冬のバス釣りをシンプルに:クリフ・ペイス

冬のバス釣りをシンプルに:クリフ・ペイス
Photo by majorleaguefishing.com

冬のバス釣りでの成功は、釣れにくい中で釣ることができたということのレベルアップだけでなく、知らず知らずのうちにどの季節でも通用する全体的なレベルアップにつながっていると思います。それだけに、釣果にこだわることも重要ですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”CLIFF PACE: Wintertime Simplicity Will Set You Free”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:majorleaguefishing.com ”CLIFF PACE: Wintertime Simplicity Will Set You Free”By Cliff Pace – December 15, 2020

「冬来たれば春遠からじ」ということわざがあります。

冬が来たということは、春も遠くはないという意味ですので、この辛い時期を乗り越えることで、良いことがあるよ、という意味ですかね。

これをバス釣りに当てはめて考えてみると、「釣れない冬を乗り越えれば、釣れる春が来る」というふうになりますよね。でも、確かにそれも言えますが、それだけではありません。

これは私の考えですが、この冬に釣れるようになることで、知らないうちにすべての季節でのレベルが上がっているというような意味として考えても良い気がするのです。

その理由や根拠は正直なところ、私にはよく分かりません。

冬にバスが釣れた時というのは、なぜか他の季節よりも頭が整理できてるといいますか、「分かった感」が強い気がするんです。

または、「冬でも釣れたんだから他の季節で釣れない気がしない」という、ルアーに対する信頼感なのか。

ですので冬の釣行というのは、他の季節よりどうしても回数が減ってしまう分、贅沢をいうようですが、なんとか釣りたいという欲も出てしまうんですよね。

この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトのアングラーズコラムの記事で、メジャーリーガーのクリフ・ペイス氏が、冬のバスフィッシングをシンプルに保つことで釣果を上げるやり方を共有してくれています。

たしかに、冬は1日の釣行時間も減ってしまう時期ですので、シンプルな考えができたほうが良さそうですよね。

早速読んでいきましょう。

冬のバス釣りはシンプルに

引用文(タップすると開きます)
Wintertime, to me, is a time of keeping things simple. The reason that I say that is during the winter, fish seem to get bunched up more so than during any other time of the year. The fish really move out to the main lake and main creek arms, and you don’t really need to pull out all the stops to catch some fish. Think simple. When we’re in the winter, I focus on just a couple of key baits to try and get the job done. A handful of baits are all you really need, and for me, those three are a crankbait, a jerkbait and a jig. I can slowly fish all three of these baits in high-percentage areas that offer a very easy meal for a lethargic fish.

私にとって冬は、やるべきことをシンプルに保つ季節です。 なぜ冬がそうなるかというと、バスは他のどの季節よりも同じ場所に集まるためです。 具体的にはメインレイクとメインリバーに移動しています。バスを釣るために最大限の努力をする必要はなくなっています。

シンプルに考えてください。 私が冬にバスを釣るときには、ほんの2、3のルアーに絞っています。 本当に必要なのはほんの一握りのルアーだけです。私にとってその3つは、クランクベイト、ジャークベイト、ジグです。 やる気のないバスが多くいるであろうエリアで、この3つのルアーを簡単に食べやすいようにゆっくりとしたアプローチをしています。

低水温期に有効なクランク

引用文(タップすると開きます)
During the winter months, you’ll find that a lot of the fish pull out to deeper water and cling to isolated pieces of structure. Those fish are very susceptible to not a fast-retrieved crankbait, but a slower one. My wintertime crankbait is a Jackall MC60 MR. Jackall just brought this bait back and it’s my favorite crankbait to use when it starts getting cold. I like to go with a TFO Tactical Elite 7-foot cranking rod paired with a Savage Gear finesse reel. When it comes to line, that often varies depending on the depth I’m trying to reach. I often switch between 12-, 10- or even 8-pound HI-SEAS fluorocarbon. That line is so important because those fish aren’t going to chase your bait as far as they would when it’s warmer. Getting your bait down to their exact depth is going to be huge.

冬の間は、多くのバスがディープゾーンへ落ち、そこにある地形変化に着いている傾向があります。 そういったバスには、クランクのファストリトリーブではなく、スロークランキングに反応がいいです。

私が冬に使いクランクベイトはジャッカル・MC60MRです。 ジャッカルに昔からあるこのルアーは、寒くなり始めてきたら使う私のお気に入りのクランクベイトです。

クランクには7フィートのクランキングロッドが好きですが、ラインに関しては、通したいレンジによって変えています。 私の場合は12ポンド、10ポンド、8ポンドのフロロカーボンを使い分けています。 バスは暖かい季節ほどルアーを追ってこないので、ライン選びはとても重要です。 自分のルアーがバスの居るレンジに正確に通っているということは非常に重要なことです。

ジャークベイト

引用文(タップすると開きます)
When you have the baitfish dying off in the winter, nothing imitates a dying shad better than a jerkbait. My go-to jerkbait is a Jackall DD Squirrel. It’s small, dives deep and has a great profile that’s very tempting to a lethargic bass. Other jerkbaits kind of dart from left to right, but the DD Squirrel offers a better rolling action. I think that rolling action better imitates a less-active baitfish, which is what the bass see this time of the year. I use the same rod, reel and line for the jerkbait that I do for the crankbait to, like I said earlier, keep it simple.

ベイトフィッシュが死んでいく冬、ジャークベイトほど死にかけのベイトフィッシュを模倣するものはありません。 私の頼りにしているジャークベイトは、ジャッカル・DDスクワレルです。 それは小さく、深く潜り、無気力なバスに対して有効な素晴らしいシルエットをしています。 他のジャークベイトは左右へのダートアクションが得意ですが、DDスクワレルはロールアクションが主体です。 ロールアクションは、この時期の死にかけのベイトフィッシュがバスに見せるアクションをよく模倣していると思います。

タックルは先ほどと同じ、クランクベイトロッドとラインをジャークベイトにも使用して、シンプルにしています。

ラバージグ

引用文(タップすると開きます)
A jig is just a simple, easy meal that’s near impossible for a fish to pass up in the winter. It’s not going to take a lot of energy for a fish to catch up to that jig, and the bass knows that. That’s why it’s so effective. I usually go with something in my V&M family of jigs. I like a Pacemaker Series Flatline Football head jig, the Adrenaline Flipping jig, but I normally stay away from the swim jigs in the winter due to their increased action. My trailer isn’t going to have a lot of vibration. I use a V&M Cherry Chunk because it doesn’t have a lot of kicking and flapping. It’s more of a crawfish paddle-style trailer which has less action. I use a 7-foot-6 TFO Tactical Elite rod for flipping and the 7-foot-4 version for casting. If I’m casting, I prefer 15-pound HI-SEAS fluorocarbon with my jigs. If I’m flipping, I adjust to 20-pound fluorocarbon or braid if the water color enables me to do so.

ラバージグはシンプルで簡単に食べやすいため、冬のバスが素通りすることはほぼ不可能です。 バスがそのラバージグに追いつくのにエネルギーを必要としないでしょう、そしてバスもそれを求めています。 それがとても効果的な理由です。

私は通常、V&Mのペースメーカーシリーズ・フラットラインフットボールヘッドジグ、アドレナリンフリッピングジグが好きで、冬はアクションが大きいスイムジグは使いません。

トレーラーはあまり波動が出ないものを使います。キックアクションやフラッタリングアクションの少ない、V&Mチェリーチャンクを使用しています。 これは、よりアクションの少ないクロー系のトレーラーとして考えています。

ロッドは、フリッピングには7フィート6インチのロッドを使用し、キャスティングには7フィート4インチを使用しています。 ジグをキャストする場合は、15ポンドのフロロカーボンを使います。 フリッピングには、水質により20ポンドのフロロカーボンまたはPEラインのどちらかを使います。

場所探しに時間をかけること

引用文(タップすると開きます)
It’s so important to find that specific spot on a spot. It’s more important in the winter than during any other time of the year. Instead of fishing the entire length of a creek channel, you need to find that one turn in that creek channel that has the most vertical break. It offers the angler the opportunity to catch really high numbers of fish if they can find that needle-in-a-haystack location where those fish are grouped up. Covering a bunch of water can work wonders in the spring and summer, but you really need to get spot specific when winter comes around. When you find them in the winter, I think it gets a lot easier than any other time of the year. Good luck out there.


バスがいそうなエリアの中でもさらに狭いスポットを探し出すことがとても重要です。 冬はこれが他のどの時期よりも重要です。 クリークチャンネル全体を釣るのではなく、最も垂直に近いブレイクのある場所をクリークチャンネルから見つけ出す必要があります。 これは「木を隠すなら森の中」という言葉のように、釣り人にとっては大変なことですが、そんな場所を見つけることができれば、多くのバスを釣るチャンスとなります。

広いエリアを手返しよく釣るのは春や夏には有効になりますが、冬は本当にある特定の場所を探し出す必要があります。 冬はそれさえ見つければ、他の季節よりもかえって簡単になるかもしれません。頑張ってください。

冬のバス釣りをシンプルに:クリフ・ペイス
Photo by majorleaguefishing.com

プロの説明としては非常にシンプルなもので、分かりやすいものでした。

プロの冬のバス釣りを見ていると、確かにボートに積んているロッドの本数が明らかに少ないと思うことが多いんですよね。

使うルアーを減らし、攻めるポイントを減らす。これはプロにとっては非常に釣りのシンプル化になっているのだと思います。

しかし私からすると、それこそが難しい手順なんですよね。

まずは場所探し、そこからレンジの特定、そしてそのレンジを通せるようなライン選び、ということですから、やっていることはハイレベルだと思うんです。

ただ、クリフ・ペイスが言うように、一度そんなポイントを見つけてしまえば、釣ること自体は意外と簡単なのかもしれません。

それができれば、毎年冬になったらそこへ行けばいいということにもなりますし、毎シーズンをより効率的な釣りができるということです。

冬来たれば春遠からじです。耐える時間を耐えて、必ず良い未来へつなげたいところですね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!