晩夏から初秋へ:移り変わりのバス釣り

晩夏から初秋へ:移り変わりのバス釣り

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより”Late Summer/Early Fall Transition”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:ultimatebass.com ”Late Summer/Early Fall Transition”by Administrator/ August 31, 2005

みなさま、残暑が厳しい時期をどう乗り越えてらっしゃいますでしょうか。

まだまだ非常に熱いのですが、まもなく、秋はやってくるはずです。信じられませんが、本当です。

私のよく行く野尻湖や木崎湖では、お盆が過ぎるとあっという間にといいますか、いつの間にか、木々が赤く色づいてきます。

いつも屋外で活動しているはずなのに、自然の変化には気付きにくいものですね。

さて、これから秋になろうかというこの時期、私たちにはどういう変化が起きるでしょうか。

まず、釣りをするときの姿が半袖短パンからジーンズやシャツに変わってくるのではないかと思います。

人間は恒温動物ですから、体温を一定に保つために季節によって服装などが変わってくるんですよね。

これに対して、バスは変温動物ですから、服装を変えるのではなく、体温を調節するためにはより快適な場所へ移動しようとします。

この動きが、もうそろそろ各地で起きる時期なのではないかと思います。

しかし実際、水の中ではどんなことが起きるのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「ultimatebass.com」の記事で、晩夏から初秋のバスの行動などについて書かれています。

この時期のバスの行動を知り、バス釣りに活かしたいところですよね。ぜひ読んでみてください。

この時期には何が起きるのか

引用文(タップすると開きます)

I guess when you use the term seasonal, most people will automatically think Spring-Summer-Fall and winter. In allot of respects they would be correct. But to us bass fishermen we know that it go’s much deeper than that. Spring has to broken down into three segments or patterns (1) Pre-Spawn (2) Spawn (3) Post Spawn. And the truth is in most larger lakes each of these three patterns can overlap somewhere all at the same time. For example. One of the lakes I guide full time here in Tennessee is Old Hickory. It is a very large river lake that stretches well over 60 miles. During the spring you can actually fish each one of these patterns somewhere in that 60 mile stretch as I said, all at the same time. It’s not unusual to have spawning fish in the upper end and pre-spawn fish in the middle and lower sections of the lake. Then post spawn fish in the upper end and spawning fish in the middle, see where I’m going? The same is true with late summer early fall patterns. These developing patterns may not be as radical because we normally won’t have the huge swings in air and water temperatures in the fall as we do in the spring. But there are a lot of similarities. Let’s take a look at a few of these.

季節という言葉を使うとき、多くの人は自然と春夏秋冬のことを考えるでしょう。多くの点で、それは正しいです。しかし、私たちバスアングラーにとっては、それはもっと深く考えることだと思います。 春は3つのセグメントまたはパターンに分割すると思います(1)プリスポーン(2)スポーン(3)アフタースポーンです。そして実際は、大きな湖ではこれらの3つのパターンのそれぞれが同時に起きたりどこかで重なったりすることがあります。

例えば、ここテネシー州で私がフルタイムガイドをしている湖の1つはオールドヒッコリーです。 全長100キロ以上に及ぶ非常に大きな川の湖です。春、私が言ったように、これらのパターンのそれぞれの魚を実際にその100キロのストレッチのどこかで同時期に釣ることができます。湖の上流と下流ににスポーンフィッシュがいて、プリスポーンの魚が湖の中流部や下流にいることも珍しくありません。では次に上流や中流部で産卵を終えた魚はどこへ行くのでしょうか?これと同じことが晩夏から初秋のパターンにも当てはまります。この秋への移行パターンは、春ほど気温や水温が大きく変動しないため、それほど急ではないかもしれません。しかし、多くの類似点があります。それについて見てみましょう。

晩夏から初秋の水温

引用文(タップすると開きます)

On Old Hickory I always find the earliest fall pattern bass in the same place I found the first spring spawning bass. Where? The upper end of the lake. Those upper end creeks and pockets that offer allot of cover and fresh water in running into the creek. And just like in the spring, when I find these fall pattern bass in the upper end I can find a different pattern (late summer pattern) bass in the mid and lower sections of the lake. Through the years of fishing Old Hickory and keeping records of each trip I have compiled what I feel is some interesting data. Now, before you saw the limb out from under me, please read this ENTIRE paragraph. OK here we go, let me jump right in. I have noticed that water temperature change most definitely triggers these seasonal pattern changes. I can hear someone right now…”Well Whoop-T-Do- big deal that’s not new news Rick” As I said easy with the saw there buddy. Read on.

オールドヒッコリーでは、春のスポーニングバスを見つけたのと同じ場所で、最も早い秋パターンのバスを見ることができます。 どこでしょうか? 湖の最上流部です。 クリークが流れ込むときに多くのカバーや新鮮な水を提供する最上流部のクリークやポケット。 そして春のように、この秋パターンのバスを最上流部に見つけると、湖の中流部や下流では異なるパターン(晩夏パターン)のバスを見つけることができます。 オールドヒッコリーを釣り、各釣行の記録をつけてきた数年を通して、私はいくつかの興味深いデータを感じています。 さて、下の結論の項目を読む前に、次の段落を読んでください。 私は、水温の変化がこれらの季節的なパターンの変化を最も確実に引き起こすことに気付きました。 どこかで読んだ覚えがあります…それは親愛なるリックの記事です。まず読んでみてください。

引用文(タップすると開きます)

Have you ever heard the term “Myth”? Back in the mid 1960’s when I first started to seriously bass fish the hard fast rule was that bass wouldn’t spawn unless the water temperatures hit 65 degrees and they wouldn’t move into their fall patterns until the water temperatures fell back to 70 degrees or less. You see this premise is based on specific temperatures. And I would almost bet that there are many bass fishermen today that still live by that same premise. But through these 40 plus years I have found out that this just isn’t true. You see as well intentioned as it was, this was a myth, information that has been passed down through the years that isn’t always accurate or even sometimes true. A recent example (that can be duplicated every year) is this past spring when I saw huge female bass on the nest when the water temperature was still in the mid to upper 50’s. Like wise my records show that on Old Hickory the key for early fall patterns isn’t 70 degrees but rather an 8-10 degree drop in water temperature. Right now we are running in the mid to high 80’s in much of our water on Old Hickory. So instead of a fall pattern kicking in at 70 degrees they actually can happen in the mid to upper 70’s. And once again this water temperature drop will always occur in the upper end of the lake first verses areas closer to the dam. I really believe that many bass fishermen are missing an early jump on fall bass by not realizing this fact about water temperatures.

「都市伝説」という言葉を聞いたことがありますか? 1960年代半ばにバスフィッシングに真剣に取り組み始めたとき、水温が18℃に達しない限りバスはスポーンせず、水温が21℃に下がるまで秋パターンに移行しないと言われていました。これは特定の水温が前提となっていることがわかります。そして、今でもこの前提で過ごしているバスアングラーがたくさんいることも間違いないでしょう。しかし40年以上たった今、これは事実ではないことがわかりました。情報自体が善意であったためにこれは都市伝説となり、常に正確であるとも限らず、時には真実ですらないのに何年にもわたって伝えられてきてしまったのです。最近の例(毎年繰り返すのですが)では、水温が12~13℃で産卵床に巨大なメスのバスが見られました。

同じように、私の記録によれば、オールドヒッコリーでは、初秋パターンの鍵は21℃ではなく、ピークの水温から5~6℃下がることであることが示されています。今、私たちはオールドヒッコリーのほとんどの水域で、29℃以上の水温になっています。ということで、秋パターンは21℃で始まるのではなく、実際は25~26℃で起きると考えます。また、この水温の低下は、湖の最上流部のエリアからダムに向かって起きていきます。多くのバスアングラーが、水温についてこの事実に気づかないことで、早い時期の秋バスを逃しているのではないかと考えます。

引用文(タップすると開きます)

Another ingredient that normally will help push bass into a fall pattern is late summer/early fall rains. I’m not talking about a nice shower, but rather a good hard rain. In recent years this heavy down pours have drawn the shad population up river into secondary ditches and creeks. I’m not sure what will happen this year because we have the largest shad population in Old Hickory from one end of the lake to the other that I have seen for a long time. What we need on Old Hickory this winter is a good shad kill, but that is a whole different article.

通常、バスを秋パターンに移行させるのを後押しする別の要素は、晩夏/初秋の雨です。 いい感じの雨のことではなく、かなり強い雨のことです。 近年、この豪雨によりベイトフィッシュの大きな群れを支流やクリークの上流へと引き込みました。 オールドヒッコリーでは、湖の端から端まで、大きなシャッドの群れがいるのを長い間見てきたので、今年も何が起こるかわかりません。冬になればオールドヒッコリーに必要なのはシャッドキルウェザー(ベイトフィッシュがショック死するほどの寒波)ですが、それはまた別の記事でご紹介しましょう。

結論

引用文(タップすると開きます)

As we move into this late summer/early fall transition period I can’t emphasize enough the importance of watching you water temperatures in the upper regions of your lakes not for a specific temperature but rather those 8 to 10 degree drops that will happen it seems in a blink of an eye. Also watch for those heavy rains and bait fish movement. In my opinion fall offers some of the absolute best bass fishing that most people can enjoy.

この晩夏/初秋の移行期間に移るとき、湖の上流部の水温を特定の水温ではなく、5~6℃低下するのを良く見ておくことの重要性を説明しましたが、そればかりを強調することはできません。それは一瞬だからです。 これには、大雨やベイトフィッシュの動きにも注意してください。 私の意見では、秋は多くのアングラーが楽しむことができる最高のバス釣りがあると思っています。


季節という言葉は人間界にはありますが、人間がカレンダーで勝手に決めただけで、根拠はありません。

衣替えということで6月と10月に長袖と半袖が切り替わりますが、それよりも前に長袖を着たり、それより後に半袖にしても構いませんよね。

季節というか、暦はある程度気にしつつ、実際はただ単に過ごしやすいように過ごすことが基本です。

バスも同じなんですね。

この記事を書いたのはフィッシングガイドさんのようですが、ガイドさんというのはかなりの日数をフィールドで過ごしていますので、情報や実感レベルの意見が本当に正確だと思います。

しかしながら、そのガイドさんが良く言う言葉こそ「その日になってみないと分からない」という言葉なのです。

私が例えば、「この天気だと夕方にボイルが起きそうですかね?」と聞いても、「いつもならそうとも言えますけど、なってみないと分からない。」というのです。

おそらく、フィールドに出る回数が多ければ多いほど、信頼していた自分の根拠や情報や直感に裏切られた回数も多くなるのだと思います。

とにかく、ガイドさんはその日を決めつけてかかることがありません。

常にオープンマインドでないとその日の大事な情報を見落としてしまったり、明日への手がかりもつかめなくなってしまうのだそうです。

私のようなサンデーアングラーにとっては時系列で多くのフィールド情報はありませんので、ある程度の大雑把な情報、都市伝説レベルでもいいので心のよりどころが欲しいので、こういった記事はとてもありがたいものです。

しかしそれでも、フィールドではオープンマインドを忘れてはいけないのでしょうね。

フィールドで起きていることをよく観察して、夏パターンから秋パターンへの移り変わりを捉えてみたいと思います。それが出来たらカッコイイですねえ…(笑)

それではまた。

毎度ありがとうございます!