バス釣りの最後の1時間の使い方:ブランドン・パラニューク
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”THE LAST HOUR OF BASS FISHING”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:mossyoak.com ”THE LAST HOUR OF BASS FISHING”October 21, 2019
バス釣りをしていて最も悲しい時間、それは、帰着時間です。
ボート釣りなら桟橋に戻るとき、そうでなければ家や車に戻るときです。
私の場合、この時間を迎えるときは決まって「あと1時間釣りができたらなあ」と思います。
その日の釣りを振り返り、あと1時間あればなんとかなりそうな気がしていることが多いということなんでしょうね。
しかし、例えば野尻湖は午後4時帰着と決まっていますが、帰着時間がもし午後3時だったとしても、同じようにあと1時間あったらなとは思うはずですが、現状の4時でなんとかなっていないのですから、ただ喚いているだけなんですよね(笑)
あと1時間あったらなと思うのではなく、限られた時間の中で、最後の1時間をどう釣るかが、私と上手な方との違いなんです。
この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングの専門メディア「MOSSY OAK」の記事で、メジャーリーガーのブランドン・パラニューク氏が、バス釣りの最後の1時間について話してくれています。
パラニュークはアメリカのトップトーナメンターで、これまでのプロのキャリアの9年間で1億3000万円以上を稼いでいますから、時間は同じ1時間でもその価値は私よりももっとずっと高いと言えます。
それでも、釣りができる最後の最後まで(できれば大きい)バスを釣りたい、という気持ちは同じはずですから、私のような釣り人にも非常に参考になるはずです。
ぜひ参考にさせていただきましょう。
バス釣りのラスト1時間
1日中バス釣りをしていてもたった数匹しか釣れずに、肉体的にも精神的にもくたくたになってしまっているこの不十分な状態で、プラクティスや試合のラスト1時間を迎えてしまうということは充分に経験しています。その最後の1時間でもバスを見つけて釣ることはできるはずです。その最後の1時間に一生懸命釣りをして、うまくすれば順位を上げることになるかもしれません。つまり、より多くの賞金を得ることができます。バス釣りは、1時間あればその日の釣りを劇的に変えることができると思います。一日のはじめから後半までで、フィールドの状態が劇的に変化することは分かります。そんなときは、少し立ち止まって、周りを見回して、最初から現在までに何が変わったのかを分析します。これまでの1時間の釣りをするのではなく、これらの変化に適応して釣りをするために何をする必要があるかを判断するのです。
2017年のサムレイバーンリザーバーでの試合は、朝イチから多くのバスをキャッチし、それから3日間も釣れ続けるパターンを発見しました。しかし、4日目に風が切り替わり、トーナメントの最初の3日間とはまったく逆の方向に風が吹き始めました。バスの位置も変わっていました。私はその最終日、特に午前中は苦労しました。これまでの3日間で得たようなバイトはほとんどありませんでした。ビッグフィッシュも釣れていませんでした。しかし私は動き回り、行ったり来たりし続け、バスの居場所を見つけました。
ウェイインの帰着まであと10分というところで、そのトーナメント中に釣りをしていない全く新しい場所に行きました。魚探でこの場所を見つけてはいましたが、釣りはしていませんでした。そこで最初に釣ったバスは、3.5ポンド(約1.6キロ)でした。それから6ポンド(約2.7キロ)も釣りました。この4日間のトーナメント全体の釣りのうち、最後の10分間にこの2本のバスをキャッチしたことが、トーナメントで優勝し、賞金$ 100,000を手にしたことに繋がったのです。この経験と勝利という結果により、最後の1時間は毎回一生懸命釣りをするようになりました。トーナメントに勝つために、またはせっかくのバス釣りの日を悪い日から良い日に変えるためには、あとたった1本か2本のバスが必要なだけです。
そりゃあ、パラニュークほどのアングラーともなればあと10分でバスの居場所に辿り着くなんてことはできるのかもしれません。自分にはそんなことできない、と思います。
しかしこれはたまたま優勝した時の経験談であって、常に優勝きでるわけでもなく、パラニュークにとってもこのときは挑戦だったはずですもんね。
私に足りなかったのは、この挑戦の部分かもしれません。
なんとなく、この釣り方で合ってるはず、とか、この場所が一番いいはず、みたいな考えがあって、残りの1時間、釣れてもないのに守りに入っていたような、そんな反省が思い浮かんでしまいました。
とはいえ、朝からこれまでの1日の中で、フィールドの変化を見て、分析して、判断するということですから、無謀な挑戦であってはならないのでしょうけどもね。
そういえば今年の春、「五十嵐誠を倒せカップ」で五十嵐プロと同船させてもらったとき、私は帰着直前の最後の5分でその日の1本目のバスを釣りました。
それで五十嵐さんの顔をつぶさずに済んだと心底ホッとしたものですが(笑)、その時に五十嵐プロに言われた言葉は、
「ほらね小山さん、バス釣りなんて1分あれば何が起こるかわからない。結果なんてガラッと変わるんだから」
ということでした。
この言葉は、それまでトーナメントというかバス釣り大会にはあまり興味がなかった私にはそれほど実感することがない言葉だったようで、正直シビれました。
最後の最後まで冷静に、考えて考えて、最後にバスが来てくれれば、その日がそれまでどんなに悪くても最高の1日になることはあります。
トーナメントのような緊張感はない普通の休日の1日だとしても、その日がより良い日になるように、これからはそのちょっとの挑戦をしてみようかなと思います。
皆さんの最後の1時間は、どんな1時間なのでしょうか。
それではまた。
毎度ありがとうございます!