冬のクリアウォーターバスを釣るには
バス釣りには不思議なことに、その地域ごとに特有の有効な釣り、よく釣れるやり方のようなものがあったりするものです。しかし、そういうものを知らなくても、釣れないというわけではありません。バス釣りには普遍的な部分も必ずあるからです。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Elam Gets the Most Out of Clear-Water Bass Fisheries in the Winter”という記事を引用してご紹介いたします。
釣りという自然を相手にした遊びをしていると、不思議なことがたくさんあることに気付きます。
まあ、不思議なことと言いましも所詮は私のようなレベルの話なのですが、たとえば、隣り合った2つの釣り場があったとして、片方はクリアウォーターなのに、もう片方はかなり濁っているとか、地形的なことを考えるとここは絶対深いはずなのにめちゃくちゃ浅いとか、そんな感じです。
自然が作り出すものには2つとして同じものはないんだなと思うことがよくあるんです。
釣り自体もそうです。
自分のホームではこのワームがよく釣れるのに、他のところへ持って行っても釣れずに、意味も分からずに自信をなくしたり、でもまたホームで使うと釣れたりします。
それでホッとするのと同時に、「ああ、これはきっとここの釣り場でよく釣れる特別な理由があるんだろうな」と思ったりするものですが、これがいわゆるローカルベイトといわれる、その地域特有の釣れ釣れルアーが生まれたりする要因のひとつなのだと思います。
そういう、その地域やフィールド特有の有効ルアーや有効カラーを知っていると釣りがかなり有利になるため、ボート屋さんや釣り仲間からの情報収集は欠かせないものですが、情報がシークレット扱いになっていることも多く、そうそう良い思いができるわけでもないんですよね。
特にこの冬のような厳しいコンディションの時など、有用な情報は本当にありがたいのですが…。
しかし、そういう情報が手に入らないとしても、がっかりすることもないようです。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシングサイトのコラム、メジャーリーグレッスンの記事で、メジャーリーガーのジェームズ・エラム氏にインタビューされたものです。
彼が言うにはバス釣りは普遍的なことも多く、全国どこへ行っても通用するやり方があると言っています。
冬はクリアアップするフィールドが多いためか、今回はクリアウォーターフィールドについて解説してくれています。
ぜひ読んでみましょう。
天気とフィーディングの関係を知ろう
バスを釣るのに最適な時間帯の1つは、朝まずめといって太陽が昇り始めるころです。これは真冬でも同じです。 しかしエラムは、ランチの後にその日の最高の釣りになり得ることを発見しました。
「冬のバスは、午後になって餌を食べる頻度が高くなり、フィーディングのためにシャローへ上がってくると考えています」とエラムは言います。 「正午から4時までの時間は、重要なフィーディングタイムでしょう。」
バスアングラーというものは釣りの前になると天気予報師さながらになる傾向があるものですが、エラムも例外ではなく、週間天気予報には細心の注意を払っています。
「オクラホマでは計ったように、週に1回の寒冷前線の通過があります。最高の釣り日は、前線が通過する3日前で、私にとって理想的なコンディションとは、晴れた日で少し風が吹いていることです。」
冬に狙い目の場所
一年で最も寒いこの時期、エラムはベイトフィッシュと空腹のバスの両方が生息する割合の高い地域を探しています。
「どこで釣りをするにしても、私が最初に探すものの1つは、近くに棚(段差)があるフラットです」と彼は言いました。 「これは、チャンネルスイング(チャンネルラインがヨレる場所)とディープフラットが隣接するところであったり、あまり尖っていない岬がディープまで落ちる突き当たりだったりします。 また、垂直岩盤が緩やかな傾斜に変わるような場所も探すようにします。
低水温時のルアーセレクト
毎年、エラムはザリガニカラーからシャッドカラーのルアーに切り替えるタイミングがあります。
「ラバージグやザリガニカラーのクランクベイトをバイトが出なくなり始める時期まで使います。そしてそれは、シャッドカラーのバイトが増える時期になるということです。そしてそれは多くの場合、小さなシャッドを食べているはずなので、ルアーのサイズも小さくするのです。」
エラムはバスプロツアー(試合)では使用できませんが、アラバマリグは低水温のクリアウォーターではかなり有効だと認めています。
「低水温期はサスペンドジャークベイトに勝るものはないと思いたいところですが、3インチのシャッドテールワームを付けたアラバマリグはかなり有効です。」とエラムは言いました。
エラムはまた、この時期に釣りをするとき、3/16オンスのジグヘッド(単発)にシャッドテールワームまたは小さなグラブを使います。彼はまた、シャッドカラーのクランクベイトとジャークベイトを併せて使います。
「ジャークベイトは定番であり、冬にクリアアップした水質ではディープダイビングタイプを使用することでより良い結果を得ることができます。」とエラムはアドバイスします。 「少し濁りが入っている場合は、あまり潜らないものの方が私の経験ではより良い結果が得られています。」
冬が進み、多くのフィールドでシャッドが死に絶えていくと、エラムはバーチカルアプローチに切り替えます。
「それは、スプーン、メタルバイブ、アイスジグを投げるタイミングです。 ダウンショットもそうなのですが、バスはフォールするものを良く見ています。それに彼らが興味を持つようで、バイトしてくる理由になるようです。」
暖かい格好で
冬でも釣りができる理由のひとつは、ちゃんと暖かい格好ができるからです。 エラムは長年にわたって、暖かく快適に保つためのシステムを開発してきました。
「3本のスピニングタックル(右巻き)と3本のベイトタックル(左巻き)を交互に使うようにするんです。」と彼は言いました。 「リールを巻く方の手が最も冷たくなると思われますので、そんな些細なことがまあまあ役に立つのです。」と彼は言いました。
エラムはまた、適切な服を着ることを勧めていて、シムズ・チャレンジャーインサレーテッドジャケット上下のセットアップの愛用者です。「これはアイスフィッシング用に作られており、長時間にわたり快適な釣りができる素晴らしい仕事をしてくれます。」
最後のスピニングとベイトを交互に使うというのはちょっとどうかなと思いましたが(笑)、暖かい格好をするというのは賛成です。
当たり前のように思われるかもしれませんが、暖かい格好というのは出来ているようで出来ていないもので、着る物の組み合わせがちゃんと上手くいくと「今までは何だったんだ」と思うほど暖かさが持続できるものなんですよね。
シムスのジャケットは高額ですからそりゃあ暖かいでしょうと思われるかもしれませんが、それに加えてインナーやミドラーをしっかり自分に合ったものを着ないと、高額なジャケットを着ていても寒いものなんですよね。
寒さ対策につきましては以前にも書かせていただいた記事がありますのでそちらもあわせて読んでみてください。
ジェームズ・エラムは、普遍的な冬の釣りを示してくれました。
クリアウォーター系のフィールドであればだいたいどこも同じような動きをバスはしているということですから、これを覚えておいて、なんとかパターンにはめたいところですね。
ローカルベイト、ローカルカラーなどのシークレットを使いこなす最強ロコアングラーのみなさんも、きっとはじめはこういった普遍的なものから始めて、時間をかけて段々と超強力なパターンに辿り着いているはずですから、情報がなければ自分なりにいろいろ試していくしかないですもんね。
冬でもちゃんと釣ってる人は、やっぱりすごいです。
私も頑張っていこうと思います。
それではまた。
毎度ありがとうございます!