バス釣りが上達する「釣り以外」のやるべきこと(バスプロのオフ・ザ・フィッシング)
サッカーなどで一流選手と呼ばれる方の多くは、ボールを触っていない「オフ・ザ・ボール」の行動が優れていることが分かっています。では、バス釣りのトッププロがバス釣りをしていない「オフ・ザ・フィシング」の時間は何をしているのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Off-the-Water Steps to Becoming a Better Angler”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:in-fisherman.com”Off-the-Water Steps to Becoming a Better Angler”By Pete Robbins|August 16, 2021
「オフ・ザ・ボール」という言葉をご存知でしょうか。
たとえばサッカーという球技を見てみると、90分という試合時間の中でひとりの選手がボールを扱う時間というのはトータルでわずか1~2分と言われています。残りの88分間はボールに触っていない間の行動となるわけですが、これがオフ・ザ・ボールという時間帯であり、その間の行動を示す言葉です。
一流のプロになればなるほど、ボールをさばいている間のテクニックはもちろん、このオフザボールの動きが優れていることが分かっています。
これをバス釣りに当てはめると、バスとのファイト以外の時間や行動を指すのでしょうか。それとも、バスが釣れていない時間帯や行動のことを指すのでしょうか。
おそらく、普通はそのあたりのことを指すのでしょう。
しかし、それだけではありません。
多くの一流アスリート選手と呼ばれる方々は、そのスポーツをしていない時にも自己管理を徹底されている方が多いようです。
日々のトレーニングから食生活、気分転換やリラックス法などがそうです。
私(たち)はプロのアスリートではありませんから、そこまでする必要はないでしょう。
でも、これからも長くバス釣りを楽しみたい、もっとバス釣りが上手になりたいという考えがある場合は、ある程度の自己管理はした方がいいのでしょうね。
この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門の情報サイト「In-Fisherman」のコラム記事で、記者のピート・ロビンズ氏がこれまでのトッププロたちの共通点として感じたオフ・ザ・フィッシングの行動について共有してくれています。
自宅に居ながらにしてバス釣りが上手になる、そんな行動について学んでみましょう。
記憶をさかのぼる
世界トップクラスのアングラーは、1回サラッと通っただけのウィードベッドの釣り方すら覚えているものです。 彼らは、かなり長い釣りの経験があったとしても、すべてのバイト、すべてのキャッチしたバス、すべてのバラした光景を覚えています。 そして、そのすべてのデータを通して、確率の高いパターンを組み立てます。
私たちの多くの記憶というのは、年齢とともに、またはテレビの前で何時間も過ごすことで悪化すると思います。 確かに、トーナメントの記録や優勝トロフィーを追いかけていない私たちにとって、釣りとは単に精神的に解放される時間なのかもしれませんが、釣りが上達したいのであれば、心を鋭く保つ必要があります。 空き時間にできる自分に必要なことに取り組んでみてください。それは数独パズルやクロスワードパズルなどですが、あなたの心を鋭く保つくらいの難易度のあるものが良いでしょう。 ほとんどのアングラーはエレキの操作やキャスティングを覚えることができますが、誰でも広大な湖からバスを見つけてパターン化できるわけではありません。すべてができるアングラーを目指しましょう。
充分な睡眠をとる
私は20代から30代の頃にはトーナメントに出場していたのですが、初日のスコアボードで脚光を浴びたまま、2日目には消えてしまったアングラーをたくさん見てきました。そのアングラーたちはすべてのバスを釣り切ってしまったわけではありません。多かったのは、彼らはすべての「体力」を使い果たしてしまったのです。 彼らは夜ふかししたり、ビールを飲んだりトランプなどで遊んでいて、午前3時30分に起きるのが辛すぎたのです。 アングラーの中には、普通に過ごすために毎晩4時間の睡眠で済む人もいれば、8時間の睡眠が必要な人もいます。 自分がどんなタイプなのかを把握し、しっかり眠りましょう。
プロガイドのなかには、少ない睡眠時間でもうまく機能している人もいますが、毎日のフィールドのようすを肌で感じ、パターンを身体が覚えているためにできるのです。 あなたが週に1回または月に1回の釣行をする方なら、少な過ぎても多過ぎても良くないでしょう。
姿勢に注意する
そもそも釣りが「スポーツ」なのかという議論に踏み込むつもりはありません。それは意味のない議論でしょう。たしかに私は、フィールドで何の不自由なく過ごすことができる多くの非アスリートの人々がいることは分かっています。それでも、私が見てきたトッププロたちは皆、素晴らしい姿勢をしています。バスマスターチャンピオンのケビン・バンダムやブレント・イーラー、またはマスキー釣りの名手スペンサー・バーマンを見てください。彼らはすべて、ゾーンにいるときは狩猟犬のように立っています。偶然ではありません。警戒を怠らず、オフシ―ズンから春までに準備ができているということは、状況や機会の変化に対応できるようになるだけでなく、健康を保つことの有効性の実証にもなります。
基礎体力がないと、マスキー&パイク用のビッグルアーをキャストしたり、バス用の大きな10XDクランクベイトをずっと投げ続ければ、12時間後には最悪の状態になります。最新魚探を使った「水中サイト」の釣りをすればこの傾向は起きないかもしれませんが、体調を崩せばかなり深刻な打撃となる可能性はあります。
アングラーにとって、釣りが上手くなりたいのであれば間違いなくそれはフィールドに出た回数がものを言うと思います。
釣りの経験を重ねる以上のことはないでしょう。
ただし、ただ釣りをするのではなく、質の高い時間を過ごすことも重要なんですよね。
では私たちが普段の仕事をしながら、週1日の釣りが週2日できたらどうなるかと言えば、それは単純に、体力が削られます。
体力が削られれば、釣りの2日目にはあまり集中できないかもしれませんし、日常の仕事にも支障が出るかもしれません。
これでは何の意味もありませんので、釣りをしていない日の行動を考えるというのも間違いなく釣りが上達することに繋がるものだなと思いました。
日本には「心技体」という言葉があります。
スポーツの世界では心(精神力・メンタルケア)と体(筋力・身体能力)、そして技(技術・スキル)のバランスが良いことが一流とされ、最終的にはそれが素晴らしい人間を形成するとされています。
バス釣りでも上達したければ、心と体を鍛え、そのうえで技を身に着けていきたいものですね。
皆さんは、心技体のバランスはとれていますか?
それではまた。
毎度ありがとうございます!