ストライクゾーンとは何か

当たり前のことを言うようですが、バスを釣るときは、バスのストライクゾーンにルアーを通さないと100%釣ることはできませんよね。では、そのストライクゾーンという存在、これとは一体何なのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Strike Zones: The Most Misunderstood Facet Of Freshwater Fishing?”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:guide.sportsmansguide.com ”Strike Zones: The Most Misunderstood Facet Of Freshwater Fishing?”July 10, 2014 By Terry Tuma
ルアーフィッシングをしていると、「ストライクゾーン」という言葉を聞くことがありますよね。
皆さんなら、ストライクゾーンという言葉を聞いただけでも、それが何を意味する言葉なのかということはすぐに想像できると思います。
一番イメージしやすいのは、恐らくその語源になったであろう、野球にその意味を求めてみることだと思います。
ストライクゾーンとはバッター(打者)の視点に立った言葉で、ピッチャーの投げた球がストライクゾーンに入ってきたらバットを振って打ちにいくぞ、という感じに使われる言葉です。
「このゾーンに入ってきたボールはヒットにできる自信がある」というニュアンスが含まれています。
これをあらためてバスに当てはめてみますと、「バスは自分のテリトリーに入ってきたエサに食いつく」というような感じになるでしょうか。
バスに限らず野生動物は皆、他人からエサを与えてもらうことはありません。お金を払えば数分後にテーブルの上に料理が並ぶとこもありません。自分で獲りに行かなければ飢え死にしてしまいますよね。
そこで重要なのは、「無駄なカロリーを消費しない」ということと、「狙った獲物は確実に仕留めなければならない」ということ。
ということは、バスが「こいつ、食える!」と思わないと食いつかないということなのですが、これをバス釣りに当てはめると、バスのストライクゾーンにルアーを通さないと釣れない。ということになりますよね。
あらためて当たり前のことを言っているようですが、では、そのストライクゾーンそのものについてはどうでしょうか。
何が基準になっていて、具体的にはどれくらいの範囲になるのでしょうね。
この記事は、アメリカの大手アウトドアショップのHPのブログ記事で、アイスフィッシングやゲームフィッシングのセミナー講師などを務めるテリー・トゥマ氏が書いたものです。
ストライクゾーンについて考えてみれば、バス釣りがもっと上手になるかもしれません。
ぜひ読んでみましょう。
ストライクゾーンという言葉について
バス、ウォールアイ、ブルーギルなど、どんな魚種であってもアングラーはストライクゾーンにルアーを通す必要があります。
エサやルアーで釣りをしようとした時、ストライクゾーンは釣りを成功させるための最も重要な部分になるはずです。しかし私たちは、それについての話をあまり聞くことがないではありませんか。これは次の釣行の前に、ストライクゾーンのことを理解する必要がありますね。
ストライクゾーンとは、簡単に言えば魚が餌を食べるために移動する距離のことです。その距離は、季節、水温、フィッシングプレッシャー、天気などによって異なります。
おそらく釣りをしているうちの90%は、ニュートラルまたはネガティブな(やる気のない)魚を相手にしています。フィールドに出ているうちの5〜10%だけが、幸運にもアグレッシブな魚に遭遇しているということになります。私の経験では、ネガティブまたはニュートラルな魚のストライクゾーンは小さいと思います。
冬のバス釣りでよく言われる「バスの目の前にルアーを通す」という言葉の意味は、そういうことです。
結論:アプローチは正確にする必要があります。おそらくアグレッシブなバスであれば、ニュートラルな気分であっても60センチ〜1メートルは移動する可能性があります。そして、バスはリアクションバイトという食いつき方もします。他の要因、例えば何のルアーを選択したのかなども、この距離に影響してきます。しかし私の経験上では、バスの30センチ以内をストライクゾーンとし、そこにルアーを入れる必要があると思います。
このスキルをどのようにマスターしたらいいのでしょうか? まず、より正確な釣りをするためには、より良いアングラーになる必要があります。それはつまり、フィールドにたくさん出てたくさん釣りをすることを意味します!たとえば、あるエリアでは何回もキャストをする必要があるのです。バスはなんらかの理由に基づいて自分の位置を変えていますよね。今はフィッシングプレッシャーによってバスのポジションが深くなったろうなと感じたら、すべてのキャストでカウントダウンして精度を高める必要があるというくらいです。
私たちはアングラーでありながら、ストライクゾーンを気にしない傾向があります。バスがいるであろうエリアに「とりあえず」アグレッシブな巻き物系ルアーを投げる、なんていう感じです。このときに、アグレッシブでも慎重なアプローチをすることにより、ルアーを魚の目の前30センチ以内に入れることができるのです。

この記事では、バスのストライクゾーンはひとまず30センチ以内という感じに定義されていましたね。
もちろん、それは色々な条件により変動するという風にも書かれてましたし、この方の経験がそう言わせているのでしょう。
これについては色々な意見があるとは思いますが、ひとまず「バスから30センチ以内にルアーを入れなければ釣れないって、めちゃ難しいじゃん」というのが素直な感想ではないでしょうか。
そうですよね、いえ、バス釣りって、難しいと思いますよ。
しかし、これは私の意見になりますが、ストライクゾーンが狭いということが、釣りにくいとは限らないと思うんです。
私が思うに、ストライクゾーンが広い魚(または環境)というのは、逆に食わせにくいという印象があります。
ストライクゾーンが広い時はルアーを長い距離を追って来て今にも食いそうなんですが、結局食わないことって多いと思うんですね、これってつまり、ストライクゾーンが広いということは、同時に警戒心が強い範囲も広くなるからだと思うんです。
始めのほうにも書きましたけど、野生って、そういう世界ですもんね。
バス釣りの教本やDVDなんかを見ていると、「カバーをタイトに攻めよう」というキーワードがしょっちゅう出てきますが、これはカバーにつくバスの習性を考えると、カバーにタイトにキャストが決まる=バスのストライクゾーンに入りやすい=バスが釣れる、ということですから、聞き飽きた言葉ですけどやっぱりすごく大事なことなんだと思います。
やっぱりたくさんフィールドに出て、キャストの精度にこだわらなければいけませんね。
余談ですが、他にも魚のストライクゾーンに関する言葉はいくつかありまして、2019年にリチウムイオン電池を発明してノーベル化学賞を受賞し、釣り業界にもリチウムバッテリーをもたらしてくれた吉野彰教授の言葉に、「魚のいるところに釣り糸をたらせ」というものがありました。分かりやすいですけど、深い言葉です。
また、「 垂糸千尺、不釣凡鱗 (糸を垂れること千尺、ぼんりんを釣らず)という言葉が禅問答(?)の世界にあるのですが、「大きな魚は深いところにいるものだけど、深いところで釣りをするのは色々と大変、だけどそれを一生懸命やらないとね。」という感じの意味だと思います。
これらは釣りというよりも人生の教訓として使われる言葉かもしれませんが、そう言われてみると私なんかは「とりあえず」釣っている感じが多いかもしれないな、と思いました。
もっとストライクゾーンのイメージをして、それが広くても狭くても、食わせることに集中してみようかな、と思います。
この記事が皆さんのストライクゾーンに入ったら「いいね」して広めてくださいね(笑)
それではまた。
毎度ありがとうございます!