アメリカ北部スモールマウスバスの異変

アメリカ北部スモールマウスバスの異変

Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Northern smallies are different”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com”Northern smallies are different”by Greg Hackney November 1, 2017(海外サイトです)

 

タイトルを読むとちょっとギョッとするような内容に思えるかもしれませんが、そういうわけでもありません。

長いこと釣りをしていると、自分の周りで起きている変化に気付くことがあるものです。例えば、この前までこのポイントになかった何かのせいで根掛かりするようになった。よくよく聞いてみたら蛇籠が入れられたらしい、ですとか、今年はワカサギが少ない気がする、ですとか、今年は春の訪れが遅い、みたいなこと…

ツイッターなどSNSを見ていると、そういう変化に良く気付かれる方が多いもので、とても感心させられます。何気なくそこで釣りをしているのではなく、常になにかの情報をキャッチしようとしているんですよね。大事なことだと思います。

さてこの記事では、アメリカB.A.S.Sのエリートプロであり2014年にアングラー・オブ・ザ・イヤーに輝いたグレッグ・ハックニー氏が気付いた、アメリカ北部のスモールマウスバスについて書かれています。

日本のような小さなフィールドでは、何かのきっかけ…たとえばウィードの育成ですとかベイトの減少などによって、バスの生態が気が付くと変わっているなんていうことがあったりするものですが、アメリカのような広大なフィールドでも何か変化があったようですね。

アメリカで起きることは日本でも起きる…かどうかは分かりませんが、何かヒントとなることがあるかもしれません。

それでは読んでみましょう。

 

 気になるところだけ読んでもOKです 

ノーザンスモールマウスの変化

I’ve been doing this for years now, and I’ve seen a few changes in our fish and in our fisheries. One of the most interesting is the change in our northern smallmouth bass. They’re not like they once were, and they’re most definitely not like our southern smallmouth bass are now.

There was a time when we went up north and a 17-pound sack of smallmouth bass would put you in pretty good shape. Now, all that’ll get you is an early trip home. The fish aren’t bigger. I’m sure of that. What they are is heavier.

It seems like the same length will add about a half or three-quarters of a pound to their weight. They’re thicker with a lot more meat on their bones. And, the crazy thing is that they’re getting heavier every year, or at least it seems that way to me.

I’ve said before that I’m not a fisheries biologist, but I’m of the opinion that the gobies are responsible for all of this. They’re easier to catch than minnows, and I’ve been told they’re more nutritious. The bass don’t eat them because they’re good for their health. I know that. So, the only other reason has to be that they’re an easy meal.

Another thing I’ve noticed is that northern smallmouth have heads that are smaller than southern smallmouth. Really, now that I think about it a little more, it’s their mouths that are smaller. That might be because they grow slower up there so maybe their heads and mouths don’t catch up with their bodies. Another reason might be that they don’t need big mouths to eat gobies.

Neither one of those explanations makes perfect sense to me so I’m going to say officially that I don’t know what causes the difference. For all I know they might be a different strain altogether. The more I talk about this the more uncertain I am about the cause.

However, make no mistake about it. Northern smallmouth do have smaller heads and mouths than southern smallmouth. That’s a fact. I’ve caught too many of both to not know what I’m seeing.

Another thing about the gobies is that they seem to isolate the northern smallmouth. At the lower edge of the smallmouth range it’s common to catch a smallie in the middle of a school of largemouth or spots. All our guys do it on a regular basis. But up north you don’t see that happening. They live in segregated neighborhoods. It’s extremely rare to find them together.

I’m thinking that difference is caused by how they feed. The southern fish eat what every other bass eats. They chase shad, bluegill, crappies or whatever else is around. But the northern smallmouth can concentrate on gobies. They don’t have to share or chase anything.

This column has more questions than answers. I know that. But I also know that unless we talk about these things will never figure them out. I’d love to know the answers to the issues I’ve raised. Fire away with your theories and thoughts.

私はこれまで数年間にわたりトーナメントをやってきましたが、私たちは魚やフィールドについていくつかの変化に気が付きました。最も興味深いのは、北部のスモールマウスバスの変化についてです。かつてよりそこにいた感じではなく、また南部のスモールマウスバスと比べても違うのです。

北部で釣りをしたとき、全部で17ポンドものグッドサイズのスモールマウスを揃えた時がありました。もう、帰着するのに充分です。ただし魚は大きくありません。しかし、とにかく重いのです。

同じ長さに対して体重が約1.5倍から1.75倍ほど重いようなのです。厚みがあり、骨にたくさんの筋肉がついているようです。そして不思議なことに、彼らは年々より重くなっているということです。少なくとも私には、そのように思えます。

これまで私は漁業生物学者などではないと言ってきていますが、私はゴビィ(ハゼ科の魚)がこの原因なのではないかと考えています。彼らはミノー(小魚)よりも捕らえやすく、より栄養価が高いと言われています。バスは彼らを健康に良いという理由で食べているわけではありません。そんなことはわかっています。ですので唯一の理由としては、彼らが簡単に捕まえやすいのだろうということがわかります。

私が気づいたもう一つのこととして、北部のスモールマウスバスは南部のスモールよりも頭が小さいということです。もう少し言うと、口が小さいということです。彼らはゆっくりと成長するので、もしかしたら頭や口は体に対して成長が追いついていないのかもしれません。もう1つの理由としては、ゴビィを食べるのに大きな口を必要としないということかもしれません。

何が原因かもはっきりとわかっていないわけですから、これらの説明はどちらも意味をなしません。私が理解していることなど、実は全く違うのかもしれません。このことについて私が話すことは、その原因よりもずっと不確実なことです。

しかし、これは間違いないことなのです。北部のスモールマウスは、南部のスモールマウスより頭と口が小さいのです。それは事実です。論より証拠、私は北部と南部でかなり多くのバスをキャッチしてきましたから。

ゴビィについてのもう一つのことは、それによって北部のスモールマウスが孤立されているように見えるということです。スモールマウスバスが釣れる範囲の南端では、ラージマウスバスやスポッテッドバスのスクールを釣っていてもスモールマウスバスが混ざることは一般的です。トーナメンター全員が時々それを体験しています。しかし、北に行くと、そうはなりません。彼らは孤立した地域に住んでいます。他の種を一緒に見つけることは非常にまれなのです。

私はその違いについて、彼らがどのように成長しているのかによって引き起こされていると考えています。南部のバスは他のすべての魚を食べます。シャッド、ブルーギル、クラッピー、その他のすべての魚を追いかけます。しかし、北部のスモールマウスバスはゴビィに集中していると思います。ほかの何かを共有したり追いかける必要がないのです。

このコラムには賛否両論あることと思います。それはわかります。しかし、私がこれを周りに話さない限り、この事は決して解明されることがないとも思うのです。私はこの問題に対する答えが知りたいのです。みなさんもぜひこれについて探ってみて下さい。


 

いかがでしたか。

どうやら北部のスモールマウスバスが巨大化しているようです。

巨大化というよりは、長さに対して重さが増えてきた、ですかね。

これについては日本でも桧原湖のスモールマウスが近年大きくなってきているということが言われています。

私の意見では、桧原湖は野尻湖に比べると全体の面積に対して水深6メートルくらいまでの面積の比率が広く、さらにボトムの起伏があり、ウィードもありますので、エビや小魚の数が多い(生態系の底辺が広い)湖だと思っています。

そうすると小バスが育つ環境が整っているということになります。

野尻湖は全体的に急深のエリアが多いので、バスの生息レンジが狭くなり、ベイトもいますが、大きなバスが小バスを食べてしまう率が桧原湖よりも多くなるのだと思っています。

その理由で、野尻湖のバスの方が釣れるバスのアベレージサイズが大きかったのではないかと思っていましたが、もしかしたら桧原湖も何らかの理由で大きなバスが小バスを食わざるを得ない状況が続いたのではないかと思っています。

他の例としては木崎湖が、虫系のルアーに非常に反応が悪いのですが、これは木崎湖もウィードのおかげで虫を食べるより安全に捕まえやすいベイトがいるということなのだと思っています。

すみません、私の根拠のない意見などホントにどうでもいいのですが(笑)、ハックニー氏も魚体の変化の原因をベイトフィッシュに見出したところが私もすごく共感できてしまったので、つい書きたくなってしまったのです(笑)

 

こうやって自分なりの考えを立てて検証することが楽しいんですよね。

ハックニー氏が言うとおり、ぜひみんなでこういう疑問に取り組んで、現場で情報交換でもできたらいいなと思います。

もしレンタルボート店などで私を見かけたら、ぜひ釣れた内容など差し支えない範囲で教えてくださいね!そういうことでみんなでバス釣り業界を正しく健全に盛り上げていきましょうね。

なんだか話が変わってしまいましたがすみません(笑)

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!