冬にやってはいけないサバイバルの基礎知識

冬にやってはいけないサバイバルの基礎知識
Photo by outdoor life.com

冬は寒さを防ぐための色々な知恵がありますが、間違った知識のために命の危険にさらされることがあります。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Survival Skills: 4 Myths About Staying Warm in Winter”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:outdoorlife.com ”Survival Skills: 4 Myths About Staying Warm in Winter”By Tim MacWelch January 2, 2015

これから本格的な冬を迎えるにあたって、私たち釣り人には大事なことがあります。

それは、暖かくすることです。

日本は南北に長い国ですから、厳寒地や豪雪地帯とその他の地域では寒さのレベルは違うかもしれません。

しかし、低体温症に寒さのレベルは関係ありません。

寒さどころか、年齢、性別、室内/屋外であろうと関係なく、低体温症は誰にも平等に襲ってきます。

どんなに健康に自信のある方でも、冬にアパートの部屋の中で低体温症のために亡くなった事例もあるんです。

私たち釣り人は冬でも釣りに行くことがありますが、冬の屋外というのは他の場所に比べて、死の危険と背中合わせであることを忘れてはいけません。それは、どんな土地に住んでいようと同じです。

人間は知恵のある生き物で、これまで多くの知恵をもって生き延びてきました。

寒さの中で暖かさを保つということにもいくつもの知恵があり、いろいろ耳にすることもありますよね。

しかし、映画やドラマの中で出てきた演出上の豆知識的なものや、科学的に証明できていないようなニセモノの知識や都市伝説的なものも数多くあるようで、それを信じて実行してしまうと大変なことになってしまいます。

この記事は、アメリカのアウトドア専門メデイア「OUTDOOR LIFE」のサバイバル記事で、冬の暖かさを保つための間違った知識の代表的なものを4つ、紹介してくれています。

冬の釣りに役立つ知識になるかと思いますので、一応、読んでおいていただければと思います。

まちがい1:お酒を飲んで温まる

引用文(タップすると開きます)

Many folks think that a pull of whiskey or brandy might warm the cockles, but booze is a poor beverage choice in cold-weather emergencies. Alcohol dehydrates the body (wasting water) and causes flushing of the skin (wasting heat). These effects make a person much more vulnerable to hypothermia. Alcohol can also impact motor skills and increase memory lapses and impulsive behavior, all of which are dangerous in a survival situation. And when the booze wears off, a person is often left tired and confused. Couple the physiological effects of alcohol with a dangerous cold-weather scenario and you have a cocktail for disaster.

多くの人々は、ウイスキーやブランデーが身体を暖めると考えていますが、寒い季節での緊急事態時には、アルコールを摂取することは良くありません。 アルコールは体を脱水し(分解するのに多くの水を浪費する)、皮膚に着くと気化熱により体温を奪います。 これらの影響により、人は低体温症になりやすくなります。 アルコールはまた、運動能力に影響を与え、記憶力の低下や衝動的な行動を起こしやすくする可能性があり、これらはすべて生存の危機的状況においては危険なことです。 そして、酔いが醒めてくると疲れが出てきてさらに混乱します。 カクテル1杯でさえ、寒さとアルコールの組み合わせは危機的状況に直結します。

まちがい2:靴下の2枚重ね

引用文(タップすると開きます)

If one pair keeps your feet warm, then two pairs should keep them even warmer, right? Nope, your boots were designed to hold your feet and one pair of socks, not two. The second pair compresses your foot, cutting of circulation and making your feet colder than they’d be with a single pair. This impaired blood flow makes your feet even more vulnerable to frostbite, a major winter threat.

1枚でも足が暖かく保てるのであれば、2足の靴下でさらに暖かくする必要があるでしょうか? いえ、あなたのブーツは足に対して靴下を2枚ではなく1枚だけ履いていることを前提に設計されています。 2足の靴下は足を圧迫し、血液の循環を妨げ、1枚よりも足を冷やしてしまいます。 この血流障害により、足は凍傷にさらされやすくなるため、冬には脅威となります。

まちがい3:コットンの上下の肌着

引用文(タップすると開きます)

This one has a loophole. Good long johns made from wool or synthetic fiber will definitely keep you warmer. But if you go cheap, purchasing cotton long johns, then you’re in trouble. Even without sweating, the normal moisture that your skin releases will soak into the cotton fibers and cause them to cool your body – not insulate it. If it’s cold enough for long johns, then it’s too cold to be wearing cotton. If you got suckered into buying cotton long johns like many of us have over the years, treat yourself to an upgrade and use the old ones to make char cloth or wash your truck.

これは大きな落とし穴です。 ウールや合成繊維で作られた高品質な肌着は間違いなく体温を暖かく保ちます。 しかし、安価なコットンの肌着の上下で身を包んでしまうと、困ったことになります。 汗をかかなくても、皮膚から放出される通常の水分が綿繊維に染み込んでいき、綿繊維は断熱できないため体を冷やします。 コットンの肌着の感触が冷たいと感じる場合、それを着ていては寒すぎます。 年寄りが着ているようなコットンの肌着を揃えてしまった場合は、少し奮発してちゃんとした肌着を購入し、古いものは道具を拭いたり洗車のために使ってください。

まちがい4:身体が震えてきたら低体温症の前兆

引用文(タップすると開きます)

Slowing muscles is usually the first sign of hypothermia—not fast twitching muscles. The forearm muscles are often the first to become sluggish. A finger dexterity check can tell you as much (or more) than any other test. This assessment is quick, and can be performed at any time in cold conditions. Simply touch the tip of your thumb to the tip of each of your fingers on the same hand. Assuming you can do this in warm weather, this full range of motion means your forearms haven’t locked up, and you are not hypothermic—not yet anyway. Failure to touch your pinky and ring finger means that muscles are locking up, and stronger hypothermia symptoms (like shivering, teeth chattering, and clumsiness) will soon follow.

通常は筋肉が動かなくなってくるのが低体温の最初の兆候であり、筋肉が急速に収縮すること(震え)ではありません。多くの場合、前腕の筋肉から動きが遅くなってきます。 指がちゃんと動くかどうかのチェックをすることで、今の状態を知ることができます。 このテストはすぐにでき、寒さの中でも行うことができます。 やりかたは、親指の先端を同じ手の各指の先端にタッチするだけです。 暖かいところでちゃんとこれができるということは、前腕の筋肉が固まっておらず、低体温ではないことを意味します。 小指や薬指に触れられない場合は、筋肉が固まってきているということであり、次は低体温症の強い症状(震え、歯がガチガチいう、動けなくなってくるなど)がすぐに続くことを意味します。

冬にやってはいけないサバイバルの基礎知識
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最近の衣類の発達はものすごく、暑さや寒さの中でも快適に保てる素材の開発がかなり進んでいます。

そういうものを活用することはかなりの出費になってしまうこともあるのですが、洗濯しても弱らない高品質なものが多く、結果として長く使えて経済的だったりもしますよね。

真夏や真冬のような過酷なコンディションの中でのアウトドアは、ファッション性ではなく機能性を優先させてください。

今年はチェック柄が流行ってるからチェックのが欲しいな~などと言っているとそれこそ出費がかさみ、機能性のない安物で妥協してしまったりすることで、結局、釣りが辛いものになってしまいます。

寒さを防ぐのは高価なアウターが重要視されがちですが、その何分の1かの金額で買えるインナーをそこそこ良いものにすることでかなり身軽に、暖かさをキープできます。身軽で暖かいというのが釣りには最適ですもんね。

冬の釣りは他にも、なるべく一人で行かない、誰かに伝えておく、着替えもちゃんと用意しておくなど、大切なことがありますので、命を大事に、正しい準備で釣りを楽しみましょうね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!