ルアーのカラーの選び方

ルアーのカラーの選び方

Photo by kayak angler mag.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How To Choose The Right Lure Color”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:kayakanglermag.com ”How To Choose The Right Lure Color”By Kayak Angler Staff

 

ルアーのカラーというのは悩ましい問題です。

私たちは人間であって、バスではありません。バスの気持ちになれればいいのですが、いくらバスの気持ちに寄り添ってみたところで、完全になりきることはできませんので、ルアーのカラー選びについての根拠は人間の想像の域を越えないんですよね。

それこそ、そもそもバスが色を認識しているのかという問題もあります。

一説によるとバスは色を識別できないとも言われていますし、また一方では魚類は色を識別する器官がもっとも発達しているとも言われています。それについてはまだ科学的に決着していないような気がします。

バスの色の識別能力のほかにも、例えば水の色、周りの明るさ、太陽の角度など、同じものでも色が違って見えたり、変化してしまう要素もあります。

バスやルアーを取り巻く状況のあれやこれやを考えると、いくらよく釣れるお気に入りのルアーを持っていたとしても、どれか1色しか持っていないのは不安になります。だからといって、あと他にはどんなカラーを持っていればいいのかとなると、決める自信がありません。

全部のカラーを揃える予算もありません。

みなさんはルアーのカラーにどんな考え方を持っているのでしょうか。

 

この記事は、アメリカのカヤックフィッシング専門メディア「KAYAK ANGLER」の記事で、業界の各関係者数人によるルアーのカラーの考え方などがシェアされています。

アメリカでもカラー選びについての悩みは多いようですね。

色々な方の意見を聞くのはいいことだと思います。ぜひ読んでいきましょう。

 

ルアーのカラーの正しい選び方

YOU MAKE CAST after cast without a fish while the guy next to you hooks one after another. You’re using a pearl-colored crankbait. He’s using a pearl-colored crankbait. The difference? His crankbait has a pink strip on the belly, yours does not. “Why!?!” you scream to the fish gods.

The answer is simple. Color matters. We look at a fish and see amazing colors and patterns. A fish looks at these colors and sees important messages about the edibility of its prey. Communicating the same message with an artificial lure is the only way to trick a fish to bite.

Designing colors and patterns for new fishing lures starts on the water. Professional anglers are vital to the process. Hobie pro and Bassmaster champion Mike Iaconelli has seen a lot of changes in lure color over his 20 years on the tournament trail.

“I used to customize my own baits with markers and paint,” he remembers. “Now lures come out of the package even closer to the real thing.” Iaconelli’s new DT Ink series crankbaits not only mimic color, but depth and sheen.

“Many baitfish have a purple tinge,” Iaconelli points out, “and each scale sparkles.” Rapala designed the Ink series with metallic sparkle paint to imitate the brilliance of fish scales under a wet surface.

The same attention to detail goes into soft plastics. Dan Nussbaum at Z-Man explains that contrast can be an important factor in color design.

“Bait patterns vary from region to region, so we make colors that match a specific area,” he says. Perfectly matching the hatch isn’t always enough. “Sometimes contrast is more important than exact imitation,” he explains. That’s why wild colors like chartreuse and pink, called Electric Chicken, don’t imitate nature but still get bites.

“Most fish have a dark back and a lighter belly. Matching that contrast can draw the fish’s attention,” adds Nussbaum. Z-Man even hired a lure designer with an art degree to cook up new colors. “He uses color theory to help understand which pigments can be combined to achieve a desired look.”

It’s not just color and contrast, but perfectly matching the pattern on a baitfish. Stephen Browning, Bassmaster Elite Pro and LiveTarget lures guru points to subtle variations in lines, spots, blotches and speckles.

“Our Sunfish Hardbody comes in 14 variations that match regional differences in color and pattern,” says Browning. They break the patterns down to two sunfish subspecies: bluegill and pumpkinseed. “Bluegill have bars and pumpkinseeds have mottled spots,” he explains. Then, they go to the extent of matching the bright colors of a sunfish being driven to the surface by a predator. “We also have pattern variations for fish in tanic or clear water.”

Even with the amazing attention to detail possible with modern lures, old tricks die hard. With all the colors and patterns available to pro angler Iaconelli, he still breaks out the permanent markers and lure paint once in a while. “I don’t want to be that guy not catching fish,” he laughs.

あなたがキャストを繰り返している時、隣の人は次々にヒットしています。あなたはパールカラーのクランクを投げています。隣の人もパールカラーのクランクを投げています。違いはなに?彼のクランクベイトにはお腹にピンク色の帯がありますが、あなたのクランクにはありません。 「それだけ!?」あなたは釣りの神様に思わず叫んでしまいます。

答えは簡単です。その色が重要だったのです。私たちは魚を見ると、美しい色や模様だと感じ取ります。魚はそういう色を見ると、それは食べられる獲物かどうかという重要なメッセージとして捉えます。人工物であるルアーで同じメッセージを伝えることが、魚をだまし、バイトさせるための唯一の方法です。

 

マイク・アイコネリの場合

ルアーの新色や新しい柄のデザインはフィールドから生まれます。プロアングラーはそのプロセスに不可欠です。 バスマスターチャンピオンのマイク・アイコネリは、20年に及ぶトーナメントでルアーカラーの変化をたくさん見てきました。

「私は自分のルアーをマーカーや塗料でカスタムしていました。 今のルアーはパッケージから出した時点でもう本物そっくりです。」アイコネリのラパラの新製品のDTインクシリーズのクランクベイトは、色だけでなく濃淡や光り方にもこだわっています。

「多くのベイトフィッシュは紫色を帯びています。そしてウロコの輝きがあります。」ラパラは水面下で魚のうろこの輝きを模倣するためにメタリック塗料でインクシリーズをデザインしました。

 

ダン・ナスバウム(Z-Man)の場合

細部への同じこだわりはワームにも向けられます。 Z-Man社のダン・ナスバウムは、コントラストがカラーデザインの重要な要素になる可能性があると言います。

「釣れるルアーの柄模様はその地域地域で異なりますので、その土地土地に合ったカラーを開発します。」と彼は言います。マッチザベイトだけでは十分ではありません。 「コントラストは時としてリアルな見た目よりも重要になります。」と彼は説明します。だからこそ、チャートリュースやピンクのようなエレクトリックチキンと呼ばれるナチュラルではないとっぴなカラーでもバイトしてくることがあります。

「ほとんどの魚は背中が暗くお腹が明るいです。コントラストを合わせることで魚の注意を引くことができます」とナスバウム氏は付け加えます。 Z-Manは新しいカラーを開発するために美術大学出身のルアーデザイナーを雇いました。 「彼らは色彩理論を使って、どの顔料を組み合わせれば希望通りの外観を実現できるかを理解しています。」

 

ステファン・ブローニングの場合

色やコントラストだけでなく、ベイトフィッシュの模様も完全に一致させること。 ライブターゲットのバスマスターエリートプロであるステファン・ブローニング氏は、微妙なライン、模様、斑点や染みにもこだわっています。

「当社のSunfish Hardbody(サンフィッシュホローボディ=ギル型の中空フロッグ)には、色や模様を地域のニーズに合わせて14種類ものバリエーションがあります」とブローニングは言います。そのルアーは、色柄をサンフィッシュ科の仲間であるブルーギルとパンプキンシード(日本にはいないのでややこしいのですがパンプキンシードという魚の名前です。ブルーギルの色違いのような魚です。)の2つに分類します。 「ブルーギルには線を入れ、パンプキンシードにはまだら模様の斑点を入れました。それから、バスに追われて水面近くに追い詰められたときの明るい色までラインナップしています。さらに、タンニンウォーター(しょうゆ色っぽい水質)用のカラーバリエーションもあるのです。」

 

現代のルアーのような可能な限りの細部への驚くべきこだわりがあるにもかかわらず、古いカラーバリエーションもなかなかなくなりません。プロアングラーであるアイコネリのように望みのカラーを作れるにもかかわらず、彼はいまだにマーカーペンでルアーをカスタムしたりもします。 「だって、あいつ釣れないじゃん!って言われたくないでしょ」と彼は笑います。


 

どうなんでしょう。ルアーのカラー選びというのは、結局のところ人それぞれが突き詰めていくものなのでしょうか。

同じプロでも、めちゃめちゃ細かいところまでこだわっていたり、それでいて現場でカラーペンで着色してしまう曖昧さも持っているようです。

見た目のそっくりさよりコントラストの方が重要になる場面もあるという意見もありました。

業界のトップの方の数名に聞いただけでさえ、こんなに方向性の違う意見がでてきてしまいますので、結論をすぐに出すのは難しいでしょう。

しかし現実にバスはベイトを見て食べますし、世の中のあらゆるものには色や模様があります。

どこかに正解はあるのでしょうし、それを試行錯誤して自分なりに突き詰めていけばいいのではないかと思います。

 

実際、プロアングラーの方と釣りをしていても、とにかくルアーのカラーを替えまくる場面を多く見ます。

とにかく替えまくって、バスが反応してくるカラーを見つける。

そうして得られた反応から、今の状況を整理して、こういう理由でこのカラーに反応したのだろうという感じに、結果と仮説を逆転させて経験を積んでいく方法もあります。

その時の理由は後付けになってしまうかもしれませんが、経験を積むとか引き出しを増やすという意味ではすごくいいトライだと思いますし、なにより釣ったということが大きいですもんね。

 

この記事は「カラー選びはこれでOK」という内容ではありませんでしたが、むしろ「カラー選びに自信がなくてもいいんだ」という風に気持ちが軽くなりました。

自信がないながらもこだわってみたり、現場でのひらめきに従ってみたり、楽しみながら追求していこうと思います。

 

さて、記事にありましたライブターゲットのサンフィッシュホローボディですが、当店に少々在庫がございます。

ルアーのカラーの選び方ルアーのカラーの選び方

2015年のICASTというアメリカ最大のフィッシングショーで大賞を取ったギル型フロッグなんです。

見ていただいて分かる通り、フロッグでありながら非常に細かく美しい造形とカラーリングをされたルアーですよね。ブルーギルとパンプキンシードの様々なカラーバリエーションがあります。

ウィードエリアにたむろするブルーギルを水面に追い込もうと狙っているバスに対してベストマッチですね。

ぜひ強いタックルで使ってみてください。

ルアーのカラーの選び方

ライブターゲット・サンフィッシュホローボディ 3インチ の売場へ行く

 

それではまた。

 

毎度ありがとうございます!