晩夏のスモールマウスバスを探すには

晩夏のスモールマウスバスを探すには
Photo by MEGAWARE

お盆を過ぎたあたりから、野尻湖のスモールマウスバスは釣りにくくなると言われています。それは、多くのスモールマウスがワカサギという「動くストラクチャー」に着くようになり、見つけにくく、見失いやすくなるためだと思われます。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Locating Late Summer Smallmouth Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:keelguard.com ”Locating Late Summer Smallmouth Bass”August 19, 2019 | Andy Buss

お盆が過ぎたころから、まだまだ夏は終わらないような気がしつつも、もうすぐ夏が終わってしまうという気分になってきます。

そうです、野尻湖のスモールマウスは11月上旬で終了してしまうため、あと少ししか釣りができないという気持ちが、このころから生まれてくるんですよね…。夏の青空は美しいですが、心の中もどこかブルーな世界が広がるんです。

ただ、ブルーな気分に浸っているのは家の中だけです。

フィールドに出れば瞬時に「バスはどこだ」というサーチモードに切り替わり、一生懸命になって晩夏のバスと向き合っているものですよね。

これは野尻湖に通うみなさんであれば多くの方がそんな感じではないかと思います。

ただ、通ってらっしゃる方であればまだいいんです。

ここで苦労するのは、あまり野尻湖やスモールマウスバスの釣りに慣れていない方々です。

お盆を過ぎたあたりからのスモールマウスは、いえ、正確にはメインベイトとなるワカサギなのですが、低い水温を求めてディープにかたまりだします。

それまで広くぼやっとしていたワカサギの群れが一気に大きく、密度も濃くなるのですが、これに多くのスモールマウスバスが付くため、なかなか見つけにくいというのが現状としてあるんですよね。

「動くストラクチャーを釣る」バス釣りという感じになるので、見つけにくく、見失いやすいというのが厄介なところです。

一応、野尻湖の釣りに慣れている私でもしょっちゅう見失うのですから、これは対策を知らないと大変だということです。

この記事は、アメリカのボートパーツメーカー「MEGAWARE社」のブログ記事で、FLWのツアープロ、コディ・ケリー氏に、晩夏のスモールマウスバスの探し方についてインタビューされたものが共有されています。

ツアープロはホームのフィールドで戦えることはあまりなく、慣れないフィールドでの戦いになることがほとんどです。

そんな彼らが晩夏のスモールマウスバスを探すやり方というのは、どんなものなのでしょうか。

ぜひ参考にさせていただきましょう。

夏のスモールマウスバスの見つけ方

引用文(タップすると開きます)
Kelley thinks about the spawn to locate late summer smallmouth bass. Yes, the spawn. “I study maps or find fishing reports to find where smallmouth bass spawn and begin my search there,” confesses Kelley. “This is where I begin my search, not necessarily where I catch them.” He explains, “This is where a big number of fish came from and my search radiates from there.” Kelley emphasizes that while smallmouth may spawn in dozens of areas on a lake or river, he focuses on the biggest spawning areas the fishery offers. His search begins when he turns on his Lowrance electronics. “I go straight out from the spawning area watching my graph for structure,” Kelley said. “Don’t be afraid of electronics! The defaults settings on Lowrance electronics are sufficient to see all the detail you need.”

ケリーは、スポーニングをイメージして晩夏のスモールマウスバスを探します。 そうです、スポーニングです。 「地図を調べたり、バス釣りブログを探したりして、スモールマウスバスがスポーニングするエリアを見つけ、そこをバス探しの出発点とします。」とケリーは言います。 「これはあくまで私がバスを探す出発点というだけであって、必ずしもバスが見つかる場所ではありません。そこは多くのバスが訪れていた場所であるため、私のバス探しはそこから放射状に広げていく、ということです。」

ケリーは、スモールマウスがそのフィールドの色んなエリアでスポーニングすることを理解している一方で、そのフィールドで最大のスポーニングエリアに焦点を当てるということにこだわっています。

ローランスの魚探をオンにし、バス探しは始まります。 「私は魚探に映る水深の変化を見ながら、そのスポーニングエリアから真っ直ぐに進んでいきます。」とケリーは言います。 「魚探を信用してくださいね!デフォルト設定でも充分機能しますからね。」

晩夏のスモールマウスバスを探すには
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魚探を信用すること

引用文(タップすると開きます)
Before making a single cast, Kelley spends 20-30 minutes idling. “I will zig zag the boat looking for any kind of structure. Rocks are obvious, but it doesn’t have to be rocks. It can be anything.” Having quality electronics is a must, “You have to trust your electronics, and I know my Lowrance graphs are dead-on accurate.” Only after finding a handful of targets, he puts his trolling motor in the water and begins fishing for them. Depth is a relative term, so Kelley employs some math for a starting point. “Summer fish are often found in depths 3-times deeper than they typically spawn.” In dark water, that can be 10-12 feet deep and then exceed 30 feet in clear water.

キャストをする前に、ケリーは20〜30分間アイドリングでの魚探掛けをします。 「私はあらゆる種類の地形変化を探してボートをジグザグに進めます。 岩があれば最高ですが、岩である必要はありません。 何でもかまいません。」 「あなたはその魚探を信頼しなければなりません、私は自分の魚探が正確であることを知っています。」 数匹のバスらしき映像が確認できると、彼はエレキを降ろし、それを狙って釣り始めます。

目安となる深さというのは相対的な考えになるため、ケリーは基準としてある簡単な数式を活用しています。 「夏のスモールマウスバスは通常、スポーニングする水深の3倍の深さのレンジでよく見られます。」 濁りのあるフィールドでは、水深は3~3.6メートル、クリアウォーターであれば水深9メートルを超えることがあります。

夏のスモールマウスに効く2つのルアー

ネッドリグ

引用文(タップすると開きます)
“Smallmouth are largely sight feeders,” Kelley claims, “and a ned rig is hard to beat. I use a Bruiser Bait McMinnow with a 1/8-ounce Bruiser Ned Head. The light weight makes a slow fall, which is what I want. It gives the fish more time to be see it.” He sticks with this size weight even in water as deep as 30 feet. When probing water less than 10, he will drop down to 1/16-ounce. “I keep color choices simple – browns and crayfish colors.” Light line is a must for him, “I use 6-pound P-Line Tactical Fluorocarbon as a leader and attach it to 15-pound P-Line braid.”

「スモールマウスは、主に目で見てフィーディングするタイプの魚です。」とケリーは言います。そして「ネッドリグは非常に有効です。 私は、1/8オンスのブルーザー・ネッドヘッドにブルーザーベイト・マックミノーを使用しています。 軽量でゆっくりとフォールすることが求められます。 それによりバスにルアーを見せる時間をより多く与えます。」 彼は水深9メートルであってもこのウェイトにこだわります。

水深3メートル未満をサーチするときは1/16ozに下げます。 カラーについては「私はカラー選択についてはシンプルにしています。ブラウンかザリガニの色です。」 タックルは「私は15ポンドのPEラインにフロロカーボン6ポンドのリーダーを付けたものを使用しています。」

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シャッドテール

引用文(タップすると開きます)
“My second choice is a 3-inch Super Swimmer Jr. by Buiser Baits.” As a fishing guide on highland reservoirs in his home state of Arkansas, Kelley relies heavily on the swimbait to catch a number of fish for his clients. “This bait can be thrown in shallow and deep water. It’s also user-friendly as it only requires a steady retrieve.” For both baits, he uses a Powell 721 L Endurance Spinning Rod with a Lew’s Custom Pro 2000 series reel.

「私の2番目の選択肢は、ブルーザーベイトのスーパースイマージュニア 3インチです。」 ケリーは地元アーカンソー州にあるハイランドリザーバーでフィッシングガイドをしており、お客さんに多くのバスを釣ってもらうのにこのシャッドテールワームを多用しています。「このルアーはシャローでもディープでも有効です。 また、ステディリトリーブさえできればいいので、非常に取っ付きやすいルアーでもあります。」

ちなみに、彼はネッドリグとシャッドテールの両方で7’2”のロッドと2000番クラスのスピニングリールを使用しています。

晩夏のスモールマウスバスを探すには

シャローのスモールマウスバス

引用文(タップすると開きます)
Conventional wisdom says smallmouth inhabit deep water during the late summer, but the 5-year FLW Tour veteran warns against stubbornness. “In late July for a high school tournament on Kentucky Lake, the water was 87-degrees and we caught a bunch of smallmouths in just 1-2 feet of water!” He asserts this is not uncommon. “Never be afraid to go shallow. If I can’t find active fish in deeper water, or for whatever reason it is not producing, I check out the shallows. Smallmouth will come in and out of the 5-10 feet of water all summer chasing bait fish or crayfish. Sometimes a stiff wind will bring them up too.” There is no need to wait until the fall to catch big bronzebacks. After protecting your boat with Megaware products, apply the tips from Cody Kelley and hold on tight!

傾向だけを見ると、確かにスモールマウスバスは晩夏にはディープに多くなりますが、FLWツアーで5年間を過ごしてきたケリーはこの固定観念に警告しています。 「7月下旬に行われたケンタッキー湖でのハイスクールトーナメントでは、水温31℃のなか、水深わずか30センチ〜60センチのエリアで多くのスモールマウスが釣られました。」 これは決して珍しいことではないと彼は主張します。

「シャローを釣るのを恐れないでください。 ディープでアクティブなスモールマウスバスが見つからない場合、または何らかの理由で釣ることができない場合は、シャローを見に行きます。 スモールマウスは、夏の間でもベイトフィッシュやザリガニを探しに水深1.5~3メートルレンジを行き来します。 強風が吹いたときがきっかけになることもあるでしょう。」

晩夏のスモールマウスバスを探すには
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ケリーの言う、「晩夏のスモールマウスバスはスポーニングした水深の3倍のレンジにいる」という言葉は、野尻湖ではピタリと当てはまるのではないかと思います。

水深1m~3mがメインのスポーニングレンジとなる野尻湖は、6月からのアフタースポーンでは4m~8m位に散らばり、7月下旬ごろから8メートルより深いところに集まるようになります。

8月下旬ごろからは水深8m~15mくらいまで視野に入れますが、実質的に釣れるのは10mより浅いバスの方が多く、釣りの効率もいいでしょう。

また、ケリーの晩夏のバスの探し方も賛成で、野尻湖の晩夏エリアとしましては、メインのスポーニングエリアである琵琶島まわり、西岸の一帯、菅川の各フラットエリアの沖のディープに魚影が濃くなります。

ただ魚探を掛けながら沖に進むだけで、その日のワカサギとバスが多いレンジが分かると思います。

重要なのはこの「釣りをする前に20~30分魚探を掛ける」ということで、早く釣りをしたい気持ちをおさえて、いかに魚影の濃いエリア、いかに魚影の濃いゾーンを釣ることができるかどうかが、この時期のスモールを釣るコツになるのではないかと思います。

前日の釣果情報はあてになりません。

必ずその日の初めに1度は魚探を掛けること、そしてエリア移動のたびに魚探を掛けることで釣果に繋がりやすくなるはずです。

ということで、野尻湖の地形、代表的なフラットエリアを手っ取り早く知るには当店のマップを活用していただければと思います。

テキスト版でも地形のイメージができますし、スマホ版であれば湖上でリアルタイムで自分の位置がつかめますので、より自信を持って攻めることができるでしょう。おすすめです!

そして、ディープの釣りに飽きたら、シャローの見えバス探しで気分転換もいいと思います。

ケリーの言うとおり、野尻湖では数は多くないと思いすが、シャローにも大きなバスが残っているもので、サイトで釣ることが可能です。

他の釣り客やボートがかなり少なくなる時期ですので、有名ポイントに入り放題の釣り放題ですから、気分もいいというものです。

各レンタルボート屋さんの釣果情報を見ると、ちょっと前より釣果はダウンしているように思われるかもしれませんが、釣りのお客さんが減っただけで、バスはまだまだ釣れる状態です。

釣れるレンジはディープ寄りになりますが、他のボートが少ないということは、修行の場、練習の場としてはもってこいの状況ですので、ぜひ野尻湖の晩夏の釣りをお楽しみにお出かけください。

野尻湖はガイドさんも充実していますから、ひとまずガイドさんに教えてもらうというのも、今後のことを考えるととても有効だと思います。

野尻湖禁漁まであっという間です。

ぜひそれまでに、もっと多くのバスをディープから釣ってみてくださいね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!