冬バスを釣るためのシンプルな考え

冬バスを釣るためのシンプルな考え
Photo by shopkarls.com

冬のバス釣りは、他の釣り人がいなくなるためにポイントは選び放題。しかし、それが逆にポイント選択を迷わせる原因にもなりかねません。冬のバス釣りをシンプルに考えることができれば、迷いも少なく行動することができ、冬のビッグバスに繋がるかもしれません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”A Few Simple Tricks For Catching Cold Water Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:shopkarls.com ”A Few Simple Tricks For Catching Cold Water Bass”

本格的な冬になっていますが、みなさん、バス釣りしていらっしゃいますか?

コンビニで買ったホットコーヒーも釣り場に出るときにはすっかり冷たくなっていて、本当に嫌になりますよね(笑)

でも、勝負はまだ始まったばかりです。

この極寒の1日の中、バスは必ずどこかのタイミングで口を使うはず。

そのタイミングを見逃さないように、「ここだ」と思うところに入っていたい。

幸いなことに、今日ここには自分しかいない。

いつもならハイプレッシャーに悩まされるこのフィールドも、さすがにこの時期はノープレッシャー。

自分の好きなタイミングで、好きなポイントに入れるだろう。

よし。お膳立ては整った。

さて、今日のシナリオはこうだ…。

・・・

あれ、今日のシナリオは(笑)?

この寒い冬のバス釣り、作戦はあらかじめ立てておきたいところです。

冬には冬のセオリーというものがあるんですよね。しかし実際のところは、どのシーズンも同じように自分の都合に合わせて状況は変わってくれません。

冬のセオリーという大枠と、そして今日という日の状況を組み合わせてバス釣りをする必要があります。

それがその日の予定されたシナリオとなるのですが、あまり難しく考えるとタックルばかり増えてしまい、荷物が多くなる事でルアーの結び替え等が増えてしまい、冬の釣りが辛くなってしまいます。

冬のバス釣りはなるべくシンプルに組み立てたいところですよね。

この記事は、アメリカのバスタックルショップ「Karl’s Bait & Tackle」のブログ記事で、冬のバス釣りをシンプルに保つ考え方が解説されています。

冬のバス釣りをなるべくシンプルに考え、現場で柔軟に対応できるようにしておきましょう。

冬のバス釣りのカギは「安定」

引用文(タップすると開きます)
Weather plays a key role in wintertime fishing so the best time to chase bass is after two or three days of stable weather. If it is cloudy it needs to stay cloudy for a couple of days or if it’s sunny, it needs to stay sunny. A cold front or a severe winter storm usually shuts down the fishing until the weather stabilizes again. Winter fishing also shuts down in cold, murky water so you need to search for the clearest sections of a lake. Then you need to look for the prime winter bass hangouts such as a “split point”—a major point in the back of a creek with about 30 feet of water that has two creek channels swinging into both sides of the point. Long sloping points dropping off into deep water also hold wintertime lunkers. Bass tend to congregate in two areas along a point—either where the channel swings in closest to the point or in any brush at the end of the point.
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冬のバス釣りは天気が重要な役割を果たすため、バス釣りをするのであれば、できれば安定した天気が2、3日続いた後です。 曇りであれば、数日間の曇り。晴れた天気であれば、数日間は晴れてくれる必要があります。 寒冷前線の通過や冬の嵐が来てしまったら、再び天気が安定するまでは釣りにくいかもしれません。

冬のバス釣りはまた、低水温の濁りも釣れにくいため、そのフィールドの最もクリアな水を探す必要があります。 次に、「スプリットポイント(二又になった岬)」といった冬にバスが溜まりやすい場所を探す必要があります。スプリットポイントとは、大きな岬の先端から左右に2つの水中岬が飛び出ていて、両方ともに水深があるような岬のことです。 ディープに延びる長い岬も冬のビッグバスが着きやすいポイントです。 バスは岬に沿った次の2つのエリアに集まる傾向があります。ディープが水中岬に最も寄っているところ、または岬の先端あたりにあるオダです。

冬のバスの居場所

引用文(タップすると開きます)
Depending on the weather, bass will either be hugging the rocks along the bottom or suspending 10 to 20 feet deep over brush piles or creek channels. Suspended bass tend to stack up like cordwood along a point. If you can find these fish, you can catch one on almost every cast. Bass tend to suspend on cloudy days when barometric pressure is dropping or on sunny, windy days. The fish cling to rocky bottoms during calm, sunny weather. If the water is clear bass hovering over brush piles and creek channels suspend higher in the water column on overcast days.
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天気にもよりますが、バスはボトムにある岩などにぴったり寄り添ったり、オダの上やクリークチャンネルの水深3~6mあたりにサスペンドします。 サスペンドしているバスは、岬に沿って列をなしている場合が多く、そんなバスを見つけることができれば、冬のバスが連発するということも期待できます。

バスは、気圧が下がる曇りの日や、晴れて風の強い日にサスペンドする傾向があります。 穏やかに晴れた日のバスは、ボトムにある岩などにぴったりと寄り添います。 クリアウォーターであれば、曇りの日には、先ほどのオダやクリークチャンネルの水深3~6mのより上の方でサスペンドしている傾向があります。

サスペンドバスを釣るには

引用文(タップすると開きます)
Catching suspended bass requires a lure that will linger at the same depth as the fish, so the best option is a suspending stickbait. The suspending lure is so effective because it tends to quiver like a dying shad after a slight twitch of the rod. Food is lacking at this time of year so an easy meal will trigger a strike from even the most lethargic bass. When worked properly, the suspending stickbait flutters through the schooling bass and gives them a chance to nab the bait. Lure color selection depends on the weather or water conditions. For sunny skies or clear water, try a silver and blue or black color combination. A fire tiger or gold-and-black back stickbait works best on cloudy days or in stained water. When you find a prime spot, position your boat in deep water and make a long cast towards the point. After the lure splashes down, quickly jerk your rod seven or eight times to make the lure dive. Once the stickbait reaches its maximum depth, let the lure sit still for 10 to 15 seconds before jerking the rod another two or three times. Bass usually strike the lure during the pause.
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サスペンドバスを釣るには、バスと同じ深さに到達できるルアーが必要ということになりますので、サスペンドジャークベイトが最適です。サスペンドルアーは、ロッドをちょっとトゥイッチした後に、瀕死のベイトフィッシュのように身もだえるようなアクションをするため、非常に効果的です。この季節はベイトの数も減ってしまうため、バスは簡単に食べることができそうなものに反応します。サスペンドジャークベイトで適切なアクションを起こすことができれば、バスの群れが反応し、バイトして来るチャンスがあります。

ルアーのカラー選択は、天気や水の状態によって異なります。晴れた空やクリアウォーターなら、シルバーボディに背中がブルーかブラックの色の組み合わせを試してください。曇りや濁りがある水なら、ファイヤータイガーやキンクロのジャークベイトが効果的です。

絶好のスポットを見つけたら、ボートを深い側にポジションし、岬に向かってロングキャストします。ルアーが着水したら、ロッドをすばやく7〜8回ジャークして、ルアーを潜らせます。ルアーが最大潜行深度に達したら、ルアーを10〜15秒間ポーズさせてから、さらにロッドを2〜3回ジャークします。バスは通常、ポーズ中にバイトしてきます。

穏やかに晴れたらラバージグ

引用文(タップすると開きます)
On calm, sunny days, you need to switch tactics to catch winter bass hugging the rocky bottom. You can fish the same type of areas that produce jerkbait bites, but you should concentrate more on the brush or rock piles along the bottom. Select a 1/2- or 3/4-ounce football jig and a plastic chunk for bumping the bottom for bass. Productive color combinations are black or brown mixed with chartreuse or blue. Cast the jig and plastic trailer to the shallows and let it drop to the bottom. Start fishing the shallows because some fish will move towards the bank on sunny days. While slowly pulling the jig, keep your rod tip down so the lure constantly bumps the rocks. If you want to work the lure slower, hold your rod still and let the boat’s drift nudge the bait along the bottom. Strikes on the jig vary in intensity. Sometimes the fish will bite it hard and sometimes the jig will just feel a little heavier. You can warm up to wintertime fishing by trying these tricks for cold water bass.
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穏やかで晴れた日には、ボトムの岩にぴったりと着くバスを釣る作戦に切り替える必要があります。前述したジャークベイトにバイトして来るようなエリアと同じエリアで釣ればいいのですが、ボトムにあるオダや岩を釣るにはより集中する必要があります。ボトムにいるバスに確実にルアーを届けるために1/2オンスまたは3/4オンスのフットボールジグにチャンク系トレーラーを選択してください。有効なカラーの組み合わせとしては、黒系かブラウン系にチャートまたは青の組み合わせです。

ラバージグをシャロー側にキャストし、ボトムまで落とします。晴れた日には岸の方へ移動しているバスもいるので、シャローから釣り始めましょう。

ルアーが常に岩に当たるようにロッドティップは下向きにし、ラバージグをゆっくりとズル引きます。ジグをよりゆっくりと動かしたい場合は、ロッドは動かさずに、ボートを動かして、ルアーがボトムをキープするようにします。

ラバージグのバイトの出方はさまざまです。激しいバイトをすることもあれば、ラバージグが少し重くなる程度に感じることもあります。

冬のバス釣りはこれらのことを試すことによって、寒い釣りがアツい釣りに変わることでしょう。

冬バスを釣るためのシンプルな考え
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この記事でひとつ徹底していることは、「岬を釣るということ」でした。

特に岬の先端が水中で二又に分かれているような岬、または長ーくディープまで延びる岬が越冬場所になりやすいという風に書かれていました。地形変化を大きな視点で見ている感じですね。

冬のバス釣りができるフィールドは数多くありますが、その中でも岬だけに絞ればいいということであれば、それだけでかなり釣りは効率よくなりますので、釣れそうです。

他のチェックポイントを整理すると

  • 曇りなら曇り、晴れなら晴れの天気が数日続くと良い
  • フィールドの中でクリアウォーターエリアを探す
  • 曇りや晴れた風の日はサスペンドジャークベイトで中層
  • ジャークベイトはクリアウォーターならシルバー系、濁ってたら金黒やチャート系
  • ジャークベイトは10~15秒のポーズで食わせる
  • 穏やかに晴れた日はボトムでラバージグ
  • ラバージグのカラーは黒系か茶系にチャートや青の組み合わせ
  • ラバージグはシャローからディープのボトムまでゆっくり探る

こんな感じでしたでしょうか。

ジャークベイトとラバージグのセットだけ持って行けばいいということであれば、これもまたとても効率のいい釣りができますね。

さてそんなジャークベイトとラバージグでの釣り、当店おすすめルアーはこちらでございます

2019年の冬にデビューしましたニシネルアーワークスのエリー95SD。

クリアな冬の野池のオカッパリで使いやすい潜行深度1.2mのサスペンドジャークベイトですね。

寒くかじかんだ手、硬直した身体でのか弱いジャークでもルアーはしっかりダートし、ポーズしてくれます。

ラバージグの具としておすすめしたいのがこちら

ローデッドフォーバスの人工ポークです!

合成皮革でできているため低水温でもアクションが硬くなることはなく、高い吸水性があるためお好みのフォーミュラ剤を浸み込ませておくことで水中で匂いを発生し続け、冬のスローなバスのバイトを誘います。

ワーム素材に比べるとシルエットもくっきり出やすいため、濁りの中やディープでバスに発見されやすいところもポイントですね!

ただ、この記事に書かれていた内容や当店がおすすめするルアーが冬のバス釣りのすべてではもちろんありません。

シナリオはシナリオ、あくまでも人間が作った台本であり、自然を相手にするバス釣りは台本通りにいかないのが常というものです。

この記事に書かれていたことを参考にして冬のバス釣りをしてみて、実際はどうだったのか、何が起きて、何が起きなかったのかをよく観察してみてください。

冬はハイシーズンよりも何かが起きるチャンスは減りますが、もし何かが起きれば、それはかなりのヒントになるはずです。

起きたことを絶対に見逃さないでくださいね!

ああ、冬のバス釣りは本当にたまりませんね(笑)

それではまた。

毎度ありがとうございます!