ベイトチェイサーリグとは:マイク・アイコネリ
2020年のマイク・アイコネリは、新しいリグで活躍するかもしれません。常に新しいリグを模索し続ける彼が考案した「ベイトチェイサーリグ」と呼ばれるそのリグは、どんなものなのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”MIKE IACONELLI: The Bait Chaser Rig Will Put More Fish in Your Boat!”という記事を引用してご紹介いたします。
私は、どちらかというと古いタイプのアングラーだと思います。
懐古主義とまでは言いませんが、古いものには古いものなりの魅力といいますか、現代のセンスでも通用するような色褪せない魅力あるものを見ると、心が揺さぶられます。
反対に、新しいものにも魅力を感じます。
新しいものは多くの人が想像できない魅力があります。開発に携わった方々を除けばスタートラインがみんな同じといいますか、道具などの進化に立ち会えるというのはそれだけで興奮しますよね。
さらにそこから自分だけの工夫・カスタムをするとしたらどうしようか…といったことを考えるとワクワクします。
これはなにも道具だけに限ったことではありません。
道具の使い方や仕組みを考えることにもそれは当てはまりますよね。
道具や釣り方には全員同じ使い方・釣り方をしなければならない決まりはありませんから、道具×使い方の数式の答えは無限大です。
具体的に言えば、毎年開発される新しいリグなんかがそれにあたります。
例えば、ダウンショットリグにはじめてマスバリを使った人は、文字通りトラウトタックルをバス釣りに転用したわけですよね。それによりワームアクションの向上、そしてフックを含むワームの吸い込みが良くなることでフッキング率が上がる効果があることが分かりました。
こういう、既存のアイテムが新しいものに生まれ変わることにも、新製品を初めて使う時と同じようなワクワク感があります。
製品にしろ使い方にしろ、新しいものがすべてうまくいくとは限りませんが、このワクワク感があるからこそ、バス釣りはやめられないんですよね。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシングのアングラーズコラムの記事で、メジャーリーガーのマイク・アイコネリ氏が、新しい「ベイトチェイサーリグ」を紹介してくれています。
2020年はこれで行けるという自信があるようですが、ベイトチェイサーリグとは一体どんなものなのでしょうか。
早速読んでみましょう。
ベイトチェイサーリグが、もっとバスを呼ぶ!
この新しいリグは次のシーズン、私にとってより多くのバスを連れてくるもので、皆さんにも同じことが期待できます。 それは「ベイトチェイサーリグ」と呼んでいるものです。
これは非常に単純なアイデアで、数年前から使っていなかったとは思えないほど簡単なリグです。 なぜ今まで思いつかなかったのか不思議なくらいです。
基本的には、ルアーの前のラインにスピナーブレードを付けるだけです。 あなたがすでに持っているものを使って、ものの2分で完成します。
やり方としては、メインライン上にシンカー留めゴムを滑らせ、スピナーブレードを好きなところへ持ってきて、さらにもうひとつのペグ留めゴムで固定します。 そしてラインの終わりに使うルアーを結びます。
その結果、ルアーが小魚を追いかけているように見えるリグができます。 またこれは、トーナメントのルールにも違反しません。
ベイトチェイサーリグのベストセッティング
これにはVMCのシンカーストッパーを使っています。これはしっかりとラインをつかみ、その場に留まります。必要に応じてサイズを変えることもありますが、あまり気にしません。MサイズまたはLサイズを使用します。これで何の問題もなくスピナーブレードを所定の位置にキープできると思います。スピナーブレードはさほど重くないので、水圧や抵抗に対処する必要はありません。
ただし、スピナーブレードにはこだわりがあります。 私がMolixブレードを使用するのは、非常に優れたスイベルが付いているためです。私はほとんどのスピナーベイトをこのブレードとスイベルに交換しています。
このリグを機能させるコツとしては、スプリットリングやスナップを使わず、スイベルのみを使用することです。 ブレードには最低1つのスプリットリングを使う必要があります。ここにはスプリットリングを使いますが、ラインはスイベルのみを通します。これをやったら、2つのペグ留めゴムの間にブレードを固定します。高品質のスイベルを使用することで、2つのペグ留めゴムの間でブレードがしっかりキープできます。問題を起こすことはありません。
このリグには3番、4番、5番のウィローリーフブレードを使用しています。ブレードのシルエットが細長いほど、よりリアルに見えると思います。しかし、あなたが自信を持って使えるものなら何でもいいと思います。ほとんどの場合、ブレードはルアーの前の10~15センチの間のどこかに固定します。これはルアーに干渉することなく、エサを追いかけているように見えるくらいには近い距離です。まあこれも、自分が良さそうだと思う長さにしてみてください。
ベイトチェイサーリグの釣り方
多くのアングラーがこのリグのことを聞いたときに最初に考えるのは、クランクベイトやワームで使用するということです。 それで間違いありませんが、完璧とは言えません。 ベイトチェイサーリグは、あなたがお持ちのルアーずべてでバイトが増えるものです。 ワームのテキサスリグ、ジャークベイト、またあらゆる種類のシャローランナールアーの前に置きます。 ベイトチェイサーリグには制限がありません。
バス釣りというこのスポーツは、必ずしも高い技術が必要で、複雑で、高価である必要はありません。 場合によってはシンプルということが最適でもあるのです。 これがその良い例の1つです。
途中まで読んでいて最後にビックリしましたよね。
アイクはこれをワーム用のリグではなく、ハードルアーを含めたあらゆるルアーに対するオプションとして考えていたんですね。
パッとこのリグを見た時、私は「おおー釣れそう!」と思いました。アイクも言っていましたが、なんで自分もこれを考え付かなかったんだろうと思いました(笑)
見ていて重要だなと思うのは、やはりボールベアリングスイベルの付いたブレードを使うということでしょうか。
ベアリングスイベルの抵抗の少なさはブレードの回転を助けるばかりか、この場合はラインに対するダメージも減らせるはずですので、必須かもしれません。いくらバスを寄せる力が強くても、ラインを傷つけることがあっては絶対にいけませんからね。
これは私もどこかのタイミングで試してみたいなと思います。
しかしなぜベイトチェイサーリグなのかというところなのですが、野生動物の世界では、エサを食べている時、獲物を追っている時というのが一番無警戒になりやすく、逆にそのときに天敵に狙われるという法則があるんですね。
これはその状態を模していて、夢中になってエサを追っている無警戒なベイトフィッシュを演出しているということだと思います。
ワカサギ釣りをしている方はお分かりかと思いますが、釣れたワカサギにバスが食いついて仕掛けをちぎられてしまうことがよくあるのですが、これがまさにその状態だと思います。
エサを食べているワカサギはバスにとっては格好の獲物なんですね。
このリグは、エサを追う小魚、その小魚を追うバス、そしてそのバスをさらに狙うアングラーですから、完璧な図式ですね!
この記事の書き方からすると、まだアイク自身にも高い実績があるようには思えないので、これから本格的に使うのだと思います。
私も新しいものが必ずしもうまくいくとは限らないと書きましたが、アイクも言うように、バス釣りが必ずしも高い技術や高価なものが必要とは限らないという考え方が好きです。
限られた予算の中でバス釣りを楽しむためのアイデアのひとつとして、これを参考に、オフシーズンの間にいろいろ考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
それではまた。
毎度ありがとうございます!