バスの口のフックの傷

過去の本日はこんな記事を書いてました。読んでみてくださいね。

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バスの口のフックの傷
Photo by in-fisherman.com

これはバスアングラーにとって耳の痛い話なのですが、バスを釣り上げると、バスの口にはフックの傷がついてしまうことになります。リリースした後、この傷はちゃんと治るのかなあと心配する方もいらっしゃることでしょうね。

こんにちは!店長の小山です!本日は海外サイトより、”Largemouth Bass Hook Wounds”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:in-fisherman.com ”Largemouth Bass Hook Wounds”by Savannah Fernholz, Andrea Sylvia, and Dr. Michael Weber – December 17, 2019

釣りというのは残酷な遊びですよね。

大好きな魚をだまし、なんとか口に針をかけて水中ではなく空気中へ釣り上げようというのですから、魚にとってはたまったものではありません。

私も釣りが好きで魚が好きで釣りを続けているのですが、この矛盾と向き合ってみたとき、自分を正当化することができません。私には猟奇的で残酷な部分があるようです。

思い返せば小さなころから、昆虫採集もしましたし、押し花をしたり、犬や猫やその他の小動物も飼ってきました。

これらはすべて生き物の野生生活を奪い、無意味な殺生とも取れる行為です。人として、正しい道を歩めているのでしょうか。

ここで自分を正当化するわけではありませんが、私がおそらく猟奇的殺人犯でいない理由は、これらの生き物との命の関わり合いをしたことで、自然や生き物に対する尊敬を持ち続けることができるようになったからだと思っています。

今もバスを釣れば少なからず罪悪感があります。ただそれと同時に、一生懸命生きようと抵抗したバスを見ることでリスペクトが生まれ、自分が生きるパワーをもらっています。

釣りが好きな人からは、意識的無意識的かに関わらずこういうものがにじみ出ていて、そこに連帯感を感じます。悪く言えば、無駄な殺生をする自分を少しでも正当化したいがために、同じ立場の人の匂いを嗅ぎつけやすいのかもしれません。

さて、あまり書きたくない内容になって来てしまいましたが、私が言いたいのは人生の後悔や反省ではありません。

バスを釣っていてどうしても思うのは、釣れたバスの口についた傷についてです。

私が釣ったことでバスの口には傷がつくので、またちょっと申し訳ない気持ちになってしまうのですが、では、この傷はいつ、完治するのでしょう。これについては、同じような気持ちにになる方は多いのではないかと思います。

この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メディア「In-Fisherman」の記事で、漁業研究者のサバンナ・ハーンホルツ博士、アンドレア・シルビア博士、マイケル・ウィーバー博士らによって調査されたバスの研究結果のひとつです。

バスの口の傷について、どんなことが分かるのでしょうか。ちょっと読んでみましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

ラージマウスバスのフック傷について

引用文(タップすると開きます)
From the Field—Anglers often catch fish and observe what appear to be hook wounds on their mouths, presumably due to being previously caught. Questions concerning hook wounds include how long they last, how easily they’re detected, and if they can be used as an index of angling pressure? To answer these questions, we angled largemouth bass from a pond using a crankbait with two treble hooks and a soft-plastic worm with a single hook.* After capture, bass were held for six days to examine hook-wound detection and healing rates.

Hook wounds were detected in 100 percent of angled bass on the day of angling and were still observed on greater than 90 percent of bass seven days after capture. In May, 27 percent of hook wounds were healed within six days, but only 12 percent were healed within six days during July. No differences in hook-wound detection or healing rates were found for bass caught on crankbaits versus plastic worms.

Next, we visited 16 largemouth bass tournaments from April to October to determine the proportion of tournament fish displaying hook wounds. As many as 16 percent of tournament-caught fish did not have observable hook wounds. For those that did, hook wounds were most commonly on the roof of the mouth (52 percent), followed by the left jaw (26 percent) and right jaw (23 percent). Four percent of bass observed had broken jaws. Hook-wound detection did not vary among months and was not related to bass size.

Finally, we conducted monthly electrofishing to estimate the proportion of the total bass population with observable hook wounds. An average of 19 percent of bass captured with electrofishing displayed hook wounds, with the highest percentage of fish with wounds in August and the lowest percentage in April. The proportion of bass with hook wounds was positively related to the number of bass brought into tournaments.

Our study suggests hook wounds in largemouth bass are easily detected and last beyond one week post-angling. Thus, they have the possibility to be used as a short-term indicator of capture. Marks sustained during angling, such as hook wounds, may provide fishery managers with an easy and inexpensive way to estimate catch-and-release angling pressure on largemouth bass populations.

Savannah Fernholz, Andrea Sylvia, and Dr. Michael Weber

現場より-アングラーはバスを釣った時、釣られたときにバスの口にできたフックの傷跡を見ることができます。フックの傷を見た時に思いつく疑問としましては、このフックの傷はどれ位の期間続くのか、どれくらい傷が付きやすいのか、これによりバスはさらにスレてしまうのか、ということが挙げられると思います。これらの疑問を解明するために、2つのトレブルフックのあるクランクベイトとシングルフックのワームを使用して、池のラージマウスバスを釣りました。その後6日間にわたりバスを水槽に入れ、傷の治癒率や傷跡のことを調べました。

フックの傷は、釣った当日のバスの100%から検出され、釣った7日後のバスの90%以上でまだ見られました。 5月のときはフックの傷の27%が6日以内に治癒しましたが、7月には6日以内に治癒したのは12%だけでした。フックやルアーによる傷の出方または治癒率の違いは、クランクベイトとワームのどちらで釣ったバスからも見られませんでした。

次に、4月から10月にかけて16のバストーナメントを訪れ、試合中に釣られたバスにフックの傷がある割合を調べました。試合中に釣られた魚の16%は、観察できるフックの傷がありませんでした。観察できたものに関しては、フックの傷が最も多いのは口の中の上部にあり(52%)、次に左顎(26%)次に右顎(23%)と続きました。観察されたバスの4%は顎の骨が折れていました。フック傷については、月によって変化はせず、バスのサイズとも関係ありませんでした。

最後に、バスの口にキズのある割合を総合的に推定するため、毎月電気ショッカーでバスを捕獲しました。電気ショッカーで捕獲されたバスの平均19パーセントにフック傷があることがわかり、8月に傷のあるバスの割合が最も高く、4月が最も低い割合でした。フックに傷があるバスの割合は、トーナメントで釣られるバスの数と比例関係にありました。

私たちの研究では、ラージマウスバスのフックの傷は簡単につけられることができ、釣った後1週間以上残ることが分かっています。したがってこの傷というのは、短期的に釣られるバスがどれくらいいるのかを調べるときの指標として使用できる可能性があります。フックの傷など釣りのときにできる傷というのは、フィールドを管理するときに、ラージマウスバスの個体数に対するキャッチアンドリリースとフィッシングプレッシャーの高さを推定するためのシンプルな方法として活用されています。

サバンナ・ファーンホルツ、アンドレア・シルビア、マイケル・ウェバー博士

バスの口のフックの傷

ちょっと最後まで痛々しい話ですみません。

しかしアメリカでバスフィッシングというのは一大産業だからか、こういう話も日本よりは前向きでいいですよね。ちょっとうらやましいです。

日本でのバスの研究というのは残念ながらほとんどが駆除のための研究ですもんね…。

さて、研究結果を見てみると意外なことが分かりましたね。

5月と7月に釣れたバスを水槽で観察した場合、6日間で傷が治るバスは5月のバスの方が倍以上も多くいたようです。その時の水温やphなどのデータもありませんから何とも言えませんが、同じ条件であればわけがわかりませんよね。

これは水槽でなくても同じ結果になるのでしょうか。

また、ときどき釣れたバスに他の人に釣られたであろうフックの傷があるのを発見することがあります。

これは研究結果を考えると、他の人が釣ってから6日以内である可能性が高いことになりますよね。

いくらバス釣りが人気があって多くのアングラーがいるとしても、バスの数もまあまあいると思いますので確率的に考えても不思議ですし、また再び人間に釣られるバスがいるというのも不思議です。

もしかしたら、バスが釣れることとバスがスレてしまうのは、あまり関係がないのでしょうか。

一説によると、ルアーに反応しやすいバスと、反応しにくいバスがいるとも言われています。

猫じゃらしに反応するネコにも差があるように、それは言えることだと思うのですが、だとしたら余計に、釣られたからバスがスレるという現象には当てはまらないことになるような気もします。

まあ、これを考えたところでどうということもないのですが、傷の治り方の研究を見ただけで、また別の方向の疑問が湧いてしまう、こういう連鎖に再び好奇心を刺激されてしまうのが、釣りのいいところでもあり悪いところでもあるのかなあと、思ったという話でして…。

最後に、電気ショッカーで捕獲されたバスの19パーセントにフックの傷がついていたという調査結果について、これが多いか少ないかについては、人によって大きく印象が分かれるような気がします。

これもどこで実施されたかなど、詳細について触れられていないので何とも言えませんが、私としては意外と多いという印象でした。

バスってそんなに釣られてるんですか!?その割に私には釣れない気がするんですけど…みなさん私の分まで釣らないでください…そんな気持ちです(笑)

皆さんはどう思われましたでしょうか。

それではまた。

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