さまざまなバス用クランクベイト

2018年4月9日

さまざまなバス用クランクベイト

Photo by scout.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Bass Fishing Crankbaits: The Beginner’s Guide”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:scout.com”Bass Fishing Crankbaits: The Beginner’s Guide”by Jason Sealock – Feb 11, 2014(海外サイトです)

 

私がバス釣りを始めてから数年後、一番初めにバスを釣ったルアーがクランクベイトでした。ちなみにダイワのTD スーパークランク。その次がラッキークラフトのCB-100でしたかね。(あれ、今思えば偶然にも両方とも加藤さんデザインだ…)

ミスキャストで水面に横たわる木の枝の向こうにキャストしてしまい、これは絶対引っかけて失くしちゃうな、と思って巻いていたらその木の枝に差し掛かったあたりで下からドーンとバスがひったくって行ったのでした。ちなみに15センチのバスでしたが(笑)

当時ツッパリで思春期だった私は、変にプライドが高く、誰に教えを乞うこともなくバス釣りをしていました。これが自分の成長を妨げる最大の敵だと気付いたのはもう十数年も先のことで…

ああ、私の話はいいとして(笑)、そんな感じでクランクベイトは、スモールマウスバス中心の釣りになった今でも、好きなルアーナンバーワンです。釣れてるか釣れてないないかは別として…(泣)

 

どのバスルアーにも言えることなのですが、近年のルアーは各ジャンルでの細分化が進んでいます。ルアーのカラーなども含めると、いつ、どこで、どんなルアーを使えばいいのかがとてもややこしいものになってきましたよね。

この記事は、アメリカのフィッシングメディア「Wired2Fish」の記者、ジェイソン・シーロック氏が、クランクベイトに絞って、その種類や使い分けについて解説してくれたものです。

また、NISHINE LURE WORKS(ニシネルアーワークス)の西根さんがSNS上でシェアされていた記事でもあり、これはと思い、乗っからせていただいたものです。

特に初心者の方については、私が昔、誰からも教わることのなかった大事なことが書かれていると思いますので、ぜひ読んでみてヒントにして下さい。

 

クランクベイトとバイブレーション

Crankbaits can have lips, or they can be lipless. Lipless crankbaits get their action from the nose down attitude created by the placement of the line tie on the back of the bait and the slender body that will vibrate rapidly as water passes over each side. Usually they are filled with bb’s to make a loud rattling noise as retrieved. But in recent years, anglers have found lipless crankbaits with no sound are equally effective in clear water.

Lipless crankbaits generally come in sizes from 1/4-ounce up to 1-ounce. The nice thing about them is they can be fished in 1 foot of water or 50 feet of water. You just reel them faster or fish with lighter lures in shallow water and vice versa in deeper water. They are very effective ripped out of grass or bumped along a clean bottom. They can snag a little more than lipped crankbaits as we’ll explain in a moment.

Lipped Crankbaits can be broken down based on how deep they run on a standard retrieve. Most crankbait manufacturers based their diving depths on how well or deep the lure will run on 10-pound nylon monofilament or fluorocarbon line. They are generally classified as shallow, medium or deep diving crankbaits.

What causes a lipped crankbait to dive is the force of water against the lip as it is pulled through the water. The shape, angle and location of the line tie all factor into the angle the lure will dive and how deep it will dive. This can also impact how wide a wobble or tight a wiggle the crankbait can have. A lip on a crankbait can also act as a deflector that aids in keep the hooks from snagging in cover like tree limbs or stumps. The lip will hit something and kick the bait out and around the piece of cover. So you can fish lipped crankbaits through wood cover without getting them snagged even with their treble hooks.

さまざまなバス用クランクベイト

Photo by scout.com

クランクベイトにはリップが付いているものと付いていないものがあります。バイブレーション(アメリカではリップレスクランクベイトと呼ぶ)のアクションは、鼻を下げた姿勢のルアーの背中にラインアイがあり、細身のボディの両側を水が通過する際に急速に振動するように設計されています。通常、中に入れられたブラスボールによってリトリーブ時に大きなノイズを発生させます。しかし近年、アングラーはサイレントバイブレーションがクリアウォーター下でも同じく効果的であることを発見しました。

バイブレーション(リップレスクランクベイト)は一般的に1/4オンスから1オンスまでのサイズがあります。これの素晴らしい点は、水深30センチから15メートルの範囲で釣りになるということです。シャローエリアでは速く巻いたり軽いルアーを使うことで釣ることができ、ディープレンジではその逆になります。これはウィードの無いエリアや何もないボトムに沿ってぶつけていくのが非常に効果的で、この後説明しますが、リップ付きのクランクベイトより少しだけ引っ掛かりやすくなっています。

リップ付きのクランクベイトは、普通のリトリーブでどのくらいの深さを通すことができるのかで使い分けていきます。ほとんどのクランクベイトメーカーは、10ポ​​ンドのナイロンまたはフロロカーボンラインでどれくらいの深さを通るのかを設定しています。これらは一般的に、シャロー、ミディアム、ディープダイビングクランクベイトという風に分類されます。

リップ付きのクランクベイトが潜る原因は、リップが水を受けて引き込まれるときの水の力です。リップの形状、角度、アイの位置などの全ての要因で、ルアーが潜る角度と深さが決定されます。これはまた、クランクベイトがどのくらいの幅でウォブリングするか、またはタイトなウィグリングになるかについても影響します。クランクベイトのリップは、フックが木の枝やスタンプなどのカバーに掛からないようにするデフレクター板(盾のような意味)としても機能します。リップが何かに当たると、ルアーが跳ね返ることでカバーの一部やその周りから逸らします。そのため、トレブルフックが付いていたとしても、クランクベイトはウッドカバーを通して来ることができます。

 

形状によってウォブリングかウィグリングに分かれる

The shape of a crankbait body can also determine its action. More rounded-bodied crankbaits usually have more pronounced wide wobbles while more flat narrow sided baits will have tighter wiggles. A wider wobble is often more effective when bass are aggressive, schooled up and competitive, usually when the water is warm. Conversely, a tight wiggle can often be more effective when the water is really cold and the bass aren’t apt to react to aggressive displacement by big bodied and big wobbling crankbaits. So a Rapala Shad Rap has dominated for many years in cold water where a Strike King 6XD, Spro Fat Papa and Bomber Fat Free Shad BDS7 all dominate when cranking offshore in the post spawn and summer.

さまざまなバス用クランクベイト

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クランクベイト本体の形状によってもそのアクションは左右されます。 丸みを帯びたクランクベイトは通常、よりワイドなウォブルをするのに対し、フラットサイドで薄いルアーはタイトなウィグリングになります。 バスがアグレッシブで、群れで奪い合いが起き、水温があたたかいようなときはワイドウォブリングが効果的です。 逆に、タイトなウィグリングは水温が低く、大きなボディとワイドウォブリングのクランクベイトに反応したりスイッチが入らないような傾向がある時に効果的になります。 これまで長年にわたり、低水温期にはラパラ・シャッドラップが使われており、アフターから夏の沖合でクランキングするときには、ストライクキング・6XD、スプロ・ファットパパ、ボーマー・ファットフリーシャッドBDS7が使われてきました。

 

リップ形状で深さが変わる

Shallow crankbaits include another variety of lipped crankbaits called square bills. We’ve talked in depth about square bills but they are know for a more flat edged short bill that deflects well off of cover but doesn’t dig water as much. These became extremely popular in recent years as a great technique for tempting shallow bass around wood and rock. But other shallow crankbaits produce as well and are marked by rounded stubby lips with a usually sharp angle off the nose of the bait.

As you start covering water in that 5-10 foot range, you’ll get into the more medium-diving crankbaits. Usually these baits will be 2-3 inches long and cover the water column well really from 0-12 feet. The baits will feature a longer lip than shallow divers and come more out of the nose of the bait.

As you start fishing deeper than 12 feet, the bodies and lips of the crankbaits get larger from 3-5 inches depending on how deep the lures run. You’ll need a bit stouter tackle to cast and retrieve these lures as the drag created by the larger lips can be arm tiring. You could hypothetically fish a deep diving crank bait in shallow water, but you’ll wear yourself out and really dredge up the bottom and also run the risk of more snags.

さまざまなバス用クランクベイト

Photo by scout.com

シャロークランクベイトには、スクエアビルと呼ばれるまた別の種類のクランクベイトも含まれています。スクエアビルの深さについても話したいところですが、リップに角があって長さも短い場合は、カバーはかわしやすくてもほとんど潜らないということを覚えておいて下さい。これは近年、シャローの木や岩の周りのバスを誘い出す素晴らしいテクニックとして非常に人気がありました。しかし、ルアーの鼻先から急角度で下向きに伸びるずんぐりしたラウンドリップが特徴的な他のシャロークランクベイトも同様に生産されています。

1.5〜3メートルくらいの水深までをカバーするようなものは、ミディアムダイビングクランクベイトと呼ばれるようになるでしょう。これらのルアーは通常5〜7.5センチの長さで、0〜3.6メートルレンジまでをカバーします。このルアーは、シャロークランクよりも長いリップを特徴とし、ルアーの鼻先からより長く突き出しています。

3.6メートルより深くを釣るとなると、クランクベイトのボディとリップは、ルアーを通したい深さによって7.5〜12.5センチまで大きくなります。大きなリップで作られたものほど引いてくるのに腕が疲れてしまうため、キャストからリトリーブには少し頑丈なタックルが必要になります。また、シャローでもディープクランクベイトで釣るということはもちろん可能でしょうが、それだと疲れてしまいますし、ボトムを強く叩きすぎて、根掛かりの危険性が増してしまうだけでしょう。

 

深さによってラインを合わせる

We like our crank baits to just tick the bottom. This is generally achieved by matching line size and running depth of a crankbait together. If you want a deep diver to not dive as deep you put it on 20-pound monofilament instead of 10-pound fluorocarbon. If you want a medium diver to get to its deepest depth, you put it on small diameter line like 10-pound fluorocarbon. We know guys who throw deep divers on 8-pound fluorocarbon to get them as deep as possible.

Many good anglers, will have several rods on their decks with different size lines and crankbaits to touch all different depths effectively.

私たちはクランクベイトでボトムを叩いてくるのが好きなものです。 これは一般的に、クランクベイトの通す深さに対してラインの太さを合わせることによって達成されます。 ディープダイバーを深く潜らせないようにするには、10ポンドのフロロカーボンの代わりに20ポンドのナイロンラインを使用します。 ミディアムダイバーをもっと深いところまで到達させたい場合は、10ポンドのフロロカーボンのような細いラインにします。 ディープダイバーを8ポンドのフロロカーボンに結んで、可能な限り深く潜らせる使い方をしている人たちもいるくらいです。

釣りの上手なアングラーの多くは、さまざまな深さを効果的に使い分けるために、さまざまな太さのラインとクランクベイトを結んだロッドをデッキに何本か置いています。

 

カラーも重要なことです

It seems that crankbaits come in every color under the sun, but that doesn’t mean you need a tackle box full of every single color possible. Most good crankbait anglers recommend sticking with just a few colors like bright shad patterns, dull shad patterns, bluegills, crawfish and contrast patterns to cover the bases in bass fishing.

Starting with shad patterns, A bright pattern like Bomber’s Dance’s Citrus Shad and Strike King’s Sexy Shad are staples when targeting bass in bright sunlight. But we also like the more muted shad patterns from Rapala and Bandit for those cloudy, clear water days.

In dirtier water you can’t go wrong with Spro’s Spring Craw or the staple black back, chartreuse sides. In the spring, we’ll always have a crawfish pattern tied on one of our rods. We love the old craw patterns on the Wiggle Warts and Flat A crankbaits for shallow bass foraging on crawfish. Bluegill patterns can have a time and place when you’re targeting bass feeding on bream especially in the post spawn and around docks.

 

世の中にはあらゆるカラーのクランクベイトが発売されていますが、それは可能な限り多くのカラーを持ってタックルボックスをいっぱいにしなければいけないということではありません。優れたクランクベイトアングラーは、バスフィッシングにおいては明るいシャッドカラー、ツヤなしシャッドカラー、ブルーギル、ザリガニ、そしてコントラストの強いカラーなどのいくつかのカラーにこだわることを勧めています。

シャッドカラーからスタートするとき、明るい日差しの中でバスを狙うときは、ボーマー・ダンス・シトラスシャッドやストライクキング・セクシーシャッドのような明るいカラーパターンが重要です。一方、クリアウォーターの曇りの日には、ラパラやバンディットのマットシャッド(つや消しシャッド)カラーがいいでしょう。

水が濁っているようなら、スプロのブラックバックサイドチャートカラーをメインにすると間違いありません。春になると、私たちはいつもロッドに1つはザリガニカラーをつけています。バスがシャローでザリガニを追っている時は、ウイグルワートやファットAのザリガニカラーが昔から大好きです。 ブルーギルカラーは、特にポストスポーンや桟橋周辺でギル系の魚をバスがフィーディングしている時間や場所で有効になります。


 

いかがでしたか。

非常に基本的なことばかりでしたが、基本はしっかり押さえておかないといけませんよね。

こんなことは、私がバス釣りを始めたころにはバス雑誌もなく、教えてくれる人もおらず(本当は釣具屋の人に聞けばよかっただけですが)、つまり情報なんて少なかったのです。

釣りの上手な人というのは、本当の話、基本がしっかりしているものです。ちゃんとした知識を理解して、使うべきところで使っている人という感じですので、ラインのことなども含めて、しっかり覚えていってくださいね。

 

それと、バイブレーションプラグやラパラのシャッドラップがなぜクランクベイトに入っているのか、疑問に思いませんでしたか?アメリカでは、日本で言う「シャッド」というジャンルに分けられておらず、いわゆるシャッド関係もクランクベイトの部類に入っているんですね。

それからバイブレーションプラグもリップレスクランクと呼ばれ、クランクベイトの仲間になっているのですが、これはなぜかといいますと、まずクランクという言葉の意味が関係するんですが、自動車免許をお持ちの方はご存知と思いますが、教習所で「クランク」という場所を通らされます。狭く連続した直角コーナーのあれです。また、自動車のジャッキアップをするときなどにジャッキを回すハンドル、ああいう道具を総称して「クランクハンドル」と呼んだりします。

さまざまなバス用クランクベイト

このように、いずれも何といいますか、鍵型の形をしています。クランクベイトはこのような進路を取るもののことを指しているようです。

リップ付きクランクベイトはリールを巻くと潜り、リーリングを止めると浮いてくるのに対し、リップレスクランクはリールを巻くと浮いてきて、リーリングを止めると沈んでいきます。

このときのルアーの進路を横から見て図にすると次の通りになります。

さまざまなバス用クランクベイト

このように、どちらもお互いひっくり返した形になりますが、ジグザグの軌道になります。この軌道が先ほどのクランクハンドルのような鍵型の形をなぞることから、どちらもクランクの軌道で進むルアーということで、クランクベイトという扱いになっているんですね。

もしかしたら諸説ありだったかもしれません。確実でなくてすみません。

 

ここで最初の私が初めて釣ったクランクの記憶に戻ってみますが、私が釣ったのはやや濁りの入った池で、ワカサギカラーのクランクで釣りました(15センチですが)。次にCB-100で釣ったのは、クリアな池の晴れた日に、ライムチャートっぽいカラーで釣っています(30センチクラスです)。

どちらもこの記事に沿った使い方をしていませんね…なんせ、教えてくれる人がいなかったものですから(笑)。でも、よくわからず使っても釣れるときは釣れるものなんですね…。そんなことを言ってはこの記事が台無しになってしまいますが(笑)、まあ、そういう時代だったのかもしれませんし、あえてセオリーを無視したやり方も時には有効になることもあると覚えておけばいいのかもしれません。

今もクランクで釣りまくれるほど上手になったわけではありませんので、さっそくタックルボックスにあるクランクのカラーと潜る深さ別に分けて、ちょっと整理をしてみたいと思います。

NISHINE LURE WORKSのルアービルダーの西根さんでも、今もこうして基本の記事に立ち返るわけですからね。

大事にしましょう。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!