わたしの釣り人生の始まりと現在

わたしの釣り人生の始まりと現在

こんにちは!店長の小山です!

本日は私、野尻湖釣具店の店長としての経緯といいますか、思い出話をさせていただこうと思います。

私の半生など、特に皆様の興味もないことは存じているのですが、他にやることもないようでしたら暇つぶしの一環としてお役立てくださいませ。

新たな釣り人の誕生

私自身は、自分のことはどちらかというとアウトドア寄りの人間だと思っています。

テレビゲームがまだほとんどなかった1970年代から80年代に少年時代を過ごしたという時代背景もありますが、ファミコンにも激しくハマりつつ、外でもよく遊ぶ子供でした。

それが、今の私という人間のベースとなっています。

家庭は祖父が川漁師をやっていて、父は母と結婚する前は釣り好きな登山家で、フランスのモンブランへ仲間と登りに行っていたほどでした。私たち兄弟が生まれてからは行かなくなりましたが、まあ、父方がアウトドアな血筋だったんですね。

私が保育園に通う5才まで、両親が共働きだったこともあり、私が休みの日にはたまに祖父が投網を打ちに川へ連れて行ってくれました。これがとても楽しみで、獲れた魚をよく観察し、図鑑で調べるのも最高に楽しかったんです。その魚は夕食のテーブルに並びました。漁師がこんなに楽しいなら、絶対に将来は投網漁師になろうと思っていました。

小学生になると、父が家族全員を連れてそこそこ本格的な登山へ連れて行ってくれるようになりました。

そこでのハイキング、トレッキングで見た森や水や動物の美しさ、きのこ狩り、行き違う人とのあいさつ、弁当の美味しさ、すべてが楽しかったんです。ここで一番重要だったのは、家族全員で過ごしたということだったと感じています。

屋外で火で料理すること、疲れない歩き方、鳥やリスを観察すること、プール以外の場所で泳ぐこと、危険な動物に注意すること、森や木や川の重要性などを、父はそこへ行くたびに小さな子供たちに説明しました。

自分がなにかについて注意深く観察するようになったのは、この時からです。

正直言って、このアウトドアの1日の感想は、面倒臭いとか疲れるということのほうが大きかったので嫌な面もあったのですが、いま思えば、この子供のころの体験が今の生活に大きく影響していますので、両親には感謝してもしきれません。

小学校を卒業するまでの12年間、アウトドアの思い出は多くあるものの、家族そろって釣りをしたのは実際はほんの数回です。

それだけに、一緒に釣りをしたことはよく覚えています。

どこへ行っても父は負けず嫌いで、絶対に子供たちに釣り負けることはありませんでした。明らかに私の方が数もサイズも釣ったとしても、認めないのです。これなら、負けるはずがありませんけどね。

小学校高学年にもなると自転車を使い、自分で友達と釣りに行くことが増えたので、父の釣り道具を譲ってもらったり、勝手に使うようになりました。

中学に入学すると、私の釣りとアウトドアに対する執着はいちど落ち着きます。

職業としての釣りと釣り人

高校を卒業後、バンド活動で上京したり、いくつかの職業を経験し、地元での生活を再開すると、弟や釣り仲間とブラックバスを釣りに行くようになりました。

私が小中学生のころにはおそらく地元にバスはまだいなかったと思います。

そのとき、ルアーを使って魚を釣るというカッコ良さに惚れ、再びアウトドアの世界へ出入りするようになりました。

仕事の休みの日には必ずバス釣りに行きます。

その後、転職した大きなリサイクルショップではバスタックル部門を任されるようになり、バス釣りの世界の大きさやコミュニティに触れるようになりました。

このあたりからインターネットが爆発的に普及し始めたので、バスタックルについての知識をネットやお客さんから勉強していくことができました。

この十数年の仕事で商売や商品について学び、そこでできた人脈もあり、退職後にこれを活かしてみたいと思い、現在はネットショップをスタートさせています。

現在は、自分自身の釣行そのものはピークに比べると減っていますが、情熱は落ちていません。

子供のころに触れてきたもの、のぼる太陽や自然や生き物の素晴らしさもまた、人類が生まれる前から変わっていません。

これを1人でも多くの方に広められる影響力を持つ人間になるため、色々なフィールドへ出て、情報収集し、学び、理解し、伝えていければと考えています。

私が子供のころに自然の楽しさや怖さを知ったのと同じように、もし、当店ブログの影響で若いアングラーさんやちびっこアングラーが育ってくれたとしたら、いつかその方とお会いしたいものです。

世代を越えて一緒に釣りをし、変わったものは何か、変わらないものはなんだったかが確認できたら、最高ですね。

今後もできる限り、森の中へ入り、水の上へ浮き、釣りをしていきたいと思います。

このような文章に長々とお付き合い下さいましてありがとうございました。

写真は1980年ごろの野尻湖の町営桟橋付近(藤屋さん前)の少年時代の私です(笑)

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