早春のブルーギルを探す【バス釣りとベイトの関係】

2021年3月2日

早春のブルーギルを探す【バス釣りとベイトの関係】
Photo by lurenet.com

バス釣りのことを深く理解するうえで、ベイトのことを学ぶことは重要です。ブルーギルはバスの代表的なベイトのひとつですが、その生態はあまり知られていないように思います。ここでは、バス釣りに活かすため早春のブルーギルについて学んでみましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How to Catch Early Spring Bluegills”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:lurenet.com ”How to Catch Early Spring Bluegills”By Don Gasaway|Mar 31, 2020

バス釣りをより深く理解したいとき、ベイトのことを考えることはより重要ではないかと思います。

動物には、食べ物の好みというものがありますよね。

肉食・草食・雑食という大まかな分類から、死肉・生肉・プランクトン・昆虫・新芽・木の実といった小分類、さらにはネズミ・ウサギ・イワシ・ワカサギ・芋・ミミズというピンポイントな好みになっていくと思います。

また、同じ分類の食べ物でも、地方や季節などの外的要因によってその特色に違いが出たりします。たとえばキリンは木の葉の新芽を食べるのが好きですが、新芽が出ない冬は樹皮を食べたりします。

野生のゾウは草を食べるのが好きですが、動物園のゾウは果物が大好きです。

人間は植物なら生きたままでも食べられますが、動物は生きたまま食べることはあまりしませんね。

また、大阪の人はお好み焼きが好きですが、広島の人は広島焼きが好きですね。

このように、知りたい対象の食べ物の好みを知ることは、その対象のことを深く理解することとになり、目的を達成しやすくなります。

キャバクラなんかに行くときは女の子の好きな食べ物をお土産に持って行くと喜ばれてモテモテになります。←これは勘違いですので気を付けましょうね(笑)

さて、バスにももちろん食べ物に好みがあるようで、バスはその好きな食べ物の近くにいたがる性質があるようです。

その代表的なもののひとつがブルーギルです。

ブルーギルは暖かい季節にはよく目にしますが、なぜそこにいるのか、また寒い時期にはどこで何をしているのか、ご存知でしょうか。

バスを釣るときのベイトには他にもアユやワカサギやザリガニなどがいますが、それらに比べると、このブルーギルの行動や生態というのはあまり知られていないような気がします。

この記事は、アメリカのルアーの通販専門店「LURE NET」のブログ記事で、早春のブルーギルの釣り方について解説されています。

早春のブルーギルの釣り方を学ぶということは、早春のブルーギルについて理解することに繋がると思います。

ぜひ読んでみてください。

 気になるところだけ読んでもOKです 

早春のブルーギル

引用文(タップすると開きます)
Anglers can find good early season bluegill action providing they pay attention to the tackle, the presence (or absence) and location of vegetation. Very dense vegetation reduces predation and as a result has an adverse impact on fish populations. Plants are important in that the microscopic ones form the base of the aquatic food chain. Larger algae and plants provide spawning areas, food and protective cover. They provide habitat for insects and snails. But algae growth presents problems to good bluegill growth. It comes in two forms phytoplankton and in mats of filamentous algae. Problem growth often relates to the phosphorus content of the water. Bluegills prefer water that is deep and clean as well as having a pH of 7.2. Vegetation prefers similar conditions. One of the reasons vegetation is important in fishing a small pond is the lack of structure in the bottom of such waters. Most are smooth bottom waters with no distinct cover other than the vegetation. Fish are scattered. Anglers spread their efforts until they are able to locate the fish. By casting to different areas and adjusting the depth at which they are fishing, fish can be located. If an overflow pipe is available, work the area around it carefully. Early season water warms in response to the increasing hours of daylight. Sheltered areas exposed to sunlight are the first to show signs of plant growth. Casting jigs or pitching a minnow suspended below a slip float like those balsa float in the Thill line, to any piece of structure often produces that first fish. The use of a slip bobber allows the angler to make his presentation at any desired depth until he finds the schools of fish. Some of the better options are small jigs of ½-ounce or less in pink, orange, white or yellow. The Bobby Garland line of Itty Bit Slab Slay’r bodies are an excellent choice with their variety of colors. Anglers will experiment with other colors on those days when the fish do not seem to be cooperative. Early in the year, bluegills feed on the vegetation in the shallows. Anglers should stalk them in their shallow feeding areas. They feed slowly so slow presentations of ice fishing lures like a Lindy Tungsten Bug work well under these conditions. Baits such as spikes, wax worms, etc., can be added to a jig or hook. Another presentation can be a salmon egg hook with a single split shot about 12 inches above the hook. Adding live bait to the hook and you are in business. As water conditions warm, the bluegill’s appetite increases. Scientists have found that bluegills tend to prefer water that has a temperature of 86 degrees or less. Most often they prefer 77 to 79 degrees. Smaller fish prefer slightly lower temperature water. If the bait or lure is presented deep, the split shot should be moved further from the bait up to a maximum of 20 inches. Light tackle is a must in bluegill fishing regardless of the time of the year. Spinning reels on ultralight rods should be spooled with 2- to 6-pound test line. The clearer the water, the lighter should be the line. Some tips to remember are: 1) work the edge of cover. 2) If working heavy vegetation, set the hook quickly to keep the fish on the surface until you can get it in open water. 3) When the sun is high, work deeper in the vegetation. 4) As the light becomes low, work the edges. Bluegills in a pond may seem like easy fishing. With the right tackle, this can be a challenging, exciting and fast‑paced action.

早春のブルーギルの行動は、エリアとウィードのあるなしに注意を払うことで見つけることができます。

密集しすぎるウィードは捕食行動を減らしてしまうため、ギルの個体数に悪影響を及ぼします。植物は、微生物が水中の食物連鎖の基盤を作る点において重要です。より大きな藻類や植物は、産卵場所、餌、隠れ家となります。それはまた、昆虫類や貝類の生息地にもなります。

しかし、藻類の成長は、ブルーギルの適切な成長に問題をもたらします。藻類には、植物プランクトンと糸状藻類(コケやトロロのようなもの)の2つの形態があります。

成長の問題というのは、多くの場合、水のリン含有量に関連しています。ブルーギルは、水深があり、きれいで、pHが7.2の水を好みます。植物(ベジテーション)と同様の条件を好むということです。

小さな池での釣りにベジテーション(水生植物やウィードの総称)が重要である理由の1つは、池にはあまり水中のボトムに変化があまりないためです。ほとんどはボトムが平らで、ベジテーション以外の明確なカバーがありません。これだと魚は散らばります。

アングラーは、魚を見つけるまで努力を続けます。さまざまな場所にキャストし、レンジを探ることで、魚を見つけることができます。取水管などがある場合は、その周囲を慎重に釣ってください。

日照時間の増加に伴い、早春の水は温まります。日光がより多く当たるエリアは、他よりも早く植物の成長の兆候があります。

ウキの付いた小さなジグを使うと釣りやすいでしょう。ウキ下を調節できるようにすると、様々なレンジを探れます。

早春のブルーギルは、シャローのベジテーションを食べています。これを釣るなら、そのシャローのフィーディングエリアでギルをストーカーするべきです。この時のギルはゆっくりと食べているので、小さなジグヘッドリグのスローなアプローチが有効です。生きエサも有効です

水温が上がってくると、ブルーギルの食欲も増してきます。科学者たちは、ブルーギルは30℃度以下の水温を好む傾向があることを発見しています。ベストは25℃から26℃です。小さいブルーギルはもう少し低い水温を好みます。

ブルーギルを釣る場合は、時期を問わずライトタックルが必須です。ウルトラライトのスピニングタックル、ラインは2〜6ポンドを使う必要があります。水がクリアなほど、ラインは細くします。

ブルーギル釣りのヒントは次のとおりです。

  1. ベジテーションのエッジ(境い目)を釣ること。
  2. ベジテーションが濃い場合は、潜られないように素早くフッキングしギルを水面近くに保ちます。
  3. 太陽が高いときは、ベジテーションの中を釣ります。
  4. ローライトコンディションのときはエッジを釣ります。
早春のブルーギルを探す【バス釣りとベイトの関係】
Photo by lurenet.com

これを読む限り、ギルを釣るのは、ほとんどバスの釣れると言われているポイントと同じですよね。

バスも同じ理由でこういったエリアが好きなのか、それともブルーギルという食べ物がそこにあるから、ここにいるのか。

ちなみに私の経験上ですが、晩秋から冬のブルーギルは、全部かは分かりませんが、水深8mより深いところで過ごしているようです。

晩秋の木崎湖では、水深8~10mでバイトがあり、釣ってみるとブルーギルだったということがよくあるんですよね。

それが普通のことなのか、これが水温によるものなのか、食べ物によるものなのか。詳しことはよくわからないのですが、木崎湖の水深10mというとウィードが生える限界の水深くらいなのが関係しているような気はします。

もっと深いところにギルがいるならまた話は別なんですけどね。

記事に書かれていましたが、あまり知られていない事実のひとつに、ギルはウィードの新芽を食べるということがあると思います。

ですので、早春のギル食いのバスを探す場合は、よりウィードの新芽が出る時期が早いエリアを意識したらいいのかもしれません。

つまりこういうことですよね。

早春バスを釣りたい→バスの食べ物→ギル→早春ギルの食べ物→新芽ウィード→新芽ウィードは日当たりがよく水が綺麗でpH7.2(超超弱アルカリ性)の場所を探す。

ちなみに、人間の体液がpH7.3らしいので、水がちょっとしょっぱいか苦い味がするところですかね(笑)

まあ、このあたりは私の経験などによる仮説の話が中心ですので、なにが真実かどうかはまあまあどうでもいいのですが、こうやって食べ物の食べ物を追いかけたりするのもまた、新たな発見や気付きにつながるもので、良いことなのではないでしょうか。

こんなところから、またバス釣りに対する深い理解や興味に繋がればいいと思います!

ブルーギルはバス釣りでは邪魔者扱いされることが多いのですが、実際のところ、バスプロの方々やバス釣りが上手な方々の多くは、ブルーギルのことをよく観察していますからね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!