夏から初秋へと移りゆくバス釣り
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”The early fall transition”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”The early fall transition”by Michael Iaconelli September 10, 2010
信じられないことに、暦の上では毎年、8月の8日頃に立秋を迎えます。
カレンダー上ではもうとっくに秋とされているんですよね。いやあ、暑いですって…
そして、9月23日ごろの秋分の日が過ぎると、昼と夜の長さが逆転し、秋の夜長となっていきます。
そうなってくると体感的にも秋っぽくなってくるのですが、実際のところはまだまだ暑い日が続くので、実際に秋めいてきたと感じるのは、いつも台風シーズンが終わって木々の葉っぱが紅葉していることに気付いたときだったりするんですよね。
人間というのは恒温動物といって、外気温などに関係なく体温を常に一定に保とうとする生き物です。体温以上の外気温になった時以外は基本的には活発に物を食べたり運動したり服を着たりして意識的・無意識的(半自動的)に体温を調節するようにできているため、外気温の変化についてはちょっと無頓着なのかもしれません。
対してバスは変温動物といって、外気温(バスの場合は水温)がダイレクトに活動レベルに影響する生き物です。
弱肉強食の世界で生き残りというものを考えた時、自分の周囲の温度の変化というのが、自分の生活を変えるための大きなカギとなるはずですので、私たち以上に秋を感じるのが早く、そのための行動に移していることでしょう。
ということは、この夏から秋へと移り変わるタイミングのバスの行動を知っているということは、バスを釣る上で大きなアドバンテージになるはずですよね。
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートアングラーのマイク・アイコネリ氏が、初秋に向けたバス釣りについてのアドバイスを共有してくれています。
初秋のバスを探すにはどうしたらいいのか、ぜひ、読んでみてください。
初秋へと移り変わるバス釣り
これから数週間もすれば、秋から初冬のバスを釣っていることと思います。秋は、秋の初まりの移行期間から始まります。私はその移行のことを、夏の避暑地から秋のフィーディングスポットへのバスの移動と定義しています。
思い出してみましょう。夏のバスの居場所と言えば、ディープ、カバーのシェード、そして流れの3つです。これらが、バスを探すスタート地点となります。そこから、バスが数か月前に産卵した場所へ向かって移動していきます。
ただし、バスが直線的に移動することはありません。また、一度にすべてのバスが移動することもありません。ほとんどの場合、バスたちは決まった進路を持ち、特にお気に入りの場所があればそこで立ち止まりながら、その進路に沿って群れで移動します。
決まった進路というのは、チャンネル、ブレイクライン、水中のスタンプ、水中の矢板、またはディープまで届いている桟橋の杭などがあります。こういった花道を見つけるには、地図をよく見たり、魚探をうまく利用する必要があります。バスがかつて産卵した場所に導く迷路のようなパズルを解いて下さい。そうすれば、あなたも花道を飾ることができるでしょう。
バスの道を特定したら、あなたはバスの立寄り地点を探す必要があります。これは通常は別の要素が絡むものですが、その道の途中にあるものです。急な曲がり角、ハードボトム、その他の水中にある何かしらの変化があればいいのです。
それに加えて、初秋への移行とはフィーディングへの移動であることも忘れないでください。バスはベイトを探しています。ベイトがいなければ、バスもいません。水面や魚探の画面にベイトフィッシュが見られないのであれば、この時期はそこでキャストすることはめったにありません。
そして、バスの通り道に沿ったそのスイートスポット(立寄り地点)を見つけた場合は、全てのバスが移動し終えるまで、常にその場所は有効となります。 1か月以上の間、毎日その場所からバスが釣れることも珍しいことではありません。バスは小さな群れで動くこともあれば、巨大な群れで移動することもあります。しかし、一度にすべてのバスが動くことはありません。さすがにそれはあり得ません。
最初のバスの群れが産卵場所だったシャローへ到達したら、本格的なパターンに突入です。そこでのバスは無我夢中で食べまくっているため、ルアーにもためらいもなくバイトしてきます。ド派手なバイトが大好きな私たちにとって、まあ、それを嫌いな人はいないと思いますが、まさに夢の実現です。
そのスポーニングエリアで数匹を釣ったら、次はそこを離れ、その道に沿って戻りながら釣ることでさらに数匹を釣ることが可能です。うまくすれば、そのパターンが何日も、日中から夕方まで繰り返すことができます。
私からの最後のヒント:リザーバーで釣りをしている場合は、常にバックウォーターに集中してみてください。何らかの理由で、そこにはより多くのバスが、そしてサイズのいいバスが釣れる場所です。
関係のない愚痴になりますが、マイク・アイコネリは個人的に大好きなバスプロの1人なのですが、彼の記事はスラングやしゃべり口調のものが多く、翻訳がちょっと大変です(笑)
ブランドン・パラニュークはまじめな性格なのでしょう、彼の記事は丁寧でキレイな英語で、とても訳しやすいんです。
本当、どうでもいいことですみません(笑)、まあでも、そういうところも大好きですし勉強になるので愚痴でもないんですけどね!
さて、アイクのアドバイスは、避暑地からスポーニングエリアの途中ということでした。
これはどういうことかと言えば、夏の暑さのピークを越えて水温が下がり出すと、ベイトフィッシュがディープからスポーニングエリアのようなシャローフラットへ移動し始めるということなのだと思います。
バスも適水温とベイトフィッシュの両方が自分の生活圏と一致するため、都合がいいということなのでしょう。
ですので、秋を感じ始めたら、ナチュラルレイクなら夏に釣れていたディープからフラットエリアの途中にある岬やウィードエッジ、リザーバーなら本湖から各クリークアームのシャローフラットまでの途中にいるベイトを探してみるといいのではないでしょうか。
スモールマウスの場合もだいたい同じです。
ですが、違う部分とすれば、避暑地のディープからスポーニングエリアに向かうというよりは、避暑地となるディープが隣接するワンドの奥までのどこにでもいるような感じです。むしろ、スポーニングエリアにはそんなにいないんじゃないですかね…。
そのかわり、ディープがすぐ近くにあるワンドの奥では、1日中ひっきりなしにボイルが起きたりします。
そんなところをいち早く見つけたいものですね。
私たち人間が秋を感じるより先に、バスたちは移動していると思われます。
他のアングラーさんよりもそのことに早く気付ければ、おいしい釣りが展開できるかもしれないということですから、これは忘れないようにしておきたいものですね。
皆さんのホームフィールドには、もう秋の気配は来ていますでしょうか。
それではまた。
毎度ありがとうございます!