【小ネタ】バスが聞く水中のルアーの音

バス釣りと「音」は、切っても切れない関係にあります。バス釣りで出す音には色々な種類の音がありますが、ルアーの出す音についてはどのように考えることができるのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”LURE SOUNDS (WHAT FISH HEAR)”という記事を引用してご紹介させていただくとともに、私なりの音についての意見を述べさせていただこうと思います。
引用先:mepps.com”LURE SOUNDS (WHAT FISH HEAR)”
今回の記事は海外の記事をご紹介もさせていただきますが、私の個人的で小ネタ的な意見がメインとなるため、非常に無意味な時間となる恐れがございます…予めご了承くださいませ…
バス釣りと音というのは、切っても切れない関係にあると言えます。
バスをだましてバイトさせるために意図的に出す音もあれば、バスを警戒させてしまうエンジン音、魚探のクリック音、ラインの水切り音といった意図せず出してしまう音もあります。
バスを釣るためにプラスに作用する音もあれば、マイナスに作用する音もある。
これは特にルアーを開発しているエンジニアの方々からすると大きな問題なのではないかと思います。
私たち人間は、耳から聞こえる音、何かが何かに当たったような音を音として認識します。ルアーで言うと、ラトルの音だとか、フックやリングの音です。
厳密に言うと音は空気の振動であり、たとえばラトルのように、何かが何かに当たって出た衝撃波を耳で受信して音として認識しています。
しかし、水中はこれだけではありません。
空気の振動が音なのですから、水中の音というのにはルアーが左右に動いた時に発生する水の動きまで音に含まれます。
ルアーが左右にウォブリングして動いた時に発生する水の動き(波動)は、人間には音として認識できないので、人間はルアーの起こすウォブリングやローリングアクションそのものも音なのだとは感じないことが多いのではないかと思います。
ここが、音についてやや誤解がある点のように思うのですが、このあたりを理解するのに良いルアーがあります。
それは、スピナーです。(スピナーベイトではなく、インラインスピナーです)
スピナーというルアーには基本的にはラトルはありませんし、ラインアイからフックまで一直線上にあるため、パーツ同士がぶつかり合うこともありません。
そんなスピナーというルアーが出す音とは何なのでしょうか。
この記事は、フランス生まれアメリカ育ちの超有名ルアーメーカー、「Mepps(メップス)」の公式HPのコラム記事で、メップスが釣れる理由のひとつについて解説されています。
メップスルアーが釣れる秘密と、最後に音についての私なりの考えをお伝えさせていただこうと思います。
水中のルアーの音を魚はどう聞くか
フランスのエンジニアAndreMeulnart(アンドレ・メルナート)が1938年にMeppsスピナーを発明したとき、彼は他のルアーとはまったく異なるルアーを発明したと思いました。数年前、ジェームズ・ヘドンは木でルアーを彫っていました。それはベイトフィッシュを模倣していましたが、それがうまくいき、多くのゲームフィッシュ、特にバスはそれを魅力的だと感じたのです。しかしMeppsスピナーは何も模倣していません。メルナート氏はそれを知っていました。彼のルアーは模倣ではなく、誘惑だったのです。彼は回転するブレードが魚を引き付けるだろうと確信していました。
彼は、回転するブレードが蝶のように見えるということで、アグリアと名付けました。アグリアはラテン語で蝶を意味します。およそ80年後の今も、メップスアグリアは世界中のアングラーに釣果をもたらしています。スピナーが出すのはフラッシュと振動です…目に見えるフラッシュと聞こえる振動。魚の住む水中とは静かな世界ではありません。ダイバーに聞いてみてください。水中の生き物は、常にあらゆる種類の音に触れています。音の多くは主に獲物によって生成されますが、他には捕食者によって生成される場合がありますし、ポンプやタービンの音のように、人間が発する音もあります。
Meppsスピナーは、魚が食いついてしまうように誘惑する非常に効果的なフラッシュと振動を生成するのだと、半世紀以上にわたってお伝えしてきました。 水中を泳ぐMeppsスピナーのブレードを見るのは非常に簡単ですが、それがどのような音を出しているのか、その音を聞くことはこれまで秘密にされてきました。現代の技術で、いくつかのMeppsスピナーの音をデジタルでキャプチャすることができました(上のリンク先から実際の音を聞くことができます)。そして、録音したものは私たちが納得できるものでした。
聞こえてくるのは、Meppsスピナーをリトリーブしたときに発生する実際の音です。これらのサウンドは、何らかの方法で誇張したり変更などもされていません。バスはベイトフィッシュが発生させる振動に反応します。振動は尻尾の動きによって発生します。バスはこれらの音を側線で「聞きます」。水中の音の伝達スピードは空気中の7倍です。バスは獲物を見る前に音を聞く(振動を感じる)ことができるため、振動はスピナーの設計において非常に重要です。スピナーが非常に効果的である主な理由の1つは「音」だということです。
バスがルアーに興味を持つ要素というのはいくつかありますが、大きく分ければ音と光に別れると思います。
さらに、音というのはサウンドと波動、光というのはライトとカラーに分かれると思いますが、ここで言う音というのは波動のことです。
人間には何も鳴っているように感じないけども、魚には聞こえているというか、検知しているもの。
ここから本当にどうでもいい私の推測になるのですが、
人間にはキーとなる音があります。
それは、ドレミファソラシドの「ラ」という音階なんです。
赤ん坊の泣き声は音階がラなんだそうで、人が気になる音なんだそうです。
また、ギターやベースの音をチューニング(調律)するときの音もラですから、なにか基準というか、キーとなるものが他の多くのことにラという音階に込められている気がするんです。
もしかしたら同じようなキー音が魚にもあって、たとえばそれが「ラ」だとして、ラの音(周波数)が出やすいルアーがよく釣れるルアーなのかもしれません。
と言っても、リトリーブスピードを変えればルアーから出る波動=音=周波数も変わりますから、そのルアーを使えばだれでも同じように釣れるわけではないと。
プロがどんなルアーを使ってもよく釣るのは、このよく釣れる音=波動=手に伝わる振動を感じ、経験や直感からバスが好きな音階にチューニング(リトリーブスピードを調整)しているのではないかと感じるのです。
また、ラトルが発生させるサウンドについても、ルアーを振った時に出るジャラジャラという音やコトコトという音も、経験の多い方がその音階に近い音を感じると「おおーいい音!」みたいに直感するのではないでしょうか。
まったくの仮説といいますか愚説でございますので、これについては真実はひとまずどうでもいいのですが、ここから私が音について気にするべきだなと思うのは、
- バスが好きな音(波動)=感触を突き止める
- 釣れるリトリーブスピードを意識する(釣れたときの波動の感じを忘れない)
- 釣れなくなる音をなるべく出さない
この3つです。
釣れなくなる音というのもまた面倒なもので、水上で発する人間の声などは水面で反射し、水中にはほとんど入りません。
しかし、ボートのデッキに落としたペンチの音は、ボート本体を伝って水中のかなり遠くまで届きます。
ですので、大声での会話は問題ありませんが、ボートに何かを当てるような音を出したり、岸際を歩く音を立てるのはかなり問題だと思います。
音は光に比べると伝達速度は遅いですが到達距離は長く(特に濁りやロ-ライトコンディション時)、さらにバス側の受信器も光よりも音を感知する器官の方が多いので、重要です。
おそらくメップススピナーが80年以上釣れ続けている理由がそれで、普遍的(不変的)なものなのでしょう。
しかも私の場合、釣れたときに限って「今どんな感じで巻いてたっけなあ」となりますので、そんなことのないように、しっかり音や振動を忘れないよう、集中しておきたいなと思います!
本日はこんな記事ですみませんでした(泣)
それではまた。
毎度ありがとうございます!