冬バスの真実:冬バスはエサを食べないの?
バスという魚は冷血動物ですので、冬は活性が下がって当然です。アングラーにとってはバス釣りに向いている季節ではないと考えて当然でしょう。では、冬はバス釣りをしないのか、と言われるとそうではなく、冬でも釣れる理由を知りたいというのが釣り人というものですよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”THE COLD, HARD FACTS ABOUT WINTER BASS FISHING”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:berkley-fishing.com ”THE COLD, HARD FACTS ABOUT WINTER BASS FISHING”
冬のバス釣りと夏のバス釣り、どちらが好きかと聞かれて、冬の方が好きと答えるアングラーさんは少数でしょう。
せいぜい、冬も嫌いじゃない、または、夏と同じくらい好き、というのが精いっぱいで、冬のほうが好き!とはなかなか言えませんよね。
ほとんどのアングラーさんは、正直言って、冬が嫌いです。
冬が嫌われる理由は色々あると思うのですが、大きな理由としましては、寒いのと、釣れないというところだと思います。
基本的にバスは温帯性の生き物ですから、寒いのと釣れないのはワンセットと言えると思います。
しかし、冬が好き、冬も嫌いじゃない、冬も悪くないというアングラーさんは、そうは思っていないんですよね。
「寒いのは苦手だけど、冬は何かが起きるから好き」というような話をときどき聞くのですが、冬のバス釣りは何かが起きる、言い換えれば、何が起きるか分からない釣りのようですね。
確かに、ハイシーズンのように40アップばかり10本以上釣れた!みたいな景気のいい話はあまり聞きませんが、それと同じようなテンションで「やってやったぜ!」みたいな自慢話を聞きますよね。
うーん、本当に冬はバス釣りに向いていない季節なのでしょうか。
冬は実際のところ、バス釣りをしている人が随分と減ってしまいますので、釣果情報そのものが減ってしまいます。
これが、冬のバス釣りは釣れない、いやそんなことはない、という真実をぼやかしてしまう原因のひとつだと思います。
この記事は、アメリカのルアーメーカー、「Berkly」の公式HPのコラム記事で、冬のバスとバス釣りの真実について書かれています。
冬のバスが水中でどういう活動をしているのか、イメージしながら読んでみてください。
冬のバス釣りの厳しい真実
どこで釣りをしても、同じような話を聞きます。バス釣りは暖かい季節にするもの。秋から冬になると、ボートは艇庫に行き、春までロッドとリールは片付けておきます。魚は冷血動物なので、水温が下がり切ってしまうと、アングラーがいくら頑張ってもルアーに反応させる方法はない、と。
これは一部においては正解ですが、冬でもバスは釣られています。 バークレイ・ガルプの開発者の1人であるキース・ジョーンズ博士は、長年にわたってバークレイのルアーを開発しており、寒い季節がバスに与える影響について見てきましたが、多くのアングラーが想像するような極端な影響は受けないと言います。
たしかに、寒い季節はバスに劇的に影響します。ジョーンズ氏によると、魚は冷血動物であり、体温は水温によって上下させられます。水温が下がると、大きな生化学的変化が起こります。結論を言えば、バスの代謝は非常に遅くなり、フィーディングをしなくなり始めます。
水温がひとケタ台になってくると、事態は急速に展開します。
この代謝の減速により、バスの胃の中の消化が遅くなり、フィーディングする必要性が少なくなります。しかしそれは、バスが寒い季節にはフィーディングをしないという意味ではありません。ただ単にフィーディングの量が減るだけです。つまり、どの地域のバスであろうと、暖かい季節よりも割合は低くなりますが、フィーディングするバスもいるということです。
ジョーンズ氏によると、夏の間と同じように行動し、積極的にフィーディングを行い、巻き物系のルアーにもガンガン食ってくるバスを見つけることはできます。しかし全体として、彼らはその攻撃的な行動は示さないということです。
ジョーンズは、この季節、バスはより温かいエリアを探しますが、すべての活動(フィーディングを含む)をそのエリアに限定することはできないと言います。川では、バスは保護されたワンドに移動し、冷たい水の流れを避けようとします。湖では、よりディープエリアへ移動し、時には同じエリアに大きなバスの群れができるでしょう。そして、これらのバスは同じエリアに集まっているからといって、すべてのバスが同一にアクティブまたは非アクティブであることを意味するわけでもありません。ジョーンズは、ボトム付近にいるバスは、活発にフィーディングしているバスと不活発なバスの両方がいる可能性があると言います。ジョーンズ氏によると、この寒い季節のバスを釣る秘訣は、バスにとってより魅力的なルアーをプレゼンテーションすることだそうです。彼の提案は、ルアーのプレゼンテーションをより小さくし、ルアーのアクションは遅くすること。まさに、バークレー・ガルプが完璧だということです。
ガルプのような製品は、バスにとっては本物のエサであるように思わせる強い匂いと味があるため、成功しやすいのです。そして、スローな釣りになるほど、そのエリアにより多くの匂いが充満し、他の方法ではフィーディングする気が起きなかったであろう他のエリアのバスまでもが寄ってくる可能性が高くなります。
冬にバスが釣れる可能性を考えるのは釣り人だけではありません。
釣具メーカーも、冬に釣れる可能性をひたすらに研究しています。そうしないと冬は全く売り上げが立たず、やっていけませんものね。
悪い言い方をしてしまうと、メーカーの言葉に踊らされてはいけません。
私も立場上、冬でもバスは釣れるということをアピールしないと生活ができない側の人間です。
ですので、釣具メーカーさんと同じように、冬でも釣れるよー!こうすれば釣れるよー!という情報を集め、なるべく皆さんを釣りに行かせて、当店の道具を買ってほしいと思っています。
しかし、メーカーさんも私も、皆さんをだましたいわけではありませんし、おそらくメーカーの皆さんも私たちと同じように釣りが好きで、労働者である前にひとりの釣り人でもあると思うんです。
過剰な煽り文句を言うメーカーや製品を私は信用しませんが、実際には真摯にバスについて研究しているメーカーさんがほとんどですので、皆さんにおかれましてはどうか冷静に、情報を分析していただければと思います。
さて本題に戻りますと、結局のところ、冬はほとんどのバスの活性が落ちてしまうようですので、釣りにくくなってしまうのは仕方がないようです。
しかしながら、当然ですがすべてのバスが同じではなく、またすべての条件で同じではないということで、釣るエリア、レンジ、時間帯などが合えばフィーディング状態のバスに出会えるということが言えるということでした。
バスが活発に動き回らない低水温下ですから、一度バスがいっぱいいるエリアさえ見つけてしまえば、そこからすぐにバスがいなくなってしまうというのは考えにくいと思います。
釣りはスローで、強い匂いを発してあたりに漂わせることが活性の高いバスを寄せることになるというのは説得力がありますよね。
いまやガルプに限らず、ほとんどのメーカーさんからは匂いや味が付いたワームが発売され、いまもバスが好むものをひたすら研究されているのが、それを裏付けていると考えてもいいでしょう。
ぜひ、この冬、小さめワームで味や匂いが売りのワームを試してみてはいかがでしょうか。
余談ですが、私が大好きなのがジャクソンのスパイスっぽいワームの匂いと、このサワムラのトランプというフォーミュラの匂いです(笑)!
パッケージを開けてこの匂いを嗅いだ時にもう釣れそうと思ってしまうほどです(笑)
以上、ラージ・スモール問わず釣れているワームたちですので、ぜひ冬のバス釣りにお試しくださいませ!
それではまた。
毎度ありがとうございます!