釣りの経験で学んだ瞬時のルアー選び【ケビンバンダム】

釣りの経験で学んだ瞬時のルアー選び【ケビンバンダム】
Photo by mossyoak.com

ルアー選びというのは、やること自体、また動作自体はとても簡単なことですが、それによってその日の釣果を左右する、とても重要な分岐点になるものです。どんなことを考えれば、その1回のルアーチェンジがより良いものになるのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”LEARNING TO FISH IN THE MOMENT BY CHANGING LURES”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:mossyoak.com ”LEARNING TO FISH IN THE MOMENT BY CHANGING LURES”provided by John E. Phillips|March 19, 2021

バス釣りを楽しむうえで欠かせないことのひとつに、さまざまなルアーを替えながら正解に辿り着くという部分があるのではないでしょうか。

これは人によって色々なアプローチがあることだとは思うのですが、私の場合は、その日の軸となるルアーがあって、それに対する反応によって、その日の釣りを変えていくというアプローチを楽しんでいます。

ですので、その日にスタートするルアー、そして途中のルアーチェンジという自分が起こしたアクションひとつでその日の釣果がガラッと変わるんですよね。

基本的には私は釣れないアングラーですので、釣れない時になにかを変えれば、釣れる可能性は高くなると思うんです。釣れない可能性をひとつ消去する分だけ。

ですので、釣れていない時になにかアクションを起こすことは比較的簡単です。

問題は、バイトがひとつでもあった時です。

バイトやチェイスがあったのに乗らなかった、もしくは釣れたけど連発せず、パターンとまではいかないな…なんていう時に、そのルアーをチェンジするかどうか。

私にとってこの決断は本当に厳しいんです。

このまま続けてたら次のバイトでちゃんと乗るかも知れないし、でも、何か少し変えたほうがよりバイトが増えるのかもしれない…

せっかくあったひとつのバイトですが、バイトが(珍しく)あったことで、この先の行動が大きな分岐点になるんですからね。

何にも反応がない時にやることとはわけが違います。

では、バスプロさんはどうなのでしょうか。

バスプロの方々というのは、バスそのものとの戦いのほかに、ライバル選手たちとも戦っています。

1日の競技時間の中でそこにいるバスをより早く釣り、より大きなバスへとステップアップするのが課題ですので、私との実力差はもちろん、立ち位置(楽しみ方)もまったく別になるため、1回のルアーチェンジの意味も違うのだと思うんですよね。

この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングの専門アパレルブランド「MOSSY OAK」公式サイトのコラム記事で、アメリカ最強のバスプロのひとり、ケビン・バンダム氏に、ルアーチェンジの瞬間についてインタビューされています。

バスプロの方々というのは、私のようなアングラーが見落とし、気付かないことを見ているものだと思います。

そんな彼のルアーセレクトについて書かれた記事ですので、ぜひ読んでみてください。

 気になるところだけ読んでもOKです 

釣りで学んだルアー選び

引用文(タップすると開きます)
Mossy Oak: Kevin, when you’ve arrived at a lake and have had to compete without any history of the lake or pre-fishing on the lake what is something you have learned. VanDam: The first of the three Summit Cups that I won on Major League Fishing was in Alpena, Michigan. Even though I’m from Michigan and have lived in Michigan most of my life, I never had fished on any of the lakes where we were going to fish – Hubbard Lake, Long Lake and Grand Lake. After each day of fishing, we’d switch lakes. The first round was on Hubbard Lake, the second round was on Long Lake, and the Championship Round was on Grand Lake. Each of these three lakes was very different, but I won all three rounds on all three lakes and won the entire event. What helped me win on those three lakes were the experiences I’d had fishing for smallmouth bass. Although I never had fished these lakes, I’d spent a lot of time fishing in Michigan. Once I saw Lake Hubbard and determined the water clarity, based on the time of the year (late August), I knew where the bass should be, and what they would be doing at that time of year. So, as soon as I put my boat in, I looked at the habitat and the water clarity and started searching for the type of terrain that should hold smallmouths in August. On Lake Hubbard, I won that round fishing with a jerkbait and a drop shot. This lake was really clear but with scattered leaves and underwater rocks. So, I was searching for bottom transitions – the type of habitat I knew smallmouths pinpointed on these types of lakes. I looked for small lines of rocks on the bottom, underwater weed ledges and subtle drop-offs on a flat. I fished a jerkbait until I located and caught bass. Then I used a drop shot to catch bass when they would take a jerkbait no longer. At the end of the day, I had boated close to 7 pounds of smallmouth bass by finding the bass. The second round on Long Lake was an elimination round. When I put my boat in, I noticed that Long Lake was not nearly as clear as Hubbard Lake where I’d fished the previous day. Since the water was more stained, I knew that under these conditions the bass usually lived in more shallow water than they did on a clear lake. As I searched for bass, I realized that this lake had underwater humps, small underwater ridges and high spots on the bottom with numbers of rocks on those high places. My lure of choice was a KVD 1.5 Squarebill crankbait, and I felt sure I could pinpoint where the bass were with that lure. Cranking it down to 3-5 foot deep, I was using a bluegill color that mimicked both a crawfish and a bluegill. Using that pattern, I was the first angler to catch 25 pounds, which enabled me to be one of the 10 finalists to fish on the last day of the tournament. So, the next day when I got on the lake, I thought to myself, “You need to put on a jerkbait. The jerkbait is what got you to this round, and you’ve got to believe the smallmouths are feeding on a bait that looks like the jerkbait, even though the water is more dingy here.” Next, I tried a spinner bait that the bass would attack – but not get it in their mouths. I realized that since the bass weren’t getting the spinner baits in their mouths enough for me to hook them, I needed to downsize my lure and fish a small crankbait that the bass quickly and easily could get in their mouths. Then I could get a hook-up.

Mossy Oak:ケビン、釣りをしたことがないフィールドや事前情報がない状態でトーナメントを戦わなければならない時、あなたはどんなことを考えていますか。

ケビンバンダム:メジャーリーグフィッシングで3回優勝したサミットカップのうちのひとつ目は、ミシガン州アルペナでした。私はミシガン州出身で、人生のほとんどはミシガン州に住んでいたのですが、トーナメントで釣るハバードレイク、ロングレイク、グランドレイクで釣りをしたことは一度もありませんでした。それなのにトーナメントでは日替わりでそれぞれの湖を釣るルールです。

最初の予選ラウンドはハバードレイクで、二次予選ははロングレイクで、決勝戦はグランドレイクで行われました。この3つの湖はそれぞれが全く別の特徴のある湖でしたが、私は3つの湖すべてのラウンドに勝ち残り、最終的に優勝しました。これらの3つの湖で勝ち抜くのに役立ったのは、スモールマウスバスを釣った経験でした。私はこの湖で釣りをしたことはありませんでしたが、ミシガンではスモールマウスの釣りに多くの時間を費やしてきましたから。

ハバードレイクを見たとき、その時期(8月下旬)の水の透明度から考えると、バスがどこにいそうで、何をしていそうかがわかりました。ですので、出船したらすぐに水の透明度を見ながら8月のスモールマウスがいそうな地形を探し始めました。ハバードレイクでは、ジャークベイトとドロップショットを使って勝ち残りました。この湖はかなりのクリアレイクで、水中のところどころに岩とウィードが点在します。そこで私は、ボトムの変化を探しました。こういうフィールドでスモールマウスバスが着きやすいピンポイントな居場所です。それはボトムに小さな岩が並んでいるところ、たとえば急なブレイクライン上にあるウィードライン、フラットエリアの中の微妙なドロップオフを探しました。バスを見つけたらジャークベイトで釣れるだけ釣ります。次に、ドロップショットを使用して、ジャークベイトで釣れなかったバスを釣っていきました。終わってみれば、バスを探し続けることで、7ポンド近くあるスモールマウスバスを釣ることができました。

二次予選となるロングレイク。ボートで浮いてみると、ロングレイクは前日のハバードレイクほどクリアでないことに気づきました。この日の感じだと、少し濁りがあるということでバスはクリアレイクよりもシャロー寄りにいるだろうと考えていました。バスを探していると、この湖には水中にハンプ、小さな水中岬など、ボトムが盛り上がっているスポットがあり、その頂上付近にたくさんの岩があることに気づきました。私が選んだルアーはKVD1.5スクエアビルクランクで、このルアーを使えばバスがどのポジションにいるかを正確に特定できると確信しました。ザリガニともブルーギルとも見えるギルカラーで、これを1~1.5メートルほど潜らせて使用していました。これがその日のパターンとなり、25ポンドの予選突破ライン通過の1人目のアングラー(二次予選は決められた通過ラインの早抜け方式)となることができ、トーナメントの決勝戦を戦う10人のファイナリストのひとりになることができました。

この日、湖に着くと、私は自分自身にこう言い聞かせました。「ジャークベイトを使ったことで一次予選を突破した。この湖は昨日より濁りはあるものの、スモールマウスはジャークベイトに似てる魚系のエサを食べていると考えるべきだろう。」ということで、スピナーベイトを試してみたところ、アタックはしてきますが、フッキングできないことがありました。スピナーベイトはいまいちバスのお口に合わないのだと考え、ルアーをサイズダウンする意味で、口に入りやすい小さなクランクベイトを使ってみたらどうかと気づきました。そこからフッキング率が上がりました。

釣りの経験で学んだ瞬時のルアー選び【ケビンバンダム】
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引用文(タップすると開きます)
Mossy Oak: How difficult was it for you to abandon a lure and begin fishing a different type of lure? VanDam: I could tell that the bass weren’t biting the spinner bait as aggressively as they should be biting it, but still putting down a lure that had caught some bass, although it had missed others was tough. I knew I needed to fish a lure the bass would attack more viciously and get deeper in their mouths to have better hook sets. Just fishing a lure that would catch bass and cause the bass to react to that lure didn’t mean that I’d selected the best lure to catch the most bass the quickest. This decision was tough for me to make – just like it would be for many anglers. As soon as I understood that the spinner bait wasn’t as efficient as a crankbait would be and knew that the bass were attacking the spinner bait in relatively shallow water, I made the decision to put up the spinner bait and start casting a bluegill-colored KVD 1.5 crankbait. This was one time that I’d found the bass, but the spinner bait wasn’t really what the bass wanted to eat. I like a bluegill-colored crankbait because bluegills are chameleons and change their colors, depending on the type of habitat where they’re living. This color also was the same color crawfish were during that time of year. I knew if I swam that bait fast and bounced it off structure on the bottom, that the bass would see the color and attack – not really knowing if it was a bluegill or a crawfish.

Mossy Oak:バイトがあったルアーを見切って、まったく別の種類のルアーに替えるのは難しくなかったのですか?

バンダム:バスがスピナーベイトに積極的にバイトして来ないなとは感じましたが、フッキングしないバスもありながら、ちゃんとバスが釣れたルアーを見切るというのは大変でした。しかしフッキング率を上げるには、バスのバイトがより本気食いで、口の奥にフッキングするルアーを使う必要があることを私は知っていました。バスがただルアーに反応し、ただバスが釣れるだけのルアーを使うというだけでは、最もバスを早く釣り続ける(二次予選を早抜けする)のに最適なルアー選びだったとは言えません。皆さんがそう思うのと同じように、この判断は私にとっても難しいものでした。
スピナーベイトがクランクベイトほど効率的ではないことを理解しており、なおかつバスが比較的浅いエリアでスピナーベイトに当たってきた事実から、私はスピナーベイトパターンからブルーギルカラーのスクエアビルクランクに切り替える決断ができました。これはパターンを見つけたときの一例ですが、バスが本当に食べたかったのはスピナーベイトではなかったのですね。

釣りの経験で学んだ瞬時のルアー選び【ケビンバンダム】
ストライクキングKVD1.5スクエアビルクランク / グリーンパンプキンクロー

ブルーギルはカメレオンのように生息するエリアの状況に応じて色が変わるため、私はブルーギルカラーのクランクベイトが好きなんです。このカラーもこの時期に見られるザリガニと同じ色でした。このルアーを速く巻いてボトムのハンプに当てて跳ねさせれば、バスはこの色に反応してアタックしてくることを知っていました。ただ、バスにはそれが本物のブルーギルかザリガニのどちらかだと思っているかどうかは、わかりません。

釣りの経験で学んだ瞬時のルアー選び【ケビンバンダム】
Photo by mossyoak.com

ケビンバンダムは偉大な最強アングラーのひとりですが、ルアー選びを直感だけで適当にやって勝ってきたわけではありません(あたりまえですけど)。

この記事での成功事例としては、ひとつは地元フィールドでの経験が、初めてのフィールドや事前情報なしのフィールドで役に立ったということでした。

もうひとつは、これまで多くのバスを釣ってきた経験から、ケースバイケース(この場合はシャローのスクエアビルクランクのボトムバンピング)で答えに辿り着くということでしたね。

この記事で大事なことは、こうしたら釣れるよ、というものではなく、自分の経験をしっかり記憶するといいますか、身に着けているということではないかと思うんです。

ケビンは昔からバスを釣ってきたそれぞれのシチュエーションやコンディションから、何が良かったのかをその日ごとに振り返っていて、釣行のたびにいい反省会ができていたのではないでしょうか。

私なんかは、せっかくよく釣れた日があったとしても、その時に使っていたルアーやカラーを覚えている程度で、何月何日だったか、晴れだったか雨だったか、どんなカバーだったか、何時ぐらいかというところまでは覚えていません。

釣りに行くたびにちゃんとした反省会をする日課があれば、今はもっと上手になっていたかもしれないなと思いました。

さらに、私なんかは逆に、これまでの経験が仇になって、視野が狭くなってしまうパターンもあります。

あのときはこれで釣れたんだから、今日もこれで大丈夫なはず!

そうして、ひとつの分岐点を間違えてしまい、ゴールに辿り着かなかったことも数えきれないくらいあったと思います。

経験は何物にも代えがたい財産ですが、その経験を柔軟に引き出せて、変化させられるマインドがなければいけないのかもしれません。

しかし、あのケビンバンダムでさえ、あのときルアー交換をする決断は難しかったと書いてありましたよね。

ほらね。やはり、バス釣りは難しいんですよ。

ということで、私はこれからも安心して悩みながらバス釣りを続けていこうと思います(笑)

皆さんも自分の経験は無駄にせず、それでいて決断に悩みながら上達しましょうね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!