ボートポジションとキャストの重要性

2020年9月30日

ボートポジションとキャストの重要性
Photo by bassmaster.com

バスを釣るのに大事なことのひとつ「ポジショニング」。これはボートでもオカッパリでも言えることで、自分の立ち位置ひとつで釣果にダイレクトに表れるものだと思いますが、このポジショニングについて、皆さんはどうお考えでしょうか!?

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Boat position and the ‘perfect’ cast”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”Boat position and the ‘perfect’ cast”by Gary Clouse August 12, 2020

特に最近のバス釣りで良く言われている格言のひとつに、「バス釣りはタイミング」というものがあります。

これは魚探の性能が向上し、より広く、よりリアルタイムでバスの動きがつかめるようになってきたために言われ始めたことではないかと思います。

「さっきまで全くいなかったバスがなぜか今ここに集まっている状態」を魚探を通して、水中のことが分かるようになり、そのバスを釣ることができれば「バス釣りってタイミングなんだな」と実感できるでしょうし、そういう魚探を持っていないアングラーに対して、もしその方が釣れなければ、「バス釣りはタイミングですからね」と声をかけてあげることができるでしょう。

そのタイミングという言葉は数年前よりもより信憑性を持ってきているんですね。

もうひとつ、重要になりつつある言葉があると思います。

それは「ポジショニング」です。

ポジショニングには単純に自分の立ち位置という意味と、それによって生まれるルアーの通し角度の違いという2つの意味があります。

これも、リアルタイムで水中のバスの動きが観察できる魚探が発達してきたことで、その重要性がより詳しく分かってきたもので、今後はひとつのターゲットに対してより効率のいい攻め方のセオリーが次々と発見されていくことと思います。

しかし、このポジショニングについては、ずっと以前から重要視されてきたことでもあります。

今回ご紹介するのアメリカのボートフィッシングでの内容となっていますが、オカッパリの釣りであってもポジショニングは重要なものなんですよね。

ハイテク魚探の普及がかなり進んでいる時代ではありますが、そんな今だからこそ、以前から言われているようなポジショニングについて考えてみるといいのではないかと思います。

この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのゲーリー・クルーズ氏が、ボートポジションとキャストの重要性について解説してくれています。

ポジショニングの重要性とはどういったことを言っているのでしょうか。ぜひ読んでみましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

ボートポジションと完璧なキャスト

引用文(タップすると開きます)
A huge factor in being a successful bass angler is the importance of boat position. And I don’t mean in general terms, such as staying away from the target or simply moving along and casting at objects. I’m talking about highly specific boat positioning and recognizing that a slight adjustment can be all it takes to turn a so-so spot into a productive one. Here’s a good example. We have heard that you should fish into the wind and bring your bait with it because the bass are facing the wind looking for bait to come to them. Most of the time that is true. A few years ago I was fishing a flat on Lake Okeechobee. It was late in the season, the lily pads were gone and only their stems remained. I fished into the wind and caught a couple on swim jigs. But when I turned around and drifted with the wind, I caught a lot more. I tried fishing both directions, and for some reason I got a lot more bites going with the wind. The flip side of that occurred at the recent Lake Champlain Elite event. I was throwing a bladed jig and could only catch the fish bringing it with the wind. The lesson? Experiment with your casting angles until you know precisely how the fish want the bait presented. Let the bites tell you what to do. That’s especially true when fishing offshore. I’ve discovered that there is always one cast from a specific angle that will catch fish better than the others. It might be one side of a rock pile or stump row or a point along a ledge. It’s critical to make multiple casts at various angles to determine which one triggers the best bite. I’ve got offshore spots on lakes I fish often where – for whatever reason – that perfect cast will catch them when other angles don’t. When I find those spots, I save a waypoint where the boat sits and another icon where the structure lies so that I can get the perfect line and have a better chance of making that precise cast. It might take a couple, but it’s better than just blind casting to the structure. When you do use waypoints to fish a specific spot, note the location of the antenna that controls the GPS. I have my antenna up front where I stand, but some boats may have them located near the console or on the back deck. If yours is located near the rear, factor in the distance from where you are standing and the positioning of the antenna when determining where the target lies. Repetitive casts matter, too. When we fished the Elite event at Lake Eufaula, I was targeting manmade brush piles I found in the lake. During practice and the first couple days of competition, I was getting bit on the first or second cast at each pile. However, by the third day I not only had to make multiple casts from different angles, but I found that showing them different baits got me more bites as well. Keep that in mind if you’re fishing well-known spots on a lake that gets a lot of fishing pressure. Of course, there are a lot of cool tools available to anglers that enhance boat positioning. The addition of the Minn Kota Ultrex with the spot-lock feature, Power-Poles and sophisticated electronics like Humminbird Mega 360 and side imaging and Garmin’s LiveScope are tremendous assists in helping anglers obtain optimum boat positioning and make precision casts. If you don’t have those accessories, you can still be successful by using your brain and the tools available to you while you experiment with boat position to find that “perfect” cast.

バスアングラーとして成功するための大きな要因に、ボートのポジションの重要性があります。

これは、ポイントに近づかない、考えなしに移動しながらキャストしないなどといった一般的な意味ではありません。もっと具体的なボートポジションのことについてお話ししますので、これを読むことで、そこそこのポイントだった場所が素晴らしいポイントになるかもしれません。

良い例をあげます。バスは風の当たる面に集まってベイトが来るのを探していることが多いので、風の中で釣り、ルアーを投げるといいとよく耳にしますが、ほとんどの場合、それは本当です。

数年前、私はオキチョビーレイクのフラットエリアで釣りをしていました。シーズンの終わりごろで、リリーパッドの葉はなくなり、茎だけが残っていました。

風に逆らうようにボートを流しながらラバージグで数本釣りました。次に折り返して風に流されながら釣っていくと、もっとたくさん釣れました。両方向の釣りをしてみたところ、何らかの理由で風に流されるほうがより多くのバイトが出たのです。

それとは対照的なことが、最近のシャンプレーンレイクのエリートの試合で起きました。私はチャターベイトを投げていましたが、向かい風に投げた時しか釣ることができませんでした。

ここで学ぶことは何でしょうか? バスがどのようにルアーが来たときバイトして来るかが正確にわかるまで、色々なキャスティング角度を試してみることです。あなたがどうするべきかは、バイトが教えてくれるでしょう。

沖で釣りをするときは特にそうです。バスがより釣れるキャスティング角度が常に1つはあることを発見しました。

これは、ロックパイル(石積み)やスタンプが並んでいたらそのどちら側かとか、 岬にある段差等に当てはまるかもしれません。どこで最もバイトが出るかを知るために、さまざまな角度で何度かキャストしてみることが重要です。

私のよく行く湖にも沖のいいポイントがあります。そこも何らかの理由で、他の角度では釣れない時に、完璧なキャストによって釣れるという場所なのです。

そういった場所だと思ったら、今のボートポジションと狙うべき地形変化をそれぞれマーキングして、完璧な確度を探り、完璧なキャストになる可能性を高めます。少し時間がかかるかもしれませんが、地形変化が見えないようにキャストするのが有効になることが多いでしょう。

このように魚探のマーキング機能を使用して特定のスポットを釣る場合は、GPSアンテナの位置に注意してください。アンテナはフロントデッキにあったり、コンソールの近くまたは後部デッキにある場合があります。

画面に映る自分が立っている場所からポイントまでの距離に、ボート上の自分の位置とアンテナの位置も加味してください。

繰り返しキャストすることも重要です。ユーフォーラレイクでエリートの試合を行ったとき、私は湖の中に見つけた人工のオダを狙っていました。プラクティス中や試合の最初の2日間は、そのオダでのファーストキャストまたは2投目にはバイトしてきました。

しかし3日目になると、さまざまな角度から数回キャストしなければだめで、さらにさまざまなルアーに換えなければ、より多くのバイトが得られないことがわかりました。

フィッシングプレッシャーが高い湖の有名ポイントで釣る場合は、そのことを覚えておいてください。

現在は、ボートポジションを完璧に行えるツールがたくさんあります。スポットロック機能を備えたミンコタのウルトレックス、パワーポール、ハミンバードのメガ360やサイドイメージなどのハイテク魚探、ガーミンのライブスコープなどは、釣り人が最適なボートポジションを取り、完璧なキャストをするのに役立つ非常に役立ちます。

これらを持っていない場合でも、様々なボートポジションを試して、完璧なキャストを見つけるには、今あるものとあなたの頭脳を組み合わせることで成功することができます。

ボートポジションとキャストの重要性
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バスは基本的にカバーやストラクチャーに付く魚ですから、バスそのものよりも、バスが着いていそうな何かの目標物を狙ってキャストするのがこれまでのバス釣りです。

バスがいる前提で、色々な角度からその目標物にルアーを通してみて、バスのスイッチが入る角度を探すということなんですね。これはよく実感できるものだと思います。

またこれは、前後左右で向きを変えてみるというほかに、深さという意味の角度もあると思います。

上から斜め下へカーブフォールで進んでいく方がいいのか、下から巻き上げていく方がいいのか、という事で反応が違う場合もありますよね。

フラットエリアについてもクルーズと全く同じ意見で、ボトムにまったく何の変化もないような砂地のフラットを流す時、風に逆らって進んでいくときと、風に流されて進んでいくときでバイトの出方が違うということは多くあります。

似たようなものに、流れもあります。

流れがある場所でも、流れに逆らうときとステイさせるときとドリフトさせるときで反応が違うときってありますもんね。

特にオカッパリの釣りをしている時は、岸沿いに歩いていくとどんどん景色が変わって行って、進む先の方がすごく魅力的に見えてしまうんですよね。

なのでどんどん先へ先へキャストしながら進んでいくのですが、それでももちろんいいと思うのですが、ふと振り返ると、さっき投げたところが角度が変わってめっちゃ釣れそうに見えることがあって、そこへ投げるとまんまと釣れることがあると思います。

自分のポジションの違いにより生まれるキャスティング角度の違いは、進む先だけでなく、自分の周りを常によく見ていないと発見できないと思います。

自分のポジショニングに加えて、カバー、地形、風、流れなどを利用して様々な角度を作り出して攻めてみる。

ハイテク魚探やスポットロックのエレキがなくてもできることをやってみて、自分の釣りの幅を広げていきたいものですね。

それができれば、いよいよ自分がハイテク魚探を買って使う日が来たときに「そういうことだったのか!」と思うことができるかもしれませんね。そんな日が来るのかどうか、楽しみです!

それではまた。

毎度ありがとうございます!