マイク・アイコネリ:夏、最高水温でのバス釣り

2018年8月7日

マイク・アイコネリ:夏、最高水温でのバス釣り

Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How I fish the hottest water of the year”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”How I fish the hottest water of the year”by Michael Iaconelli August 3, 2018(海外サイトです)

 

夏という季節。当たり前のことを言うようですが、夏は暑いです。

夏の日差しや気温は、バスの住むフィールドの水温も上昇させます。水温が高くなると一般的には水中の酸素が減り、より多くの酸素を必要とする大型の生き物ほど、過ごしにくくなっていきます。

ちなみに、魚は水中の酸素を摂って生きていますが、水から酸素を取ってしまったらその水は水素になって池の水はなくなってしまわないのか。という疑問を持ったことがありませんでしょうか。

実は水といってもすべて正確にH2(水素二つ)とO(酸素ひとつ)という分子で構成されているわけではなくて、どこかに余分な酸素があるのだそうです。難しいことは良くわかりませんが、水中でスクリューを回すとどこからともなく泡(気泡)が発生しますよね。あれはプロペラの早い回転が水中の水の結合分子を壊し(分解し)て、余分な酸素だけ取り出した状態になっているのだそうです。その分を魚は体内に取り込んでいるんですね。ですので、魚が酸素をとってもまだ水のままということなんですね。

ということでいまいち信じられませんが、水温が上がると、私たちの目にはそうは見えなくても、酸素は減っているんですね…。

しかし、魚にとっても私たちにとっても、酸素が減るということがどれほどしんどいかは想像ができます。暑くて息苦しい状況では、普段はがっつりとステーキを食べている人であっても、なかなか食べる気にはなれないでしょう。

では、そんな状態でバスを釣るにはどうしたらいいのでしょうか。

この記事は、アメリカバスマスターサイトのコラム記事で、エリートプロのマイク・アイコネリ氏が夏の最高水温を迎える時期の釣り方を紹介してくれています。

アイクはどのようにして、夏のバスにアプローチするのか、ぜひ読んでいきましょう。

 

最高水温でのバス釣り

It’s almost August. This has been a really hot year in much of the country. But this is always the hottest time of the year. This year is just a little worse than most so the water’s a little worse than most.

One thing we have to keep in mind, though, is that “hottest” is relative. In the South the hottest water of the year might mean 95 degrees. Whereas, up near the border with Canada the hottest water might mean in the high 70s. It’s all the same, though, regardless of the actual temperature.

No matter where I’m at I approach my bass fishing at this time of the year by targeting three types of water — the deepest water available, the shallowest water available and anyplace where there’s current.

Let’s take a closer look at each one…

もう8月ですね。 アメリカ国内でも非常に暑い年を迎えています。 しかし、この時期はいつも暑いものです。 今年は過去最悪な暑さということで、水の中も過去最悪になっているというだけです。

しかし、私たちが注意しなければならないことの1つは、「最も暑い」というのは相対的であるということです。 南部では、最も高い水温は35℃を意味するかもしれません。 一方、カナダとの国境の近くの北部では、20℃後半が最も高い水温になるかもしれません。 実際の温度にかかわらず、同じことなのです。

私がどのフィールドで釣るかは重要ではなく、この時期には、考えられる最もディープなエリア、考えられる最も浅いエリア、そして流れのあるどこかの3種類のエリアを対象にして、私のバスフィッシングはアプローチしていきます。

では、それぞれを詳しく見ていきましょう…

 

まずはディープまわり

In some places that might be 4 or 5 feet but in others that might be 40 or 50 feet. Either way that’s where I’m going to start. Deep water in most cases will be the coolest because hot water is lighter than colder water. That makes it rise to the top.

The temperature difference might be a lot or it might be a little. But, regardless of how much of a difference there is in your lake or reservoir, the bass will gravitate towards water that’s more to their liking.

It’s impossible to make specific lure or tackle recommendations for this approach. I have no idea where you will be fishing. But I will tell you that you need to work with slow, finesse type lures and with bigger, power fishing presentations. Cover everything with everything. Bass that are deep in hot water can be very finicky.

ディープといってもフィールドによっては1.2~1.5メートルかもしれませんし、12~15メートルになるかもしれません。 いずれにせよ、そこから私は始めます。 ほとんどの場合、ディープが最も冷たくなります。なぜなら、お湯は冷たい水よりも軽いからです。 あたたかい水は水面に浮いているのです。

温度差は多いかもしれませんし、少ないかもしれません。 しかし、あなたの湖やリザーバーにどれだけの違いがあるのかに関わらず、バスは自分の好みに近い水温に向かって引き寄せられます。

特定のルアーやおすすめの釣り方をこのアプローチでお伝えするのは不可能です。 私はあなたがどんな湖で釣りをするのか分かりませんからね。 しかし私は、あなたにフィネス系のルアーでゆっくりとした釣りと、大きなルアーでパワーフィッシングをするべきだと言います。 つまりすべてをやるということです。それだけ、 高水温期のディープのバスは非常に厄介なのです。

 

シャローでの見つけ方

This one is a little easier to describe. My idea of the shallowest water available is water that’s less than 3 or 4 feet deep. A lot of the time this water will hold high concentrations of oxygen and, depending upon the weather, it can also be the coolest water around.

Heavy cover is something that’ll really enhance a shallow water area. A twisted mass of tree limbs and grass is perfect. Big rocks and overhanging trees are pretty good, too. Anything that breaks the sunlight and provides bass a place to hide is good.

The combination of oxygen, cooler water and heavy cover will attract baitfish and other types of forage which, in turn, will attract bass.

I prefer natural-type bait presentations. It seems like I catch more fish with them, but I also have to say that some really good bass anglers swear by big, noisy lures. Not giving the bass any time to look things over is the way those anglers see it. Try both and do what works for you at the time.

こちらは説明するのが少し簡単です。 考えられる最もシャローエリアでの私の考えは、深さ1~1.2メートル以下のエリアです。 多くの場合、この時期においても天候によっては最も冷たい水であり、最も多くの酸素があることがあります。

ヘビーカバーは、シャローエリアを実際により良くするものです。 入り組んだ木の枝と水草が絡むような場所は完璧です。 大きな岩やオーバーハングツリーもかなり良いです。 日光を遮断してバスが隠れられる場所なら何でもいいでしょう。

酸素と冷たい水およびヘビーカバーの組み合わせは、ベイトフィッシュや他のベイトを引きつけ、これが次にバスを引き付けます。

私はナチュラル系のルアープレゼンテーションを好みます。 私がよく釣るので、皆さんもそれでいいと思われるかもしれません。しかし本当に素晴らしいアングラーの中には、大きくてうるさいルアーの方がいいという人もいると、私は言わなくてはなりません。 バスに見切る時間を与えないような方法でアングラーは見せなければなりません。 両方を試して、その時に有効な方で釣るようにしてください。

 

流れの中での探し方

Current isn’t just water running towards a dam or spillway, and it doesn’t have to be strong. It can be generated by wind, water running in from a creek or other type of inflow or by temperature differences between the shallow water in the upper end of a reservoir and the deeper, lower end. It all does pretty much the same thing — puts oxygen in the water and cools it at the same time.

Plastic jerkbaits and spinnerbaits are two of my favorite lures when I’m fishing current. They present well in moving water and they look like something a bass would eat. But, let local conditions dictate your choice of baits. There’s no one rule for fishing summertime current.

Approach the hottest water of the year like you would any other fishing situation — with a logical plan. You’ll catch ‘em.

流れはダムや水路を通る水のことだけではなく、そしてそれは強い必要もありません。 流れは風や、流れ込みの水、またリザーバーの最上流のシャローの水とより深いボトムとの温度差によって発生することもあります。 それらはすべて同じ効果をもたらします – 水中に酸素を供給し同時に水を冷やします。

ソフトジャークベイトとスピナーベイトの2つは、私が流れの中で釣るときのお気に入りのルアーです。 これらは動いている水に対してうまく留まり、バスが食べているもののように見えます。 しかし、フィールドのコンディションによってルアー選択を決定するようにしてください。 夏期の釣りに絶対的なルールはありません。

あなたが他の状況で釣りをするときと同じように、今年の最高水温の水にも理論的な計画を持ってアプローチしましょう。 きっとバスは釣れるはずです。


 

いかがでしたか。

アイクは、ディープの難しいバスと、シャローのカバーにいるバス、それからわずかでも流れのあるところのバスを探して立ち回るということなんですね。

人間が真夏にピクニックに出掛けたとしたら、ランチを食べるのに直射日光がガンガン当たるところで食べたりはしないでしょう。木陰に入るか、風の当たる場所、なんならクーラーの効いたところで食べたいというのが本音です。

バスも同じで、木陰=ヘビーカバー、風の当たる場所=流れのある場所、クーラーの効いた場所=ディープといった、そういうところにエサもいるし、やる気もあるということなのでしょうね。

そうはいってもディープのバスは厄介だとも言っていますし、夏の釣りにルールは無いということは、裏を返せばやってみないと分からないという風にも受け取れますので、難しいことには変わりなさそうです。

少なくともバスを見つけるヒントはいただけましたので、これを活用して、暑い夏に良い釣りができるようにしていきたいですね。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!