バスプロになるには【ある高校生の話】

バスプロになるには【ある高校生の話】
Photo by mossyoak.com

バスプロという存在のイメージは人により様々あるかもしれませんが、条件のひとつとして「自分にスポンサーが付く」というものがあるかと思います。今回、一人の高校生アングラーにスポンサーが付いた事例をもとに、バスプロへのスッテップを学んでみましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”TAKING THE NEXT STEP TO BECOMING A PROFESSIONAL ANGLER”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:mossyoak.com ”TAKING THE NEXT STEP TO BECOMING A PROFESSIONAL ANGLER”provided by John E. Phillips:November 27, 2020

バスプロという職業は、バス釣りをされる方でしたら、多くの方が憧れる職業ではないでしょうか。

大好きなバス釣りを仕事にして全国を飛び回り、多くの方々にバス釣りの素晴らしさを伝えたいという志があったり、トーナメントに優勝しまくって世の中に自分の実力を見せつけてやりたいという野望があったりと、理想のバスプロ像も人それぞれあるかもしれませんね。

私がまだ青年だったころは、バスプロという存在は芸能人のような雲の上の存在というか雲のような存在で、まったくつかみどころのないものでしたが、なんとなーく目指していましたっけ(笑)

恥ずかしながら、昔の私は仕事であることすらほとんどイメージできていなかったと思います。

現在は、芸能界をはじめ、他の多くの職業でも、ブログやSNSの影響で、その人となりが見えたり、私生活や活動の裏事情まで見えたりしますので、雲のようなふわっとした存在の職業などなく、夢を実現するイメージもかなりしやすくなっているのではないでしょうか。

もちろんバスプロもそのひとつでしょう。

ただ、バスプロという存在そのものは、昔と比べたらかなり身近に感じられるようになったものの、それは必ずしも夢を実現しやすくなったわけではないのですけどね。

さて、バスプロがどういう存在かは人それぞれあるといいましたが、共通していることのひとつとしては「自分という人間にスポンサーが付く」という条件があるかと思います。

ここでも現代ならではの変化があり、それは、私たちがバスプロを身近に感じることができるようになったのと同時に、スポンサーさん側もまた、私たちを身近に観察できるようになったということ。

こういった状況の中、自分がスポンサードを受けるアングラーになるには、具体的にどうしたらいいのでしょうか。

この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングの専門メディア「Mossy Oak」のブログ記事で、2020年にバスマスター高校バスフィッシングトーナメント全国大会をなんと3制覇したスーパー高校生アングラー、タッカー・スミス君にインタビューされたものです。

アメリカの高校生トーナメント全国大会は毎年200~300人が出場するペアトーナメント(150艇!)ですが、高校生によるペアトーナメントだからこそ、3連覇とは大変なことではないかと思います。毎年生徒が入学と卒業して入れ替わるんですからね。

そのスミス君ですが、現在は当然のことながらスポンサーは付いています。

彼の経験談として、どのようにしてプロの道を歩んできたのか、スポンサーとはどのような存在なのかを知っておくことは、今バスプロを目指す若いアングラーさんにとってとても重要になるのではないかと思います。

早速読んでいきましょう。

高校生アングラーにどのようにしてスポンサーが付いたのですか?

引用文(タップすると開きます)
I’ve learned a lot through my high-school bass-fishing career and realize that chasing sponsors and beating down their doors is not the way to get sponsors. First you must understand what sponsors want from a high-school fisherman, and I’ve learned sponsors want a person who knows how to market himself and how to market the products that sponsors produce. Someone told me that Rick Clunn, four-time Bassmaster Classic champion, once answered the question, “How do you get sponsors,” with, “Prove you don’t need them. When you’ve proven you can win tournaments and that you can talk to people and promote sponsors, the sponsors will come after you. You don’t have to go after them.” I’ve found those words to be absolutely the truth. Sponsors also are interested in your ability to market yourself and their products on social media pages, your ability to speak to people and teach people to use their products like you do. If you show that you can benefit a company’s sales of products and present yourself and your fishing and teach others to use their products, those companies will come looking for you. I’ve learned to start building relationships with sponsors throughout my high school career. Another tremendous help in knowing how to work with sponsors is to find a professional angler to help mentor and teach you what to do to cause sponsors to come looking for you. Aaron Martens, who fishes the Bassmaster Elite Series and is a three time winner of the Angler-of-the-year title, has been a tremendous help to me; and also Joey Nania, who’s a guide on Alabama’s Lay Lake and is sponsored by and works with Z-Man Lure Company. Joey has been mentoring me, since I was really young. These men not only have taught me how to be a better fisherman and how to work with sponsors, but also how to discipline myself to do what I need to do to succeed at bass fishing. They’ve also been open to any questions I have about my fishing skills, as well as working with sponsors. I believe that the shortest distance to get from where I am to where I want to be is to listen to the advice of the people who already have made that journey and have been highly successful, like Joey and Aaron. Those two anglers have tons of experience, and they’re willing to share what they’ve learned with me. They know that if they help me out now, hopefully one day, if I make it to the pro circuit, I’ll be able to help them out. I really believe having a professional fisherman as a mentor and learning to trust his advice is critical to grow from a high school fisherman into a collegiate angler and then make the jump from college tournament fishing to the pros.

私は高校のバスフィッシングトーナメントを通して多くのことを学んだなかで、自分からスポンサーを求めたり、訪ねていくことがスポンサーを獲得する方法ではないことを学びました。まず、スポンサー側が高校生アングラーに何を求めているかを理解する必要があります。スポンサーは、自分自身を売り込む方法と、スポンサーが生産する製品を売り込む方法をよく分かっている人を求めていることを学びました。バスマスタークラシックの4度のチャンピオンであるリッククランは、「スポンサーを獲得するにはどうすればよいですか」という質問に、「スポンサーが必要ないことを証明してください」と答えたことがあります。トーナメントに勝つことができ、大衆とコミュニケーションでき、スポンサー会社を宣伝できることが証明できれば、スポンサーは後から着いてくるでしょう。スポンサーを求める必要はないのです。」私はこの言葉が真実であることを知りました。

スポンサーはまた、ソーシャルメディアであなた自身やその商品を宣伝する能力フォロワーとのコミュニケーション能力自分が使っている道具をみんなが同じように使いこなせるように教えてあげる能力に興味を持っています。あなたが会社の商品販売に利益をもたらし、自分の釣りを紹介し、他の人にその商品を使いこなせるように教えることができることが分かれば、会社の方からあなたをたずねて来ると思います。私は高校時代を通してスポンサーとの関係を築き始めることを学びました。

スポンサーとの協力体制を築く上でのもう1つの大きな要素は、プロアングラーでお手本となる人物を見つけて精神的支柱となってもらい、スポンサーが自分を見つけてくれるには何をすべきかを教わることです。バスマスターエリートシリーズに出場し、アングラーオブザイヤーのタイトルを3回獲得したアーロン・マーテンスは、私にとって大きな助けになりました。また、アラバマ州のレイ湖のガイドであり、Z-Manがスポンサーになっているジョーイ・ナニアもそうです。ジョーイは私がもっと若い頃から私を指導してくれました。これらの方々が、より強いアングラーになる方法やスポンサーとの協力体制の築き方だけでなく、バ​​ス釣りで成功するために自分自身が普段からどう振る舞うべきかということも教えてくれました。彼らはまた、私からの釣りについての質問や、スポンサーとの付き合い方についてもオープンに話してくれます。

現時点での自分の場所から、自分が目指す場所までの最短距離を行くなら、ジョーイやアーロンのように、すでにその道を通って成功を収めている人のアドバイスに耳を傾けることだと思います。この2人の釣り人は豊富な経験を持っており、そこで学んだことを私に分け与えてくれます。彼らは、今私を助けてあげることで、私がプロトーナメントの舞台に立った時、私も彼らと同じように誰かの助けになってくれると望んでいてくれます。高校生アングラーから大学生アングラーへ成長し、大学のトーナメントからプロの世界へとジャンプアップするには、プロアングラーを師匠として持つこと、そして師匠のアドバイスを学び、信じることが重要だと私は本当に信じています。

バスプロになるには【ある高校生の話】
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スミス君が成し遂げたことの大きさを考えれば、スポンサーが付くことは当然かもしれません。

しかし彼がやってきたことは、スポンサーを付けるためのスキルアップを頑張ってきたのではなく、師匠の教えをひたむきに守ってきたということでした。

では、その師匠を見つけるにはどうしたらいいのか、という話になりますよね。

バスプロの方々は非常に日々忙しく動いており、なかなかプライベートを共有できるほど親しい仲にはなれないと思います。

しかし、彼らも人間です。

これは私の意見ですが、バスプロとは職業であり、人間とは人生です。

いやらしい言い方になってしまいますが、社会に出て人と人が付き合うということは、お互いにギブアンドテイクの関係があるということではないでしょうか。

バスプロの方もひとりの人間ですから、仕事上でもプライベート上であっても、「この人と付き合うことは自分にとって学べることがあって、自分の人生においてプラスになる」と思えば、付き合いが生まれると思います。

そこに年齢の差は関係ありませんし、礼儀も知らず、何の努力の影も見えず、SNSを見たら批判や人の悪口ばかり…という人物と誰が一緒に人生を歩もうと思うでしょうか。

私が知っているプロアングラーさんは皆、私よりずっと年下ですが、釣りが上手なのはもちろん、礼儀やジョークをバランスよく使うコミュニケーション力もあり、人間としても非常に尊敬できます。

自分でも何か助けになることはないかと思わせる魅力ある人物ばかりなんですよね。何もしてあげられませんけど(笑)

ぜひ若いうちに、釣りの技術だけでなく、プロのこういう部分も感じていただければと思います。

また、学びや釣りの情熱については、年齢を重ねても衰えず、まだまだ学びたいという方々もとても多く、とても尊敬させられます。

私ももうバスプロになれなかったとしても、釣りに対する情熱が変わるわけではありませんので、そういうベテランさんとともに切磋琢磨し、釣りのある日々と人生を楽しんでいけたらと思います。

みなさんもぜひ、プロや身近な良いアングラーさんから色々と学んでいきましょうね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!