ベイトフィッシュの群れとバス釣り【小ネタ】

ベイトフィッシュの群れとバス釣り【小ネタ】

こんにちは!店長の小山です!

本日は小ネタになりますが、ベイトフィッシュの群れとバスについてお話してみたいと思います。

そもそもベイトフィッシュが群れをつくる理由や、それを見るバスの気持ち?みたいなものを考えた時、どうやってそれをバス釣りに活かせばいいか、というところに注目してみいと思います。

ベイトフィッシュってなに?

まず、「ベイトフィッシュ」というのは何かということについてですが、ベイトフィッシュというのはある特定の魚のことをいう言葉ではありません。

ここでは、バスに食べられる魚の総称として使っていますが、その中でも比較的小型のもので、大きな群れをつくるもの、たとえばワカサギですとか、アユの稚魚などをイメージしてもらえばいいかと思います。

バスも稚魚のころは大人のバスに食べられることもありますので、ベイトフィッシュという立場になることがあります。

あくまでも総称です。

群れの種類

魚の群れには、捕食者(食べる側)、被食者(食べられる側)に関わらず、大きく分けて2種類あります。

ひとつは、生活環境などがその魚にとって適していて、自然にそこに集まったものたち。

たとえば学校での休み時間の時に、教室の中の生徒たちがそれぞれ思い思いのことをしていたり、おしゃべりしているような感じ。まとまりはないが、過ごしやすいのでなんとなくそこにいる。

これは、群れ:Group(グループ)と呼ばれたりします。

もうひとつは、そこにいるみんながある目的を持って同じ行動をとっているものたち。

たとえば学校の授業中に、生徒たちみんなが黒板に集中しているような感じ。勉強というひとつの目的に対して集中していますね。

これは、群れ:School(スクール)と呼ばれています。学校を例にしましたが、まさにメダカの学校というのは、メダカの群れを指しているんですね。

同じ動物が同じように集まっていても、英語ではその状態によって呼び方が変わるんですね。

ちなみに、バスなどの捕食者に限っては、群れで狩りをする狼になぞらえて「Wolf Pack(ウルフパック)」とかパックと呼ばれることもありますし、他にも動物の群れを指す言葉はかなりいっぱいあるのですが、魚の場合はほとんどがグループかスクールと呼ばれるようです。

この記事の場合は「ベイトフィッシュのスクール」について話していきますね。

ベイトフィッシュが群れをつくる意味

よく他の魚のエサになってしまうような小魚が群れをつくるのには、大きな意味としては種が存続する可能性を上げる目的のために群れ(スクール)を作っているようです。

これを小さく分けると、さらにいくつかの意味があるようですね。

防御のため

小さなものが大きな群れをつくることによってひとつの大きな生き物に見立てて、襲われないようにする。というのが定説としてあります。

そもそも襲われにくくするというのは大事ですもんね。

でもこれって、これによってかえって目立ってしまうという矛盾があるので、個人的にはあまり信用していないのですけどね…。

しかし、たとえばアフリカに住む軍隊アリですとか、田んぼの中にいる吸血ヒルなど、単体では取るに足らない生態系の底辺ちかくの生き物でも、集団になることによって得も言われぬヤバさを感じることがあります。

見ただけで避けたくなりますよね。

そういう効果や感情が、人間以外の生き物にも与えられるのでしょうかね。

行動エネルギーの消費を抑えるため

水中だとイメージしやすいのですが、群れで移動すると、群れの後ろの方には水流が発生するので、その流れに乗ることであまり泳ぐ力を使わずに移動できるということが言えます。

いざという時のために泳ぐ力を温存していられるというのは、種を存続させる可能性を少しでも上げられますもんね。

いざという時に逃げ延びるため

大量の群れで生活していれば、いざ外敵に襲われた時には誰かが犠牲になっている間に、他のものたちは逃げ切れるかもしれません。

小魚の群れにルアーを投げ込むと、小魚たちはルアーを中心にパーッと広がるように避けますよね。

ルアーの近くにいた魚が振り返って遠くへ行くさまを見て、より遠くにいた魚も向きを変えて泳ぎ出し、またその動きにつられるように、遠くの魚まで逃げようとする。

こうしてあらゆる方向に散ることで、襲ってきた魚の目標をぼやかし、捕食者に効率のいい攻撃をさせないというような効果があると思います。

エサを見つけやすくするため

群れの中の誰かが食べ物の存在に気付き、見つけることができれば、他のものもその恩恵を受けることができますので、そもそもの食べ物にありつくには効率がいいと言えます。

そこから先は早食い競争になりますけどね。

ベイトフィッシュの群れの習性を活かしてバスを釣るには

まあ、ベイトフィッシュが群れをつくる意味やメリットは私なんかが説明するまでもなく、皆さんもよくご存知のことと思うのですが、ではそれを実際にバス釣りに活かすにはどうすればいいのでしょうか。

ここでひとつの動画を見ていただきたいと思います(65秒の短い動画です)。

Video by Engbretson Underwater Photography

私の好きなYoutubeチャンネルのひとつ「Engbretson Underwater Photography」からの動画ですが、これを見て、気付くことがありました。

動画で気付いたこと

ひとつは、バスは小魚の群れがいるからといってむやみやたらに襲うわけではないという点です。

これは撮影者の人間(ダイバー)が近くにいるからおとなしくしているんだろう、という考え方もできるのですが、バスは大群でいて、かなり有利に見えるにも関わらず、襲わないんですね。

もうひとつが、ベイトフィッシュをひとつに絞れないという点です。

もう一度動画を見ていただいて、みなさんもやってもらうと分かると思うのですが、私がどれか1匹のベイトフィッシュに注目して目で追おうとしても、他と紛れてしまい、結果どうしても群れの全体像を見てしまうのです。

これがきっとバスにも起きていて、ベイトフィッシュの群れが近くにいるというおいしい状況でありながら、相手は絶えず動くために的を絞れず「どうしようかなー」と考えているのではないでしょうか。

バスに襲わせるには

私が気付いたことというのは仮説でしかありませんが、もしこの仮説が正しいとすれば、バスにこの群れを襲わせる方法はひとつだと思います。

それは、バスに「的を絞らせること」ではないでしょうか。

大量のベイトフィッシュの中から、バスに的を絞らせる方法は、いくつか考えられます。

  • 同じ群れにいながら、違う動きをさせる
  • 違うスピードで泳がせる
  • 群れからはぐれる
  • 色やサイズが他と微妙に違う
  • キラッとさせる
  • 動かない

こんな感じでしょうか。

これができれば、バスはバイトして来るんです!

「ここまで引っ張っといて、そんな当たり前のことかい!」と思われるかもしれません。すみません(笑)

しかし、思い出してください。

バスもまた、ある程度までは群れ(スクール)で行動する魚で、動画内のバスもそうでしたよね。

ということは、これによってバスの1匹が群れを襲い始めたら、他のバスも競争心が働いて、我先に襲うようになるんです。

1本のバスに反応させることで、バスが連発して釣れる状況を作り出せるということですよね。

もしベイトフィッシュに着くバスを反応させて釣ったという自覚があるのであれば、1本釣ったからといってのんびりバス持ち自撮り写真を撮っている場合ではないんです!

すぐさまリリースし、素早く次のキャストをするべきなんです。

はい、すみません。話をすり替えています(笑)

ベイトフィッシュとバス釣り まとめ

当たり前のことばかりで本当に申し訳ないのですが、一応、ここまでのことをまとめようと思います。

ベイトフィッシュが多くいる状況でバスを釣るときは、

  • そのベイトフィッシュ(の群れ)と微妙に違うことをルアーで表現する
  • 反応させたら素早く次のキャストをして連発を狙う

ということが有効なのではないでしょうか。

特にクリアウォーターのフィールドを釣る場合は、バスは目で獲物を捕らえる傾向が強くなるようですので、視覚的にどのようにスレば目立つかを考える。

マッディウォーターであればより波動で反応すると思うので、どのような波動を出せばいいかに注目するといいかもしれません。

私は学者でもありませんしプロでもありませんから、専門の方からすると笑われてしまう内容かもしれませんけどね。

もしよろしければ、皆さんがご存知のこと、またはこの記事や動画のことで感じたことなどございましたら、ブログへのコメント、またはSNSにてご意見をいただければと思います。

そういったご意見や知識の共有で、またひとつ釣りの楽しみが増えますからね。

ぜひぜひよろしくお願いします!

それではまた。

毎度ありがとうございます!