スローダウンで釣る、春のバス

春のバス釣りが開幕し、周りのアングラーがどんどん釣れるようになってくると、気持ちが焦ってしまい、釣りが早くなってしまいがち。ですが、実際の水中はまだまだ水温が低く、スローな釣りの方が有利になることも多いんですね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Spring Fishing Tip: Slowing Down Will Make You A Better Bass Angler”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:shopkarls.com ”Spring Fishing Tip: Slowing Down Will Make You A Better Bass Angler”
春のバス釣りが開幕すると、私たちアングラーはいてもたってもいられなくなるんですよね。
SNSなんかを見ていると明らかに、冬よりも良い釣果が出ている…やばい、このままでは完全に出遅れてしまう…!
なんていう焦りを感じてしまうもの。
冬から春という季節の変化は、水温の上昇とともにバスの活性が上がるという変化になりますので、釣りが上手な方が釣るのはもちろんかもしれませんが、そもそもバスのやる気が冬とは違うのです。
チャンスなのです。
しかし、ちょっと待ってください。
バスの活性が上がるタイミングだということと、他のアングラーさんの釣果が頭をよぎるということで、もしかしたら釣りが早くなっていませんでしょうか?
春とは言っても、実際の水中はまだまだ低水温だったりして、冬に比べれば変化はしているものの、水温の変化は思ったよりもゆっくりです。
ここで気持ちばかり早まってはいけないんです。
そう、しっかりと現実のフィールドの水温に合ったアプローチをしなければならないということですね。
つまり、スローダウン。
冬にやっていたようなダウンショットなどのピンポイントの釣りに比べれば、巻き物系ルアーの出番も増えるわけで、いわゆる速い釣りもするのですが、速い釣りの中の遅い釣りを意識しなければならないタイミングでもあるんですね。
この記事は、アメリカのルアーショップ「Karl’s Bait & Tackle」のブログ記事で、春のスローで堅実な釣りを紹介してくれています。
春らしい釣りを展開しながらも、早まらない。そんな釣りを覚えておきましょう。
赤いルアーを使うとき
クローカラーのクランクベイトをスローステディリトリーブして、ボトムやカバーに当ててポーズを入れることで、早春のバスのバイトを誘うことができます。プリスポーンのバスがシャローに移動するときは、ザリガニもまた越冬場を離れ岩の多いバンク沿いにやってくるのです。 この春は、ザリガニを探してシャローのバンク沿いを回遊するバスを狙って、赤い色のクランクベイトをスローリトリーブで使ってみてください。

ジャークベイトにこだわりすぎない
冬にやっていたサスペンドジャークベイトのトゥイッチからのポーズというスローなプレゼンテーションは、早春のバスにも有効です。 シャローで早春のバスを釣るために、私はまだこのスローなプレゼンテーションをアレンジして使っています。 13センチのジャークベイトを冬に使っていたとしたら15センチのルアーに変更し、より大きな食事を探しているバスを狙います。
春のプレゼンテーションは、天気やフィッシングプレッシャーなどの関係でスローにせざるを得ない場合があります。 春の寒冷前線はバスがバイトしなくなってしまうことで有名ですが、ラバージグやワームのテキサスリグ、シェイキーヘッドジグなどの動きの遅いルアーに切り替えることでバスを釣ることはできます。

スローなラバージグ
ラバージグとトレーラーの組み合わせは、寒冷前線が通ってバスのバイトがタフってしまった時の理想的な組み合わせです。 それをヘビーカバーに向けてピッチング/フリッピングして、バスの隠れ家にスローフォールさせてから、非常に低い位置での跳ね上げアクションでリアクションバイトを誘うことができます。 ラバージグをゆっくりとズル引きしたり、ボトムに沿ってスイミングさせたりしても、ボトムにべったり着くバスを釣ることができます。
私のホームであるオザークスレイクでは、春になると数多くのバストーナメントが開催されるため、プレッシャーのかかるバスをキャッチするには、フィネスプレゼンテーションでスローダウンしなければならないこともあります。 私の友人のガイドはお客さんにネッドリグを使ってもらうことが多く、それをボトムで使うことで、フィッシングプレッシャーのかかったバスを釣ってもらっています。

フィネスな釣りはやっぱりスローに
春のバスを釣る時の私の2つのお気に入りのフィネステクニックは、小さなラバージグと小さなクロー系ワームのトレーラーの組み合わせを桟橋に投げること、もうひとつはリザードワームのスプリットショットリグを小石や砂利のバンクに沿ってズル引くというものです。 桟橋に沿ってラバージグをピッチングし、ボトムまでスローフォールさせ、そこで数秒間そのままにします。 ファーストフォールからのポーズで食わない場合は、回収して桟橋の別のところにピッチングします。 リザードワームのスプリットショットリグのプレゼンテーションは、リザードをボトムに沿って30センチほどゆっくりズル引き、数秒間のポーズをして、再び30センチズル引く、というものです。

同じポイントに入り直す時
春のバス釣りをするうえでもう1つスローダウンしなければならないときは、クランクベイトやスピナーベイトなどの巻き物系ルアーでバンク沿いのバスが釣れた後です。 後でもう一度同じバンクに戻ってくると思うのですが、そのときはラバージグやワームの釣りでのスローなプレゼンテーションに切り替えると、さらにバイトは出やすいでしょう。

釣れているという話は聞くものの、実際は思ったより水温が上がっているわけでもなく、バスはスローな状態だった、というのは春によくやりがちなミスだと思います。
バス釣りは状況にアジャストすることが大事ですから、あらゆる状態を想定しておかなければならないということですもんね。
おかしいなと思ったら、冬のようなスローな釣りも試してみましょう。
もうひとつ、大事だなと思ったのは、記事の最後の項目にあったことです。
一度釣ったポイントに戻った時は、スローにしてみるというところ。
それまで早い釣りで釣れていたときというのは、同じポイントに戻ったときもまた再び同じ釣りで再現したくなるもの…というかそれが正解だと思いますよね。
そこであえてスローにするということは、初めに釣った時の釣りに反応しなかったバスを反応させるということだと思います。
例えば、初めに釣ったのがクランクだったとしたら、後でそのポイントに入り直した時もクランクで釣りたいところですが、ここで狙うのは初めにクランクには反応していなかったバスということなんですね。
そう、もっと水温が上がり、より活発にバスが回遊している状況であれば、同じ早い釣りをしてもいいでしょう。
しかし、春の水温が上がり切っていない時ですから、先ほど釣った場所に新たなバスの群れが入ってきているとは限らないということだと思います。
だとすれば、たしかに一度釣った場所ですので強気にもなるものですが、スローダウンしたほうが良い場面かもなと思いました。
皆さんは、気持ちが先走ってしまってスローダウンできなかったなんてこと、ありませんでしょうか。
春はスローダウンしたほうが良い、ということではありませんよ、春ならではのスローダウンしたほうが良い場面があるということですからね。
ぜひ覚えておいてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!