雨の増水でのバス釣り対策

雨の増水でのバス釣り対策
Photo by bassmaster.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Catch ‘em when it rains”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”Catch ‘em when it rains” by Hank Cherry June 24, 2019

日本には大きな視点で見た場合、雨季というものがありますよね。

今の時期のような梅雨、そして台風や秋雨前線が来やすい秋が一応、雨季と言えると思います。東南アジアやアマゾンみたいな雨季とはレベルが違うんでしょうけどもね。

生活のことを考えると雨は絶対必要なのですが、あまりにひどいようだと逆に生活が脅かされてしまいますのでほどほどにしてもらいたいものです。

また、釣り人として考えた時も、雨は魚をはじめ、生態系全体の活性を上げる効果があると思いますので歓迎すべきところですが、これもあまりにひどくなると、濁りや増水を招き、釣りが難しくなったり混乱したりします。

やはりほどほどにしてもらいたいところですよね。

そして釣りに行ける日や試合の日を好き勝手に選べるのであればまだしも、そうではない方が大半でしょうから、休みの日や試合の日に釣り場に行ってみたら前日までの雨でひどい濁りと増水になっていて、対応に迫られることがあるかと思います。

そんなとき、皆さんはどうされているのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスマスターサイトのコラム記事で、エリートプロのハンク・チェリー氏が、雨の増水に対しての考え方を共有してくれています。

アメリカの気象もひどい時は本当にひどいといいますか、非常に極端な感じがしますので、濁りや増水などに悩まされるのだと思います。

そんなときのプロの対策というものを知ってみたいところです。ぜひ読んでみてください。

雨の増水時の考え方

引用文(タップすると開きます)

It seems like we’ve had nothing but rain for weeks. Where I live here in North Carolina the lakes are swelled up to over capacity, homeowners are having problems with water in their houses and we’ve even had a local school flooded. I think that’s pretty much the story all over the country. That doesn’t mean the fish aren’t biting, though.

The biggest problem with weather like we’ve had is getting it out of your head. The water’s dark and muddy. There’s debris all over the place. Things don’t look pretty and in most cases they don’t look fishy. But that’s in your head. It’s not bothering the fish at all.

In the shallow lakes they’re moving in and biting up against the seawalls, around bushes and even into backyard flower gardens. All that shallow water is full of insects and that brings up the baitfish. Where there’s bugs and baitfish there’ll be bass.

もう何週間も雨しか降っていません。 私の住むノースキャロライナ州では、湖があふれ住宅地では水害に悩まされ、学校にまで水が押し寄せています。 それはどうも全国的な問題になっているようです。 ただし、それはバスがバイトしなくなることを意味しているわけではありません。

私たちが持っている天気に関する問題は、私たちの頭の中にあります。 水は濁っていて暗い。 いたるところに漂流物がある。 水中が見えないため、魚はおろか何の生物もいる気がしない。 しかし、それはあなたの頭の中で起きているだけです。 魚にとっては全く問題ではありません。

浅い湖では、浸水した畑にまで入り込んでいたり、護岸に貼りついたり、ブッシュの周りへ向かい、捕食しています。 シャローには昆虫類がいっぱいいて、それをベイトフィッシュが食べています。 昆虫やベイトフィッシュがいるのであれば、バスもいるでしょう。

増水したフィールドでの釣り

引用文(タップすると開きます)

They’ll bite almost any bait if you get it up where they’re feeding. The important thing is to not forget that most of the water will be heavily stained or muddy so you’ll need to throw something they can find. Lures with a hard thump, maybe a rattle or something with bright colors are usually your best bet.

Out in the lakes, or when you can’t get your boat into your neighbors backyard, current breaks are almost always productive. The obvious ones are docks, big rocks, laydowns and manmade structures that stretch out into the water. But there are others that are just as productive. They’re just harder to find because they’re underwater.

However, harder doesn’t mean impossible. Main lake current breaks can be located by watching the surface of the water for anything unusual. Sometimes that’ll be a slack spot in otherwise rippling water or it might be a slight bulge in the surface, something that looks out of place.

Some of those spots will be small, some big. You’ll never know unless you fish them. And besides, size isn’t all that important with current breaks. Sometimes the smaller ones are better than the bigger ones.

Another option for those of you who live near or can fish highland reservoirs is to target small, hard to spot inflows into the lakes. In my neighborhood we call them fallouts. I’m talking about small ditches or depressions that funnel fast running water into the lake. They carry everything from insects to worms and nightcrawlers and that’ll often create a feeding frenzy that’s an anglers dream.

The stories about those places are legendary. It’s common for anglers to catch several species — largemouth, smallmouth, crappie, bream, shellcrackers, catfish, walleye — from a spot that’s not much bigger than an ordinary size bathroom.

The most popular lures to fish those inflows are small crankbaits, jerkbaits and spinnerbaits. There’s nothing fancy about fishing a spot like that. Position your boat out in relatively calm water and cast in as far as possible.

Don’t let this weather get in your head. Deal with the conditions as you find them.

Don’t blend.

バスがフィーディング状態にあるならば、バスはだいたいどんなルアーにもバイトしてきます。大事なことは、水の色がいつもより濃くなっているか、泥濁りになっていることを忘れないことです。ルアーはラトル入りで激しく音が出るものや、明るいカラーのものを使うことが、通常は最善の策となります。

洪水であふれた湖の外や近隣の住宅の畑までボートでは行けないでしょうから、そんな時はカレントブレイク(流れを遮るもの)が有効な場所になります。分かりやすいものと言えば、岸際にある桟橋、大きな岩、レイダウン、マンメイドストラクチャーです。もちろん他のものでも大丈夫です。ただ、それらは水没してしまっているため、見つけるのが難しいのです。

しかし、実はそれほど難しいことではありません。メインレイクのカレントブレイクは、なにか変な所はないかと水面を観察することで確認できます。たとえば水面がそこだけ波立たずに平らだったり、あるいは水面がわずかに膨らんで見えたりと、何かの変化が起きていると思います。

そういったスポットは小さいものだったり、大きなものだったりします。それは釣ってみないと分かりません。そして、カレントブレイクは大きさはそれほど重要ではありません。小さいほうが大きいものよりも良い場合もあります。

ハイランドリザーバー(山間部にあるダム湖)が近所にあったり、よく釣りに行くのであれば、もう一つ言えることは、見つけるのが難しいほど小さな流れ込みを狙うということです。私のホームレイクでは、そういうのをフォールアウト(副産物)と呼んでいます。湖に流れ込んでいる小さな排水溝や配水管のことです。それらは昆虫や幼虫やミミズなどあらゆるものを運んできます、そしてそれが、時としてアングラー待望のお祭り状態へと突入させます。

そういった場所はすでに話題になっていると思います。なんせ釣り人にとっては、狭い場所からラージ・スモール・ナマズ・ギルなどあらゆる種類の魚が釣れるのですから。

そんな流れ込みで釣るために最も人気のあるルアーは、小さなクランクベイト、ジャークベイト、スピナーベイトです。そんな特別な場所であっても、釣りをするのはなんてことはない普通のものです。ボートを比較的流れのゆるい場所にキープし、可能な限りロングキャストで狙います。

天気のことで頭をいっぱいにしないでください。そのコンディションに対応するだけです。

混乱することはありません。

雨の増水でのバス釣り対策
Hank Cherry/ Photo by bassmaster.com

よく、「増水は岸際を釣れ、減水は沖を釣れ」といったことを聞くと思いますが、ハンク・チェリーも全くシンプルに、同じことを言っているのだと思います。

さらに、増水になると流れも速くなるでしょうから、その中でも特にカレントブレイクを釣るということなんですね。

カレントブレイクとは流れを遮るものですが、流れを遮ると言いますと一般的には岬や沖堤防や一文字の消波ブロック、レイダウンなど、横に延びるものをイメージしがちではないでしょうか。

こういうところに流れが当たると、横の向きに反転流ができます。そこを釣るということですよね。

ハンク・チェリーは、水没した桟橋や大岩を釣ると言っていますが、これは縦の向きにできる反転流を釣るということだと思います。

そういうのは、遠征で行った先の釣り場ではなかなか分かりませんので探すのに苦労しそうですが、ホームレイクやリバーであれば、普段は岸になっているけどちょっと増水すると水没する岩や杭や沈船などがあるかと思います。

そういうのを覚えておくと、増水した時にかなり有利になるのだと思います。

普段からの観察眼が物を言いますね。

とはいえ、増水すると景色がガラッと変わってしまうので、覚えておいたつもりでも「あれー、あの大岩どの辺だったかなー」って、見失ってしまうんですよね(笑)

それから、増水になると流れが速くなるということは、危険度も増します。

もしかしたら岸際も崩れやすくなっているかもしれませんし、釣りをするにはライフジャケットを必ず着用して、安全第一でやりましょうね。

皆様におかれましては、まずは安全確保が最優先、臆病なくらいがちょうどいいと思って、できる範囲で釣りを楽しみましょうね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!