ガルプ!開発者が語る「冬のバス釣り」
バス釣りが上達したければ、バスの生態を学ぶ。これは良いことだと思います。しかしバスの事と言っても、生物学者・釣り人・ダイバーなどなど、バスを見る視点は様々です。ここでは、ルアー開発者の視点で、冬のバスの事について学んでみたいと思います。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”THE COLD, HARD FACTS ABOUT WINTER BASS FISHING”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:berkley-fishing.com ”THE COLD, HARD FACTS ABOUT WINTER BASS FISHING”
バス釣りが上手くなる方法、これには大きく分けて2通りあると思います。
ひとつは、キャストの練習をする、ノットをしっかり覚える、正しいタックルを使うというような、陸上での技術や知識を磨いたり身に着けること。
もうひとつは、バスや他の生き物のこと、水の動き、水中でのルアーの挙動といった、水中の知識を身に着けること。
これらがバランスよく身に付いていくと、徐々に上達していくような気がします。
これらと言いましても上に挙げた項目は大雑把なもので、細かく上げていけばきりがないほどたくさんのことがあると思いますが、面白いことに、それぞれの項目を重視する度合いや実際の熟練度はアングラーさんによって全くバラバラです。まあ、当たり前なんですけどね。
人によって成長スピードや成長の仕方は違って当然ですし、それでいいですよね。
しかしながら、私から見る限りですが、よくバスを釣る人、また私の知るプロの方々の皆さんには共通していることがありまして、それは何かといいますと「バスの生態をよく知っている」ということなんです。
これはバスプロでなくても、このフィールドだけはホントよく釣るな、という特殊なアングラーさんもいるのですが、そういう方を見ても、そのフィールドに関してはそこのバスの動きを本当によく知っているんですよね。
バスの生態をよく知っていれば、新しいタックルや新しいテクニックや新しいルールができたとしても、すぐに対応できるということなのだと思います。だからどんな状況でもよく釣るんですよね。
やはりバスのことを知ることは重要ですね!
しかし、さらに面白いことに、バスのことを知ると言っても、生物学者・アングラー・ダイバー・池の管理者などという風に、人によってその生態について意見が分かれることがありますよね。
はたして真実はどこにあるのでしょうか。
この記事は、アメリカの大手ルアーメーカー「バークレイ」のホームページのコラム記事で、ガルプ!を開発したチームの一人であるキース・ジョーンズ博士にインタビューした時の内容が書かれています。
ガルプ!という一世を風靡した釣れ釣れワームの開発者は、冬のバス釣り、そして冬のバスをどう見ていたのでしょうか。
これも、ひとつの真実と言えると思います。ぜひ読んでみてください。
冬のバス釣りの真実
あなたがどこで釣りをしていようとも、ストーリーはいつもだいたい同じです。バスフィッシングは暖かい時にするものです。秋から冬になると、ボートは冬仕舞い、ロッドやリールも春まで片付けておくものです。魚は冷血動物ですので、水温が低いうちは、アングラーがキャストしたものを食べることに興味はありません。
これは真実といえなくもありませんが、冬のバスも釣ることはできます。 Berkley®Gulp!(バークレイ・ガルプ!)の開発者の1人であるキース・ジョーンズ博士は、長年バークレイのルアーを開発してきたなかで、寒い季節はバスに影響を与えたものの、多くの人が考えているほど極端な影響は受けなかったと言いました。
確かに、寒さはバスに劇的な影響を及ぼします。魚は冷血動物であり、自分の体温は水温によって調節されてしまうとジョーンズは言います。水温が下がることで、かなりの生化学的変化を起こします。要するに、バスの代謝は非常に遅くなり、フィーディングもそれ次第になるということです。
水温が10℃を切ってくると、それが急速にスローダウンします。
代謝が遅くなるということは、バスの食べた物がよりゆっくりと消化されるため、フィーディングの必要性が減ってきます。しかしそれは、バスが寒い間はフィーディングをしないという意味ではなく、単にフィーディングの回数が減るだけの話です。しかしながら、どこに住んでいるバスであろうと、暖かい季節よりもフィーディングをする割合が減ってしまうことには違いありません。
ジョーンズ氏によると、冬でも積極的にルアーを追い、巻き物ルアーを夏のように追いかけるバスを見つけることもできる、しかし全体として、彼らはそのような積極的な行動は示さないということです。
ジョーンズ博士は、この時期のバスは温かい水を探すと言いましたが、水温が高いエリアでフィーディングなどすべての活動を限定するというわけではありません。河川では、バスは水温の低い流れを避けるために、保護されたワンドに移動します。湖のバスはよりディープエリアに移動し、時には大きな魚れが同じ小さなワンドに集まるでしょう。そして、これらのバスが同じエリアに集まっているからといって、そのすべてのバスがアクティブまたは非アクティブであることを意味するわけではありません。ジョーンズは、ボトムに集まっている大きなバスの群れのなかには、活発にフィーディングしている魚と低活性な魚の両方がいると言っています。こういった低水温期のバスを釣るための秘訣は、良いルアーを使うことだとジョーンズ博士は言いました。代謝が遅くなり、フィーディングの機会が減ったとき、この小さなルアーのバークレイ・ガルプ!は完璧なルアーだとジョーンズ博士は提案します。
ガルプ!は本当の食べ物のような強い香りと味をもっており、それが有効に機能します。また、釣りがスローになればなるほど、より多くの匂いがそのエリアを漂うことになり、エリア内の他の魚もおいしそうな食事を探しに来る可能性を高めます。
ジョーンズ博士は、低水温でも、みんなが思っているほどバスは影響を受けなかったと言っていますね。
本当でしょうか…。信じられません。
しかし読んでみると、川では例えば流れを避けてワンドに入る、湖ではディープに行く、と書いてあります。
これは、川の場合は「同じ水温なら」流れのないところ、湖では「同じ水温なら」温度が安定しているところに移動するということでしょうか。
確かに、それは条件のいいところに移動するという行為ですから、代謝がゼロになるわけでもありませんし、フィーディングをするために条件の良いところへ移動することがあってもおかしくありません。
それが、低水温でもバスの動きは変わらないということだよと言われれば、そうですもんね。
そして、ガルプ!はそんな低水温でも、しっかりバスを寄せたよ、ということです!
食欲がなくても魅かれてしまう1インチサイズ、そしてサイズに似合わない強い匂いと味、これで冬のバスを攻略ですね。
ジョーンズ博士は冬のバスを釣るのが簡単だとは言っていません。釣りがスローになるのはしょうがないということだとは思いますが、代謝が遅くなるなりに対処ができるということだと思います。
冬のバスについてのポジティブな情報だったと思いますので、ここはひとつ、冬に実績のあるルアーを使って、ポジティブな考えで冬のバス釣りをやってみたいところですね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!