春!スモールマウスバスシーズン開幕の準備をしましょう!
スモールマウスバスは多くのアングラーに愛され、一方で多くのアングラーに恐れられてもいます。野尻湖が解禁する春という特別な時期、スモールマウスバスに恐れずに立ち向かうには、いい準備をすること。トッププロの釣りを参考にして、頭の中を整理してみましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Tips from a Smallmouth Fanatic: Springtime is Primetime for Smallies According to JVD”という記事を引用してご紹介いたします。
これをご覧の今現在、ナウの状態で、ラージマウスバスよりもスモールマウスバスの釣りが得意だという方はどれくらいいらっしゃいますでしょうか。
私の場合は、こんなブログを書いていますけれども、決してスモールマウスバスの釣りが得意というわけではないんですよ?もちろんラージマウスバスもですがね(笑)
たまたま住んでいるところが野尻湖や木崎湖のお膝元ということで、スモールマウスバスと接する機会が多いだけなんですよね。
そのおかげさまで、たまたま、ラージマウスバスもスモールマウスバスも同じくらい釣り、釣り比べることができ、自分なりに理解できるようなポジションに立っているという感じです。
そんな私は、春のスモールマウスバスを特別なものだと感じています。
なぜかといえば、野尻湖には禁漁期間というものがあり、スモールマウスバスはゴールデンウィークごろにならないと釣りをすることができないからです。
ずっとスモールマウスバスの釣りに慣れ親しんだ私でも、半年間、誰も踏み入らなかった場所へ入って釣りをするのは大変な楽しみで、しかし同時にそれは情報なしのぶっつけ本番というある種の怖さもあります。
このような楽しみと恐怖を味わうのは、私のような地元のアングラーであれば解禁当初がそうなのですが、年に数回しか来られない遠征アングラーさんにとっては毎回がそんな感じかもしれませんね。
それにしても、4月、地元組も遠征組にも誰にも共通する楽しみと怖さをもたらしているのが野尻湖が解禁するまであと数週間というところに迫った今ですから、いい準備をして心を落ち着かせたいものですよね。
これ、アメリカのスモールマウスバスアングラーさんにとってはどんな感じなのでしょうね?
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシングのメジャーリーグレッスンというコラム記事のコーナーで、メジャーリーガーのジョナサン・バンダム氏が、春のスモールマウスバス釣りについて解説してくれています。
ジョナサンバンダムはアメリカ北部のミシガン州出身のバスプロで、子供のころからスモールマウスバスを釣りまくったアングラーで、まさしくスモールマウスのプロなんですね。
ちなみに、彼にとって春のスモールマウスバスに怖さはまったくないようです。
ぜひ、アメリカの春のスモールマウスバスに対する彼の釣りを参考にさせてもらいましょう。
春のスモールマウスバス
「多くのアングラーがスモールマウスバス相手に手こずるのも分かります。 彼らはラージマウスバスと同じようにはいきません。彼らは動き回っていますよね。スモールは、ある日はストラクチャーにつき、翌日も同じかなと思いきや、まったくいなくなります。また、ラージマウスバスのようにカバーとはあまり関係がありません。カバーの周りにはいますが、カバーの中や下にもぐったりしない傾向があります。」
「スモールがどのように泳ぎ回り、どのようにカバーに関わっているかが理解できてくると、スモールが釣れるようになってきます。釣るのが難しい魚というわけではなく、釣りの経験が少ない人にとっては難しいだけです。スモールは動きまわりますが、それさえ見つけてしまえば、あとは彼らに見せて食わせるだけです。何を見せればいいかは、彼らが教えてくれます。」
春はスモールマウスバスを釣るのに最適な時期であり、ヴァンダムは彼らを見つけるために非常に簡単なアプローチをしています。
「フィールドによってはポイントは多少異なる場合がありますが、一般的には、ディープからシャローフラットのエッジにつながるメインとなるブレイクを探します。 これは、岬から始まり、ワンドの近く、または実際にスポーニングが行われるフラットでもどこでもかまいません。スモールは、スポーニングの各段階に応じて、それらのエリアのどこかしらにいます。あなたはブレイク沿いか、フラットに上がったところかのいずれかを釣るだけです。重要なのは、彼らがそこにいるかどうかです。」
キーとなるルアーはジャークベイト・チューブ・スイムベイト
スモールがそこにいるかどうかを知る方法は、ヴァンダムにとってかなり基本的なことです。
「春のスモールマウスバスを探すとき、私は3つのルアーを使う傾向があります。 最初の選択は、ほとんどの場合はジャークベイト、次にチューブジグ、そしてスイムベイトです。かなり基本的なものですが、これが有効です。」
ジャークベイト
ジャークベイトは、素早く広い範囲を探る能力があるために、最初に選びます。また、スモールマウスバスに自分はここにいるよと教えてもらうのに最適なルアーの1つのようです。
「春にアクティブなスモールマウスバスを見つけるには、ジャークベイトが最適です。 スモールマウスバスが釣れるアメリカ北部のフィールドは多くがクリアウォーターであるため、ジャークベイトにバイトしないまでも、バスが追いかけているのはよく見かけます。自分はここにいるよと教えてくれるというわけです。ここでヒットさせることができれば、多くの場合、食べ物をめぐる激しい競争が引き起こされるので、連続ヒットも期待できます。」
ヴァンダムは、普通にジャークして使うことをすすめます。もちろん、バスが正解を教えてくれるまで、いろんなジャークのパターンを試してみます。
晴れた日には、シャッドカラー、ゴーストミノー、アユ、ナチュラルパーチなどのナチュラル系カラーを使いましょう。曇りの場合は、テーブルロックシャッドやセクシーブルーなどの明るめのカラーを試してください。
ヴァンダムは、ジャークベイトで釣るときは7フィートのミディアムからミディアムヘビーロッドに10ポンドのフロロカーボンを使用します。
チューブジグ
ヴァンダムの次のメニューはチューブジグですが、これもオーソドックスなスタイルです。
「ジグヘッドを入れた3.5インチのチューブは、スモールマウスバスがよく釣れます。 私は重めの3/8オンスのジグが好きで、PEラインではなく10ポンドのフロロカーボンで釣ります。私はだいたいディープでこの釣りをするため、重めのものを使います。ジャークベイトに反応がない時、チューブを使ってみます。これをポンポンと跳ねさせます。ベタ凪のときや、ジャークベイトである程度釣って反応が悪くなった時のバスを釣るのに最適です。」
「これはとてもシンプルかつベーシックなルアーです。とてもよく釣れるルアーだということを忘れているアングラーが多い気がします。」
ヴァンダムのおすすめカラーはグリパン系、ゴビィ、クローダッドなどのナチュラルカラーです。
スイムベイト
スイムベイトは、3.25インチのストライクキング・レイジスイマーからストライクキング・スコードロンがあります。 ヴァンダムは、ジャークベイトに反応がない時に、よりアピールの弱いスイムベイトの水平スイミングテクニックを好みます。
「スイムベイトは、ジャークベイトよりもナチュラルでフィネスなルアーチョイスでありテクニックです。 これまで私の最大のスモールマウスバスの90%は、スイムベイトかジャークベイトで釣っていたと思います。私のお気に入りのスイムベイトのカラーは、アユ、セクシーシャッド、ゴーストミノー、KVDマジックです。」
3.25か3.75インチのレイジスイマーを1/4ozまたは3/8ozのジグヘッドで投げます。 ヴァンダムは、スモールスイムベイトにはスピニングロッドに10ポンドのフロロカーボンを使用しています。4インチスコードロンの場合は、7フィート5インチのミディアムヘビーのベイトロッドに14ポンドのフロロカーボンラインにしています。
春のスモールマウスは朝寝坊
春のスモールマウスハンティングのもう1つのヒント:朝寝坊しましょう。
「スモールマウスは通常、午前中は活発ではありません。 これは、スモールマウスたちが午後になるまでバイトしてこないと言っているのではありません。ただ、あまりにも早朝からアグレッシブであることに期待しないでください。 朝イチはディープにいて、太陽が出てくるにつれて徐々にフラットの端まで進み、少し風が吹いたタイミングで、フラットに上がります。 あくまでも、スモールが何を求めているかどうかは、スモールに教えてもらってください。」
ひとまず、アメリカの春のスモールマウスバスは、ジャークベイト、チューブジグ、スイムベイト(シャッドテールワーム)が好きということでした。
これのいずれかを使えば、バスからの返事があるということなんですね。
野尻湖でも、同じようなルアーチョイスで良いと思うのですが、それぞれちょっとアジャストする必要があるかもしれません。
例えばジャークベイトをシャッドに、チューブジグをジグヘッドリグに、スイムベイトはI字系という感じにそれぞれ変換すると、しっくりきます。
野尻湖の場合は解禁直後であれば本当にバスからの反応は分かりやすいと思いますので、ルアーチェンジは少なく、エリア変更を多めにするほうが良いのではないかと思います。
エリアが間違ってないと思われるときは、ルアー変更やカラー変更をすると良いと思います。
エリアも、カバーにはあまり関係がないと書かれていましたが、ラージのようにカバーの中に入りこまないだけであって、スモールだってブッシュや岩が大好きですから、何もないところであればカバー周りは期待できますので、カバーは意識したほうが良いでしょう。
あとひとつ気になるのは、春のスモールマウスは朝寝坊というところ。
どういうシチュエーションのことを言っているのかよくわからないのですが、私の意見では、春でも朝イチは外せません。
3月ぐらいから釣りができる木崎湖の場合、3月末くらいまでは確かに正午付近から午後の方が良いと思うのですが、4月も半ばになれば早朝から9時くらいまでのモーニングバイト、モーニングチャンスというのはあると感じています。
野尻湖だって解禁が4月下旬なのですから、朝イチ(といっても7時出船ですので遅いのですが)はいいポイントに入った方が間違いなく良いです。
ジョナサンバンダムの言うことに反抗するわけではありませんが、彼もきっと「そういう地域もあるだろうね」と言ってくれるはずです(笑)
しかし、いくら解禁直後の野尻湖の有名ポイントとはいえ、船団ができてしまうのはよろしくありません。
ディープエリアならまだしも、ミドル~シャローエリアでの船団はバスは警戒し、食い気がなくなってしまうと思うんです。
有名エリアが混雑している場合は、そこを避けてマイナーなエリアに入った方がいいという場合もありますので、覚えておいてくださいね。
アメリカと日本ではフィールドの規模もバスが受ける影響も違いますが、記事としては充分参考になる記事だったと思います。
私なんかが意見できることではないかもしれませんが、一応、野尻湖の解禁直後のイメージもお伝えさせていただきました。
実際はその日になってみないと分かりませんから、結局のところはその日その時にアジャストできるようにして、春のスモールマウスバスの釣りを満喫したいものですね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!