スピナーベイトのテクニック

スピナーベイトのテクニック

スピナーベイトというルアーは、誰もが持っているごく普通のルアーでありながら、アメリカでは多くのトーナメントでウイニングルアーとなることも多いほど普通じゃない釣果が出せるルアーです。しかしそれには、スピナーベイトならであのテクニックを知っておくことが重要です。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Bass Fishing with the Spinnerbait”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:ultimatebass.com”Bass Fishing with the Spinnerbait”by Mike Cork/ October 13, 2011

スピナーベイトというルアーは、アメリカにマクドナルドがあるのと同じくらい、バスフィッシングに当たり前のように存在するルアーです。

その名前が表す通り、スピナー(回転する)部分とバスが食いつくエサ(ベイト)の部分に分かれた構造をしている珍しいタイプのルアーですが、アメリカではどんなトーナメントでもウイニングルアーとなることが多いんですね。

当たり前のように存在するルアーであり、ウイニングルアーとなり得るルアーということはどういうことかと言えば、どんな場面でも使いやすく、実際によく釣れるルアーだということが言えるのでしょう。

しかし裏を返せば、スピナーベイトのテクニックを知り、状況ごとに使い分けをしなければならないということなのかもしれません。

では、実際のところ、スピナーベイトのテクニックには具体的にどんなものがあるのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシングの情報サイト「Ultimate Bass」の記事で、スピナーベイトのテクニックについていくつか紹介されています。

スピナーベイトをもっと効果的に使いこなすため、ぜひ読んでおきましょう。

バーニング(早巻き)

引用文(タップすると開きます)
To get us started on the fast track, let’s begin with burning the spinnerbait through the water. You can do this by throwing the spinnerbait past your target area and performing a fast retrieve. Raising your rod’s tip will help keep the spinnerbait up near the surface. When done correctly this should leave a wake behind your spinnerbait. Some refer to this as ‘waking’. This technique usually works well over some type of cover, like a patch of grass or brush pile.

まずはなんといっても、スピナーベイトのバーニング(早巻き)から始めましょう。このときは、スピナーベイトを狙ったポイントの向こう側へキャストし、ファーストリトリーブをします。ロッドティップを上げると、スピナーベイトを水面近くでキープしやすくなります。うまくいくと、スピナーベイトの後ろにルアーの通った跡が残るはずです。「ウェイキング」と呼ぶ人もいます。このテクニックは通常、グラスパッチやオダなどといったカバーで有効です。

スローロール

引用文(タップすると開きます)
Another popular technique is slow-rolling. Slow-rolling means retrieving the bait slowly over and through cover objects. This technique can be performed in shallow water, as well as deep water. Heavier spinnerbait sizes like 1/2 ounce and above will make it easier to get the lure to touch the bottom. It is a good idea to keep bumping the bottom on the retrieve. You could also follow the contour of whatever you are rolling the bait over and have it tick objects below it.

もう1つの代表的なテクニックは、スローローリングです。スローローリングとは、カバーの上や中でルアーをゆっくりとリトリーブすることを意味します。このテクニックは、ディープだけでなくシャローでも行えます。 1/2oz以上の重いスピナーベイトを使うとルアーでボトムの感触を得られやすくなりますが、リトリーブ中にルアーをボトムに当てていくのは良い考えです。ルアーをボトムに当て続けることで、地形の変化を知ることができ、また、ボトムの質を確認することもできます。

リトリーブスピードを変化させる

引用文(タップすると開きます)
William Davis, owner of Davis Baits, who works with top pros like Aaron Martens, had this to say about his techniques. “I fish a Spinner Bait year round. The two times of the year I like best is the hot Summer and Fall. When the water temps start to rise, 80 to 90 plus degrees, bass move off shore. I will use a 1 1/2 oz XWIRE and smoke the big ones. I will throw this bait in the same places that most throw a crank bait. This time of the year, fall, when the bass are in the upper water column feeding on bait fish, I fish a Davis Series XWIRE low profile burning it right under the surface. This technique even works in gin clear water. They will come out of no-where and just kill the bait.” One key element to remember on your retrieves is to vary the speed. Don’t just do a steady retrieve. You may want to pause for second on a fast retrieve or twitch the bait on a slow retrieve by moving your rod tip down in a quick motion.

アーロン・マーテンスなどのトッププロと契約しているDavisBaitsのオーナー、ウイリアム・デイビスは、彼のスピナーベイトのテクニックについて話してくれました。 「私はスピナーベイトを一年中使いますが、一番好きなのは暑い夏と秋の2回です。水温が26℃から32℃以上まで上昇し始めると、バスは沖へ移動します。私は1.5ozのデイビスベイツ・エックスワイヤーを使用し、ビッグバスを狙います。このとき、スピナーベイトはクランクベイトを投げる場所と同じ場所に投げます。秋という時期にバスがベイトフィッシュを食べるために表層付近にいるとき、私はデイビスベイツ・XWIREスピナーベイトを水面下で控えめなバーニングで使います。このテクニックは超クリアウォーターでも有効です。バスはどこからともなく湧いてきて、ルアーにヒットします。」

リトリーブで覚えておくべき重要な要素の1つは、スピードに変化を付けることです。ステディリトリーブだけではありません。ファーストリトリーブ中に2秒ほどポーズを入れたり、スローリトリーブ中にロッドティップをすばやく下に弾いてルアーをトゥイッチさせたりすることができます。

リッピング

引用文(タップすると開きます)
There is a technique called ‘ripping it’. Make a long cast letting the bait sink to the bottom and then point your rod tip at the lure and reel as fast as you can for several revolutions then stopping the bait letting it drop to the bottom again. Bites may come on the drop, so be ready.

リッピングというテクニックがあります。ロングキャストしたらルアーをボトムまで沈め、ロッドティップはルアーに向け、素早くリールを数回転させてから、リーリングを止めてルアーを再びボトムに落とします。バイトはフォール中に出るので、準備しておいてください。

ヘリコプター

引用文(タップすると開きます)
The ‘helicopter’ is another technique that has become popular with anglers. Find a wall, rock pile, or edge of cover and cast your spinnerbait next to it. Let the bait float down to the bottom, let out some line if you need too, so it falls into the area it landed. Once it reaches the bottom, slowly pull up on the rod, but do not reel. Then lower your rod letting the spinnerbait helicopter back down to the bottom again.

ヘリコプターは、アングラーに人気のあるテクニックです。垂直岩盤、ロックパイル、その他のカバーのエッジの際にスピナーベイトをキャストします。その後ボトムまで沈めますが、必要に応じてラインを引き出し、なるべく真下へ落とします。ボトムに着いたらロッドをゆっくりと引き上げますが、リールは巻かないでください。次に、再びロッドを下げて、ボトムまでスピナーベイトをヘリコプターフォールさせます。

ラバージグのように

引用文(タップすると開きます)
You can also use a spinnerbait like a jig. Sometimes you can get the spinnerbait up out of places you wouldn’t be able to get your jig out of. Drop the spinnerbait down where you might throw a jig and lift it up a few feet letting it drop down again. This is not the same as the helicopter because you don’t lift it as high and you use this in different cover situations.

ラバージグのようにスピナーベイトを使うこともできます。ラバージグが使えない場所でもスピナーベイトなら使える場合があります。ジグを投げようとしていた場所にスピナーベイトを落とし、数十センチ持ち上げて再び落とします。これはヘリコプターと同じではありません。ヘリコプターほど高く持ち上げずに、より広い範囲で使うやり方です。

何かに当てる

引用文(タップすると開きます)
Another important technique to perform with a spinnerbait is to bump it into objects. Cast your spinnerbait past a stump, and while reeling it back let it hit the stump. When it hits, stop reeling and let the bait drift for a second and then continue to reel again. Even if you are reeling by an object and don’t actually hit it with the spinnerbait, move your rod a bit to the side to simulate hitting something and let it drift for a second and continue reeling again.

スピナーベイトを使う時の重要なテクニックのひとつは、スピナーベイトを何かにぶつけることです。たとえばスピナーベイトをスタンプの向こうへキャストし、リトリーブしながらスタンプにぶつけます。うまく当たったら、リトリーブを止め、ルアーを1秒ほどよろめかせてから、リーリングを再開します。リトリーブ中、実際にスピナーベイトが何かに当たっていなくても、ロッドを少し横に動かして何かに当たったかのように見せかけ、1秒間よろめかせて、再びリトリーブしてもいいでしょう。

その他のヒント

引用文(タップすると開きます)
You can use these techniques at night too. The spinnerbait is an excellent lure to use in the dark. The thumping the blades give in the water is an easy way to attract bass. You can try different trailers on your spinnerbaits, like a ring tail worm or split tail worm. A trailer hook is sometimes used to hook fish that short strike your spinnerbait. Using smaller types of spinnerbaits can be very successful when the fish aren’t wanting a big meal, when the bait fish are small.

上記のテクニックは夜でも使用できます。 スピナーベイトは、暗闇で使用するのに最適なルアーです。 ブレードが水中に出す波動は、バスを簡単に引き付けてくれます。

リングテールワームやスプリットテールワームなど、スピナーベイトではさまざまなトレーラーを試すことができます。

スピナーベイトでショートバイトが出る場合、トレーラーフックを使用することでフッキングがよくあることがあります。

小さいタイプのスピナーベイトを使用すると、バスが大きなエサを望んでいない時や、そもそもベイトフィッシュが小さい場合に非常に有効となる可能性があります。

スピナーベイトのテクニック

スピナーベイトには様々な使い方があるのが分かりました。

基本的には速く巻くか遅く巻くかのルアーですが、状況によってはちょっとした変化を付けていくことがバイトのきっかけになるといった感じなのですね。

読んでみれば「なんだ、意外と普通のことしか書いてないじゃないか」と思うのですが、そもそもスピナーベイトはフックが1本で根掛かりがしにくいルアーですからカバーの中でも大胆にキャストすることができ、それが多くのバイトを引き出す仕組みになっていますので、あとはちょっとした変化を付けていくので充分なのかもしれません。

ただし、ご存知の通り、スピナーベイトといってもブレードからヘッド形状からカラーなどの組み合わせで無限の種類があります。

これらをひとつの記事ですべて解説するのはほぼ無理なことでしょうから、このあたりの理解をまた別にしていくことも、私たちアングラーに必要なことなのでしょうね。

それがスピナーベイトの難しいところなのかもしれませんが、それこそがスピナーベイトの汎用性の高さ、釣れる要素の幅広さがあることの証明だと思いますので、ぜひ色々と試してみることにしましょう。

私のように予算のあまりないアングラーさんは、今あるスピナーベイトだけを持って、この記事に書いてあったテクニックを試すことに集中してみるといいと思います!

それで釣れたら、きっとスピナーベイトがもっとほしくなってしまいますけどね(笑)

ちなみに当店には、他ではあまり見かけないタイプのスピナーベイトがございます。

アメリカ・マサチューセッツ州のローカルブランド「LOADED for BASS」から直輸入しているスピナーベイトで、大型のコロラドブレード(シングル・ダブル共に)を搭載したモデルです。

コロラドブレードのスピナーベイトは波動の強さとスローな動きが特徴で、たとえばこの記事に出てきたヘリコプターテクニックのとき、フォールの時間を稼げる点で非常に有効なアイテムになるはずです。

ハンマードコロラドブレードという、日本ではあまり多く出回っていないタイプのスピナーベイトですので、ぜひ試してみてくださいね。

ちなみにマサチューセッツはスモールマウスバスが数多く生息する地域で、テストもスモールマウスバスを中心に行われており、スモールマウスバスの実績も充分なスピナーベイトです。

ローライトコンディション、また濁りや流れが強い場所でのスモールマウスのスピナーベイティングで使ってみてはいかがでしょうか。

それではまた。

毎度ありがとうございます!