バス釣り中級者以上向け:マップを読めるようになろう【ポイントの絞り方】

湖のマップに書かれているのは文字ではなく、図形です。しかし、マップとは見るものではなく、読むもの。マップを読めるようになるということは、上級者へのステップと言えるのではないでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”How to Become a Better Map Reader for Bass Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:wired2fish.com”How to Become a Better Map Reader for Bass Fishing”By Luke Stoner · Dec 17, 2021
知らない場所へ行ったり詳しくない土地で車を運転する際、多くの方はカーナビやグーグルルート案内を使うと思います。
また、熟練したプロの方々も、たとえば登山家なら山岳地図を使いますし、大工さんは設計図を使って家を建てます。
同じように、多くのバスプロの方々も等深線入りの湖のマップを使います。
無くてもなんとかなりますが、あれば便利ですし、効率が良くなりますよね。
「同じように」とは言いましたが、バス釣りで使うマップというのは、カーナビや設計図とはちょっと違います。
マップにバスが釣れる場所や目的地が載っているわけでもなく、マップがバスを釣るまでの設計図になっているわけではありませんよね。
これは私の意見ですが、バス釣りで使うマップというのは、書かれているのは文字ではなく図形ですが「地図は読むもの」だと思っています。
あそこに漁礁が沈んでいるとか、浚渫されて深くなっているとか、釣れる可能性が高い場所が書かれているなら、そこへ行くための手段としての純粋な地図として考えてもいいでしょう。
しかし、ほとんどの上級アングラーさんはそういった場所は今や秘密の場所でも何でもなく、バスがスレているか、もうバスが着かなくなっていることも知っています。
バス釣りの上級者さんになればなるほど、地図は道しるべのような地図そのものとして使うのではなく、今を読むためのツールとして使っているように、私は感じています。
ならば、ハイシーズンのように釣りに出掛けなくなってしまうこの冬のタイミングで、地図を読めるようになるというのは、アングラーとして正しい行動ではないでしょうか。
この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、記者のルーク・ストーナー氏が、バスマスターエリートプロのジェラルド・スゥインドル氏にインタビューしたものです。
トッププロが湖のマップについてどのように見ているのか、知っておきましょう。
季節を基準にする

スゥインドルがまず行うのは、フィールドの全体のレイアウトを把握したら、季節に応じて、狙うべきシーズナルパターンがハマりそうな湖の特徴を分析することです。また彼は、湖のなかの「魔法のスポット」を見つけようとはしていません。
彼は湖を小さなエリアに区切り、可能性がありそうないくつかの場所を選び、実際にそのエリアに行ったときに迷わないようにています。
「このときは、バスを見つけるために地図を読んでいるのではなく、釣りをする場所を見つけているのです。 地図を見るときは、あまりに細かいことにこだわる必要はありません。それは実際に釣りをするときです。季節に応じたベイトがいそうな場所を5〜6か所見つけて、そこから探し始めるのです。」
スウィンドルは26年間のキャリアの中で、マップを見るときはシンプルにすることで成功率が上がることを学びました。彼は季節や天気に基づいた傾向をベースに、やや細かなところに焦点を当てています。
冬–「私はディープを探します。岸に近いとか、岬の両側とか、チャンネルラインがあるかどうかにかかわらず、急なドロップオフを示す等深線が密集する場所です。バスは時期はディープへのアクセスが良いことを望んでいます。」
春–「ワンドの奥にあるフラットや保護されたエリアを探します。スポーニングを控えている今、メインレイクを離れ、主なクリークにある見落とされていそうな小さなワンドでその両方を探します。このようなエリアを見つけて、風向によってどのような影響を受けるかを考えます。」
夏–「夏は、誰が何と言おうとも、私は岸際から離れ、沖を探します。メインリバーのチャンネル沿いの不規則な変化、ハンプ、長い岬など私の目を引くものを魚探にチェックポイントとしてマークしておきます。」
秋–「あなたも聞いたことがあると思いますが、私の撮って秋はベイトフィッシュがすべてです。私が探すのは、フラットなクリークの上流で、曲がりくねっていることで岬が3つか4つあるような場所です。そのエリアで吹く風により、ベイトフィッシュがどちらに寄せられるかについて考えてください。」
この季節のことだけでひとつの記事を書くこともできますが、スゥインドルは、地図での調査はよりシンプルかつブレないことで、フィールドに着いたときにより細かなニュアンスを感じることができると強調しています。
ゲームプランを持って釣りをしよう

スゥインドルがモーニングコーヒーを飲みながら魚探のアプリやグーグルアース、または紙のマップを研究する目的は単純です。それは彼のゲームプランのためです。
「地図を研究することの素晴らしいところ。それは、実際のフィールドに出た時に目的を持って、ゲームプランを組立てるのに役立つことです。 そうすれば、ボート出した時、湖や川の規模の大きさに圧倒されたりすることはありません。」
出船したら、2時間くらいは地図で決めておいたエリアを最初に釣ると思いますが、まったく当てが外れることもあるかもしれません。実際、スウィンドルはそんなことはしょっちゅう起こると教えてくれました。それでもあなたは、そのフィールドのことを予習し、湖の他のエリアに何があるのかを知っていることで、まだ有利な状態です。
数回のバイトがあり、バスがどんな状態かが分かり始めたら、マップでの予習はパターンを確立させるためにさらに役立ちますので、非常に便利です。
「次の釣行では、ジャークベイトを使ってディープのバスを数匹釣るかもしれません。それはそれで素晴らしいことです。 しかし、あらかじめ時間を使って地図を読んでおけば、さらに同じようなポイントがどこにいくつかあるかを知っているはずです…そこへ釣りに行けばいいのです! あなたはバスを釣ることでパズルを解くかもしれませんし、それがよりエリアや地形的なものであることに気付くかもしれません。いずれにせよ、地図を研究することはあなたの成長に役立ちます。」

バス釣りは自然と生き物を相手にするスポーツですから、地図はただの地図でしかないという感じです。
その地形に風がどう当たり、水がどう当たるかでベイトフィッシュがどう動き、バスがどう動くかを考える。これがスゥインドルが言っていることではなかったでしょうか。
たとえばカーナビに目的地を入力すれば機械が距離から到着時間を計算してくれますが、実際はその通りにいかないかもしれません。冬であれば道路が凍っているかもしれませんし、夏ならゲリラ豪雨でとても普通のスピードが出せないかもしれませんもんね。
これが、自然を相手にするということだと思います。
もっと細かいことを考えれば、たとえば子供を家からお使いの買い物に出した時、自分なら10分で帰ってくるところを、地理や地形は同じ、地図も同じですが、あそこの犬に吠えられるだろうな、あの坂は子供にはきついだろうな、おつりで何か買ってくるかもしれないな、という風にいろんな理由で予定通りいかないことを想定すると思うんです。
これが、生き物を相手にするということだと思います(ちょっと違うかな)。
私がホームの野尻湖や木崎湖で当店のマップを使い始めた時、確かに釣果が上がりました。自分が上手くなったように思うほどです(笑)
最初はその湖の釣れる定番のポイントを調べるんです。地図を見ると、釣れる理由が(自分なりに)分かるんです。
しかし、当然、いつも釣れるわけではありません。なぜだ。自分が下手になったと思うほどです(笑)、
ここが上手な方と私との違いです。
なぜそのポイントで釣れるかは、地形だけでなく、タイミングも重要。これが私にはまだ分かっていないんですね。
まさにこの記事のスウィンドルが言う通り、風の向きやベイトの量の見極めなどが上手くないのでしょう。また、私は細かい事を考えすぎなのかもしれません。
とはいえ、マップを覚えることで次の一手を打ちやすいとも書かれていましたし、いずれにしても成長は早まるというようなことも書かれていました。
私はまだまだ上級者などと言えませんが、その通り、マップがあったおかげでうまく成長のステップを踏んでいるような気がします。
ということで宣伝ですが、これから野尻湖や木崎湖を本気で攻略したい方、これから上級者へのステップを踏みたい方は、ぜひ当店のオリジナルポイントマップをご活用くださいませ!
当店のマップにはテキスト版、スマホ版、ロランス魚探版の3タイプがございます。
テキスト版は細かく正確な等深線をはじめ、エリアごとの特色なども私なりに書かせてもらっていますので、季節ごとのバスの動きを追うのに適しています。
スマホ版は等深線に加えてスマホの向きで方向が分かりますので、狙いのブレイクラインなどの方向が正確にわかります。
それぞれ用途に合ったものをお選びいただけますので、ぜひこれを活用して効率のいい釣りを、そして釣れる理由、釣れない理由を読み解き、アングラーとしての良い成長を目指していただければと思います!
それではまた。
毎度ありがとうございます!