バルサに吹き込まれる生命感:ラパラルアー成功の秘訣

バルサに吹き込まれる生命感:ラパラルアー成功の秘訣
Photo by the fishing wire.com

リアルな見た目のルアーが主流となる日本のバスルアーのなかで、ちょっとポップであか抜けない印象のあるラパラのルアーですが、それでも昔から愛好家が多く、ずっと釣れ続けているのには理由があるのですね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”BREATHING LIFE INTO BALSA: THE SECRET BEHIND THE SUCCESS OF RAPALA LURES”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:thefishingwire.com ”BREATHING LIFE INTO BALSA: THE SECRET BEHIND THE SUCCESS OF RAPALA LURES” APRIL 7, 2021

魚種を問わず、ルアーフィッシングをされる方ならおそらく一度は手にしたことがあるのではないか、少なくともどこかで目にしたことはあるであろうルアー、ラパラ。

ラパラはフィンランドのルアーメーカーで、現代の日本のルアーフィッシングシーン(特にバスフィッシング)の主流となっているリアル志向の見た目のルアーとはずいぶんとかけ離れた、ポップでどこかあか抜けないプロファイルを持ったルアーという印象があります。(最近のはかなり日本っぽいリアルさがあるルアーも多くなりました)

この見た目の時点で好き嫌いが分かれてしまうのは仕方ないと思うのですが、1936年にラパラルアーの第1号が発売されて以来、ほとんど変わらない見た目のルアーが発売され続けているというのはやはり、「それで釣れ続けているから」だと思います。

ラパラのルアーが釣れ続けているのは、もちろん趣味の世界だけではありません。

アメリカのバスフィッシングのトップトーナメントの世界でもしばしばウイニングルアーとなることもあるくらいの実力があるんです。

私もラパラのルアーは好きでいろんな釣りで使っていますが、トーナメントで勝てるルアーであるほど、なぜこんなに釣れるのかということについては、深く考えたことがありません。

皆さんはこのラパラのルアーが釣れる秘密は、どんなところにあると思いますか?

この記事は、アメリカの釣り専門Web新聞「The Fishing Wire」の記事で、ラパラルアーが釣れる秘訣について追及されています。

ラパラルアーが大好きな方も、気になってるけど使ったことはないという方も、ぜひ読んでみてください。

バルサに吹き込まれる生命感

引用文(タップすると開きます)
The Rapala process of turning balsa into life-like minnows that catch more and bigger fish worldwide is what inspired 2019 Bassmaster Classic Champion Ott DeFoe to partner with Rapala to create the newest addition to the Rapala line-up of balsa-based lures — the OG Slim 6. A non-rattling, easy-casting crankbait that swims with a medium wobble and tight side-to-side action, the Rapala® OG Slim 6 sports a lightweight, circuit-board lip that dives to six feet when fished on 12-pound-test line – hence the “6” in its name. “There’s a lot of tinkerers in this part of the country,” said DeFoe, a rural Knoxville, Tenn., native. “I’m really no different, as far as that aspect goes. I love altering a bait. I love building baits out of balsa wood. I’ve done it since I was just a wee little fella.” Although the OG Slim 6’s name derives, in part, from its thin, flat-sided profile, it’s the lure’s Rapala-specific, balsa-wood construction, which gives the lure its compelling, live-minnow action that similar-looking flat-sided plastic crankbaits just can’t seem to imitate. “While we have introduced a number of different types of balsa lures,” said Matt Jensen, Rapala’s director of marketing, “Rapala has a unique process for breathing magic into balsa and transforming it into the most life-like bait available to anglers anywhere.”

バルサを本物そっくりの小魚に変身させるラパラの形成技術は、2019年のバスマスタークラシックチャンピオンであるオット・デフォーがラパラと契約し、OG スリム6という最新のバルサルアーをラインナップさせたことで、世界中でますますビッグフィッシュが釣れるようになるでしょう。
ノンラトルでもキャストしやすく、程よいウォブリングと左右のタイトなアクションで泳ぐクランクベイトであるRapala®OG Slim 6は、軽量のサーキットボードでできたリップを持ち、12ポンドラインで釣りしたときに6フィートまで潜ることにちなんで、その名前に「6」とつけられています。

「アメリカ、特にこの地域のアングラーの多くはルアーを改造したりするのが大好きです」と、テネシー州ノックスビルの田舎出身のデフォーは言います。 「それについては私もまったくその通りです。私はルアーをカスタムするのが大好きです。バルサ材からルアーを作るのも大好きです。小さな子供のころからそんな感じでした。」

OG スリム6の名前にあるスリムの部分は、薄くてフラットサイドな形に由来していますが、そこもまたラパラ独自のバルサウッドの構造であり、その生きた小魚まんまのアクションをルアーに与えることは、プラスチックのクランクベイトには真似ができないようです。

ラパラのマーケティングディレクターであるマット・ジェンセンは「さまざまな種類のバルサルアーを使ってみましたが、ラパラには、どんなアングラーでもバルサに魔法を吹き込み、リアルなルアーに変えさせてしまう独自のプロセスがあるのです。 」と言います。

バルサに吹き込まれる生命感:ラパラルアー成功の秘訣
Photo by the fishing wire.com

ラパラのルアーが選ばれる5つの理由

引用文(タップすると開きます)
Five Good Reasons to Choose Rapala Balsa Fishing Lures So why specifically should you choose a balsa bait for your next cast? And why a Rapala balsa bait? Based on insights shared by a number of Rapala pros, here are five good reasons why. Hand-tuned and Tank-tested If you were to visit the home of Rapala in Finland, you would see one of the most unique processes in the fishing industry – every Rapala balsa lure is hand-tuned and tank-tested. If a lure doesn’t exhibit that exact Rapala life-like action, it is discarded. Versatility From shallow streams for freshwater trout in Finland to trolling offshore monsters off the coast of Florida, Rapala balsa lures are the most versatile baits in the world. Freshwater, saltwater, deep water, and shallow water; Rapala balsa baits will catch nearly any type of fish in nearly every type of water. Incredible Life-Like Action Lauri Rapala, the founder of Rapala lures, discovered the secret early on – balsa, combined with Rapala’s unique designs, have this uncanny way of wobbling, which delivers the most incredible life-like of a wounded or sick baitfish. It’s this distinct action that triggers the attack response of predators. Many have tried to duplicate this action with other materials, only to obtain less than desired results. It Floats! Rapala balsa baits come in different shapes and are equipped with a number of different types of lips to create specific types of action and lure depths, allowing anglers to reach predator fish wherever they are. In getting to these fish, anglers will no doubt bump into any number of underwater obstacles such as rocks, wood, weeds, old tires, dock posts, etc. Sometimes you might get hung up by these obstacles, which often times, serve as the structure for baitfish and predators. If you’ve put your time in fishing Rapala balsa lures, you no doubt know how they deflect and back out of that structure. Strong But Delicate When Lauri Rapala invented his Original Floater, he tried a number of other materials, such as cedar and pine bark. But he eventually learned only lures made of balsa allowed for the subtle, delicate movement he was looking for. That’s because balsa is extremely light, yet it’s regarded as incredibly strong for its weight. With any other wood, the lure would be at least three times heavier. The lighter balsa makes the lure action more natural. Move your rod tip just a little bit. The lure makes an immediate movement because it’s so sensitive. “There have been many imitators,” said Jensen, “but none have come close to duplicating the truly unique life-like action of a Rapala balsa lure.” And this today is why Rapala is proud of a campaign that has a message that will be promoted around the globe. Balsa by nature, Action by Rapala, hammered by fish!

では、なぜバルサのルアーがよく使われるのか?そして、なぜラパラのバルサルアーなのか?多くのラパラのプロが共有する考えによると、5つの理由があるようです。

手作業で調整され、水槽でのテスト済み

フィンランドのラパラ本社を訪れると、業界ではかなり独特なプロセスの1つが見られます。すべてのラパラバルサルアーは、手作業で調整され、水槽でのスイムテストがされています。ルアーがラパラルアーとして正しくリアルなアクションを示さない場合は、破棄されるのです。

多様性

フィンランドのトラウトがいる浅い川からフロリダ沖のオフショアモンスターのトローリングまで、ラパラバルサルアーは世界で最も広い用途で使われているルアーです。淡水、海水、深海、浅瀬。ラパラバルサルアーは、ほぼすべての種類のフィールドでほぼすべての種類の魚が釣られています。

信じられないほど生き生きとしたアクション

ラパラルアーの創設者であるラウリラパラは、早い段階でその秘密を発見しました。バルサ材にラパラ独自のデザインが組み込まれることで、この不思議なアクションが生まれます。捕食者に攻撃反応を引き起こさせるのは、この他では真似のできないアクションです。多くの人がこのアクションを他の素材で再現しようとしましたが、望むような結果は得られませんでした。

この浮力

ラパラバルサルアーはさまざまな形をしており、さまざまな種類のリップによって狙い通りのアクションやルアーのレンジを作り出し、どんなアングラーにも狙った魚にアプローチできるようになっています。ゲームフィッシュにたどり着くには、アングラーは間違いなく岩、木、ウィード、古タイヤ、桟橋の脚などの水中の障害物に当てていくことでしょう。時々はこういった障害物に引っ掛けてしまうこともありますが、これはベイトフィッシュとそれを捕食する魚がいる場所です。ラパラのバルサルアーを使ったことがある方なら間違いなく、ルアーがこれらの障害物をうまくかわしてくれることをご存知のことでしょう。

強くて繊細

ラウリ・ラパラがオリジナルフローターを開発したとき、彼は杉や松の樹皮など、他の多くの素材を試しました。しかし彼は最終的に、自分が求める微妙で繊細な動きを可能にするのはバルサで作られたルアーだけだということを学びました。バルサは非常に軽いにもかかわらず、その重さに対しての強度は信じられないほど強いということが理由です。他の木材で同じルアーを作れば、少なくとも3倍は重くなります。軽いバルサはルアーアクションをより自然にします。ロッドティップを少し動かしただけでもルアーはとても敏感に、すばやく反応します。

「似たような製品は多くありますが、ラパラのバルサルアーのように独自のナチュラルアクションを再現できているものはありません。」とジェンセンは言います。

そしてこれが今日でも、ラパラが世界中でうたっているメッセージがゆるぎないものになっている理由です。

「天然素材のバルサ、アクションはラパラ、食ってくるのは魚!」

バルサに吹き込まれる生命感:ラパラルアー成功の秘訣
Photo by the fishing wire.com

私はラパラのルアーが好きとはいえ、これまでそれほど深く考えたことはありませんでした。

しかし、真にラパラルアーを愛する方々は、長い時間をかけて、より深くこれらのルアーについて研究されています。

このような記事を読むと、「なるほど、バルサ材というのは特別な力があるんだな」と思うのですが、本当はリップやカラーリングや塗料そのものなど、もっともっと多くの秘密があるのでしょうね。

そういった謎を追及していく楽しみを多くのアングラーに持たせ続けてくれるメーカーなんですね。

私は、特にバス釣りではどちらかというと日本寄りのリアル志向なルアーを多く使うタイプではありますが、もう少しラパラのバルサルアーを使ってみようかな…という気持ちになってしまいました(笑)

皆さんはラパラルアーの印象はどんな感じでしょうか。

この記事で紹介されているオット・デフォーの新作OG スリム6のオシャレでかっこいい動画もぜひ見てみてください

それではまた。

毎度ありがとうございます!