スモールマウスバス虫パターンのシークレット

スモールマウスバス虫パターンのシークレット
Photo by the new fly fisher.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”5 Topwater Secrets for Smallmouth Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:thenewflyfisher.com ”5 Topwater Secrets for Smallmouth Bass”July 21 2016

今年はどうやら冷夏のようです。

何年前でしょうか、日本全体が米不足になってタイ米を食べたことがあったと思うのですが、今年はそれくらい冷夏になりそうな感じのようですね。また米不足にならなければいいのですが・・・心配です。

もう一つ心配なのは、そうです、スモールマウスの虫パターンが効くのかどうかということです。

冷夏=虫パターン不発ということではないのですが、梅雨が長引くとセミが羽化するのをためらってしまいそうですし、今年はさらにエビが多いということですので、バスの気持ちがボトムに向いてしまうかもしれません。

バスにも習慣というものがあるのか、今年の野尻湖はセミの鳴き声があまり聞かれていなくても虫パターンで釣っている方はいらっしゃいます。しかし盛大に虫パターン絶好調!という感じではないような気がします。

梅雨が完全に明けたら虫パターンが盛り返してくれるといいのですが。

さて、虫パターンの楽しさといいますとやはり、バイトが目で見れるトップウォーターの釣りということがあると思います。

通常の虫パターンのバイトは静かで吸い込むようなバイトなのですが、たまには「ブシャーッ」という音を立てて飛びついてくるバスもいますし、結局のところ、いずれのバイトも興奮します。

一度味わってしまうと病み付きになってしまう中毒性の高い釣りのひとつが虫パターンだと思うのですが、そうするとやはり、もっと釣りたくなってしまいますよね。

ちなみにアメリカには虫パターンの釣りやヒントはあるのでしょうか。

この記事は、アメリカのフライフィッシングのオンラインマガジン「the new fly fisher.com」の記事で、虫パターンのシークレットについて共有してくれています。

アメリカでは日本のようないわゆる虫パターンの釣りはあまりされておらず、バスフライフィッシングの方にカテゴリーされて楽しまれているようです。

夏のバスフライの代表的なものは「バスバグ」というジャンルのフライで、ポッパータイプのフライが主流です。日本の虫パターンのルアーとかなり似ているんですよね。

どうやら、投げるタックルが違うだけで、やっていることの本質は同じようです。それなら、このフライフィッシングのシークレットを読むことで、スモールマウスの虫パターンへの理解が深まるかもしれません。

ちょっと読んでみることにしましょう。

ルアーのサイズ

引用文(タップすると開きます)

A common mistake made by many anglers is to use poppers that are far too large. Experience has taught me that in most situations, smaller poppers are best for triggering a topwater strike. When you attract that bass to check out your fly, you don’t want it to shy away because it seems to large for them to eat. Even worse, they could be already sated and unable to eat one more morsel. You have to tempt them by offering something that small, light and impossible to refuse. Your popper should be like a chocolate mint after a big meal – even though you are full, you just can’t say a “no”. Poppers in sizes 4 to even a tiny 8 work best at tempting wary smallmouth.

多くの釣り人がやってしまう間違いのひとつは、大きすぎるポッパーを使ってしまうことです。 経験上、多くの場合、小さいポッパーのほうがトップウォーターでのバイトを引き起こすのに最適であることがわかりました。 せっかくあなたが投げた虫ルアーを見にバスがやってきたのに、大きすぎて食べれないと思って尻込みさせたくはありません。 さらに悪いパターンは、バスがすでに満腹で、大口を開けて食べたくないかもしれません。 ですので、小さくて軽く食べれるものを使ってバスを誘惑しなければなりません。 使うルアーは、大きな食事の後でも別腹で食べられる「デザート」のようなものであるべきです。 また小さいサイズのルアーであれば、慎重で用心深いスモールマウスバスにも最適です。

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ルアーのカラー

引用文(タップすると開きます)

A critical element besides size is often color. I have seen many a large smallmouth swim under my fly, examine it, then casually swim away without striking. When this happens, I quickly change to another color popper (sometimes one size smaller as well) and cast back to the same bass. Nine times out of ten, this leads to an explosive take. There is no doubt that color can make a huge difference at times. But does that mean you have to carry every color imaginable? Definitely not. In my experience there are certain must-have colors that should be in your flybox. Yellow is unquestionably my all-around favourite. If it has some red or orange blended with it, even better. It seems to work everywhere and virtually in all water conditions. However, various shades of green, green/white and definitely black poppers should also be in your flybox. In low light conditions, a darker color is often needed to help smallmouth “see” your offering against a dimming sky. Keep an assortment of these colors in different sizes and it can make a huge difference on many days.

サイズ以外で重要な要素というとカラーです。多くの大きなスモールマウスバスがルアーの下にいるのが見え、ルアーを見に来て、バイトせずに泳ぎ去っていきます。このとき、私はすぐに別のカラーのルアー(時にはサイズダウン)に変更して同じバスにキャストし直します。 これで十中八九、爆発的なバイトにつながります。色が時として大きな違いを生むことは間違いありません。しかしそれは、あなたがあらゆるカラーを持っていなければならないという意味ではありません。私の経験では、必ず持っておくべき色というものがあります。黄色は間違いなくオールラウンダーで私のお気に入りです。赤やオレンジが混ざっているのであれば、なおいいでしょう。それは場所を選ばず、水質も選ばず有効なようです。他には、グリーン、グリーン/ホワイト、ブラックなどの色もあなたのボックスに入れておくべきです。ローライトコンディションの時は、スモールマウスバスが暗い空の色に対してルアーが見やすくなるため、暗い色が必要になることがよくあります。さまざまなサイズでこのあたりの色を揃えておけば、だいたいどんな日にも対応することができます。

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ルアーのデザイン

引用文(タップすると開きます)

The last point about hard poppers is their design and shape. I like concave or at least flat noses on my flies, this helps to move water and causing “popping” which draws in curious smallmouth to investigate. Patterns like Sneaky Pete’s and others do not provide sufficient “noise” to prompt smallmouth to check out your fly. In essence, your popper is like a dinner bell for bass. They know that a struggling insect, mouse or other prey item will create noise on the waters surface as they struggle. Your topwater fly must make a distinct “popping” noise in order to effectively ring the dinner bell and help incite a strike.

ハード系虫ルアーに関する最後のポイントは、デザインと形状です。 私はフライの先端が凹んでいたり少なくとも平らなものが好きです、これにより水押しが強くなり、好奇心旺盛なスモールマウスバスが寄ってくる「ポッピング」がしやすくなります。 頭がとがっている形状のものは、スモールマウスバスがルアーをチェックしに来やすい「ノイズ」が出ません。 ポッパーの出す音はバスにとってディナーベル(食事の合図)のようなものです。 彼らは、水面に落ちた昆虫、ネズミ、その他のエサとなるものがもがくときに水面にノイズを作り出すことを知っています。 あなたのトップウォータールアーは効果的にディナーベルを鳴らしてバイトを誘発するための「ポップ音」が出る必要があります。

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ヘアーポッパー

引用文(タップすると開きます)

Today these are often overlooked by anglers, which is a big mistake. Taps Bug,designed over 50 years ago by William Tapply, is probably one of the best deerhair patterns for catching smallmouth. I believe it has to do with the way in which deerhair sits in the surface film. The deerhair will absorb some water which helps sink the fly slightly. This dramatically improves the silhouette of the fly which often seems to trigger a strike. Deerhair poppers in shades of brown and especially black work exceptionally well. I genuinely believe they are often taken by bass who think it is a mouse. In July and throughout August the smallmouth are scouting the shallows, looking for leopard frogs or mice that have made the mistake of swimming out too far. Casting relatively small deerhair poppers into the shallows and slowly “popping” them back usually results in explosive takes!

最近この手のフライは釣り人に見落とされがちですが、これは大きな間違いです。 ウィリアム・タプリーによって50年以上前に設計されたタップスバグは、おそらくスモールマウスバスを釣るための最良のディールヘアフライ(鹿の尻尾の毛を使ったフライ)の1つです。 私はディールヘアの表面張力に関係していると考えています。 鹿毛は水分をやや吸収し、微妙にフライを沈めます。 これにより、バイトするきっかけとなるフライのシルエットが劇的に向上します。 茶色、特に黒の色合いのディールヘアポッパーが非常に有効です。 これを見ていると私は本当にバスがネズミだと思って食いついているのではないかと思うほどです。 7月から8月にかけて、スモールマウスバスは誤って落ちてしまったカエルやネズミが泳いでいるのをシャローで探しています。 比較的小さいディールヘアポッパーをシャローに投げ入れてゆっくりとポップさせると、爆発的なバイトが発生します。

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アクション

引用文(タップすると開きます)

This is probably the most important element for successful top water action. My advice? Slow it down! We are all guilty of retrieving our poppers too fast over good bass waters. Though difficult, try to really slow down how fast you retrieve your fly back. How slow is slow? First, you should cast out and let the rings from the fly landing dissipate. Only then give your fly the first “pop”. Then let it sit. Do a count, say to 10 or 15 using the “one-thousand, two-thousand” method. Then give it another pop and let it sit. Sometimes when the bass are super aggressive and willing to chase food, then a short and fast strip of your fly is ideal. However, in most cases the bass will be slow to attack and will carefully examine your offering. Letting the popper sit, then giving it a slight “pop” will help give the smallmouth time to make a decision. A decision that could result in a trophy bass for you.

これはおそらくトップウォーターの虫パターンを成功させるための最も重要な要素です。 私のアドバイスですか? それは、遅く!です。 私達は皆、釣れると思うとつい早すぎるスピードでアクションしてしまいがちです。 難しいことですが、フライを扱う時は本当に遅くするようにしてください。 では、どれくらい遅ければいいか? まず、キャストして着水したら波紋が消えるまで待つべきです。 それから初めてフライをポップさせます。 そしてポーズを入れます。 ゆっくりと、10から15秒ほど数えてください。 それからもう一度ポップして、再びポーズさせます。 バスが超アグレッシブで食べ物を追いまわしているようなときは、ルアーの短く速いアクションは理想的です。 しかし、ほとんどの場合、バスは攻撃が慎重になり、丁寧にあなたのルアーを調べるでしょう。 ポッパーをポーズさせ、わずかなポップをさせることは、スモールマウスに食べる決断の時間を与えることになります。 あなたにビッグバスが来るかどうかの決断です。

スモールマウスバス虫パターンのシークレット
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シークレットというタイトルの割には、それほど大それたことではないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、意外と知られていないことも書かれていたのではないかと思います。

たとえば、カラーについて。記事中ではローライトコンディションの時に暗い色が有効と書かれていましたが、野尻湖に関しては明るい晴れた日でも、暗い色が有効です。

おそらく野尻湖は、水深6~8メートルのボトム付近から上を見上げているからだと思います。暗い色は上を見上げた時にコントラストがはっきりしますもんね。

また、ディールフライの項目は完全に「毛のフライ」の話で、一見すると無関係に思いましたが、ディールフライは若干沈むというところがポイントで、バスが完全に水面に出ない時や、最後の最後で見切られてしまう時など、水面スレスレに浮く(若干沈む)ルアーを使うと食う場合があると思います。

最近の虫ルアーの中にはあえて浮力を弱めにして、浮くけれども喫水の低い(水面に出ている部分が少ない)虫ルアーも増えてきていると思います。

そういうのを試すのはとても有効なのではないかと思います。

また、私の中にも「10秒ルール」というのがありまして、虫ルアーで釣れるときは着水してから10秒くらいで出ることが多いものですから、10秒、あせってカウントしているかもしれないので念のため15秒放置して、出なければ回収するようにしています。同じようなことが書かれていて嬉しくなりました(笑)

もっと長い時間放置するという方もいらっしゃいますが、間違いではありませんのでいろいろ試して、自分に合った方法を見つければいいのではないかと思います。

ルアーフィッシングにおいて、「何もしない」というのは慣れないと意外と苦痛なものですが、スモールがどこからともなくやってきてパクッとやる瞬間を見たくて我慢するんですね。

また、アメリカのバスフライフィッシングのバイトシーンが映像にありましたので、これをご覧いただいて、いいイメージで野尻湖へお出かけいただければと思います。

やっぱり虫パターンは世界中どこでも楽しそうですね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!