【小ネタ】バスの食べものを考えてみる
こんにちは!店長の小山です!
本日は小ネタになりますが、バスの食べ物について改めて考えてみたいと思います。
バスという魚は肉食魚で、プレデターという名にふさわしく、そのフィールドにいる生き物という生き物を食べて生き残っていきます。
あなたはバスが食べているものをイメージする時、真っ先に何が思い浮かぶでしょうか?
このようなちょっとした疑問に私のような人間はなんだか興味がわき、いろんなことを考えてしまうのですが、これまでの長いバス釣りライフで感じた私のくだらない持論を聞いていただけたら幸いです(笑)
バスの味覚
これは本当にどうでもいい説なのですが、「バスは人間と好みが似ている説」が私の中にあるんです。
どういうことかといいますと、人間がエビフライとザリガニフライがあったらどちらを食べるか?という質問におそらく多くの人がエビフライと答えるだろうことと同じように、ザリガニとエビがいるフィールドならエビを食べるバスが多いのではないか?
同じように、オイカワとワカサギとアユがいるフィールドならオイカワよりもアユやワカサギのほうを好んで食べるのではないか?
ヨシノボリ(どんこ)とドジョウがいたら…迷いますけどヨシノボリを食べるのではないか?
こんなことを考えてしまいます。
結局のところは味覚というよりも捕食のしやすさとか別の理由なのでしょうけども、なんとなく、いろんなベイトがいるフィールドなら人間がその季節に一番たべたいものにマッチザベイトさせると良いような気がしています(笑)
こんなしょうもない話がもうしばらく続きますが大丈夫ですかね(笑)?
バスが食べるのは弱いもの
ベイトについて私が誤解があると感じていることのひとつに、たとえば「傷ついた小魚を演出する」という文句がありますよね。
ルアーの宣伝文句になりやすい言葉です。
このとき、そもそも考えてほしいのが、「バスは本当にその魚を食べたいのか?」ということなんです。
私が思うに、水中でバスの次に強い生き物というのはベイトフィッシュなんです。魚はそもそも強い(身体能力が高い)生き物で、バスはできることなら魚類なんて相手にしたくないのではないか、というのが私の考えなんです。
バスが食べたいのは本当はもっと弱い生き物で、フィールドにいる生き物の順位としましては強い順に
- 小型の哺乳類や鳥類の子供
- 回遊する魚類(ワカサギ・アユ・ブルーギルなど)
- 底にいる魚類(ヨシノボリ・ドジョウ・ナマズなど)
- カメやトカゲなどの爬虫類
- ザリガニ、エビなどの甲殻類
- カエルやヤモリなどの両生類
- 昆虫の成虫
- ヒルなどの軟体動物や昆虫の幼虫
こんな感じかなと思っています。
たとえば、2の回遊する魚類が傷ついたりして弱っていたとしても、もっと下のランクの昆虫などが豊富にいればそっちを狙っているバスの方が多いのではないかというイメージなんです。
あとはバスのサイズにもよりますが、大きなバスがあまりにも小さいものを食べるのは非効率的ですので、そういう場合は弱い者であってもスルーするかもしれません。
こういうことを考えてしまうので、私は釣りをするフィールドにどんな生き物がいるのかが本当に気になってしまいます。何か見つけるたびに「もしかしてこれを常食しているのか!?」と考えてしまうんです(笑)
弱肉強食の掟がある自然界ですから、強い生き物を模倣するルアーよりも、より捕食しやすくて、大量発生している生き物を模したルアーの方が釣れるのではないかというのが、私の説です。
弱った生き物より弱い生き物、です。
おすすめは虫ルアー
近年は沈む虫ルアー(ワーム)がブームになりました。現在も釣れ続けていると思います。
野尻湖の近くに住む私の考えでは、虫ルアーの代表的なものはやっぱりセミルアーになります。
セミの成虫は初夏のころから大量発生して、なおかつ短命で、水面に落ちたらまず助からない弱い生き物と言えますよね。
この水面に落ちたセミがバスの格好の餌食になり、この季節ばかりは大型のバスが狂ったようにセミルアーにバイトしてきます。
もしあなたのフィールドに大量発生する昆虫がいるのであれば、それを模したルアーが爆発する可能性があるのではないでしょうか。
もうひとつおすすめの昆虫が「トンボ」です。
トンボは夏から秋にかけて大量に飛んでいる昆虫ですが、特に繁殖期、2匹のトンボがくっついて水面をチョンチョンしているのを見たことがあるかと思います。
フィールドによっては、このチョンチョンする瞬間を狙ってバスがバイトしているのを目撃することができますよね。
このトンボパターンを狙って釣っている方は意外と少ないような気がしますので、あなたのアイデアでぜひ狙ってみてください。
でも、トンボパターンはあまり巨大なバスが釣れるというイメージはありませんけどね。
トンボ繋がりで忘れてはいけない存在が、トンボの幼虫「ヤゴ」の存在です。
トンボはご存知の通り、幼虫時代は水中で暮らしていまして、初夏のころから水上に這い上がり、適当なところで脱皮(変態)してトンボになり、空へ飛び立ちます。
普段のヤゴがどこにいるのかはよく知らないのですが、陸上に這い上がるのは当然のことながら桟橋、テトラ、レイダウンなど、水中と陸上の接点しかありません。
ヤゴが成虫になるために、のそのそと無防備な状態で大量に岸際に集まる。
このイージーな状態をバスが放っておくとは思えません。
特にアフタースポーンから夏まで、沈む虫ルアー(ワーム)が有効になるのは、ヤゴの存在があるからかもしれないと私は考えています。
ヤゴにもさまざまな種類がありますので、あなたの近所に大量発生するトンボのヤゴがどんな姿をしているのかを調べてみるのはいいかもしれませんね。
強いバスは強い者も食べる
ここまで私の独自の説といいますか持論を展開してまいりましたが、私など所詮は素人の釣り人です。
一般的な範囲から出ることもなく、情報量もたいしたことはありませんから、否定される意見も多くあるかもしれません。
加えて、これがトーナメントの世界やスーパーロコアングラーさんになってくるともっととんでもない情報量で独自の説があるのかもしれませんね。
たとえば、アメリカの故アーロンマーテンス氏は、優勝した試合でのライブウェルを掃除している時、大量の羽毛が浮かんでいたと言っていたというエピソードがあります。
アメリカのトップトーナメントで優勝するほどのビッグバスは、鳥を食べていたことになりますし、実際に鳥のルアーもありますが、決してウケ狙いのルアーではないことが分かります。
他にも、ビッグバスの口から大型の魚の尻尾が飛び出ていたりという話もありますし、それは私も野尻湖でヒメマスの尻尾を口から出して泳いでいるバスを見たことがあるのですが、かなりグロい光景でしたっけ(笑)
これは、強いバスは強いエサを狙うということの証拠でもあると思います。
ビッグバスがチマチマと小魚を1匹ずつ食べるというのは効率が悪いですから、大きなエサを食べられるのであれば、消費するカロリーと得られるカロリーを引き算すれば多少捕食に苦労したとしても割に合うのでしょうね。
私はなかなかスーパービッグに出会うことがないのですが、強い生き物を模したルアーを使わないのが原因なのかもしれません。
バスが食べているものは本当に様々あり、そのフィールドにいるすべての生き物が捕食対象になっていると言っても言い過ぎではないと思います。
通いなれたホームのフィールドでも、まだ知らない生き物がいて、ひそかにバスの主食となっているかもしれません。
そんなものに気付いた時、誰も気づかなかったパターンを見つけたり、自分だけのシークレットが出来上がるかもしれません。
ぜひ自分のよく行くフィールドを研究し、可能性を探ってみてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!