ウォブルヘッド入門:迫られるリグの多様性
バス釣りの本場アメリカでもちょっとマイナーな位置づけかもしれない、このウォブルヘッドジグ。しかしこのご時世、マイナーなものをスルーしてしまうより、勇気を出して何でも試すことの価値は計り知れません。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Wobble Head Jigs: Swing For The Fences With Big Bass Offshore”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:shopkarls.com”Wobble Head Jigs: Swing For The Fences With Big Bass Offshore”
皆さんは「ウォブルヘッド」というものをご存知でしょうか。
ウォブルヘッドとはジグヘッド(リグ)の一種で、フックとウェイトの部分がジョイント構造になっているスイングヘッド(ジョイントジグ、ジョイントヘッドなど呼び方は多数)と呼ばれるものに分類されます。
そのスイングヘッドの中でも、ウェイト部分がフットボール形状をしているものをウォブルヘッド、ウォブルヘッドジグと呼ぶようですね。
日本ではあまり有名でないジャンルだと思いますが、アメリカでもまあまあマイナーな感じだと思いますので無理もありません。
一応、スイングヘッドについては当店ブログで過去に紹介させていただきております。
ちなみに、「ウォブルヘッド 通販」で検索してみたところ、私の端末では私の尊敬するショップのひとつ「通販アメリカン釣具専門店 NEST/ネスト」さんしかヒットしませんでした。ネストさんさすがすぎます…!
マイナーなタックル/リグだからといってスルーするべきではありません。
私はバスの「初見さんに非常に興味を持つ」性格が大好きで、さらに私が「他の人が知らないもので釣る」のが大好きだからです。私の意見はどうでもいいですねすみません(笑)
でもですね、私がスルーするべきではないと思う理由以外に、使った方が良いかもしれない理由がちゃんとあるんです。
この記事は、アメリカのバスタックル通販店「Karl’s Bait & Tackle」のブログ記事で、ウォブルヘッドジグの入門編と言えるような記事になっています。
ちょっと読んでみることにしましょう。
スイングヘッドジグは沖のビッグバスにフルスイングする
ハイテク魚探革命により、アングラーはこれまででは考えられないほどにディープの地形変化に着くバスに辿り着きやすくなりました。何年か前までなら、何時間も練習しない限り、沖のバスを見つけることはできませんでした。いま、GPSを持っていれば初心者でも誰でも、ボタンを押すだけで最高のハンプ、レッジ、ロックパイルを見つけることができます。
これはつまり、沖にいるバスにますますプレッシャーがかかっているということです。昔は沖の地形変化に着くバスを見つけたら、スレていない個体が多かったので、バイトさせるのは「もし」ではなく「いつ」という考えでした。今となっては、沖のバスでも私が考えつく限りのクランクベイトを見たことがあり、フットボールジグやキャロライナリグも目の前を通っているでしょう。
ウォブルヘッドを使ってみてください。ウォブルヘッドとは、基本的にはウェイトとフックの間に接合部があるフットボールジグのことであり、沖の地形変化に着くバスを攻めるアングラーに別のアプローチをもたらすものです。
ウォブルヘッドの鍵は、ウェイトとフックの間の接合部によってフリーとなるスイングアクションにあります。ボトム沿いをスローリトリーブすることで、非常にナチュラルな「スリザリングアクション(くねくねとした蛇のような動き)」が発生し、バスの興味を引きます。
ウォブルヘッドのリグりかた
ウォブルヘッドに理想的なロッドは長いもの、少なくとも7’〜7’6”の長さで、ファスト~ミディアムファストティップにミディアムヘビーパワーのものです。 キャロライナリグ用ロッドやフットボールジグ用ロッドがウォブルヘッドを扱うのに良いでしょう。リールは15〜20ポンドのフロロカーボンを巻いたギア比が少なくとも6.4:1以上のハイスピードリールが良いでしょう。
水深1.5〜4メートルでは1/2ozのウォブルヘッド、水深4.5~6メートルでは最大3/4ozで、それより深ければ1ozとするのが理想的でしょう。 求めるのは、リグをボトム付近にしっかりキープできる重さであるということです。
フックには、BioSpawn Vilecrawのようなクロウ系ワームをオフセットフックに取付けます。スイミング時に起こすバタつきアクションは、ウォブルヘッドには理想的なワームです。
ウォブルヘッドでの釣り方
岬、ロックパイル、ハンプ、レッジ、シェルベッド、水中堤防など沖の地形変化に向かってロングキャストします。 こっちに向かってカーブフォールさせないように、ルアーはラインをたるませてボトムまでフリーフォールさせます。 着底したらロッドティップをななめ下に持ってゆっくりとリールを巻き、ボトム沿いを軽く泳がせます。 このときはボトムコンタクトをさせることが重要です。ボトムを感じない場合は重くしてください。 ゴツゴツしすぎたり根掛かりが多発する場合は軽くしてください。
非常にシンプルです。 バイトは通常、キャロライナのリグのバイトと似たような感じですが、自分の方に向かいながらバイトしてくることがあるため、注意が必要です。つまり、ラインが突然フッとたるみます。 バイトだと思ったら、リールを巻きながら横向きにスウィープフッキングします。 バイトをモノにするためのコツは、ロッドを横向きに保つことです。ロッドをルアーの方向にまっすぐに向けて巻いていると、バイトの多くを逃してしまいます。
紹介のされ方としては、初めはフットボールジグの別バージョンとされていましたが、読み進めてみると実態としてはボトム専用のスコーンリグという方が近い感じですね。
デフォルトのウォブルヘッドの状態は、ほとんどがオフセットフックがついて販売されているので、普通のフットボールジグのように使うとフッキングが悪くなることが予想できます。
そのため、ボトム付近のスイミングに特化したということなのでしょうか。
もちろん、普通のフットボールジグと同じような使い方をしても私は構わないと思います。
トレーラーのアクションに関しては、ズル引きやポップアクションで使う場合は、フックがフリーの可動式になっていることで良くなりそうなイメージがあるのですが、実際は大きなオフセットフックを使うため、ワーム自体の可動域が殺されてしまいますので、どっちもどっちという感じがします。
スイミングで使う場合は、これまた可動域があるためフットボールジグのホンガリングのようにダイレクトにはロッドアクションが伝わりにくい構造なのですが、ワーム自体が持つナチュラルなアクションは出しやすいことと、意図的にボトムコンタクトさせたときにブレーキがかかり、反動でフックが根元から「くねっ」と曲がるようなアクションはフットボールジグには出せません。
このように、一応は違いを考えれば考えつくことはできますが、それよりも重要なのはバスにとって見たことがあるかどうかだと思います。フットボールジグしか見たことがないバスにとっては間違いなくファーストインパクトの効果はあるでしょう。
ちなみに私の場合ですが、エバーグリーンのスイミングトゥルーパーのフックを少し軽いものにして、Z-MANのフローティングワームを付けてボトムをズル引きやスイミングで使ったりするんです。
フローティングワームによって根元から立ち上がろうとするのはフットボールジグではできませんから、ボトムコンタクトからの放置やポーズの時によりフットボールジグとの違いを出しやすいということで、フローティングワームはウォブルヘッドやスイングヘッドとの相性が良いと感じています。
魚探の進化で沖のバスへのプレッシャーはますます高まるばかり…そこでできる効果的な作戦のひとつは、他の人と違うルアーを使うこと。
あらゆるリグを試したり、自分で新しいリグを開発したり、あまり売ってないリグを自分のモノにするといった試行錯誤は、これからの時代のバス釣りには必須となるかもしれませんし、なによりそれがまた楽しいバス釣りの時間でもあると思います。
ウォブルヘッド、見かけたらぜひ試してみてください。当店で売ってなくてすみません…あと、ネストさんの名前を勝手に出してしまってすみません。悪意など全くありませんし、ネストさん最高のショップですのでぜひ覗いてみてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!