湖と川の春のバス釣り

湖と川の春のバス釣り

Photo by gameandfishmag.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”It’s Simple: Follow These Tips, Catch More Spring Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:gameandfishmag.com”It’s Simple: Follow These Tips, Catch More Spring Bass”by Jason Haley April 4th, 2018(海外サイトです)

 

春という季節は、出会いと別れの季節なんて言いますよね。

バス釣りを楽しむ私たちにとっても、春の陽気は水を暖め、バスを岸近くに寄せてくれる力を持っており、まさにバスとの出会いが増える季節となりますので、春が嫌いという方は少ないのではないかと思います。

キャッチアンドリリースができる環境でバスを釣っているのであれば、その釣ったバスとの出会いはそのままリリースという別れに直結しているわけですが、これほど前向きな別れもありません。「ありがとうね、また遊ぼうぜ」という心の声をバスに掛けている方、これも多いことと思います。

アメリカのことわざにこんなのがあります。

April showers bring more than May flowers.(4月の雨は、5月の花を咲かせる)

カナダの方では4月ごろに雨が多いということで生まれた言葉だそうですが、嫌いな雨を我慢すれば、そのおかげできれいな花が咲く。言い換えれば、嫌なことがあるからこそ、楽しいことがより楽しくなる。ということを意味しているそうで、これは私たちバスアングラーにとっても、厳しい冬を乗り越えることで春の腹パンパンのバスに出会うことができる。という喜びや、「今年もよろしくね!」と声を掛けたくなる、そんな嬉しい気持ちに通じるものがあります。

まあ私は、腹パンパンでなくてもいいのでもっと釣れてほしいのですが(笑)

この記事は、アメリカのアウトドアメディア「GAME&FISHING」の記者でありFLWにも参戦経験のあるのバスアングラー、ジェイソン・ヘイリー氏が寄稿したもので、湖と川における春のバス釣りについてまとめられたものです。

彼はどんな考えで春のバスを釣っているのでしょうか。早速読んでいきましょう。

 

Most lakes should be fishing like dynamite. Key to catching spring bass, however, is recognizing the spawning stage of the bass. It will vary by region, latitude and, sometimes, individual waters. Surface temps, water levels and local climate all play a part.

ほとんどの湖では爆発的に釣れ始めてくるころです。 しかし、春のバスをキャッチする鍵は、バスのスポーニングが今どの段階になっているかを認識することです。 地域、標高、時には個々のフィールドによっても異なるでしょう。 水面の温度、水位、現場の気候などがすべて影響を与えます。

 

スポーニング開始

You can bet all popular bass species are trying to spawn right now, if they haven’t already, with some exceptions. Fish shallow. Look for flats and coves near deep water. Avoid muddy bottoms. Sometimes, buck bass sweep it off to find gravel or hard bottom but will generally gravitate to more suitable areas.

If there’s any water clarity, cruise the shoreline and sight-fish (i.e., look for bedding fish or shallow cruisers). The key is gauging their mood. Ideally, daily waves of pre-spawn bass are heading to the shorelines. These will be easiest to catch and you can enjoy some magic days.

まさに今、私たちの大好きなバスたちがスポーニングに入ろうとしています。いくつかの例外を除いてですが。ここはシャローを釣ります。 ディープエリアの近くにあるフラットやワンドを見つけてください。 泥のボトムは避けてください。 砂利やハードボトムを探すために泥を掃除するオスのバスもいますが、一般的にはもっと適切なエリアに引っ寄せられます。

水の透明度がある場合は、岸際をサイトフィッシングで流します。ベッドフィッシュやシャローを回遊するバスを探すということです。 キーは彼らの気分を見極めるということです。 理想的なのは、毎日のようにシャローへ押し寄せてくるプリスポーンのバスたいです。 これらはキャッチするのが最も簡単で、魔法の日々を楽しむことができるはずです。

 

春はトップ?

It’s not always “lonely on top.” This month, topwater fishing for spring bass can be stellar. One of the best May days I’ve experienced came throwing a dual-prop plug. My journal entry was noted, “May — Topwater (Crazy Shad – Smokey Joe color).” Despite not having fished the lake in a calendar year, we started blindly casting poppers.

Presentation was key. You had to hit within 6 inches of the bank, let it sit until the last impact wave dissipated, then give it a tiny twitch, just enough to move the blades and move the bait less than a foot. Crunch! Nearly every big female bit in that fashion, except one that was farther offshore on a rocky flat.

Many anglers neglect topwater until summer. But anytime water temperatures exceed 55 degrees, I give it a chance. If you observe a fry-ball, back off and cast within striking distance. Mama or daddy will usually arrive quickly.

トップは心細くなんてありません。この時期、トップウォーターフィッシングが春のバスにはかなり有効になることがあります。私が経験した5月の最高の日のうちの1つが、ダブルスイッシャーを投げていました。その時の私の記事には「5月 – トップウォーター(クレイジーシャッド – スモーキージョーカラー)」と記されています。うまく行こうが行くまいが、その湖では一年中、私たちはやみくもに投げまくっていました。

湖と川の春のバス釣り

プレゼンテーションは重要です。バンクすれすれ15センチ以内に投げ、波紋が消えてから、小さくトゥイッチを与え、ブレードを回しつつ30センチも動かないようにしてください。これでバイトです!岸から遠く離れた場所を除いて、岩場のフラットでは、大きなメスからのバイトはほぼすべてこの方法でした。

多くの釣り人は夏までトップの釣りをしません。しかし通常、水温が13℃を超えると、私はトップのチャンスだと思います。あなたがバスの稚魚の群れを見つけたら、そこから離れて、ロングキャストで撃ってみて下さい。通常はメスまたはオスがすぐにやって来ます。

 

デカバスについて

May fishing can vary wildly with weather but also by region. One day, waves of bass are coming at you in a creek, canal or spawning bay; then, a cold storm backs off the fish and makes it impossible to hold the boat or see what you were doing before. Be ready to adapt.

You can also find what you want by traveling. Spring in the Southwest might arrive in February, but spring in the Pacific Northwest could be as late as June.

I fished a May tournament where it was 105 degrees outside. It was so hot, the boat vinyl started melting!

The winner found a bank loaded with big females glued to beds. I caught my fish throwing Texas-rigged worms and crawdad cranks in deeper water. Another buddy did better flipping to suspended fish in tree tops. Not all bass are on the same program.

One big-fish hunter I know sits out early spring and targets monster bass with monster baits this month. In 2015, he landed a 10.2-pound spotted bass on a big glide-bait. Even though some of these pigs sport monster bellies, many aren’t ready to spawn yet and are still chasing their preferred food in deep, open water.

5月のフィールドは、天候によっても地域によっても大きく異なる場合があります。ある時は、バスがクリーク、運河、スポーニングエリアに押し寄せているかもしれませんが、冷たい嵐が魚を追い払ってしまうと、ボートに乗っていても、以前まで見えていたものを見ることは不可能になります。適応するための準備をしておいてください。

また、遠征することであなたが望むものを見つけることができます。アメリカ南西部の春は2月には来るかもしれませんが、太平洋側のアメリカ北西部の春は遅く6月になる可能性があります。

私は5月のトーナメントで、気温40℃のところで釣りをしました。とても暑く、ボートのビニールが溶け始めるくらいでした!

優勝者は大きなメスがベッドに張り付いているバンクを見つけていました。私はテキサスリグのワームとクローダッドのクランクをディープ側に投げ入れて魚をキャッチしました。もう一人の仲間は、レイダウンの先端にサスペンドする魚をフリッピングでうまく釣りました。すべてのバスが同じ状態にあるわけではないということです。

私が知っているビッグバスハンターは、早春から出かけており、この時期にはモンスタールアーでモンスターバスをターゲットにしています。 2015年に、彼はS字系ビッグベイトで10.2ポンドのバスをランディングしました。これらのモンスターバスはもうパンパンの腹を持っていますが、多くはまだ産卵する準備ができておらず、ディープで好みのエサを追いかけています。

 

いい魚探はいい

Eliminate dead water fast by charting out your day. Guys will be beating the banks this month, as they should, but sometimes popular, pressured fisheries require something different. Offshore humps, flooded timber, rock piles, old road beds, etc., can harbor the bass that people are struggling to find.

Local knowledge and history help, but a good mapping program helps more. Before a trip, I typically glance at topographic contours, spawning areas, hazards, launch facilities, floating restrooms and other features of a fishery while sitting in my garage. This saves time.

Last May, I entered a large open area on a natural lake I was only vaguely familiar with. On the first day of practice, I was flying down the lake and noticed shallow water and submerged timber on my graph. I slowed to eyeball it and saw three inches of a green willow sticking up, way offshore. I would have never noticed it without my chip, which includes 3D views, satellite overlays, photos and countless lakes in 12 Western states. Boaters contribute fresh chart data and users can update their charts daily. I weighed fish from this spot over the course of the three-day event and never had company. I almost felt guilty stumbling onto the spot.

地図上からその日に釣らないエリアを素早く決めてください。今はバンク付近が爆発しているでしょうが、人気エリアになり、プレッシャーを受けてしまったフィールドでは何か違うことをする必要があります。沖のハンプ、沈んだ木材、岩盤、古い道路跡などに、みんなが見つけようとしているバスが逃げ込むことがあります。

現場の知識や経験は助けになりますが、良いマッピング機能もまた役立ちます。そこへ行く前に、地形の等深線、スポーニングエリア、危険箇所、食事施設、トイレ、およびフィールドの他の施設を私はガレージにいながらにして一目瞭然に見ることができます。これは時間の節約になります。

昨年の5月、私は漠然とよく行く湖の大きなオープンエリアに入りました。プラクティスの初日、湖を航行していると、シャローに沈んだ木材が魚探に映ったのに気づきました。減速してよくよく見ると、緑色の柳の葉が10センチほど水面から飛び出しているのが、沖の方からわかりました。これは、3Dビュー、衛星オーバーレイ、写真、アメリカ西部の12の州の多くの湖のデータが入ったこのチップなしでは気付かなかったでしょう。ボーターは新しい地図データをオンライン上で提供・共有し、ユーザーはその地図を毎日更新することができます。私はこの試合の3日間にわたってこの場所から魚を持ちこみ、他の追随を許しませんでした。ほとんどその場にいたことに罪悪感を覚えたほどです。

 

Rivers warm slower and come-on later than lakes but should be awake now. My tournament partner’s pops, Mark, honed his bass skills on a local river. The two of them enjoy great bass fishing every year in his Tracker. It’s high-elevation water and it’s cold in the winter but slow-moving and ripe in late spring.

川は暖まるのが湖よりも遅くなりますが、もう目を覚ます頃です。 私のトーナメントパートナーのポップスとマークは、地元の川でバスフィッシングのスキルを磨きました。 彼ら2人はトラッカーバスボートで毎年素晴らしいバスフィッシングを楽しんでいます。 そこは標高が高く、冬は寒くても、晩春までゆっくりと素晴らしくなっていくようです。

 

カーブ

Channel bends equal bent rods. There’s a reason lake maps identify historic river channel swings. Find where the current overflows the low-water channel and slows to backwater before hitting the bank. If there are stumps or trees, that’s even better. That’s where the bass should be stacked with their noses into the current. Throw a spinner or float a worm downstream on slack line. We used to catch a ton of river bass on good ol’ Rooster Tails in green, brown or black.

If the bass are not on the river bends, they’ll be nearby. Milk the area. One of my favorite spots on a well-known Western lake is where the historic river channel makes a series of bends within a short distance, forming point bars and oxbows. The area pulls fish for miles.

Feeder creeks also form nice washes or bends as they enter the main river. Once, a friend and I caught smallmouth bass all day where a creek dumped into the main river. The sweet spot was about as big as a car hood. Keep an eye on water temperature, if possible, though; sometimes, the temp on a tributary is right and sometimes it’s a deal breaker.

Using current to bounce a jig along the bottom is effective, as is pulling a small crankbait and drifting bait trout-style.

川の曲がりはロッドも曲げます。湖の地図を見るとき、古い川の跡であるチャンネルのカーブを探すのには理由があります。低い位置にあるチャンネルから流れがあふれ出し、その水がバンクにぶつかることで減速や逆流する場所を探してください。スタンプや木があれば、なお良しです。そういうところでは、バスは流れに鼻を向けて溜まっています。スピナーやフローティングワームを下流に投げてラインスラックを出してください。私たちはオリジナルルースターテールの緑、茶色、黒で多くの川のバスを釣りました。

湖と川の春のバス釣り

バスが川のカーブにいなかったとしても、近くには居るでしょう。エリアをよく探ってみて下さい。アメリカ西部の有名な湖で私の好きな場所のひとつは、古い川の跡であるチャンネルが短い距離で連続してカーブしていて、水中岬とU字の溝が形成されているところです。このエリアは1キロ以上にわたり魚を集めています。

フィーディングが行われるような支流もまた、メインリバーに入るまでいい感じのカーブや瀬を形成します。かつて、友人と私は支流がメインリバーに流れ込むところで一日中、スモールマウスバスを釣りました。スイートスポットは大きな車のボンネットほどでした。可能であれば、水温に注意してください。時として、支流の水温は良くもあり、時には全てをぶち壊すものです。

流れに乗せてジグをボトムで跳ねさせたり、トラウトフィッシングのように小さなクランクベイトをドリフトさせつつ引いてくるのも効果的です。

 

マッチザベイト

I took my son on a smallmouth fishing trip years ago on a great Western river. It was a beautiful, private meandering section loaded with bass. I had no doubt we’d catch them our way and probably educate our guide in the process.

There was one problem. My stuff didn’t resemble the food source in the river and my favorite baits weren’t working. I was amazed. We followed advice and retied some shad-colored Zoom Super Flukes and curly-tail worms on round-head jigs. Like magic, we started catching fish.

Flies are a great way to match the hatch. Expect major salmonfly hatches this month, so go with that. Match your leader and tippets accordingly for above or below water. Cast toward the bank with adult flies. You might need to fish a foot or two below the surface with a larvae imitator early this month.

Bass scavenge on the bottom just like trout. Use line selection or a split-shot or jig to sink it, if necessary. Have a good selection ready and don’t skimp. Stick with brown, black or orange patterns, but it is mostly profile and presentation.

私は数年前、偉大なるニューリバーへスモールマウスバスフィッシングに息子を連れて行きました。それは、バスでいっぱいの、美しく、プライベート感のある曲がりくねった区間でした。私たちはバスを私たちの思うがままにキャッチでき、恐らくガイドさんも必要ないと思っていました。

1つの問題がありました。私のルアーが川のベイトフィッシュに似ていなかったからか、私の好きなルアーでは効きませんでした。信じられません。私たちはアドバイスを受け、シャッドカラーのZoom Super Flukes(ズーム・スーパーフルーク)やカーリーテールワームをラウンドヘッドのジグヘッドに付け替えました。魔法のように、私たちは魚を捕まえ始めました。

バスはまるでトラウトのようにボトムをあさって食べます。必要に応じてラインを変えたり、スプリットショットやジグを使って沈めて下さい。良い選択ができるように準備して行ってください。そして、いい加減にやらないようにしてください。ブラック、ブラウン、オレンジの模様にこだわってみて下さい。実はこれがほとんどのプレゼンテーションなのです。


 

いかがでしたか。

ちょっと川の釣り方の部分で難しい説明がありました。

”古い川のチャンネルを探す”という部分です。ここを補足しますと、

湖やリザーバーを釣る時、チャンネルラインを釣るという言葉を聞いたことがあるかと思います。多くの湖では、昔は川だったことが多く、大昔に何かにせき止められて湖になったりしています。リザーバーが人工的に川をせき止めているようにです。そうすると、昔は川だった部分から水があふれて、湖になります。池でもそうです。

この水中にある、昔は川だった部分のことをチャンネルといって、湖になった今でも水はそのチャンネルに沿って(わずかでも)流れています。

一見、まっすぐに見えるバンクでも、目には見えない水中のチャンネルがカーブしてどちらかの岸に寄っているような場合は、そちら側の岸に流れが当たっているということになります。

流れが岸にぶつかるということは流れがゆるくなったり、反転流ができている可能性があるので、そういうところを探してくださいと言っているのだと思われます。

 

これを読んでいると、全体的にかなり細かく追及されていることがわかりました。

いくらSNS上ではイージーにデカバスがバンバン釣られているように思えても、適当にやっていたのではダメなんだなと思わされます。コンスタントに釣っている方は、この時期のやり方をよく知っていて、丁寧に、きっちりとやってこその結果なんだと思います。

しかし、確かに、適当にやってて釣れた1本より、きっちり丁寧にやって釣った1本の方が、春の出会いと別れもよりドラマチックなものになるというもの。

もう一度しっかり頭の中で組み立てて、次はもっと丁寧に、狙っていこうと思います。

 

皆さんにも、春らしいビッグバスとの出会いと別れがありますように。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!