梅雨の増水とバス釣り

増水、水位上昇…言ってしまうと簡単な言葉ですが、実際のところ、水位が30センチも上がればもはや別のフィールドと言っても言い過ぎではないかもしれません。こんなとき、どのように対応すればいいのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”How to Catch More Floodwater Fish When Lake and River Levels Rise”という記事を引用してご紹介いたします。
春から夏にかけて、バス釣りフィールドには雪解け水が入ってきたり、梅雨やゲリラ豪雨といった雨による流入が多くなるため、一定の頻度で増水することがあるのではないかと思います。
私のホームレイクの野尻湖では冬の間に減水させていた湖が春から満水になりますし、木崎湖は梅雨になるとタプタプの満水になることがあります。川や野池も雨が降るとすぐに増水し、水位が上がります。
魚たちは水中に棲んでいますので、増水すると生活圏に変化ができるため、居場所を変えます。
これは人間の世界に置き換えると、近所に新しい道が開通するようなもので、新しく道ができるとどんなお店があるのかと気になり、通ってみたくなるようなものでしょう。
そこに新しくたこ焼き屋さんでもできていたらしばらく通っちゃいますよね。
バスは増水によって新しく侵入できる場所が増えると、人間と同じように何か食料があるのではないかとそこへやってくる傾向があるようです。
つまりこれは、これまでの釣りとは全く変わってしまうことを意味します。
フィールドの水位が30センチも上昇すれば、バスたちにとってはまさに別世界ですので、もう別のフィールドになってしまったと言っても良いくらいかもしれません。
増水することがしばしばある時期であれば、このような状況にすばやく対応できると、釣りは有利になりますよね。
では、この増水のバス釣りについて、どのようなことを気にしておけばいいのでしょうか。
この記事は、アメリカのアウトドア専門メディア「OUTDOOR LIFE」のコラム記事で、カヤックトーナメントアングラーのクリスティン・フィッシャー氏が、増水フィールドのバス釣りで学んだことを共有してくれています。
この時期の増水に対応するため、ぜひ読んでおきたいと思います。
増水によってバスが着きそうなストラクチャーを探す
有名なケンタッキーレイクの水位が上がると、ブルーギルやバスはシャローにすばやく移動し、元の場所から数百メートルも離れた場所でストラクチャーを探します。 経験豊富なアングラーはそういったエリアを探し、ブッシュや他の何らかの植物といった、増水によって沈んだストラクチャーの中や周りでフリッピングをしています。
テネシー州の川にあるリザーバーが大増水した時も、これと同じことが起きるのを見ました。 今年の初め、バスマスターのエリートアングラーのスコットマーティンは、一晩で水位がかなり上昇したときに、もともとピックウィックレイクの湖畔にあったピクニックテーブルと公園のベンチの周りでルアーをフリッピングしていました。
バスはシャローへ向かうので、見つけることができるあらゆる種類のストラクチャーを探します。
グーグルアースを活用する
水位が上昇しているときに釣り人が利用できる最高のツールの1つは、グーグルアースです。
グーグルアースは、衛星写真でのフィールドの湖岸線を見ることができます。これを知っていると、さまざまな種類のストラクチャーを見つけて、バスが最終的に着く可能性のあるエリアの見当を付けることができます。
アングラーはグーグルアースを使用して、増水した時に水没しやすい場所を見つけることもできます。ボートスロープなどは温まるのが早いため、水没したときにバスを釣るのに適した場所であると言えます。ベイトフィッシュも水位が上がると砂利に引き寄せられます。
メインリバーやクリークのすぐそばにあるトウモロコシ畑やその他のフラットは、水没する場所になる可能性があります。このような場所はあまり釣る人は多くありませんが、畑が水面下数十センチほど水没すると、バスはこれらの場所に移動するのです。
小さな島、シャローの道路跡、その他の分かりやすいストラクチャーを回遊していたようなバスは増水したことでそこを離れるので、増水した時に同じような場所を探す必要があります。
増水した川で注目すべき場所
大量の雨が地域に降ると、川の水位が急上昇し、流れが速くなると予想してください。
速すぎる流れになった時、アングラーにはメリットになることがあります。なぜなら、それはバスにとって過ごしやすいエリアが減ることになるためです。バスはわざわざ早すぎる流れの中にいてエネルギーを使うのは好きではないので、アングラーとしてはかなり簡単に無駄なエリアを排除でき、バスが移動したであろう穏やかな場所を探せばいいのです。
多くの場合、バスは新しくできた流れの境い目、よどみ、反転流にいます。 これらは、大きな岩や倒木などの物体が川の流れを遮り、逆流を引き起こしている場所で見つけることができます。
バスはこれらのエリアに入り込み、流芯を避けてフィーディングしています。
バスが気付きやすいルアーを使う
一般的に、増水した水というのは、そのフィールドの表層の濁った水を意味します。 水の透明度が低下したときは、アングラーはバスが見つけやすいルアーを使うといいでしょう。 大型のスピナーベイト、チャターベイト、バイブレーション、その他の巻き物系など、多くの水を押しのけ、波動を出すものです。
ワームやラバージグであれば、バスが動いていないときはグリーンパンプキンやウォーターメロンではなく、明るい系のカラーやブラック/ブルーを使います。
このような状況でバスを釣る場合、広く探りつつ、既存の枠にとらわれないことが重要です。
また、ボートを走らせるときは、特に安全であることを忘れないでください。 増水したフィールドは大きな物が浮いていることがあり、スタンプやロックパイルが没んでいることもかなり見づらくなっています。

増水というのは、私の意見では、バス釣りにとっては非常にポジティブな現象だと思っています。
私は普通、野尻湖や木崎湖といった、超クリアウォーターのフィールドをメインに釣りをしているのですが、増水や濁りというのはバスをかなり狂わせてしまうと感じています。
簡単に言うと、バスがバカになっているような感じです。
普段どれほど警戒しているのかは分かりませんが、特に濁りが入った時、あっけなくルアーにヒットするという印象があるんです。
増水についてはよく分かりませんが、水位が急に30センチも上がればその分の水圧も急に上がるのでしょうか?それでいつもの感覚が狂ってしまって、ルアーがあるとすぐ食べてしまうとかですかね?
よく分かりませんが、増水の方がイージーのような気がしています。気のせいかもしれませんけどもね(笑)
川のバスについても増水、濁りはイージーといいますか、バスがいればすぐバイトがでるような気がしますし、キャストできる場所が減るので見切りや移動が早くなるのが結果として良くなるのでしょうかね。
ただし川についてはちょっとの増水でも流れの速さや水のパワーがかなり上がるので、絶対に無理をしないでください。
安全第一で増水や濁りのフィールドを釣るということを忘れずにお願いしますね。
記事のグーグルアースについてですが、これもかなり使えるアプリだと思います。

グーグルアースは場所にもよるのですが、衛星写真を撮影した年月を選べることが多く、うまくするとかなり減水した状態を見ることができます。(画面左下の時計のマークの横の西暦のボタンを押すと左上にスライダーバーが出てくるのでそれで撮影年月を選べます)
上の写真は野尻湖の写真なのですが、左が秋の減水時、右が春の満水時になります。
減水の写真を見ると、川の延長線上に沖へ向かってミオ筋が掘れていることが減水時の方が分かりやすく見えるかと思います。
これは野尻湖の例ですが、これが川であれば沈みテトラなどが現れるかもしれませんし、ダム湖であれば岩盤や住居跡が見つかるかもしれませんよね。
グーグルアースは釣り人の味方アプリですので、ぜひ活用してみてください。
さあ、次に雨が降ってフィールドが増水していると感じたら、いつもと違うことをしたり、強気になってみたり、バスが見つけやすいように心がけて、攻略してみることにしましょう!
それではまた。
毎度ありがとうございます!