プリスポーンのバス釣り:ステージング中のバスを釣る!

プリスポーンのバス釣り:ステージング中のバスを釣る!
Photo by shopkarls.com

プリスポーンのバス釣りをするうえで良く出てくるキーワードが「ステージング」というもの。産卵を目前に控え、待機するバスや待機エリアのことを指しますが、これはフィールドのよって異なるため、それぞれ理解しなければなりません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Prespawn Bass Fishing Tips: Catch Bass While They’re Staging”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:shopkarls.com”Prespawn Bass Fishing Tips: Catch Bass While They’re Staging”

ステージング中のバスをどう釣るか。

ステージングというのはバス釣り用語で、スポーニング前の「待機」のことを示しています。

産卵のタイミングを待っているバスのことをステージング中のバスと呼び、産卵を待つバスがたまっている場所、たまりやすい場所をステージングエリアと呼んだりしますね。

プリスポーンの時期に使われる言葉です。

たとえば、猫を飼っている方しかご存知ないことかと思うので申し訳ないのですが、猫は妊娠するとひとまず普通に生活しているのですが、いよいよ生まれそうかなというタイミングが近付くと、家の中をウロウロし始め、いつも毛布が置いてある場所やいつもふかふかしたものが置いてある場所を探して、そこに子猫を産もうとするんですよね。

家の中ですから、クッションや毛布なんかは普通は人間によって片付けられてしまいますから、そういうところでは安心して産めないんです。なのでそれを察知した飼い主はあえて片付けないでおいて、ここで産んで良いよとお産の場所を作ってあげたりして、猫に「あっ、これは片付けないんだな、安心して産めるな」と見つけさせるんですけどね。

猫とバスでは哺乳類と魚類くらい違いますし、バスのスポーニングはオスのバスとメスのバスがいますので、まったく同じように当てはめるわけにはいきませんが、こんな感じで、動物はいよいよお産が始まるというときになると自分で準備をするものなのでしょう。

さて、バスの産卵前の行動についてはどうなのでしょう。

ありがたいことに、ベイトの行動ありきで考える通常のバス釣りと違い、産卵という本能に支配されているバスの行動はある程度読みやすく、プリスポーンの時期は特にこのステージングについて理解していると釣果はだいぶ変わって来るので、ぜひ覚えておきたいところです。

ただし問題は、同じバスでもフィールドが違えばその行動は違ってしまうというところ。ステージングについてはひとくくりには説明がつかないんですね。

この記事は、アメリカのタックルショップ「Karl’s bait & tackle」のブログ記事で、プリスポーン時期にステージング中のバスの居場所について解説されています。

あなたのホームフィールドに照らし合わせて読んでみてください。

平地のナチュラルレイクのプリスポーンバス

引用文を読むにはこちらをタップ(英文)
You can head for the bays of glacial lakes to find prespawn largemouth and smallmouth bass. The fish remain in the bays throughout the year and hold in bulrushes or along rocks at depths of 6 to 12 feet deep even during the winter because there isn’t a lot of depth change on these lakes. A prime prespawn staging area for largemouth bass consists of rock piles in 4 to 5 feet of water that is situated near a vast flat in a bay. Also, locate staging areas along any combination of rocks and aquatic vegetation because bass prefer spawning on the hard bottom close to those spots. There might be an unusually large rock surrounded by patches of grass and weeds, this would be a prime area for a spawning bass to set-up Smallmouth also stage along the hard-bottom flats in the bays but these fish relate less to cover. Look for a tapering type of bank where smallmouth are kind of moseying their way into the shallows. Smallmouth can be scattered anywhere along the gravel flats, but larger concentrations of bass stage near big boulders or rocks mixed with pea gravel and sand.
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平地にある自然の湖では、ワンドへ向かうことでプリスポーンのラージマウスバスとスモールマウスバスを見つけることができます。これらの湖は水深の変化があまりないため、バスは一年中ワンド内にいて、冬の間でも水深1.8〜3.6メートルにある大岩のそばにいます。

ラージマウスバスの主なプリスポーンのステージングエリアは、広大なフラットのあるワンドの近くにある水深1.2〜1.5mの水中のロックパイルです。また、バスはその近くのハードボトムに産卵することを好むため、岩とウィードの組み合わせになっているところをステージングエリアとして好みます。ウィードベッドやウィードパッチのなかに大きな岩があるようなら、そこは産卵するバスが待機する主要なエリアになります。

スモールマウスバスもワンド内のハードボトムのフラットに沿ってステージングしますが、彼らはカバーとはあまり関係がありません。スモールマウスバスがシャローに向かいやすい岬があるバンクを探してください。スモールマウスバスは砂利のフラット内のどこにでも散らばりますが、小石と砂利と砂が混ざった大きな岩や岩の近くにバスは集中します。

川のプリスポーンバス

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Weedy areas in sloughs serve as prime prespawn bass fishing sites for river bass. The fish will stage on old lily pad stem beds because the vegetation grows on a sandy bottom. These bass spend winter in deep holes and stage in an area that has light current near a deep hole. Even though prespawn bass stay as shallow as 2 feet in the weeds, these staging fish prefer a location near deep water such as a drop-off or the main river channel. Siltation limits prime spawning areas on a river so one of the main problems with river systems is finding a hard bottom or a bottom that doesn’t silt over during a flood. So the ideal location for staging river bass is any aquatic vegetation growing between a hard-bottom spawning area and the deep pools in a slough or on the main river.
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泥があるような川では、ウィードの多いエリアが主なプリスポーンのバスが釣れるエリアとなります。 ウィードは砂底に生えるため、バスは枯れたリリーパッドの付け根のあるエリアでステージングします。

これらのバスは冬をディープで過ごし、その近くの流れのゆるいエリアでステージングします。 同じプリスポーンのバスが水深0.6メートルのところにいるとしても、ステージングバスは、ブレイクやリバーチャンネルなどデイープが近い場所を好みます。

川バスを探す時の主な問題は、泥のあるなしによって産卵場所が限られてしまうため、増水しても泥がかぶらないボトムまたはハードボトムを見つけることです。 したがって、川のバスがステージングするのに理想的な場所は、産卵場所となるハードボトムと、泥地からディープエリアの間に伸びるウィードエリアです。

平野部のリザーバー

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Similar to natural lakes and rivers, these manmade impoundments harbor staging bass in shallow water. You can locate prespawn staging bass in the feeder creeks of lowland reservoirs. Normally, when the fish are going up the creeks, they pick out the little flat shallow gravel and mixed rock points. A limited amount of deepwater causes bass to remain shallow throughout the year in flatland reservoirs. So you rarely catch bass deeper than 10 to 12 feet from these waters. During the winter, lowland impoundment bass seek shelter on the deeper ledges of the creek channel. Prespawn bass move up from the ledges to the sloping secondary points mixed with gravel and rocks where bass stage at depths of 3 to 8 feet. The prime secondary points are those near gravel and sandy banks where the bass eventually move in to build their nests.

ナチュラルレイクや川のバスと同様に、平野部にあるリザーバーのバスもステージングはシャローになります。

低地のリザーバーはクリークでプリスポーンのステージングバスを見つけることができます。 通常、バスがクリークを上っていくとき、小さなシャローフラットのある砂利と岩が混ざった岬を見つけ出します。

ディープゾーンがそもそも少ないため、平地のリザーバーは年間を通じてバスハシャローにいます。 したがって、これらのフィールドでは水深3.5mより深い場所でバスを釣ることはめったにありません。

冬の間、低地のリザーバーのバスは、クリークチャンネルにあるより深いレッジ(段差)で寒さをしのぎます。 プリスポーンのバスは、そのレッジ(段差)から砂利や岩が混ざるセカンダリポイント(ちょっとした岬)まで上り、水深0.9~2.4mでステージングします。 ちょっとした岬(セカンダリポイント)というのは、砂利や砂の浜の近くにあり、バスが最終的にネストを作るのに都合がいい場所だからです。

ハイランドリザーバーのプリスポーンバス

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Major feeder creeks become prime targets in any search for prespawn bass staging on deep, clear highlands reservoirs. Look for a good prespawn bass fishing point that runs out and has cover, such as cedar trees, pole timber, big boulders, or anything else bass can move up to and stage on. Don’t overlook the cedar trees, any other wood cover, or rocks because that type of cover can draw heat from the sun and any time the fish has the ability to pull up on the cover and get a little heat is a key to catching those staging fish. Highland reservoir bass also spend their winters in the creek channels, but unlike their lowland impoundment cousins, these staging fish hold deep, sometimes suspending over depths of 15 to 25 feet. Prime staging areas are close to both the pea gravel spawning banks and the wintering spots. A lot of the areas where you catch prespawn staging bass in trees versus bass you catch in the winter might be just yards apart. There are actually some areas where you can be jigging a spoon and catch wintering bass in 30 feet of water and then turn around and throw a suspending stickbait on a shelf to catch staging bass.
プリスポーンのバス釣り:ステージング中のバスを釣る!
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水深がありクリアウォーターのハイランドリザーバーでプリスポーンのステージングバスを探すには、メインのクリークに注目します。

流れがゆるく、立ち木、大きな岩など、バスが上に移動すればすぐにステージング状態になれるようなカバーがある岬を探してください。立ち木などのウッドカバーや岩を見落とさないでください。そういったカバーは太陽の熱を吸収しやすく、ステージングのバスを釣るにはそのわずかな熱を利用できるかどうかがカギとなります。

ハイランドリザーバーのバスも冬はクリークチャンネルで過ごしますが、平野部のリザーバーのバスとは異なり、このステージングバスはディープにおり、水深4.5~7.5mでサスペンドしていることもあります。重要なステージングエリアは、小石や砂利のあるスポーニングエリアと越冬地の両方の近くにあります。プリスポーンのバスが釣れるウッドカバー周りと冬にバスが釣れるエリアは、ほんの数メートルしか離れていないかもしれません。実際に、メタルジグを真下に落として水深10mの越冬バスが釣れたと思えば、次のキャストを岸に向かってジャークベイトを投げればステージングバスが釣れるなんていうエリアもあるくらいです。

プリスポーンのバス釣り:ステージング中のバスを釣る!
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冒頭で猫のお産の例を挙げましたが、飼い猫はまたちょっと別かもしれないものの、どちらにしても動物はお産についてはかなりセンシティブなのだと思います。

安心する状況がなければできないでしょう。

バスにとって安心できる状況というのは、ひとつに条件(コンディション)があると思います。

たとえば水温が○○℃より下がることがないと分かるまで安心できないとか(急な寒冷前線の通過など)、ここは雨が降っても泥が被らないし流れも強くなりすぎないと分かるまで安心できないとか、そんな感じで。

人間で言えばマラソンを始める前にスタートラインに大勢の選手が集まって時間まで待ち、スタートの号砲が鳴れば全員でゴールを目指し始めるみたいな…。

ちょっと違うかもしれませんが(笑)、イメージ的にはスタートの合図があるまで、バスはある一か所にかたまっている可能性があるということです。

その待機場所が分かれば、そのフィールドでは毎年のように同じ行動が繰り返されるわけで、翌年もその翌年も同じ時期のバス釣りがかなり有利になります。

この時期、ただプリスポーンのバスが釣れる場所として覚えておくのではなく、この記事にならってなぜここで釣れたのかを考えることで、よりバス釣りが深く理解できるのではないでしょうか。

ステージングのバス、ぜひ狙ってみましょう!

それではまた。

毎度ありがとうございます!