ルアーのカラー選びの超基本【バス釣り初心者さん向け】

ルアーのカラー選びの超基本【バス釣り初心者さん向け】
Photo by 1source.basspro.com

今のルアーと言えば、だいたいがひとつのルアーに対して10種類以上のカラーがあるものですから、まず何の色を買えばいいのか、実際のフィールドで投げるルアーはどんな基準でカラーを決めればいいのか、迷ってしまいますよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”A Simple Guide to Choosing Lure Colors for Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:1source.basspro.com ”A Simple Guide to Choosing Lure Colors for Bass”Posted by Wade Bourne April 24, 2018

皆さんにとって、ルアーのカラーというのはどの程度重要なものでしょうか。

実は先日、このことに興味があったので、木崎湖モダンボートの観光大使でもある水野浩聡プロと電話をする機会があった時に、この話を持ちかけてみたんです。

水野さんがバス釣りをするときに重要視している順番としては、まずはバスがいるかいないか(場所)、食う状態かどうか(活性)、そこで使うルアーの種類、サイズ、アクション、そして最後にカラーという順番で決まると言っていました。

ルアーのカラーに対する優先順位というのは、思いのほか低いみたいなんです。

しかし経験則により、カラーが頭の中で早い段階で決まってしまうこともあるそうです。

もう少しつっこんでみると、水が濁っているようなら使うルアーのカラーの選択肢は(バスが食ってくるルアーの色の幅も)広くなり(正解が多くなり)、水がクリアになってくるほどバスが選り好みするようになり、ルアーの使えるカラーも少なくなってくる(カラー選びがシビアになってくる)ということを言っていました。

私が電話でお聞きしたのはここまでだったのですが、これはつまり、カラー選びの優先順位そのものは低いかもしれないけど、使うカラーには基準があるということを示しています。状況に合わせて、有効なカラーとそうでもないカラーがあるということですよね。

これは私の感覚になりますが、おそらくですが、バス釣りが上手なアングラーになればなるほど、水野さんと同じようにカラーの優先順位は最後の方になるような気がしています。

しかしそうは言っても、今のルアーと言えば、だいたいがひとつのルアーに対して10種類以上のカラーがあるものですから、特に初心者アングラーの方にとっては(そうでなくても)、まず何の色を買えばいいのか、実際のフィールドで投げるルアーはどんな基準でカラーを決めればいいのか、迷ってしまいますよね。

そんな複雑じゃなくてもいいので、簡単に、よりシンプルに、ルアーのカラー選びの基準があるとありがたいなと、私なんかは思ってしまうんです。

この記事は、アメリカのバスタックルの超有名ショップであるBASS PRO SHOPSの姉妹サイト「1SOURCE.com」の記事で、初心者アングラー向きのルアーのカラー選びの超基本が解説されています。

正しいルアーのカラー選びができれば、無駄な時間を減らし、釣りの時間の有効活用に繋がります。

ぜひ読んでみましょう。

経験によるルアーのカラー選びの法則

引用文(タップすると開きます)
The most fundamental rule is to fish brightly colored baits in dingy or muddy water and light, subtle colors in clear water. The logic here is that a bass’ visibility is hampered by silt, and colors like chartreuse, yellow and orange are easier to see than bone, pumpkinseed and smoke. On the other hand, when water is clear and the fish can get an unobstructed look at the bait, it’s best to go with softer, more natural colors.

For instance, when water clarity is poor (visibility a foot or less), many pros use spinnerbaits with chartreuse or yellow skirts or crankbaits in a “fire tiger" pattern — orange belly, chartreuse sides, dark green back. Conversely, in clear water, white or white/blue spinnerbaits are favorites, as are crankbaits in chrome, bone and various natural finishes (crawfish, shad, sunfish, etc.).

The same principle applies with soft plastic fishing baits — worms, lizards, grubs and tubes. In dingy water, dense colors are the rule, and two-color worms with bright tails offer added visibility. Examples are grape, black or blue baits with chartreuse, red or orange tails. But in clear water, lighter, more translucent lure colors seem to work best. Favored colors here include pumpkinseed, motor oil, strawberry and smoke. Also, bits of metalflake molded into these see-through worms provide extra flash and attraction to bass in high-vis situations.

The jig-and-pig is a standard bait for flipping, pitching or casting. In clear water, preferred color combinations are a black jig/blue trailer (either a pork chunk baits or plastic crawfish baits), black/brown and pumpkin pepper/green; in stained water, black/yellow and black/chartreuse are perennial producers.

ルアーのカラー選びの超基本【バス釣り初心者さん向け】
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最も基本的なルールは、マッディーウォーターではハッキリとした色のルアーで釣り、クリアウォーターでは明るめでハッキリしない色のルアーで釣るということです。どういうことかというと、バスの視界が水中の微粒子などで妨げられることで、チャート、黄色、オレンジといった色は、ボーン、グリーンパンプキン、スモークといった色よりも見やすいということです。一方、クリアウォーターで、バスがルアーを見るのに邪魔なものがないようなときは、ソフトで、ナチュラルなカラーにするのがベストでしょう。

たとえば、水の透明度が低い(視認性が30センチ以下の)場合、多くのプロは、チャートや黄色のスカートのスピナーベイト、またはファイヤータイガーのクランクベイト(背中が濃い緑、横がチャート、お腹がオレンジ) を使用します。逆に、クリアウォーターでは、ホワイトまたはホワイト/ブルーのスピナーベイトが好まれます。クランクベイトも同様に、クロム、ボーン、ザリガニやベイトフィッシュ模様などさまざまなナチュラルカラーとなります。

同じ原理が、ワーム類(ストレートワーム、リザード、グラブ、チューブ)にも当てはまります。濁りがある場合は、濃い色にするのが一般的なルールで、テール部分だけ明るい色などの2色使いのワームも視認性を高めます。例としては、グレープ、ブラック、ブルーのボディにチャート、レッド、オレンジのテールなどです。しかし、クリアウォーターでは、より明るく、より透明がかったワームの色がうまく機能するようです。クリアウォーターで人気のある色には、パンプキンシード、モーターオイル、ストロベリー、スモークなどがあります。また、半透明のワームにシルバーなどのラメが少し入ることで、フラッシングが追加され、バスに発見されやすくなります。

フリッピング、ピッチング、キャスティングで使われるジグ&ポークというルアーもそうです。クリアウォーターで好ましい色の組み合わせは、黒いジグ/青いトレーラー(ポークチャンクやクロー系ワーム)、黒いジグ/茶色のトレーラー、パンプキンペッパーのジグ/グリーンのトレーラーです。濁りがある場合は、黒いジグ/黄色のトレーラーや黒いジグ/チャートのトレーラーなどがシーズンを通して有効です。

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ルアーのカラーを変えるときは

引用文(タップすると開きます)
Besides water clarity, time of year and preferred forage should also be considered in choosing lure color. For instance, crawfish are a main menu item on many Southern lakes in the pre-spawn, and unless the water is muddy, a crawfish-pattern crankbait like the customer top rated Rebel Crawfish bait or a brown/brown jig-and-pig emulate this natural prey. In the post-spawn, many bass feed on small bluegills, and sunfish-colored lures are effective. When bass are schooling in summer or chasing shad in bays in the fall, a chrome or shad-colored lure is a logical choice.

Two particular fishing situations call for special color considerations: night fishing and topwater fishing. Most expert night fishermen use black or dark blue lures. The theory is that these colors provide a more distinct profile when silhouetted against the lighter background of the water’s surface. Thus, a dark lure is easier for bass to see and strike accurately at night.

Most topwater lure specialists prefer dark-colored baits early and late in the day when visibility is poor, and light-colored baits during bright periods. They are quick to note, however, that a surface lure’s action and noise are far more important in triggering strikes than its color.

水質や透明度のほかに、ルアーのカラーを選ぶときには、時間帯やベイトについても考える必要があります。たとえばザリガニは、アメリカ南部の湖ではプリスポーンのころには主要なベイトになります。ひどく濁っていない限り、レーベル・クローフィッシュなどのザリガニ模様のクランクベイトや、ブラウンジグ/ブラウントレーラーのジグ&ポークが自然のザリガニをうまく模倣します。アフタースポーンならば、多くのバスが小さなブルーギルを捕食するようになるため、ブルーギルカラーのルアーが効果的です。夏や秋にワンドの中でバスが大きな群れを作りベイトフィッシュを追いかけているようなときは、クローム(メッキ)やベイトフィッシュカラーのルアーは理にかなった選び方になります。

また、次の2つの状況は、特殊なカラーになる場合があります。夜釣りとトップウォーターの釣りです。多くのベテランアングラーは、夜には黒または紺色のルアーを使用します。理論上は、こういった色は、水面の明るい背景色に対して影ができやすく、よりシルエットがはっきり出やすくなります。したがって、暗い色のルアーは、夜でもバスにとってより見えやすくなり、バイトすることが容易になります。

多くのトップウォータールアーのスペシャリストは、視界が悪い早朝や夕方には濃い色のルアー、明るい時間帯では明るい色のルアーを好みます。ただし、水面でのルアーのアクションやサウンドのほうが、バイトさせるにはカラーよりもはるかに重要であることを知っています。

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最終的な判断は

引用文(タップすると開きます)
There are no hard-and-fast rules in selecting lure colors, and confidence may be the most important factor in this process. Beginning bass anglers should follow the above guidelines and experiment with different colors and combinations to discover which ones work best on their home waters. Then they should stock their tackle boxes with just a few basic colors and forget about the dozens of others they don’t have.

Tip: This is what the pros do. They carry only a few shades in worms, crankbaits, spinnerbaits, etc. They know each color works in a particular water clarity/forage situation, and when they encounter it, they can tie on the matching lure with assurance. This way they avoid confusion, and they can worry more about catching bass than fumbling through the tackle box searching for the magic color.

ルアーの色を選ぶときに、厳格なルールというものはありません。時には自信が最も重要な要素になる可能性もあります。 初心者のバスアングラーは、上記のガイドラインに従いつつ、さまざまな色や色の組み合わせを試してみて、ホームのフィールドで最も効果的にバスが釣れるカラーを見つける必要があります。 そして、最も基本的な2~3色をタックルボックスに入れて、使ったこともないようなその他の十何色についてはひとまず置いておきましょう。

最後に:これはあくまで、バスプロが行うルアーのカラー選びです。 彼らは、ワーム、クランク、スピナーベイトなどどのようなルアーでも少ないカラーしか使いません。バスプロは、どんなカラーがどんな水質でどんなベイトのときに有効であるかを知っており、フィールドに立った時、その場に合ったルアーをタックルボックスから選び、結び付けることができます。 こうすることで頭の混乱を避け、「魔法の色」を求めてタックルボックスの中を探すことなく、バスを釣ることに集中することができます。

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本当は水野さんにも水質の違いによってどんなカラーを使うのか、基準や例を教えてもらいたい気持ちがあったのですが、非常に深い話になってしまいそうで時間が足りないということで、あまり深く掘り下げられませんでした。申し訳ありません。

また水野さんのYoutubeチャンネル「水の旅」でルアーのカラーの解説動画でもアップされるのを楽しみに待つことにしましょう。

しかし、この記事の通り、基本的には水質により、濁っていれば濃い色、クリアなら薄い色、あとはベイトの色ということが基本だよとだけ覚えておけばかなり簡単に決められるかと思います。

迷う時間がないということは、それだけでも釣果がアップすることに繋がるんですよね。

ただし、最初の水野さんの話のように、それよりも場所、活性、ルアーの種類、アクションの強さ、サイズの方が優先順位が高いということもありましたから、色だけにこだわりすぎないことも、釣果に結びつくのかと思います。

バス釣りには迷うことが多いですが、それを楽しみにして、いろいろ試していきましょうね。

僭越ながら私からも、クリアレイクのスモールマウスのことでひとつ例に上げさせてもらうとしますと、スモールマウスはラージよりもより目で獲物を追う習性があるためか、晴れた日で視界が効くときの方が活性が高い傾向があります。

こんな時に色の薄いルアーを使うと、かえって反応が悪いこともあります。晴れて透明度が高い時の私の(意外な)おすすめのハードルアーのカラーは、ギラギラのメタル系カラーなんです。

クリアウォーターで晴れというとゴースト系カラーのプラグを使われる方が結構多いのですが、メタル系のカラーというのはご存知の通り光の反射が強いため、クリアウォーターですと太陽光が水中の深くまで届くのと同じように、ルアーに反射した光もまた、遠くまで届きます。

スモールは晴れて活性が高い状態ですから、ルアーに反射した光が遠くまで届くことで、遠くからバスがやって来て食ってくれるんですよね。

その一方で、メタル系カラーはスモールがスレてしまいやすいカラーということも事実としてあるのかもしれませんが、ポイント移動した1投目はキラキラ系を投げると、そのあたりで一番活性の高いやつが食ってくるみたいな、反応が早いといいますか、良くも悪くも結果が出やすいカラーだと思います。

よろしければ、晴れた日の野尻湖でジャークベイトやI字系プラグで試してみてくださいね。

結局のところ、この記事にもありましたが、ルアーのカラー選びに厳格なルールなどないのかもしれません。

その人の経験によるところが大きかったりするかと思いますし、それでいいのではないかと思いますので、どんな時にどんなルアーで釣れたのか、よく覚えておくことが一番の教科書になるのかもしれませんね。

ルアーのカラーを揃えすぎるとドツボにはまりますので、気を付けましょうね(笑)

それではまた。

毎度ありがとうございます!