【知っておきたい基礎知識】プリスポーンバスの釣り

【知っておきたい基礎知識】プリスポーンバスの釣り
Photo by wired2fish.com

普段はめったに姿を見せないビッグバスですが、このプリスポーンの間だけは防衛本能よりも繁殖の本能の方が勝ってしまうのか、人目に付きやすく、さらにルアーへの反応も上がってしまうようです。プリスポーンのバスの特徴を知り、効果的に狙って釣れるようになる理解を深めましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”4 Ways You Know You’re on the Right Side of the Prespawn”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com ”4 Ways You Know You’re on the Right Side of the Prespawn”By Walker Smith •Feb 5, 2021

プリスポーンのバスというのはメスの場合はお腹に卵を抱えた状態で、オスの場合は来たるべき長丁場の試練に備えてよりエサを食い、どちらもお腹が膨らんだ状態のものが多いですよね。

バスにとっては1年に1度の、恋の季節。

好きな異性の気を引くためには、少々の無理はしてしまいますよね。

バスだって人間と同じように、恋をするとおかしくなるんです。

この時期は食べなければいけないという本能も強いのか、普段ならルアーに反応しないバスでも反応しやすくなってしまうと思います。

また、普段は外敵に襲われないように行動しているビッグバスも、この時ばかりは繁殖という本能にはあらがえないのか、人目に付きやすくなりますよね。

アングラー側からすると、このような状態は自己最大記録のバスを釣るチャンス期間となるのですが、この期間を最大限に活用するためには、プリスポーンのバスの状態について学び、正しい狙い方をする必要があります。

どうやら、プリスポーンバスの時期というのは思ったより非常に早くやってくるようです。

気が付いたらいつものフィールドはネストだらけで、プリスポーンの時期に乗り遅れた、というのはよくある話ですよね。

このような失敗を避けることも含め、正しい理解をすることは、よりプリスポーンバスへの道が開かれるはずです。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、ライターのウォーカー・スミス氏が、プリスポーンバスの基本的な知識について解説してくれています。

プリスポーンバスを狙って釣ることができれば、その期間中はずっと同じ法則が当てはまりますから、アングラーとしては非常に有利になります。

ぜひ読んでおきましょう。

魚体の色が教えてくれること

引用文(タップすると開きます)
Before you release any bass you catch, pay very close attention to its color. This is often the first clue you’ll get that lets you know you’ve got fish coming to you. If the fish has very little color and a dull white hue to it, you’re dealing with a fresh fish that just moved up from its wintering hole. In that deeper and colder water, they don’t get as much light penetration which results in a whiter color. If you’re catching bass that have a vibrant, green color to them, you’re catching bass that have been shallow for a while which can mean you’re behind the game a little bit. There’s nothing that gets me more excited than catching pale-colored bass this time of year. In my mind, it means there are a lot more big ones on the way. It also means that I can expect a consistent pattern for the next few weeks, barring any crazy weather fronts.
【知っておきたい基礎知識】プリスポーンバスの釣り
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バスを釣ったら、その色に注意してみてください。 これをすることで、プリスポーンのバスに近づいているかどうかの最初の手がかりになります。

バスの色がかなり白っぽい色の場合は、越冬場所から上がったばかりのバスだと判断できます。 ディープの越冬場所では多くの日光が届かず、その結果より白っぽい色になります。 また、鮮やかな緑色のバスが釣れた場合は、ずっとシャローにいたバスだったということで、狙いのバスではない可能性があります。

この時期は、色が薄く模様がはっきりしないバスが当たりだと言えるでしょう。 私の考えでは、この色のバスの近くには多くのビッグバスがいる可能性があることを意味します。 それはまた、寒冷前線などの影響を受けるまでの間はずっと同じパターンで釣れることを意味します。

尾びれの状態を見る

引用文(タップすると開きます)
While you’re unhooking your bass, make a mental note of its tail condition. I’m a big believer that the biggest bass in the lake are often the first ones to move up and stage during prespawn. Now, I’m not a biologist, but I feel like those big females move up on the first big moon and while they don’t always spawn during that first wave, they’re scouting the area looking for a suitable place to drop eggs in the very near future. I’ve watched 'em fan their tails in a foot of water in 44-degree water temperatures before which is what clued me into this. It was the nastiest day of January with horrible wind and bitter air temperatures, but there she was; a 7-pounder up in the dirt. So any time I catch a bass with a bloody tail, I take that as a good sign. It means they’re moving shallow and they have romance on their mind. And if I’m being honest, when you run across the first wave of these early prespawners, they’re some of the dumbest fish in the lake. They will bite just about anything and you can have an unbelievable few days on the water. It’ll almost feel like a dream come true, so keep an eye out for those pale fish with bloody tails.
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バスが釣れたら、尾びれの状態がどうなっているかを見てください。私は、そのフィールドの最も大きなバスから先にプリスポーン状態になり、シャローへ上がって準備することが多いと考えています。私は生物学者ではありませんので、大きなメスから最初の満月までにシャローへ上がって、その満月で第一陣として産卵するとか正確なことは分かりませんが、近々するであろう産卵に適した場所を探して色々なエリアを偵察しているようには感じます。

私は、水温6.6度くらいの水深30センチの水中でネストにいるバスを見たことがあります。さらに気づいたことは、この日は1月のひどい風と厳しい気温の日だったのに、そのバスはそこにいたということです。濁りの中の7パウンダーです。

ということは、尾ひれがボロボロになっているバスが釣れたということは、それは良い傾向だと考えていいでしょう。それはバスがシャローへ上がり、産卵が近いことを意味します。そして、私の正直な意見とすれば、この最初のプリスポーンの第一陣のバスというのは、かなりバカになっていると思います。ほとんど何を投げてもバイトして来る感じで、さらにそれが数日は続くと考えられます。かなりのチャンスタイムですので、尾ひれが傷ついた薄い模様のバスには注目してください。

お腹を見る

引用文(タップすると開きます)
This is something that can be a big-time clue when you’re trying to figure out the prespawn period. I’m always going check their bellies before I release them. If they’re skinny and look like a windsock, I assume that fish has already spawned which means I might be behind the pattern. Instead of catching fresh prespawners, I might be better off to go search some of my favorite post-spawn spots. If your fish have big ol’ pot bellies, however, you’re in business and can expect your pattern to remain consistent for a few weeks. To figure out exactly how long the prespawn deal will last is impossible, but you can take an even closer look at their bellies to get an additional clue. Right when the bass begin moving up into prespawn staging areas, they’ll often put their bellies right on the bottom of a red clay bank. These clay banks conduct and hold heat better and longer than most other bottom compositions, which makes them an excellent place for a bass to warm their egg sacs. So before you release that bass, make sure to look at its belly for any discoloration. You’ll literally see red clay stains on their stomachs which means they just moved up and are beginning to get romance on their minds.
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これは、今がプリスポーン期間かどうかを判断するときの大きな手がかりになる可能性があるものです。釣ったバスのお腹をチェックすること。バスがベコベコに痩せている場合は、すでに産卵した後かもしれません。つまり、アフタースポーンのパターンだった可能性があります。そんなときはプリスポーンのバスにこだわらずに、アフタースポーンに好調となるエリアを探しに行ったほうがいいかもしれません。

しかし、釣れたバスがいわゆる「ポットベリー」と呼ばれるブクブクのお腹だった場合、あなたは狙い通りで、このパターンがしばらく続くことに期待することができます。プリスポーンのパターンがどのくらい続くかを正確に把握することは不可能ですが、さらなる手がかりを得るためには、そのお腹をさらに詳しく調べてみます。バスがプリスポーンのエリアに移動してすぐのときには、よく赤土のバンクにお腹をべったり着けていることがあります。この赤土のバンクというのは、他のボトムよりも温まりやすく保温性も高いため、メスのバスが卵嚢を温めるのに最適な場所になります。ですので、バスをリリースする前に、お腹が変色してないか確認してください。もしかしたらバスのお腹にまさにその赤い粘土がくっついているかもしれません。その場合はちょうどシャローに上がりたてでスポーニングの準備段階にあることを意味します。

どこで釣れたのか

引用文(タップすると開きます)
It’s important to consider where you’re actually getting most of your bites. Ideally, I like to find prespawn bass on shallow water adjacent to deep water because these are the areas they normally start staging on first. Those big females don’t get big by being dumb. Adjacent deep water gives them the ability to quickly change their living situation with just a few kicks of their tail. The early prespawn period is notorious for bringing some weather fronts and these areas allow bass to adjust to them quickly. If a cold front comes through, the bass can just slide off the break line and wait for the barometric pressure to lower. When the front passes and the bass want to warm those egg sacs once it gets sunny, they can move right up into the shallows without wasting any energy. If you find yourself wandering into the back of a pocket and catch a big female, that’s when you might want to stop and reassess your plan of attack. The bass might be much further along than you think, which means the magical prespawn period might be coming to an end. While there are no guarantees around bass fishing, I’ve found these tips to be quite useful whenever I’m targeting prespawn bass. I look forward to this period all year long and I’ve enjoyed some unforgettable days utilizing these tips. Although this article may be a little bit of a “brain dump", I wanted to take you through exactly what I’m thinking as I’m looking for those 25-pound limits this time of year. Give these pointers an honest chance whenever the water temperatures are between 45 and 58 degrees… I bet you’ll catch some giants.
【知っておきたい基礎知識】プリスポーンバスの釣り
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釣りをしていて、どこでバイトがあったのかを考えることは重要です。理想的なのは、ディープとシャローが隣接しているところでプリスポーンバスを探すことです。なぜなら、通常はそこが最初にスポーニングの準備を始めるエリアになるからです。メスのビッグバスというのは、賢いためにビッグバスになったのです。ディープが隣接しているということは、尻尾を数回振るだけで生活環境をすばやく変えることができるということです。

プリスポーン期間の初期のころは寒冷前線の影響を受けやすいことで有名ですが、こういったエリアは、バスがそれにすばやく適応することができます。寒冷前線が通過したら、バスはブレイクラインを下がり、低気圧をやり過ごします。前線が通過したら、バスは晴れた天気で卵嚢を温めようとしますが、このときもエネルギーを無駄にすることなくシャローまで移動できます。

ワンドの最奥などでメスのビッグバスが釣れた場合は、もう一度状況を整理する必要があるかもしれません。バスのスポーニングはあなたが思っているよりはるかに進んでいるのかもしれません。つまり、プリスポーンのおいしい期間が終わりに近づいているかもしれません。

バスフィッシングに絶対はありませんが、これらのヒントは、プリスポーンのバスを狙う場合には非常に役立つと思われます。私は一年のなかのこの期間を楽しみにしており、このヒントを活用することで忘れられない日々を過ごしてきました。この記事はちょっとした「豆知識」程度のことかもしれませんが、私もこの時期のトーナメントではリミットを25ポンドを目標にしているので、自分の考えを整理しておきたかったのです。正直、水温が7℃から14℃の間にあるときはいつでもチャンスになるはず…あなたも必ずスーパービッグを釣るはずです。

【知っておきたい基礎知識】プリスポーンバスの釣り
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スポーニングというのは、プリスポーンは意外にも早く始まり、アフタースポーンは意外にも長く引きずることが多いんですよね。まあ、ピークはあるのですが。

ですので同じ春という季節の中でも、私たちが思っている以上にプリからアフターのバスが混在するというのは当たり前と言えば当たり前で、そのピークや時期がどれほどズレたりするかは、その年になってみないと分からないというものだと思います。

これは地域にもよるでしょうから、ここのところを柔軟に対応しなければなりませんね。

ちなみに、スモールマウスバスの場合、プリスポーンの時期が意外にも遅いということが言えるかもしれません。

スモールマウスバスはラージマウスバスに比べると冷水に強い魚なので、スポーニングはラージマウスバスより早いと思われるかもしれませんが、スモールマウスバスの産卵は特別早くはありません。

スモールマウスバスがいるのが野尻湖や桧原湖みたいに寒い地域で、水温が上がりにくいから遅いだけかと思ったのですが、そうでもないようです。

これは私の意見ですが、ラージとスモールが混在する木崎湖を観察すると、2月から3月のはじめにかけて、シャローで目視できるのはほぼラージマウスのみなんです。

シャローの水温はめちゃくちゃ低いですが、先に産卵の準備を始めるのはラージマウスバスなんですよね。

その理由は分かりませんし、もしかしたらスモールマウスは目視できないほどのディープでプリスポーンの段階に入っているのかもしれないんですけどね。

私がお伝えしたいのは、寒冷地の木崎湖でこうなのですから、そうでないフィールドではよっぽど早いうちにバスはプリスポーン段階にあるのかもしれないということです。

ということで、ぜひホームのフィールドの情報を集め、自己ベストのバスを狙いに行ってくださいね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!