンバグというカラーのワームを使ったことがありますでしょうか?ジュンバグカラーはお好きでしょうか?持ってますでしょうか?
私はジュンバグというカラーのワームをほとんど使ったことがありません。
私の意見では、根拠はありませんがおそらく、日本ではあまり人気のないカラーではないかと思っています。(自分が使ってないからというわけではなくて一応通販実績から判断…)
ところで、このジュンバグというカラー、メーカーによって色合いにだいぶ違いがあるような気がしませんか?
これは何の色なのでしょう?ワカサギやアユ、ザリガニやミミズといったイメージしやすいカラーリングではありませんよね?
バグというからには何かの生き物を模しているのか…?
この意味不明さによって使う場面が定まりにくく、いまひとつ買う気になれないカラーなのではないかと私は考えております。
ということで、このジュンバグのナゾに迫ってみます。
ジュンバグとは何か?
ひとまずジュンバグという単語を手掛かりにグーグル検索を掛けてみたところ、そのような昆虫がいることが分かりました。
ジュンバグというのは直訳すると「6月の虫」なのですが、実態はアメリカで5月ごろから初夏にかけて見られるコガネムシの総称のようです。
5月ごろから発生するのでMay beetle(メイビートル=5月の甲虫)とも呼ばれるようです。
画像検索をするとほとんど上の画像のような昆虫がヒットしますが、アメリカ全土で見られる昆虫ということで、細かく分けると10種類くらいになるようです。
もう少し詳しく調べてみると、アメリカの害虫図鑑のようなサイトにも掲載されていました。
直接人間に害が出る昆虫ではなく、この虫の幼虫が庭の芝生の下にいるときに、それを狙ってアライグマやスカンクが食べるときに芝生をめくってしまう被害が出るらしいです。
そして記事によりますと
「成虫は通常暗褐色ですが、黒、黄褐色、または濃い栗色の場合があります」
とのことで、画像のような昆虫でおおかた合っているようですね。
しかし、ところで、皆さんがイメージするジュンバグって、こんなカラーでしょうか?
各メーカーから発売中のジュンバグカラー
ということで各メーカーさんから発売中のワームの中からジュンバグカラーをピックアップしてみます。
エバーグリーン・キッカーバグ ジュンバグチャートティップ
先端のチャートの部分を除くと、ボディカラーは濃く深い青紫という感じです。
ダイワ・フィンズバグ ジュンバグ
ボディ部分は濃い青で、素材の薄くなったテール部分が濃くなった感じですよね。
OSP・ドライブビーバー ジュンバグ
他社と比べると明るめの青です。
ケイテック・マッドワグ ジュンバグ
こちらも濃く深い青で、素材が薄くなるとグラデーションがかかっています。
ZOOM(ZBC)・ブラッシュホッグ ジュンバグ
こちらも濃い青ですが、少しだけ紫がかっているでしょうか。
ストライクキング・KVDロデント ジュンバグ
こちらはすごく濃い紫にグリーンラメが入っています。
オールテレインタックル・オールテレインスカート ジュンバグ
こちらはラバースカートですが、濃い紫にグリーンラメが入っています。
ジャッカル・ウォブリング ジュンバグ
こちらは濃い赤/茶に赤や青緑っぽいラメが入っていますよね。
ISSEI・ポッパーワーム ジュンバグ
こちらも濃い赤に緑のラメです。
プロフェッサー・ソアリンシャッド ジュンバグ
こちらは濃い紫に緑ぽいラメが入っています。
このように、各社微妙に、またはまあまあの違いがあることが分かります。
また、メーカーによってジュンバグという名前ではなくても同じようなカラーをラインナップされていることは多いです。
皆さんのジュンバグカラーのイメージはどれに近いでしょうか。
青系/紫系のジュンバグはなに?
さて、いわゆるジュンバグ(メイビートル)の色に近いのがジャッカルのウォブリングとISSEIのポッパーワームのジュンバグカラーで、他のは全く違う青~紫系のカラーでした。
最初はアメリカのジュンバグと日本のジュンバグでは解釈が違うのかな?と思ったのですが、メーカーの東西を問わず青系が多いような感じです。
そこでもう一度ジュンバグ(日本語)で検索をかけてみると次のような結果が出ました。
エバーグリーンの菊元敏文プロのブログでキッカーバグのカラーが紹介されていまして、その中に上の写真のジュンバグチャートティップのほか、ジュンバグブラウンクローというカラーがありまして、そこには
「#05ジュンバグブラウンクロー。
メチャザリガニっぽいカラーでツートンカラーです。
表はジュンバグ。6月ザリガニです。」
と書かれております。
6月のザリガニということなんですね。
世界中には500種類以上のザリガニがおり、アメリカにはそのうち300種類以上のザリガニが生息しているようで、種の違いのほかに地方名みたいな感じで様々な呼び方があるようです。
クロー、クレイフィッシュ、クローダッドなどが有名な呼び方なのですが、マッドバグという呼び方もあり、これが6月になるとこのような色になのでしょうか。
サリガニといいますと一般的には赤/茶系の色で、冒頭の昆虫の写真の色と似ているのですが、このような青系のザリガニもいます。
この青は種によるものもあるようですが、その他のザリガニも水温や酸素量といった水質でも変化するようですし、食生活、または脱皮してからの時間によっても色の変化があるようです。
また、ザリガニの産卵は春と秋に行われるそうで、卵の色が紫なんですね。
このあたりも6月という時期の色から連想されて作られているのかもしれません。
卵を抱えたザリガニなら1匹当たりのカロリーが高く、栄養食品としてバスも好きそうですもんね。
結論(仮)
ということで、ここまでの結果で仮の結論を出してみると、ジュンバグという色は昆虫の色ではなく、ザリガニの色ということになりました。
6月のザリガニということであれば、青っぽいものもいれば赤っぽいものもいるからです。
ということで、マッチザベイトとしてのジュンバグを選ぶのであれば、ザリガニが生息するところがより効果的だと思われます。
しかし、厄介なのが、このカラーの扱いもまた、人によって違うところなんです。
このカラーが有効となるのは、晴れ、曇り、雨、またクリアウォーター、マッディウォーターと、人によって言うことがバラバラなんですよね。
私としては不人気カラーであまり使っている人がいないことから、人の言うことはあまり当てにならないだろうと考えていましたが、今回調べてみたことによって、アメリカや日本のユーザーさんのレビューもいくつか目にしました。
そこでもやはり人によって言うことがバラバラなんです。
つまり極端なことを言えば、あらゆるコンディションで有効なカラーであるということでもあります。
特にアメリカではこのカラーの信頼度が高く、グリパン、ブラック/ブルーという2大カラーの次ぐらいに人気&実績の高いカラーだと感じました。
ということで皆様、このジュンバグというカラー、使ったことがない方は一度お試しで使ってみると案外いいことが起きるかもしれません。
といいますのも、先日行われました木崎湖モダンボートさんのシリーズ戦最終戦で2位の宮島さんがソアリンシャッドのジュンバグで釣っていたんですね。
マニアックなカラー選択だなあ、と思ったのですがそれから気になってしまい、調べてみたという感じなんです(笑)
その宮島さんも「木崎でも野尻でも、晴れでも雨でもバンバン釣れたことがある」とおっしゃっていたので、良いカラーなのは間違いなさそうです。
ということで、今回は自分なりに調べて勉強させてもらったレポートでした。
参考になれば幸いです!
それではまた。
毎度ありがとうございます!