別の視点から考える夏のバス釣り

2018年8月15日

別の視点から考える夏のバス釣り

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”A Different Perspective on Summer Bass Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”A Different Perspective on Summer Bass Fishing”ByWALKER SMITH AUG,14 2018(海外サイトです)

 

バス釣りというのは不思議なものです。

同じバスという魚を追いかけているはずなのに、個々によって好みもバラバラですし、色々な釣り方を展開しますし、信じていることも違います。それでも、少なくともこのブログを読んでおられる皆さんは同じように、バス釣りが大好きですよね。

釣り方やルアーの好みというのは、時として変わっていきます。たとえば好きなプロアングラーの方ができると、その人が使っているものが好きになったりしますし、まさかと思っていたルアーで釣れると、一発でそのメーカーが好きになったりするものですよね。

一方で、バスの方はそんな私たちのことは無視し、何も変わりません。春に産卵し、夏は高水温にやられ、秋はベイトを盛んに追い、冬は寒さに震えています。だいたい年間を通して同じような行動をしていますから、季節の釣り方というものが成立します。いわゆるシーズナルパターンというものです。

これが厄介なんです。

バス釣りの専門誌などのメディアを見ていると、プロの皆さんによって季節ごとのバス釣りを紹介してくれているのですが、これとは多くのバスが取る行動について教えてくれているのであって、すべてではないため、あらゆるシチュエーションによって各自の主張が食い違って聞こえてしまうことがあるんですよね。

例えば、この夏というところで考えてみると、夏のバス釣りのセオリーは「高水温を避けれるところにバスはいるが、基本的に無気力なため、釣りはスローにするべし」というものです。これは本当ですが、はたして、どれほど本当なのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記者、ウォーカースミス氏がこの夏のバス釣りについて「本当に夏の釣りはスローなのか」と疑ってかかっています。

もし別のやり方があったとしても、上にあげられたようなセオリーを傷つけるようなことは決してありません。ウォーカースミス氏の意見をぜひ聞いてみましょう。

 

シャローについて

Everybody has different preferences in bass fishing. Some are most comfortable dragging a big worm or jacking a big spoon over a deep-water river ledge—I am not that person. I like to fish as shallow as my boat allows, so I’ve really spent a lot of time figuring out the shallow summertime bite.

When the fishing really starts to stink (i.e. right now), I’m much more likely to head towards dirt-shallow water. Yes, I consider it my strength. But more importantly, I think those are the most active fish in the lake. The numbers may not be there, but if a bass is in less than 3 feet of water this time of year, it’s there for one reason; it’s time to eat.

That’s exactly why you’ll see wolfpacks of big bass cruising the extreme shallows in the late summer. These fish aren’t hanging out together because they’re buddies and they’re not enjoying a leisurely social hour. They know darn well that the pickings are slim right now and they’re working together to hunt and corral prey.

From my experience, these shallow bass are aggressive and they’re easy to catch. Instead of coercing a sluggish bass to bite by painstakingly dragging a soft-plastic in front of its nose, I’d much rather put the odds in my favor by targeting the shallow fish that are actively feeding. Again, there won’t be as many fish shallow as there will be deep, but it’s a numbers game to me. I want to put my bait in front of as many active fish as possible throughout a day of fishing. They’re either going to bite it, or they won’t.

With that being said, this tactic does require some discipline and at times, sheer stubbornness. You can’t go into this expecting to get 20 bites each outing. You might just get five bites some days, but they’re most likely going to be the “right” ones. Because of this, your execution becomes critical. This is the time you need to pay close attention to your equipment; it needs to be in tip-top shape.

誰もがバス釣りでは別の楽しみ方をしています。ある人は大きなワームをズル引いたり、ある人はチャンネルブレイクでビッグスプーンをジャークするのが最も快適に感じています。私は違います。私はボートでできるだけシャローを釣るのが好きなので、夏でもシャローでバイトを得るために多くの時間を費やしています。

どうも釣れなくなってきたと思い始めた時(まさに今ですね)、私は濁りの入ったシャローに向かう可能性が非常に高いです。そうです、それが私の強みだと自分で考えているのです。しかし、もっと重要なことに、私はそこにいるのが湖の中で最も活発な魚だと思っています。数はそれほどいないかもしれませんが、この時期に水深1メートル以内のレンジにバスがいる場合、それには理由があります。それは、彼らの食事の時間なのです。

よく、夏の終わりごろにドシャローをクルージングしている大きなバスの群れを見ることがあります。彼らはあてもなくウロウロしているわけでも、ゆっくりとご近所付き合いを楽しんでいるわけでもありません。彼らはこの時期の獲物がわずかであることをよく知っているため、一緒になって狩りをし、獲物を獲っているのです。

私の経験から、これらのシャローのバスは積極的で、釣るのは簡単です。夏のバス釣りのセオリーである目の前にワームを見せてスローなバスを無理矢理バイトに持ち込むのではなく、積極的にフィーディングしているシャローの魚をターゲットにすることが、私にとってはむしろ合理的でした。そうです、ディープほど多くの魚はシャローにはいませんが、それは私にとっては数字遊びなのです。私は1日の釣りを通してできるだけ多くのアグレッシブなバスの前にルアーを通したいのです。そうすれば彼らはバイトするかしないかのどちらかです。

そうは言っても、この戦術には折れない心と鉄の意志を必要とします。この釣りをするたびに20回ものバイトを期待することはできません。1日5回のバイトしかないかもしれませんが、それでおそらく “正解"と言えるものでしょう。このため、やりきることが非常に重要になります。それにはタックルに細心の注意を払う必要があり、ちゃんとしたものを使う必要があります。

 

”ラン&ガン”アプローチについて

When we’re talking shallow water in the late summer, I’m fishing as quickly as I possibly can. I use very few bottom-contact baits and my trolling motor is set on at least 7/10. This certainly isn’t the only way to go about it, but I’ll explain why it’s my personal preference.

As we discussed earlier, you’ll rarely run across the motherlode of bass when you’re employing this tactic. There aren’t many bass hanging out in the shallows—just the ones actively feeding—so an angler needs to cover water at a rapid pace to make this a successful game plan.

I suggest making parallel casts to the bank with fast-moving reaction lures such as soft-plastic toads, buzzbaits, squarebills or Chatterbaits. Because I’m moving so quickly with my trolling motor, I normally use high-speed reels with at least a 7.0:1 gear ratio.

Unfortunately, you’re probably going to experience your fair share of short strikes. Even though we’re calling these shallow bass “aggressive”, they’re still not at their prime, so to speak. So you’ll have some slaps on your squarebills and some complete whiffs on your topwaters. That’s okay, because a wacky-rigged stick worm is your best friend in these situations.

I’ll keep a wacky rig ready on my front deck and ready to cast at all times. I don’t have the hook clipped to the rod and the hook and worm is hanging over my gunnel. Whenever I have any time of short strike, I’ll immediately cast that wacky rig to the same spot. If they’re going to bite it, they’ll probably bite it on the initial fall. Watch your line, because you won’t always feel the bite. If it starts swimming to the side, reel down and set the hook quickly—there’s no need to get into a feeling contest with ‘em.

夏の終わりごろにシャローで釣りをするときは、できるだけ速い釣りをしています。ボトムコンタクトさせるようなルアーはほとんど使用せず、エレキも10段階なら少なくとも7に設定しています。これが唯一の方法というわけではありませんが、なぜこれが私の個人的な好みであるかを説明します。

先ほども言ったように、この戦術をやっているとき、バスのメインの付き場をやっているというわけではありません。積極的にフィーディングするというだけで、シャローにたくさんのバスがたまっているわけではないので、釣り人がこのゲームプランを成功させるには速いペースで広いエリアを撃っていく必要があります。

ワーム素材のフロッグ、バズベイト、スクエアビルクランク、チャターベイトなどのファストムービングリアクションルアーを岸と並行にキャストしていくことをお勧めします。しかもエレキですばやく動いていくので、通常は少なくとも7.0:1のギア比のハイスピードリールを使用します。

残念ながらおそらく、まあまあの数のショートバイトがあることでしょう。我々はこれらシャローにいるバスのことを「アグレッシブ」と言ってはいますが、絶好調というわけではないのです。ですので、スクエアビルクランクを叩くだけのこともありますし、トップウォーターには空振りすることがあるでしょう。でもそれでいいのです。なぜなら、こんな時のためにストレートワームのワッキーリグを用意しておくからです。

私はフロントデッキにワッキーリグを用意し、いつでもキャストする準備ができています。ロッドベルトには留めておかず、フックとワームはボートの外に出してぶら下がっています。ショートバイトがあったらすかさず、ワッキーリグをその場所に投げるでしょう。もしバスがそれにバイトするとしたら、おそらくファーストフォールで食ってくるでしょう。このときバイトを感じることはあまりないので、ラインを見ていてください。ラインが横に動き始めたら、リールを巻きつつ素早くフッキングしてください。バイトを聞いてみる必要はありません。

 

狙いの場所は

You’ll probably catch some fish by stopping in random pockets and creeks. But it’s important to consider the importance of adjacent deep water this time of year. While there will be a very few resident fish that live shallow all year, most of the shallow bass you’ll find right now don’t live there. They’re just stopping in for a quick bite to eat. That deep water is where they’re likely spending the majority of their time.

Spend some time looking at your maps, whether they’re on your graphs or paper. Pay close attention to creeks and pockets with tight contour lines, which are indicative of a quick depth change. That’s what attracts these big, shallow-water fish.

These sharp breaklines give them the best of both worlds. They’re able to reside in that cooler and more oxygen-rich deep water, but when it’s time to chow down, they’re a very short swim from an easy meal. Essentially, they can maximize their caloric intake while minimizing their energy output. It would be like a human living across the street from an awesome (and free) steakhouse.

I search for guts, or small creek channels, that butt up close to the bank and run closely towards the back flat of a creek. I took a screenshot of a very productive creek I like to fish this time of year—notice the long creek channel, the sharp contours close to the bank and the back flat of the creek in the light-blue color. If you can find something similar in your area, I think you’ll have a lot of success.

おそらく、適当にポケット(ワンド内の角)やクリークで立ち止まってみればいくつかの魚を釣ることはできるでしょう。しかし、この時期はディープが隣接していることの重要性を考えることが大事です。一年中シャローにいるバスはごくわずかしかいませんし、今の時期がそのシャローのバスがいない時期です。彼らは手っ取り早く食事をするために立ち寄るだけです。その隣にあるディープで彼らはほとんどの時間を費やしているはずです。

魚探でも紙でもいいのですが、まずは地図を見るための時間を作ってください。急激な深さの変化を示す狭い等深線のあるクリークやポケットには細心の注意を払ってください。それはターゲットとしているビッグなシャローのバスを引き付けるものです。

これらの鋭いブレイクラインは、両方の世界の良いとこ取りができます。より涼しくて酸素が豊富なディープに住むことができつつ、食事をする時間が来たとき、ちょっと泳げば手っ取り早く食事にありつけるのです。基本的に彼らはエネルギー消費を最小限に抑えながらカロリー摂取量を最大にしたいのです。それは美味しくて無料のステーキ屋さんの近くに住んでいる人のようなものです。

私はクリークの奥のフラットに突き当たるまでクリークチャンネルや要所要所をバンクギリギリに撃って上がっていきます。ここに、この時期にここで釣りたいと思うような、非常に有効であろうクリークの写真を撮りました(下図)。長いクリークチャンネル、バンクに寄った等深線があり、クリークの奥には水色で示されたフラットエリアがあります。あなたのホームレイクで似たようなところがあれば、多くの成功を収めるかもしれませんね。

別の視点から考える夏のバス釣り

夏に有効なクリークの例:Photo by scout.com

 

最後に

I’m certainly not saying that this is the only way to catch big bass in the late-summer months. You can catch ‘em deep, too, but if you’re impatient like me and like to move quickly and try to make things happen—make sure you try this on your next trip. When you hit it right, you can have some unforgettable (and sweaty) days on the water.

これが夏の終わりごろのバスを釣る唯一の方法だとは私も思っていません。 ディープでもバスは釣れるのです。しかし、もしもあなたが、私のように落ち着きがない性分で、すぐに移動したいけど釣りたいということであれば、次の釣行ではこれを試してみてください。 うまくすれば思い出に残る素晴らしい日を過ごすことができるでしょう。


 

さて、いかがでしょうか。

この記事を書いたウォーカースミス氏はどうもディープの釣りが性に合わないたちのようですね。しかしエレキスピードが10段階の7で踏み続けると言ったら本当に早いペースです。それでバンク撃ちしながらクリークを釣り上がっていくんですね。

私は自分のことを良く良く言えば、どんな釣りでもやる(待つ釣りも流す釣りも)といいますかやりたいタイプですので(得意という意味ではないです)、ディープでじっくりやれと言われればやりますし、巻きモノで釣り上がればその方が釣れると言われればそれもやってみたいタイプではあります。しかしそれにしても速いペースだなと感じますし、そんなのやったことがありません。

またそれとは逆に、自分はカウンターアングラーの性質も持っていると自覚しています。カウンターアングラーとは、それまでの定説(セオリー)を疑って、逆説的なことを証明すること(みんなと違うことをやって釣ること)に喜びを感じるタイプの釣り人のことです。100%そんな釣りをしているというわけではありませんが、これまでのセオリーをあえて無視して狙って釣ることも、少なからずバス釣りの楽しさでもありますよね。

それでも、夏にシャローだけを巻いていくというのは、本当に鉄の意志と折れない心が必要だなと思います。

悪く言えば、私には絶対的に得意な釣りというのがないのですね。

 

ところが、そんな釣りを平気でやってのける人はいるものです。

シャローの釣りにしか興味がないシャローマン、また、シャロークランクにしか興味がないシャロークランカー、トップの釣りにしか興味がないトッパーなどという方たちです。

彼らは本当にその釣りが大好きで、同じジャンルのルアーでも釣るまでいくらでも投げられるという強いハートを持っていて、本当に尊敬に値する方たちなのですが、冬でもトップなどで釣るわけですから、シーズナルパターンのセオリーもなにもあったもんじゃありません。

それでも彼らなりの冬のパターンを持っています。

そういった方に話を聞くのも「まさか本当に!?」という話が聞けて面白いんですよね。

 

この記事は夏の釣りについての記事でしたが、どの季節であってもそんな風にセオリーを無視して自分だけのシーズナルパターンを探すというのがどれほど楽しいか、よく分かる記事だったと思います。

私にはそれほど強いハートは今はありませんが、いろんな方から素直にいろいろ吸収して、それを自分なりの楽しみ方という風にしていきたいと思っています。

そんなわけで皆さんのSNSでの釣果をいつも楽しみにしています(野尻湖と桧原湖以外のスモールの写真は立場上「いいね」できませんが、すべてリスペクトいたしております)!

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!