なぜ、デカバスは釣れないのか

2018年8月16日

なぜ、デカバスは釣れないのか

Photo by Field and Stream.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Why You Don’t Catch Big Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:fieldandstream.com”Why You Don’t Catch Big Bass”BY KEN SCHULTZ FEBRUARY 18, 2017(海外サイトです)

 

デカバスという響き。デカいバスの略語なのですが(笑)、非常に語呂がよく、しっくりくる気持ちのいい言葉です。

アメリカでは「ビッグバス」「トロフィーバス」「ジャイアントバス」などという言われ方をしますが、デカバス。これが一番いい響きのように感じます。響きの話はどうでもいいですかね(笑)

皆さんにとって、デカバスとはどれくらいのサイズを指すでしょうか。40アップ、50アップ、ロクマル、10パウンダー…。それは、人によって違います。釣りの経験値や住んでいる環境によって変わるんですよね。

小さな子供さんや小柄な女性にとっては40アップでも相対的にかなりの大きさに感じるはずですし、初心者の方でまだ多くの魚に触れていない方には当面は50アップが目標になるかもしれません。これは、釣り人側の経験値や価値観によるところです。

他に、たとえば近所に小さな野池しかないため、なかなか大きなバスがいないということや、同じ日本でも気温の低い地域に住んでいる方にとってはバスの成長スピードが遅く、大きくなる個体数が少ないため、50アップが非常に貴重なものになります。こういったものは、環境によるところですよね。

その人それぞれのデカバスの定義や価値は違って当たり前ですので、他人と同じ目標にする必要はありません。自分にとってのデカバスを追えばいいですよね。

一方で、バスにとっては人間側の都合は関係ありません。彼らは彼らで一生懸命生きるのみです。

そうです。そのフィールドにとってのバスのマックスサイズには違いがあるものの、そのマックスサイズのバスたちはそのフィールドごとにだいたい同じような行動パターンになるようですね。

この記事は、アメリカのアウトドア専門メディア「FIELD&STREAM」の記者でありアウトドア作家のケン・シュルツ氏がそんなデカバスたちの行動パターンにそった、「デカバスハンター」たちの行動パターンに焦点を当て、記事にしてくれました。

バスの行動パターンも気になりますが、デカバス専門のアングラーたちの行動というのも気になりますよね。

では早速読んでいきましょう。

 

1:立ち振る舞い

Many people who consistently catch big bass often fish only for big bass. They’re patient and don’t get bored by not regularly catching something. It doesn’t matter to them that other anglers are pounding the shoreline and landing 10 or 15 small bass in a day. Big bass devotees stay focused and don’t lose confidence. This attitude is simple to describe, but not always easy to achieve.

コンスタントにビッグバスをキャッチする多くの人々は、だいたいがビッグバスのみを狙って釣りをしています。 彼らは辛抱強く、定期的に釣らないと嫌になってしまうということがありません。 他の釣り人が岸際を一日かけて釣り、10~15匹の小さなバスを釣ったとしても、彼らにとっては重要ではありません。 ビッグバスハンターたちは集中し続け、自信を失いません。 この立ち振る舞いについては言うのは簡単ですが、やるのは必ずしも簡単ではありません。

 

2:場所

The major prerequisites for catching big bass in any water are cover, structure, and proximity to deep water. The actual type of cover varies from water to water. In impoundments, it is often brush and timber. In natural lakes, it is often some type of aquatic plant or a fallen tree along the shore. Structure can be a hump, an underwater point, an old roadbed, the edges of a creek channel, or some other bottom irregularity.

These features also attract smaller bass, so to target big fish you must find places that are different, where a big bass, which is an especially opportunistic, ambush-prone feeder is likely to visit or even reside. This often means a place that is fairly close to deeper water, which may be a significant bottom dropoff or just a marginally deeper trough. The proximity to deep water, or location of features in deep water, is more significant in clear lakes or those with frequently fluctuating levels.

The other key thing about “differences” is more subtle. A clump of stickups, for example, is more likely to hold a big bass than a lone, wide tree. A pod of milfoil separated from a vast mat is likely to be more attractive.

どんなフィールドであってもビッグバスを釣るために必要な条件と言えば、カバー、ストラクチャー、ディープが隣接することです。実際にどんなカバーが良いかというのは、そのフィールドによって異なります。リザーバーではオダや立木だったり、ナチュラルレイクでは、何らかの水生植物や岸沿いの倒木などです。ストラクチャーは、ハンプ、水中岬、道路跡、クリークチャンネルのエッジ、その他不規則なボトムの変化と言うことができます。

これらの要素は小型のバスでも引き付けてしまうので、ビッグフィッシュを狙うのであれば、特に気まぐれで待ち伏せ型のバスがそこに来る、または住みつくような、さらに異なる変化を見つけなければなりません。それは、ディープが近い場所であることを意味することが多く、かなりの深さまで続くブレイクまたはちょっとした谷のようなところです。ディープが近くにあること、またはディープに何らかの特徴がある場所は、クリアレイクや水位の変動があるようなフィールドではより重要になります。

他の「違い」ということに関して言えることは、些細なこともあります。例えば、立木群で言えば、ビッグバスは1本だけある太い木に着く可能性が高いですし、ウィードマットで言えば広大なマット群から分離されたウィードパッチの方がより魅力的である可能性が高いです。

 

3:時期

Certainly spring is a great time for catching big bass. This season is defined by warming waters and by pre-spawn or spawning activities more so than by the actual calendar month. Spring is when the greatest number of big bass are likely to be shallow, and thus more accessible to anglers.

But not every state or province in North America permits spring fishing for bass. In those regions, you can only pursue big bass in late spring, summer, and fall. Don’t think that big bass can’t be caught at other times of the year. (Savvy Florida residents have long known that big bass are just as likely or even more likely to be caught in the stable weather of summer than in spring. You just have to endure the heat and humidity.)

確かに春はビッグバスを釣るのに最適な時期です。 この季節は、カレンダーでいう何月ということではなく、水温上昇とプリスポーンやスポーニング活動のことを指しています。 春は、多数のビッグバスがシャローへ上がるため、釣り人にとっても接点が多くなる時です。

しかし、北米地方などすべての州や地方でバス釣りができるわけではありません(凍っているため)。 こういった地域では、春、夏、秋の後半までビッグバスを追求することになります。 他の時期にはビッグバスは釣れないとは思わないでください。 (フロリダのロコアングラーたちの間では、春よりも夏の安定した天気のときに巨大なバスが釣れる可能性が高いことは以前から知られていましたが、暑さと湿気に耐えなければなりません)。

 

4:時間帯

This is probably the most arguable aspect of catching big bass. Water temperature, light intensity, and human activity all come into play.

Most human activity occurs on a given body of water during daylight hours. It’s heaviest in the warmer weather of summer, and peaks on bright, hot days.

Also, in spring, water warms up throughout the day. In the summer there are long hours of intense overhead light. So, in summer you stand a better chance of duping big bass in periods of low light; in spring you have good opportunity during the day, especially in the afternoon.

これはおそらく、ビッグバスをキャッチするにあたって最も議論の余地のある部分です。 水温、光の強さ、人間の活動などすべてが影響してきます。

ほとんどの人間の活動は、そのフィールドのどこかで昼間の時間帯に行われます。 それは夏の最も暑くなる時であろうが、暑い日の明るい陽射しがピークに達した時であろうが、です。

また、春は一日を通して水温が上がります。 夏は、頭上に長時間の強い陽射しがあります。 以上のことから、夏にはローライトの時がビッグバス釣るチャンスになり、 春は一日中、特に午後にチャンスになります。

 

5:ルアー

Most big-bass fishermen use big lures to catch big bass. Small lures occasionally catch big bass, especially if they’re properly presented in the right location. The main thing is fishing lures in the right locations, and fishing them slowly. That’s why soft worms, jigs, and surface plugs are the best big-bass baits for most anglers; they can all be fished very slowly, and big bass are muggers, not sprinters.

Many anglers are loathe to fish live bait for bass, because they may hook the bass deeply and possibly fatally. Nonetheless, live baits, like crayfish in California and shiners in Florida, have proven track records, especially when fished deep and in heavy cover.

多くのビッグバスハンターたちは、ビッグバスを釣るために大きなルアーを使います。 彼らもそこで投げるべきだと思えば時には小さなルアーを使い、ビッグバスをキャッチしています。 肝心なのは正しい場所で正しいルアーを使うということであり、ゆっくりと釣ることです。 そういうわけで、多くのアングラーにとってのビッグバスルアーと言えば、ワーム、ジグ、トップウォータープラグです。 それらはすべて非常にゆっくりと釣ることができます。そしてビッグバスは、スプリンターではなく、待ち伏せ型です。

多くのアングラーはバスのエサ釣りを嫌います。針を飲まれてしまい、バスに致命的なダメージを与えてしまうためです。 それにもかかわらず、ザリガニやシャイナーなどの生きエサはカリフォルニアのディープのヘビーカバーでの実績が証明されています。

 

6:ランディング

Finding and enticing big bass is obviously the major part of this game, but too many people lose big fish. To avoid this, you should keep your hooks sharp, and always tie perfect knots. Be ready to set the hook at any moment, and set the hook a second time if at all possible. And be sure to use the right rod for the circumstances. In addition to driving a hook home, you have to outmuscle a rambunctious, refuge-seeking bass.

ビッグバスを探し出し、誘うことがこのゲームの主なところですが、あまりにも多くの人がビッグフィッシュをロストしています。 これを避けるには、フックを鋭くし、常に完璧なノットを結ぶ必要があります。 常にフッキングに備え、可能な場合は追いアワセしてください。 そして、状況に応じた正しいロッドを使用するようにしてください。 しっかりフックを貫通させ、暴れる筋肉質なバスを逃がしてはいけません。


 

ビッグバスハンターたちの考えはいかがだったでしょうか。

確かに日本でも、バス釣りのメディアを見ていると「ビッグバスはビッグバス独特の動きをする」「50アップの群れにロクマルはいない」などといった言葉があると思います。

つまりでかいのになるとそれ用にしっかり狙わないと釣れないということなのですが、私なんかはつい「いつもの釣りででっかいのが釣れたらいいな」と考えてしまいます(笑)

だから私には特大のは釣れませんし、いつもの釣りででっかいルアーを投げでもすると、いつものサイズすら釣れなくなってしまうんですね…。

私はビッグバス専門のハンターではありませんので、いつもの釣りでそこそこのサイズをいくつか釣るという釣りで充分楽しいのですが、年に1回くらいは、真剣に自己最高記録だけを狙うような日があっても面白いかもしれません。

そんな時はまさにこの記事の事ができるように頭の中を切り替えて、これまでの自分ではない気持ちで挑んでみようと思います

この記事は春がチャンスという感じに書かれています。もちろんそうなのでしょうけど、春に60センチだったバスが夏や秋に50センチに縮むわけではありません。どの季節にもデカいのがいるわけですから、どこかにチャンスはあるはず。

皆さんにとってのデカバスは、どこにいるのでしょうね。

ぜひ追いかけてみてください。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!