湖沼図の読み方:バス釣り上達のために覚えたいこと
他の人が釣れた情報を聞き、そのポイントへ行ってただ釣りをするのもバス釣りですが、地図を見て研究し、自分でバスの居場所を探し出して釣ることもまたバス釣り。あえて遠回りすることが楽しさでもあるんですよね。湖沼図の読み方を学んで、自分なりの上達を目指してみましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Using Contour Lines to Find Fish”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:fishidy.com ”Using Contour Lines to Find Fish”By Fishidy -October 10, 2013
当店はバス釣りの中でもどちらかというとスモールマウスバスをターゲットとしたコンセプトで店舗を運営しています。
その当店の売れ筋商品の中に「野尻湖・木崎湖オリジナルポイントマップ」というものがあるのですが、私の中ではスモールマウスバスを攻略するためには地形が非常に大事という考えがありまして、詳しいマップがあればあるほど納得のいく釣りができると考えています。
マップが釣果に結びつくことももちろんありますが、それはその人次第なところがありまして、使う人によって釣果に結びつくスピードや濃度が違います。ですので一番は、その人にとって納得のいく釣りになるということだと思っています。
バス釣りというのはパターンフィッシングという言葉があるように、昨日釣れたという情報を耳にしたらその場所へ行って同じことをすれば釣れる確率はそれなりに上がるものだと思います。そういう釣りも悪くはありません。
逆に、あえて遠回りになるかもしれませんが、地形を読み、バスが今食べているエサを読み、研究した結果、自分なりの答えを出してその答え合わせに出掛けるというバス釣りもまた、いいものです。
そういう方のために、当店のマップはあります。
マップには等深線というものが書かれていまして、等深線とは湖底の地形を水深ごとに線で結んだものなのですが、この読み方を覚えないと地形変化に気付くことができませんし、せっかくのマップを活かし切ることができないんですね。
ということで今回はその等深線を使ったマップ(湖沼図)の読み方を勉強してみたいと思います。
この記事は、アメリカのウィスコンシン州を中心としたゲームフィッシング専門情報サイト「FISHIDY」のブログ記事で、等深線からバスの居場所を探し出す方法が書かれています。
「地図は見るものではなく、読むもの」という考え方があり、私もその考えを持つ一人ですが、ぜひ、地図を活用し、バスを探し出せるようになるためにこの記事も読んでいくことにしましょう。
線と線の間隔を読むべし
等深線を読み取るための鍵は、線と線の間隔を理解することです。 間のスペースが広いほど、その線から次の線までの水底の勾配がより平坦で緩やかであることを表しています。 スペースが狭くなればなるほど、逆になります。急こう配を表しています。
狙う魚種の習性を知る
釣ろうとしている魚の習性を理解することは非常に役立ちます。 魚は、季節に応じてシャローやディープなど好みの場所にいるものです。 たとえばバスは通常、涼しい季節にはシャロー、暑くなるとディープへ移動します。 そのため等深線は、狙いの魚がどこにいる可能性が最も高いかを特定するのに役立つというわけです。 さらに、いつ・どこで産卵するのか? その魚の好む水温は何度か? ウィード、ブレイクラインのエッジ、レイダウンツリー、桟橋、矢板、水中岬など、その魚が好むような水中の地形変化があるか? 狙うべき魚について知れば知るほど、等深線のあるマップの何を探すべきかがわかります。
ホットスポットを特定する
等深線のあるマップで探すべきは、シャローとディープが隣接する、またはその架け橋となるようなフラットエリアです。 一年のうち特定の時期においては、こういった場所を回遊したり、フィーディングスポットとなります。 また逆に、線同士が近い場所を探します。 これらは、ドロップオフ、棚、ディープへの地形変化の現れです。 また、円が重なる場所は、ボトムのハンプや水中島となっている可能性があります。 特にバス、ウォールアイ、パイクのようなフィッシュイーターたちはこういった水中の地形変化が大好きです。なぜならそこは、彼らにとって獲物から隠れて狩りができる場所となるからです。
バス以外でも、フィッシュイーターというのは地形変化が好きなんですね。日本ではマスキーやパイクなどいませんから、イメージしにくいですけどね。
さて、このマップの読み方ですが、少し補足をさせていただこうと思います。
この記事は非常に勉強になりましたが、けっこう狭い範囲でのマップの読み方となっていました。私としましては、まずは季節によって湖全体の地形のどこを釣るかを決めたほうがいいかと思います。大きなフラットエリア、狭いワンド、岬、風裏になりそう、などなど、湖全体を大きな視点で見る感じです。
そこからさらにマップ(等深線)を使ってピンポイントに絞っていきます。
バスは変化が好きな魚ですから、全体的に大きなフラットエリアだとしても、その広い中でのちょっとした変化、例えば岩がポツンとあったり、ボトムがわずかに窪んでいたり溝が通っていたり、といった具合です。
広いエリアをめいっぱい広く釣るよりも、周りとわずかに違うちょっとした変化だけを釣って回った方が、やはり効率はいいのではないかと思うためです。
ちなみにスモールマウスの場合は、広いフラットエリアの中のピンポイントと言ってもそこまでピンポイントに攻めなくても、だいたいその周辺という感じでも大丈夫だと思います。
上の湖沼図は当店で販売している実際のマップなのですが、野尻湖の広大なフラットエリアの一部分です。このフラットエリア全体では全長500メートルくらいあり、基本的にはずーっと同じ調子のフラットなのですが、ここだけこのように100メートル四方くらいでボトムが複雑に変化している場所があります。だだっ広いエリアでこんなスポットを大体でも知っているだけで、全然違いますよね。ここからさらにピンポイントで絞るとなると、GPSが必要になってしまいますけどね。
逆に、急こう配の狭いエリアを釣る場合は、急こう配の中でもわずかに平らになっている場所、例えばちょっとした岩が坂の途中にあるですとか、岩盤の一部がステージ状に張り出しているような狭いスポット。経験上ですが、そんなところにスモールはちょこんと乗っかっていることが多くあると思います。そんなところはかなりのピンスポット攻めでちょっと難しいと思います。でも、見つけておきたいものですよね。
まあ、そうは言っても、他の場所に比べれば釣れやすいだけかな、という程度かもしれませんから、覚えておいて損はないかなーくらいに考えておけばいいのかもしれません。
具体的には次のような場所です。
これも野尻湖の有名な岬のひとつなのですが、浅い岸際の水深2メートルから一気に水深8メートルくらいまで落ちる急こう配の岬です。見ると岬の先端の水深4mから5mに掛けて途中にちょっとしたフラットスペースがあります。これは実際は半径4メートルくらいの範囲ですのでまあまあ狭い範囲なのですが、スモールはこのフラットの上にいるか、このエリアを遠くから気にしていることが多いと思います。ここにワームが通りかかると襲ってくるイメージです。
例えばですが、こんな感じで、広大なフラットエリアの中の広く変化のあるエリア、またひとつの岬のなかでのちょっとした狭い変化をマップの中でいっぱい見つけておいて、そこの水深なども覚えておくんですね。
そしてレンタルボート屋さんで「水深4mで釣れているよ」という情報を耳にしたら、ピーンと来るかもしれない、という寸法ですね。
さらに言ってしまえば、この他にもそのポイントを通しやすいリグやタックルですとか、ルアーを通すスピード、ボートポジションなどなど、気にするべきことはまだまだ沢山あるのだと思います。
しかしまずは、冒険の前に宝の地図を広げないといけません。
宝の地図を目の前にしたとき、人は2通りに分かれるそうです。
宝があると分かるまで動かない人と、とにかくそこへ宝があるかどうか確かめに行く人。
ぜひ当店のポイントマップを使って、自分だけの宝の地図にしてくださいね。
この他にもスマホのGPS機能を利用したスマホ版のマップもございますので、詳しくは当店オンラインショップのマップのページをご覧くださいませ。
マップの読み方を覚えて、自分だけのバスを釣りに行きましょう!
それではまた。
毎度ありがとうございます!